Let's cook together! 「みじん切り」って英語で言えますか?

みじん切りは英語でなんというのか、料理、料理方法、切り方、イラスト

海外留学していた時に盛り上がったのが、友人宅でのホームパーティー。

北米、南米、ヨーロッパ、アジア。
世界中から留学している人がいたので、それぞれの国の伝統料理 traditional cuisine を持ち寄っての持ち寄りパーティーにしました。

私は 細巻き寿司 thin rolls を持って行ったのですが食べやすいのもあってか、あっという間に売り切れてしまいました。

作り方を聞かれて、す巻きで…と説明しようとした時に、す巻き…えっとす巻き…と簡単に考えていた説明が、思いの外難しいことに気がつきました。
(ちなみにす巻きは bamboo roll。)

また、ネイティブスピーカーの友人宅で一緒に料理をした時に、料理本を見て面食らったのが、単位の違いです。

lbって何?tsp?cup?オーブンの温度も℉だし…。

そんな料理にまつわる英会話でも楽々こなせるように、今回は 料理に関する英単語と英語フレーズ English Vocabulary and Phrases for Cooking を一緒に学んでいきましょう!

簡単な料理のレシピを見てみよう!

まずは簡単なレシピを一例、ご紹介します。

タコライスの作り方、あなたは英語でも説明出来ますか?

タコライス

ご存知ですか?沖縄のソウルフード、タコライス。

タコライスは、戦後にアメリカの統治下にあった沖縄で、メキシコのタコスと日本のお米が出会って出来ました。

これがアメリカ人にも日本人にも受けて、瞬く間に沖縄のソウルフードとして定着しました。

ささっと作れて美味しいので、沖縄の一般家庭では日常的に作られていますよ。

そんなタコライスの簡単レシピ、まずは日本語で確認してみましょう。

<タコライス>

材料(4人前)

・牛挽肉 300g
・玉ねぎ 1個
・トマト 3個
・レタス 適量
・細切りチーズ 適量
・サルサソース 市販
・米 適量
・塩胡椒 少々
・(あれば)アボカド 1個

作り方
①玉ねぎをみじん切りにし、牛挽肉と一緒に炒め、塩胡椒で味付けする。
②トマトを角切りにし、レタスを短冊切りにする。
③米を敷き詰める。
④ ③の上に①②と細切りチーズを乗せる。
⑤サルサソースを掛けて、出来上がり♪

辛くしたければタバスコを掛けて下さいね。

サルサソースさえあれば、冷蔵庫にあるもので簡単に作ることができますよ。
牛挽肉がなければ豚挽肉で、レタスがなければキャベツで代用しましょう。

簡単、ですよね…。
勿論、本格的に作りたければサルサソースから作ると言う手もありますよ。

それでは、これを英語で見てみましょう!

<Taco rice>

Ingredients(Serves 4)

・300g of Ground beef
・1 onion
・3 tomatoes
・Lettuce
・Shredded cheese
・Salsa Sauce
・Rice
・Salt and pepper
・(If you have) Avocado

<How to cook>
①Mince an onion and stir-fry with ground beef , then season it with salt and pepper.

②Cut tomatoes into cubes, and lettuce into small rectangles.

③Spread rice on a plate.

④Put ①,② and shredded cheese on ③
( = Put the stir-fried beef and onion, tomatoes, lettuce, and shredded cheese on the rice.)

⑤Put salsa sauce on it It’s finally ready to eat!

mince
ミンチにする、みじん切りする

stir-fry
炒める

ground beef
牛挽肉

season
味付けする

shredded cheese
細切りの(シュレッダーを思い浮かべると分かりやすいですね。)

はっきり言って、切って、炒めて、乗っけてるだけ…。

It's so easy to cook!

調理としては簡単この上ないので、是非作ってみて下さいね。

料理用語

さて、タコライスのレシピにもちょこちょこ登場した、炒める、角切り、細切りなどの料理に特有のお料理用語、幾つかありますよね。

調理法、切り方、調味料、調理用具…。

なんだか沢山ありそうだけど…。

はい、沢山あります!

ですが、まずは最小限日常で使う基本的なところを押さえておけば、割と説明つきますのでご心配なく!

