英英辞書は英語学習におすすめ?単語を調べるだけじゃなかった!

英英辞書のおすすめ、英英辞書は英語学習におすすめ?、ネイティブキャンプ

みなさんは英語学習に、英英辞書を活用していますか?

それとも、和英辞書だけ使っていますか?

英英と和英辞書の両方を使っている人もいるかもしれませんね。

英語を英語で説明する英英辞書は調べたい単語の意味はもちろん、たくさんの例文が記載されているためそのニュアンスが分かることから、英語を学習する人にとっておすすめのツールと言われています。

そこで、今回は英英辞書の活用方法をご紹介します。

英英辞書をまだ使ったことがない人には、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。

英英辞書とは?初心者でも英英辞書を使うべきなのか?などの疑問にお答えするとともに、おすすめの英英辞書やオンライン版と書籍版の比較などさまざまな情報をお届けします。

英英辞書“dictionary”は英語を英語で調べるツール

日本語を国語辞典で調べるように、英語を英語で調べるのが英英辞書です。

ですので英語の学習者もそうですが、ネイティブスピーカーが使う辞書ということになります。

主な英英辞典をご紹介すると以下が挙げられます。

主に英語がネイティブ向け

オックスフォード英語辞典
オックスフォード英英辞典
アメリカ英語辞典

主に英語の学習者向け

オックスフォード現代英語辞典
ロングマン現代英英辞典
ケンブリッジ英英辞典

ここで、英英辞書で調べることのできる項目とはどういったものなのかをみてみましょう。

・品詞
・発音
・単語の定義
・単語を使った用例
・イディオム
・類義語

類義語辞典のように類義語を調べることで語彙力を増やしたり、また語源辞典のように語源を調べることが出来る辞書としても英英辞書はおすすめです。

ここからは、英英辞書の具体的な内容を確認したいと思います。

「morning」という英単語を「英英」と「和英」の辞典で調べた結果で比較してみましょう。

"morning"を「英英」と「和英」で検索してみよう

morningはご存知のとおり「朝」ですね。

これを「英英」そして「和英」で調べるとどんな違いがあるのか見てみましょう。

英英はCambridge Dictionary
和英はweblio和英辞典
それぞれのオンライン版を使い、特に説明文と例文に注目してみます。

さて、どれほどの違いがあるのでしょう?

英英辞書のmorning

説明文:
the part of the day from the time when the sun rises or you wake up until the middle of the day or lunch time.
1日のうち、日が昇ったときや起床してから昼ごろまたは昼食時までをいう。

例文:
a beautiful/sunny/wet morning
(美しい/晴れた/雨の朝)

I work three mornings a week at the bookshop.
(私は本屋で週に朝3回働いています。)

She only works in the mornings.
(彼女は朝だけ働いています。)

What’s our schedule for this morning?
(今朝のスケジュールは何ですか?)

I’d like an appointment for tomorrow morning, please.
(明朝に予約をしたいのですが。)

I’ll see you on Saturday morning.
(土曜の朝、会いましょう。)

I had too much to drink at Sarah’s party, and I felt terrible the morning after.
(サラのパーティで飲みすぎてしまい、翌朝はひどく不快でした。)

例文はさらに続く、、、

和英辞書のmorning

英訳:
forenoon, morning

例文:
One morning
(ある朝)

mist in the morning
(朝霞)

morning fog
(朝霧)

every morning
(毎朝)

こちらも例文はさらに続きます、、、

さぁ、比べてみてどうでしょう?

説明も例文もかなりの違いがあることが分かりましたね。

英英辞書には、そのまま外国人との英会話に使えるフレーズがたくさん載っています。

さて、英語初心者であれば、morning=朝と分かればよくても、中・上級者であれば物足りないのではないでしょうか。

morningをどのように表現するのか、また興味のあるひとつの英単語から普段の生活で使える例文をたくさん知ることができるのは英語学習に大変有効だと言えます。

ズバリ、この情報量の多さが英英辞書のメリットのひとつです。

しかし、この情報量は英語初心者には少し多すぎるのでしょうか?

英英辞書は初心者に不向き?

和英辞典を使っている初心者の方にとって、英英辞書は少しハードルが高い印象があるのではないでしょうか?

「英語が分からないから調べるのに、英語で英語を調べるなんて難しすぎ!」

「情報量が多すぎて、かえって混乱しそう」 などといった声が聞こえてきそうです。

しかし、英語を英語で説明する英英辞書と比べ日本語で英語を説明する和英や英和辞典は、やはりそこに些細なズレが起こることもありえるのです。

英語本来のニュアンスが分かるのは、やはり英英辞書ならではの特徴です。

「英語はまだまだだけど、英英辞書を使って英語に親しみたい。」 という人もいるでしょう。

そんな人のため、英語初心者のために作られた英英辞書があるのです。

ですので、英英辞書なんて無理~と思わないでくださいね。
さっそく、ご紹介しましょう!

