生活の中での様々なデジタル化が進み、AIなどの新技術が出てくる中で、プログラミングはとても将来性のあるスキルである、ということをよく耳にするようになりました。
最近だと、2020年から全国の小学校でプログラミング教育が必修化されることが既に決定しています。これから更に必要になるであろうIT人材を増やすことだけが目的ではなく、問題解決に必要な「論理的思考」や
「プログラミング的思考」の育成という目的があります。
また、テレビをはじめ、SNSやYoutubeなどでも、プログラミング学習、プログラミングエンジニアという仕事の現状、フリーランスエンジニアになるためのノウハウなどについて情報発信をしている人達も増えてきました。
それらが影響してか、とても多くの学生や社会人の方々が、将来のためや転職のためにプログラミングを学んでいます。
これらのような流れからも、子供から大人まで、これから日本国内でのプログラミング学習はますます盛り上がっていくことが予想されます。
また、プログラミング学習をする上で、ある程度の英語力が必要だとも言われています。
そこで今回は、プログラミング学習が盛り上がっている理由や、プログラミングと英語の関連について紹介します。
- プログラミング学習が盛り上がっている理由
- プログラミングエンジニアになるのに英語は必要なのか
- 最近人気のエンジニア留学とは
- ホビングリッシュとは?
- 英語もプログラミングもオンラインで学べる時代
- まとめ
プログラミング学習が盛り上がっている理由
なぜ今プログラミング学習をする人達が増えているのでしょうか。
いくつかの理由をピックアップして説明します。
IT人材の不足
スマートフォンアプリ、Webサービス、AIなど、挙げたらキリがないくらい様々なIT技術が、凄まじいスピードで進んでいます。
そのような技術の発展と共にIT業界の市場は年々成長を続け、どんどん大きいものになってきています。
すると、それらのようなサービス、プロダクトなどを動かすための設計や制作をするプログラミングエンジニアの数も沢山必要になります。
しかし、IT市場の成長スピードに対し、エンジニアの数が追いついてなく、IT業界は人手不足の状態が続いているというのが現状です。
人材が足りていない、ということはつまり「仕事自体はたくさんある」ということでもあるので、プログラミングエンジニアになればひとまず仕事には困らない、という考えを持っている人は多くいます。
将来性
前述しましたが、今日のIT業界は凄まじいスピードで成長しています。
つまり、年々売上を伸ばして成長し続けているIT企業が多く、その業界で職を得て働くことで、将来的に収入の安定や高収入を期待出来ます。
また、プログラミング言語はどの国でも同じ言語なため、グローバル化が進んでいる現代では、プログラミングが出来る事で得られるチャンスはますます広がります。
例えば、プログラミングエンジニアとしてアメリカで就職することで、最先端のテクノロジーに触れられたり、さらに高い給与が狙えるというメリットもあります。
場所を選ばずに働ける
プログラミングは基本的にPCがあればどこでも出来ます。
コードを打ち込んだり、挙動を確認する環境がPCにあれば場所を選ばずに仕事をすることが可能です。
プログラミングエンジニアの社員にリモートワークを許可している会社も多くあります。
週に◯回出社が必要だったり、全く出社不要だったりと、会社によってルールは様々です。
特にスタートアップ系企業では、比較的リモートワークが可能なことが多いです。
また、経験を積んだ後に
フリーランスエンジニア
になる、という選択肢もあります。
業務委託として案件をくれる企業が「オフィス常駐の必要はない」ということであれば出社不要ですし、クラウドソーシングのような全てオンラインで完結出来るような案件受注スタイルでも同様です。
最近では「海外ノマド」といった、オンラインで仕事をしながら海外を旅するノマドワーカーが増えましたが、日本人に限らず世界中のノマドの中でも、プログラミングエンジニアの数はとても多いです。
プログラミングエンジニアになるのに英語は必要なのか
「プログラミング学習をするなら、英語学習もしたほうが良い」
「英語が出来ないとプログラマーになってから苦労する」
という話をよく耳にします。
実際に、プログラミングと英語が関係あるのかどうかなどを説明していきます。
英語は出来たほうが良い
結論から言うと、プログラミング学習をしたり、プログラミングエンジニアを本気で目指したりするのであれば、英語が出来るに越したことはありません。
理由は、「全てのプログラミング言語は英語をベースに作られている」からです。
つまり、コードに使われる単語やエラーなどは基本的に全て英語で書かれています。
また、プログラミング業界は色々とアップデート事項が多いのですが、そういった最新情報はまず英語で発信されます。
つまり、常にプログラミングに関する最新情報をキャッチしておくためにも、英語力はある程度あったほうが有利です。
英語力が無いからプログラミングが学習出来ない、というわけでは決してありません。
日本語でもしっかりプログラミングが学べるサービスはたくさんあります。
ですが、英語力がある程度あると、将来的にプログラミングエンジニアになった時に有利になります。英語が話せれば英語圏の国でプログラミングエンジニアになることも出来ます。
プログラミングに必要な英語力
プログラミング学習をする上で、高校英語を理解していればまずは十分です。
プログラミングコードを書くということと、英文法に則った正しい英文を書くこととは別のことです。つまり、書くことに関して言えば、コードに使う英単語の意味がわかっていれば問題ないでしょう。
それよりも、英語で書かれているコードのエラー内容、トラブルシュート、最新情報などが読めるようになることが大事になります。英語が読めるのと読めないのでは、問題解決の速度に差が出てきます。
そのためにはまず、 「variable(変数)」
「constant(定数)」 など、プログラミングで使われる英単語の意味を学んでおく必要があります。
最近人気のエンジニア留学とは
最近は、一定期間海外に滞在し、学校で英語でプログラミングを学べる 「エンジニア留学」 をする人が増えてきています。
特に、セブ島で低価格で留学出来るスクールが人気です。
そのようなスクールでは、例えば、3ヶ月間セブ島に滞在し、1日のうち3時間はプログラミングのクラス、もう3時間は英語のクラス、のようなスタイルで、みっちり短期集中的に学ぶことが出来ます。
英語でプログラミングを学ぶことで、英語スキルとプログラミングスキルを同時に習得出来るので、とても効率の良い方法だと言えます。
ただし、スクールによって
「英語でプログラミングの授業」
「プログラミングの授業は日本語で、別枠で英語の授業」
というところもあります。
ホビングリッシュとは?
