日常の会話でもよく使われる「コスパ」という言葉。
買い物でも、コスパ重視で買うという方も多いですよね。
私たち日本人がよく使う「コスパがイイ」という言葉は、外国人の方には通じる言葉なのでしょうか?
今回は、色々な「コスパがイイ」をご紹介するとともに英会話で使えるフレーズもご紹介していきます!
「コスパがいい」ってどういう時に使う?
日本では 「○○ってコスパがいいよねー」 なんて言葉を、普段の日常会話で使う事も多いはず。
でも、どういうシチュエーションで使うことが多いのでしょうか?
前項でもお伝えしたように、コスパは値段以上の価値があることを指す場合が多いですね。
このブログのサイトでもある、ネイティブキャンプのようなオンライン英会話を例に使ってみましょう。
オンライン英会話のメリットはどんなところでしょうか?
・空いた時間に、場所を選ばず勉強できる
・学校のように同じような人達と交流できる
・個人レッスンが受けられるので、マンツーマンの学習が可能
・ネイティブスピーカーの講師に教わることが出来る
・勉強法を指導してもらえる
・何度でも受講可能(アーカイブを利用可能)
こうしたメリットが、格安の費用で受けられるとする。
こんな場合に、きっと筆者なら「コスパがいいね!」と友達に話すでしょう。
こうしたように、かかる費用に対して受けられるメリットが多い・大きい場合に「コスパがいい」と使うことが多いです。
日ごろの買い物でも、まずは値段を見て物を確かめますよね。
服だったら、ディティール・素材・デザイン。
家電だったら利用用途・デザイン・軽さや使いやすさ。
化粧品なら、持ちの良さ・成分・量など。
こうした価格とモノの質を比べてお買い得!と感じたものを「コスパがいい」と表現しますね。
では、海外ではどうなのでしょうか。
私たちが普段使っている「コスパがいい」という言葉と意味を同じように使うのか気になりますよね。
なぜなら、「コスパ」ってコストパフォーマンスという英語から来ているはずなのですから。
でも、ちょっと待ってください。
コストパフォーマンスって英会話で聞いたことありますか?
少なくとも、筆者は聞いたことありません。
筆者が留学していた国でも、会話に出てくることはありませんでした。
思い返してみれば、コストパフォーマンスという言葉よりも「安いよね」とか「使いやすいよね」というように具体的に話をしていた気がします。
では何故、普段の会話に出てこないのでしょうか?
その理由を知るためにも、コストパフォーマンスの語源を知っていきましょう。
コスパの語源って知っていますか?
コスパと普段、何気なく使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、コスパの語源ってご存知ですか?
え?
コストパフォーマンスの略語でしょ?
そうです。
日本語で言う「コスパ」は「コストパフォーマンス」の略です。
しかし、英語ではCost Performanceという言葉は専門用語なので日常的な英会話では使わないのです。
一体どういうことなのか、紐解いていきましょう。
コスパって実は、和製英語だった!?
実は「コスパ」という言葉、和製英語なのです。
といっても、コスパの基になった英語フレーズはもちろんあります。
しかし、それを私たちが普段使っている「コスパ」の意味で使っているのは日本独自。
つまり本来の英語とは多少、使われ方や意味の違いがあるのです。
語源は英語ですが、意味合いを捉えて分かりやすく使いやすく言い換えて使っているということですね。
そういった和製英語はいくつも存在するので海外では、ただ単純にコストパフォーマンスと言っても、私たちが伝えたい意味でうまく相手に伝わりません。
Cost Performance = 費用対効果
と訳され、コンピューターや医薬品などの開発現場で使われる経済専門用語なので一般的には「CP」と略されることが多いのです。
経済的専門用語は、日常的会話で話す際に出てくる単語ではないですよね。
一方で日本語で使う場合は
コストパフォーマンス = 値段以上の価値がある
という意味で使われます。
よって、「コスパがイイよね」と言うと大体の方は
「金額が掛った以上に性能や持ちが良い」というようなニュアンスで受け取れるのです。
Cost Performanceを英会話で使っても伝わらないの?