そして基本さえ押さえてしまえば、料理関連の語彙を増やしていくのって思っているよりも簡単ですよ。

なぜなら料理用語は、日常にその状態がカタカナ用語として使われているものや、2つの英単語のそれぞれの意味を持つだけのイディオムだったりが多く、イメージがしやすいからなのです。
(例えば先ほどのシュレッダー、stir fryなんかがそうです。)

1)調理法

基本的な調理法は4つです。

stir fry 炒める
(= かき混ぜる stir +揚げる fry )

bake 焼く

simmer 茹でる

fry 揚げる
(もしくは deep fry 、深めの揚げ物鍋で揚げているイメージ)

この4つでほぼ表現出来ますよ。

この基本の調理法の単語を使って料理を表現してみると、例えば I want you to bake a chiffon cake for me again.
(また、あなたにシフォンケーキを作って欲しいです。) となります。

また料理でよくありがちなフレーズ、「沸騰させたら弱火にして蓋をして10分茹でます」は何と言うのでしょうか?

When it comes to a boil, turn the heat to low, cover and simmer for 10 minutes.
と言いますよ。

come to a boil 沸騰する(直訳:沸騰に達する)
turn the heat to low 弱火にする
cover 蓋をする、カバーする

simmer for 10 minutes 10分茹でる

low 弱火
medium 中火
high 強火

強火で調理する なら cook on high 、会話では cook on high heat と言うことが多いですよ。

この他の調理法に関する用語としては、以下のようなものがあります。

馴染みのあるカタカナ語句と共に、サクッと頭に入るのではないでしょうか。

broil

=焼く(特にオーブンの上火で焼くことを言います)
 ブロイラーで育てられた鶏肉とかよく聞きますよね。
 これは元々は焼肉用の若鶏というところから来て、ブロイラーと呼ばれているようです。

grill

=焼く(焼き網、上火で焼いた焼肉などで使います)
 よく鉄板焼き系のレストラン名でありますよね、◯◯グリル。

roast

=焼く(オーブンで焼く)
 確かにローストビーフはオーブンで焼きますね。

steam

=蒸す(蒸気で調理)
 もうもうと蒸気が出るスチームアイロンを思い浮かべましょう。

stew

=煮込む
 シチュー、コトコト煮込みますよね。

2)切り方

野菜などを包丁で切る切り方には、沢山の切り方があり、そのそれぞれに呼び名があります。

その代表的なものを日本語と英語で確認していきましょう。

切るといえば cut ですが、料理で野菜を色々な形に切っていくような場合の文中では、Cut into ~=〜(の形に)切る、〜切りにする を使いますよ。

julienne strips
→千切り(幅1.5mm程に薄く切る切り方)

例)shredded cabbage(千切りキャベツ)

Cut into long thin strips.
(千切りにする。)

slice / thin slices
→薄切り

例)Cut 〜 into thin slices
(〜を薄切りにする。)

Cut into thin slices.
(薄切りにする)

dice cut / cube cut
→あられ切り(約5mm角)/
さいの目切り(約1cm角)/
(それ以上)角切り

なんて日本語では細かい言い方の違いがありますが、何ミリ角と言ってしまった方がちゃんと伝わりそうです。

例)Dicing 〜 into 5 mm square.
(5mm角のあられ切りにする。)

Cut into dice / cubes.
(さいの目に切る/ 角切りする。)

How big should I cut / cube them?
(どの位の大きさに切ろうか?)

Cut them in / into 1 inch cubes.
(1インチ角( ≒ 3cm角)に切って。)

Please cut / cube them in / into bite-size pieces.
(一口大に切ってください。)

mincing / fine chopping / dicing and chopping
→みじん切り

Chop 〜 into fine / small pieces.
(〜をみじん切りにする。)

Chop an onion into small pieces.
( 玉ねぎをみじん切りにする。)

Mince garlic.
(ニンニクをみじん切りにする。)

wedge cut
→くし形切り(くし切り)
=トマトなど、丸いものを縦半分に割って後、中央から等分に切り分けていく切り方。

Cut 〜 into wedges.
(〜をくし切りにする。) 

rounds / (薄いものは)round slices
→輪切り
(断面が丸い野菜を切っていく切り方)