今注目を集めている英語学習法に「ホビングリッシュ」と呼ばれるものがあります。
ホビングリッシュとは、 趣味(HOBBY)
英語(ENGLISH) を掛け合わせたものです。
例えば、サッカーを英語で学んだり、料理を英語で学んだり、といったような、自分の趣味や好きなことと英語学習を組み合わせたスタイルの学習法です。
例えば、もしあなたが料理が趣味だったとしたら、日本在住のアメリカ人の方が主催する、全て英語で進行されるような料理教室に参加することで、料理を英語で学ぶことが出来ます。
また、生徒一人一人の趣味や好きなこと、興味関心のあること、専門分野などに合わせてカスタマイズしたホビングリッシュのカリキュラムを提供している英会話スクールも多くあります。
ホビングリッシュの良い点
ホビングリッシュの良い点は、好きなことと英語を同時に学べる、一石二鳥であるところです。
好きなことがベースになっているため、ただ英語だけを学ぶのに比べると挫折しにくく、結果的に楽しく継続しやすいのも利点です。
また、実際に体を動かしたり、先生や他の生徒とコミュニケーションを取りながらの
「体験型」のため、自然に英語を学ぶことも出来ます。
ホビングリッシュという英語学習法を、プログラミングと掛け合わせることも可能です。
英語学習もプログラミング学習も好き、楽しい、と感じる人であれば特に、 「英語でプログラミングを学ぶ」 というスタイルで、英語とプログラミングを、同時に、且つ楽しく学ぶことが出来るでしょう。
ちなみに、英語でプログラミングを学べる代表的なサービスがありますので、紹介します。
Codecademy
様々な主要プログラミング言語のコーディング講座を無料で受けることが出来ます。説明は英語で書かれています。
Udemy
動画学習のプラットフォーム。様々なプログラミング学習コースがあり、そのほとんどが英語で作られています。
英語もプログラミングもオンラインで学べる時代
近年のインターネットの発達によって、スマートフォンや、タブレット、PCなどで、誰もがブログや動画から情報を得ながら、様々なことを学ぶことが可能になりました。
また、ビデオチャット機能を用いてのオンラインレッスンサービスも、オンライン英会話を中心に、ここ10年ほどで一気に増え、一般的な認知度も高まりました。
機材の低価格化や高性能化、高速インターネットの普及などにより、ストレスなくクオリティの高いオンラインレッスンの受講が可能になりました。
「好きな時に好きな場所で受けれる」
「通わなくていい」
といった便利さが、オンラインレッスンサービスを人気にしている要因と言えます。
ここ最近は、プログラミング学習人気に伴って、オンラインプログラミングスクールの認知度も高まってきています。
オンラインプログラミングスクールでは、 ・サービス会社から提供されているテキストを使って自主学習で基礎を理解する。
・自習をする中でわからない部分、解決できない部分をマンツーマンのオンラインレッスンで教えてもらう。 というスタイルを取っているところが多いです。
実際に私もオンラインプログラミングスクールを利用したことがありますが、ビデオチャットで画面共有が出来るので、わざわざ教室に行って教えてもらわなくても全く問題ないと感じました。
仕事後は疲れて、スクールに通う体力がなく、続かないというケースがありがちですが、オンラインレッスンであればそのような心配がなくなります。
また、オンラインレッスンサービスのほとんどは、基本的にマンツーマンのレッスンスタイルのため、わからないことなどを気兼ねなく聞けるのも良い点の1つです。
加えて、オンラインレッスンは圧倒的に
低価格であり、且つ受講出来る回数も多いです。
毎日受講可能なサービスを利用すれば、レッスン受講が習慣化され、学習継続にも繋がります。
なお、利用サービスにもよりますが、多くのオンラインレッスンサービスは直前予約が可能なので、急に予定が空いたり、突然レッスンを受けたい気分になった時に気軽に予約出来るというメリットもあります。
ちなみに、ネイティブキャンプでは
「予約不要、且つ受講回数無制限」です!
まとめ
では今回の記事のまとめです!
・将来性の高い仕事に就くためにプログラミング学習をする人達が増えている
・プログラミング言語は英語を基に作られているので、プログラミング学習をする上で英語力はあるに越したことはない
・海外でプログラミングと英語を同時に学ぶ「エンジニア留学」や、英語で学ぶ「ホビングリッシュ」スタイルも注目を集めている
・英語もプログラミングも、好きな時に好きなところで、オンラインで学べる時代である
これからプログラミング学習をしようと考えている方も、もう既に始めているという方も、先を見据えてぜひ英語でプログラミングを学んでみてはいかがでしょうか!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!