初心者のために作られた英英辞書
「ロングマン現代英英辞典」

上述の主に英語の学習者向け英英辞書のなかで、とくに初心者の方には、「ロングマン現代英英辞典」がおすすめです。

おすすめの理由ですが、いくつかあります。

・語彙数はたったの2,000語だけ
 (中学卒業時程度)

・重要なレベルごとに赤の丸印が1こ~3こ表示されている
・フルカラー・イラストつきなのでビジュアルで分かりやすい
中学レベルの語彙、そしてフルカラーでイラストつきであれば、初心者でも英単語を調べることが楽しくなりますね。

付属DVDが充実している
オックスフォード現代英語辞典

もうひとつ、オックスフォード現代英語辞典もご紹介します。

おすすめの理由は、 ・語彙数は3,000語
・定義のセンテンスが短め
・付属DVDが充実している
(辞典全コンテンツ・見出し語の音声・英米文化に関する情報・語源・追加用例など)

英米文化に関する情報は英語を学習している人には興味深いコンテンツではないでしょうか?

ロングマン現代英英辞典に載っている定義を理解し、もう少しレベルを上げたい人向けです。

ここで、中・上級者におすすめ英英辞書もご紹介しましょう。

中・上級者におすすめ英英辞書
「Cambridge Advanced Learner’s Dictionary」

この英英辞書には40,000もの語彙数、フレーズ、意味、そして例文が載っています。

英単語でいえば、テクノロジー・メディア・言語・社会・ライフスタイルの加えて、学術研究に重要なものをカバーしています。

中・上級者にも納得のいく英英辞書です。

さて、英英辞書にはレベル別の種類があることが分かりました。

ここからは、活用方法を解説してまいりましょう。

英英辞書の効果的な活用方法とは?

英語を英語で調べるのが英英辞書。

その分、和英辞典とまったく違う活用方法があります。

英英辞書が英語の学習になる、そんな活用方法2つをご紹介しましょう。

⒈ 正確に理解したうえで英単語力をつける

唐突ですが、みなさんは「hope」と「wish」の違いを説明できますか?

どちらも中学で習いよく使われる英単語ですが、それぞれの正しい意味を理解して使っていますか?

さっそく、英英辞書で調べてみました。

hope
a feeling of expectation and desire for a particular thing to happen.

wish
feel or express a strong desire or hope for something that cannot or probably will not happen.

hopeが特定の何かが起こってほしいという期待と願望といった感情なのに対し、wishは起こらないであろう、またはたぶん起こらないだろうことへの強い願望を表現しています。

これは大きな違いではないでしょうか?

この違いを理解すると、それまであやふやに使っていた英単語の使い方が明確になり英単語力がついていくのです。

⒉ 正しい英文を身につける

英英辞書には、五万という例文が載っています。

ひとつの英単語を調べただけで、その定義・例文・関連した表現など一気に目にすることができます。

ここで「difference」をみてみます。

difference
the way in which two things being compared are not the same.
(比較された2つのことが同じではないこと)

この後にいくつもの例文が載っています。そのままみていくと、関連表現が載っていますので紹介します。

absolute difference
between-group difference
big difference

このように様々な大きさの“違い”を別の表現で学ぶことができます。

すでに意味を知っている英単語をピックアップして英単語の理解を深めるとともに、さまざまな英文(例文)を読み使うようにすることが出来、正しい英文の学習にもなります。

結果、文法力もついていくでしょう。

このように、英単語を調べるだけでなく、英語力を上達させることができる辞書は、英英辞書ということが分かりました。

隙間時間に英英辞書を愛読書のように読むくせをつけることもおすすめです。

英英辞書には書籍版オンライン版があります。
最後に、それぞれの特徴をみていきましょう。

英英辞書を選ぶとき、書籍派?
オンライン派?アプリ派?

今回の記事でご紹介した英英辞書、ロングマン現代英英辞典、オックスフォード現代英語辞典やCambridge Dictionaryにも書籍版だけでなくオンライン版があります。

オンラインの魅力はなんといっても無料というポイントでしょう。

特に、英英辞書を初めて使う人であれば無料のオンライン版から試してみるのがおすすめです。

またスマホ時代、アプリも大変便利です。

例えば、オックスフォード現代英語辞典には公式アプリ日本版というものがあります。

和書が4,860円のところ、アプリだと3,000円とかなりの割引になっています。

アプリであれば外出先でもどこでも手軽に使用することができます。

また、その30万件を超える単語・例文がスマホやタブレットでいつでも利用できるのは便利ですね。

英英辞書は英語学習におすすめ?まとめ

なかなか手に取ることのなかった英英辞書でも、初心者が使えるレベルものがあったり英単語を調べる以上に使うメリットがあることが分かりました。

知っている簡単な英単語でも改めて英英辞書で調べてみると、定義や表現の仕方が分かり大変参考になります。

使えば使うほど、英英辞書の魅力にハマるかもしれません。

そんな自分の変化も英語学習にとって大切なことなのです♬