「ケースバイケース」って和製英語なの?正しい意味と使い方を知ろう!

case-by-case

私たち日本人が日常会話で使う 「ケースバイケース」 という言葉。

普段使う場合が、「時と場合による」という意味合いで使うことが多いのではないでしょうか。

はたして、その意味合いで使うのは正しい使い方なのでしょうか?

さらには正しい意味で使えているのでしょうか?

今回は、そんな「ケースバイケース」を紐解いていきましょう!

正しい意味と使い方に加え、海外ではどう使われているのか。

さらにはケースバイケースと似たような意味合いの英語表現もご一緒にご紹介しますので参考にしてみてくださいね!

ケースバイケースって和製英語なの?

日常会話何気なく使っている「ケースバイケース」という言葉。

これは和製英語なのでしょうか?

ネイティブスピーカー達の間で普段使いされている英語表現なのか、と疑問に思ったことがある方もいるかと思います。

日本語には、英語から来た語源の言葉をそのまま使っている場合もあれば日本人が使いやすいようにアレンジした和製英語が存在します。

では、「ケースバイケース」は一体どちらでしょうか。

ケースバイケース case-by-case

と表記します。

これを見る限り、英語から来ていることが分かりますね。

しかし100%英語のままで使っているわけではありません。

その理由は、case-by-caseの英訳を見ると少し分かりやすくなります。

case-by-case = それぞれ個別に、一つ一つ個別に

というような意味があります。

私たちが使っている、臨機応変に・時と場合にとは少し違うことが分かります。

「ケースバイケース」とは、言葉は英語から来ていても意味が違うということ。

臨機応変・時と場合という意味合いで、うっかり英会話で使ってしまうと伝えたい意味では相手に伝わらない可能性がありますので注意しましょう!

ケースバイケースを使いたい時の、正しい使い方とは?

使っている意味が違うと分かった所で、「ケースバイケース」を使えないということは無いのでは?と、疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、英語なので使えないわけではないので使いたい!という方のために正しい「ケースバイケース」の使い方と、フレーズをご紹介します。

これを知っておけば、意味が違っていても「ケースバイケース」を使うことができますのでどんどん使ってみましょう!

英語表記の「case-by-case」のハイフンの意味は何?

「ケースバイケース」はcase-by-caseと表記すると紹介しました。

ここで、ある所に注目して欲しいのでご紹介します。

case-by-caseの表記の中に、ハイフンが入っていますね。

これは、単語と単語をハイフンで繋ぐことで1つの単語(形容詞)になります。

複数の単語を1つの単語として使う際に単語の間に挟むのがハイフンということなのでこのcase-by-caseも同様に、「Case」と「by」がハイフンで繋がっているのです。

ハイフンが無い場合、「Case」と「by」は独立した意味になり英語表現の文章が成り立たなくなるので注意しましょう。

同じような表記をする英語表現を集めてみましたので、例文を見てみましょう。

a six-year-old girl

6歳の女の子

a 70-year-old woman

70歳女性

second-hand

中古の

one-on-one

1対1の

well-known

よく知られた

eye-catching

目を引く

聞きなれたフレーズも合ったのではないでしょうか?

「~の」という形容詞として伝えたい場合で、英語にはこうしてハイフンで繋ぐ表記の仕方があることを覚えておくといいですね!

case-by-caseを正しく使ってみよう!

意味合いを合わせて「case-by-case」を正しく使うために、知っておきたいことがあります。

「case-by-case」の意味は「それぞれ個別に、一つ一つ個別に」という意味とご紹介しました。

私たちが使っている意味とは、多少異なるのでこの意味に沿った例文やフレーズを見ていきましょう。

We will respond on a case-by-case.

その都度対応します。

be analysed case-by-case

個別に分析

license on a case-by-case

個別認可

treat symptoms on a case-by-case

賞状別に治療する

make the decision on a case-by-case

個別に判断する

このように、日本人が使う「時と場合による」というような伝わり方をしないので注意しましょう!


ここで少し余談!下記記事でネイティブが良く使う『めんどくさい』の英語表現をご紹介しています!これをマスターすればネイティブに一歩近づきます♪♪

nativecamp.net


ケースバイケースと同様な英語表現とは?