Cut 〜 into rounds /circles.
(〜を輪切りにする。) 

rectangle slices
→拍子木切り
=拍子木のように四角柱形に切る切り方 ex:にんじん、大根など

Cut 〜 into long sticks.
(〜を拍子木切りにする。)

rectangle slices
→短冊切り
(拍子木切りより薄く、短冊のような形に切る切り方)

Cut 〜 into rectangles /thin rectangles.
(〜を短冊切りにする。)

Cut 〜 into ...cm rectangles.
(〜を...cmの短冊切りにする。)

half-moons
→半月切りにする
=断面が丸いものを縦半分に切ったもの、もしくは蒲鉾などを適当な薄さで切る切り方。

Cut into semi-circular /half moon slices.

その他の切り方に関する用語には、以下のようなものがありますよ。

large cut
→ざく切り(適当にざくざくと切っていく)

rolled cutting
→乱切り
(食材を回しながら大体同じ大きさになるように切っていく)

edge cut
→小口切り
(小ネギなど細長い食材を薄く切る)

shaving cut
→そぎ切り
(厚みのある材料をそぐように切る、火の通りがよくなる)

shave 〜 thinly
→そぎ切りにする

slant cut
→斜め切り
(鍋用のネギなど)

shaving cut / shave / shred / whittle
→ささがきにする =ごぼうなど、包丁でシュッシュッと削るように薄く切る。

3)調味料

調味料も料理には必須のものです。

その使い方で3つの呼び名があります。

・調味料 seasoning
 (料理中に入れるもの)

・スパイス spice
 (自然の材料から出来た調味料、料理中に入れるものが殆ど)

・味付け調味料、薬味 condiment
 (出来あがった料理の味の調整に入れる調味料、ソースなども含む)

調味料を入れる add seasoning

よく使う調味料一覧

soy sauce:醤油

miso(soy bean paste):味噌

stock:だし

salt and pepper:塩胡椒

relish:薬味、ピクルスっぽい酢漬け

mayonnaise:マヨネーズ
(口語で mayo と略されることもある)

tartar sauce:タルタルソース

gravy sauce:グレービーソース
(ポテト系とベストマッチの肉風味の北米で人気のソース)

mustard:マスタード

chili sauce:チリソース

chili oil:ラー油 等

割とカタカナになって普段から使っている言葉が多いですよね。

レシピで使われる単位の違い

海外のレシピ本や、パブなどでのビールの単位、全然違って戸惑いがちですよね。

mlg じゃない…オーブンの温度表記も じゃない…。

というわけで、日本の単位で頭ガチガチの私達にも理解し易く、以下にまとめました。

日本だと ml 表記のもの - 液体の量

1 tsp / t(teaspoonの略)≒ 5 ml = 小さじ

1 tbsp / Tbsp / T(tablespoonの略)≒ 15 ml = 大さじ

1 cup / c (cup の略)
= half pint
= 8-10 fl.oz(fluid ounce 液用オンス の略)
= 240 -250 ml

(マグ)カップ一杯は丁度 half pint 、小ジョッキ程度、と覚えれば分かりやすいですね。

ちなみに日本の1カップ = 200ml です。

日本だと g 表記のもの - 固体、粉類の量

1 lb.(pound パウンドの略)
= 16 oz.(ounce オンスの略)
≒ 450g

日本だと℃ 表記のもの - 温度、気温

温度表記として殆どの国で採用されている摂氏(℃ セルシウス)と、
アメリカ、ジャマイカで採用されている華氏(℉ ファーレンハイト)

変換計算式もあるようですが、日常、料理に際してはオーブンの温度設定で遭遇する程度のものですので、大雑把に覚えておけばよいでしょう。

32 ℉ ≒ 0 ℃
212 ℉ ≒ 100 ℃
350 ℉ ≒ 180 ℃

(クッキーを焼く温度:10-15分、豚バラブロック丸焼き:30分)
425 ℉ ≒ 220 ℃
(グラタンを焼く温度:15分、オリーブオイル漬けチキン:20分、サーモンのホイル焼き:30分)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事が、あなたの「クッキング英語どんとこい!」の一助になれば幸いです。