海外でいう、コストパフォーマンスは経済的専門用語なので英会話で使っても伝わらないわけではありません。
しかし、話し手が日本人だった場合は伝えたい意味を伝えられない可能性があります。
お伝えしている通り、専門性の高い英単語なのでその業界に勤めている方が使うことはあれど、一般的な会話として登場することはあまりありません。
開発現場で使われるCost Performanceという言葉は、開発する商品に対して使うことが多いのです。
1 支出した費用とそれによって得られたものとの割合。費用対効果。
2 コンピューターの、費用に対する性能評価。費用対性能比率。
(引用元:goo国語辞典より)
国語辞典には、以上のように掲載されています。
一方で、英和辞典では
Cost Performance = コストパフォーマンス; 価格性能; 性能対価格比
という様に、私たちが普段使っている意味のようなニュアンスでは訳されていないのです。
伝わるだろう!と思って使わないように気を付けましょう。
何気なく使うと、専門職の方かな?なんて勘違いになってしまうかもしれません。
ここで少し余談!下記記事で『冷静ですね』の英語表現をご紹介しています!ぜひ英会話に役立ててください♪♪
「コスパがいい」を英語で伝えたい!
これまで、コストパフォーマンスという言葉は、英会話で伝わらないと書いてきました。
ではどうしたら、私たちが普段使っている「コスパがいい」と伝えることができるのでしょう?
そんな疑問にお答えするのがこのブログです!
私たちが普段使っている「コスパがいい」は、利用したお金に対して、値段以上にメリットが大きい場合などに使いますよね。
そういったニュアンスを伝えるフレーズをご紹介しますので使ってみましょう!
good deal お買い得
日本語では、お買い得という意味です。
コスパがいい = 安くてお買い得 というニュアンスも含まれていますよね。
そんなときにgood dealを使うことで安い値段で良い商品を手に入れるというニュアンスを伝えられます。
例)I bought the new game at a good deal.
新しいゲームをお買い得価格で購入しました。
You've made a good deal!
あなた、いい買い物をしたのね!
That's more than a good deal!
それは、お値段以上のお得感だね!
Good value for money お得でお買い得
good dealよりも、よくネイティブスピーカーが話す事が多いフレーズがこちらだと思います。
valueは日本でも使われるバリュー。日本でも、グッドバリューなんて使うことありますよね。
例)This restaurant is good value for money.
このレストラン、コスパがいいんだよ。
The appliance we bought the other day is amazing! It’s good value for money.
この間買った家電のコストパフォーマンスがすごいんだよ!
It's a little pricey, but it's also very durable, and it's a good value for money.
これちょっと高かったけど持ちもよさそうだしコストパフォーマンスも最高だよ。
worth buying 買い得
こちらも、お買い得というようなニュアンスが含まれているフレーズの1つです。
もう少し詳しく訳すと、買う価値があるという訳し方もされます。
コスパがいい = 値段も物も良いので買う価値あり!
というニュアンスで伝えたいときなどに使えるフレーズではないでしょうか。
例)This dictionary is expensive, but it's worth buying!
この辞書、高いけど買う価値あるよ!
This one is worth the price, but this detail makes it worth buying!
これ、値段の割にディテールもいいし買う価値あるよ!
I'm going to buy a computer, but what features are worth buying?
パソコンを買おうと思うんだけど、どんな機能があれば買う価値があるのかな?
リーズナブルの意味に注意!
コスパがいいというニュアンスと似ているのがリーズナブルという単語。
これも同じような意味やニュアンスで使う人が多いかもしれませんね。
が、しかし!
注意して欲しいのは、意味合いの違い。
コスパがいい と リーズナブル はちょっと意味合いが違います。
reasonable = お手頃価格な
という意味なのですが、リーズナブルは値段に特化した話題で使われることが多いのです。
しかし、私たちは「安い」という意味合いとも思っており「コスパがいい」と似た意味で使っている方が多いかもしれません。
リーズナブルは妥当な値段かそれより少し低い値段の場合に使うことが望ましいので「コスパがいい」とは少々違ってきますね。
この点に注意しましょう!
ここでまた少し余談!下記記事でさらに『サボる』の英語表現をご紹介しています!どんどん英会話の幅を広げていきましょう!
まとめ
コストパフォーマンスは、英語から来ているにもかかわらず専門用語でネイティブスピーカーは普段使いしないという事実に、驚いた方も多いかもしれませんね。
確かに語源は英語ですが、私たち日本人が良く言えば日本語に順応させて使い始めた和製英語ということになります。
カタカナ英語・和製英語など、語源が英語でないものも多く含まれている日本語は複雑ですね。
英会話をする時に、カタカナで使っている言葉が全て英語から来ているわけではありませんので会話するときに注意しましょう!
相手に、単語を分かる?と聞いてみても会話が弾むかもしれません。
まずは単語のリサーチを忘れないようにしてみてはいかがでしょうか。
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。