使い勝手の良い意味で使っていた「ケースバイケース」が、実は思っていた意味とは違うという発見と同時に、では今まで使っていた意味で使いたい時はどうすればいいのか?と疑問に思う方もいると思います。

そういう時に、使える英語表現をご紹介します!

これから紹介する英語表現は、とても良くネイティブスピーカー達が使っている表現ですので英会話でたくさん使えるフレーズとなっています。

そもそも、case-by-caseをあまり使わないことが多い?

ネイティブスピーカー達は、そもそもcase-by-case自体をあまり会話で使うことはありません。

その理由として挙げられるとすれば、case-by-caseの意味合いは1単語で済む英単語があるからです。

個別にという意味であれば

「each」
「individual」
「parsonal」
「private」

一件ずつ(一つずつ)という意味であれば

「one-by-one」
などが挙げられます。

こうしたことから、あまり使われることが少ないのです。

では、どうにかcase-by-caseを使って「時と場合による」というニュアンスを伝えられないのか?

このままでは意味として成り立ちませんが、少し変えると同じようなニュアンスを伝えることができます。

as the case may be

depending on the case

このように、「case」と「by」を使えば 「時と場合」
「場合によっては」
というニュアンスで伝えられるはずです。

同様の意味を表す英語表現フレーズは?

先ほどは、「case」と「by」を使った表現で私たちが使っているような意味合いを表す場合をご紹介しましたが、必ずしもこの2つの単語を使うことを守る必要はありません。

もっと簡単で、すぐ使える英語表現があるからです。これを覚えて英会話に取り入れてみましょう!

It depends~

(depends on~)

ほら、簡単でしょう?

2単語だけです。しかも、ハイフンなんていりません。

これで、「場合による」と伝わります。

この「depends」を使うだけで、こなれてる感出せちゃうくらいネイティブスピーカー達はこれをよーーく使います。

筆者もこの言葉、すぐに覚えられました!

何故かというとよく使うから。本当によく使います。

日本人は、曖昧な言葉が多いですよね。

「多分」とか「恐らく」とか、「気が向いたら」や「きっと」など濁す表現をすることが多いと感じたことはないでしょうか?

この「depends」を使うことで、「~は時と場合によるよ」などと少しハッキリしないことを伝えるときにも使えるので便利です!

depends を使った英会話フレーズを覚えて使ってみよう!

実際に、どういう会話で「depends」が使われているのかは詳細と例文をネイティブキャンプのブログでもご紹介していますので、是非参考にしてみてください!

このブログでは多くは紹介しないですが、先のブログでは紹介されていない文章も参考にご紹介します。

Depending on the results this time, I might be able to pass the test!

今日の結果次第では、次回のテストをパスできるかもしれないんだ!

I'm changing the interior depending on the season.

季節によって、インテリアを変えているよ。

Depending on the outcome now, it will have an impact on the future.

今の結果次第では、将来に影響を与えることになります。

Depending on the date, I can join the party until the end!

日にちによっては、最後までパーティに参加できるよ!

Well, that depends on how you feel about it.

それは、あなたの気持ち次第ね。

Depending on your exercise, your body will show you if you're going to lose weight or not.

運動次第で、痩せるか痩せないか身体に表れてくるね。

Depending on the circumstances, I may not be able to go back there.

状況によっては、戻れないかもしれないんだよ。

Depending on your answer, I'll have to change the date.

回答次第では、日にちを変更しなければなりませんね。

Depending on the weather tomorrow, we'll have to decide where to go!

明日の天気次第で、どこに行くか決めないとね!


ここでまた少し余談!下記記事でネイティブが良く使う『大好き』の英語表現をご紹介しています!

nativecamp.net


まとめ

いかがでしたか?

この「時と場合による」という意味って、とても便利に私たちは使っていると思いませんか。

そうしたニュアンスを伝えるには、「ケースバイケース」ではなかなか伝わらないことが分かりましたね。

普段、何気なく使っている言葉が語源と全く同じ意味とは限らないということを発見しました。

ついつい、思っている意味だと思って相手と英会話する時に使ってしまいがちですが、こうした意味の違いがあることを覚えておいてくださいね!

そして、私たちが普段思っていた意味として便利に使える、「depends」は覚えておくといい英単語になりますのでぜひ覚えて、友達や外国人の方との英会話の1つの英語表現として利用してみてください!