タイピングが上達するとは?
まずは、タイピングが上達!とはどういった状態を言うのでしょうか?
「タイピング凄っ!」
と思えるような状態を頭に思い浮かべてみて下さい。
そうです。キーボードを見ずに画面を見ながら、喋るのとほぼ同等の速さでキーを打ち、文字を入力していくことが出来る!
その状態ですよね。
今回はそんなタイピングに焦点を当て、詳しく説明していきます。
英文のビジネスメールなどを作成する機会がある人は、素早くタイピングできるようになると仕事が効率よく進むので、ぜひこのブログを読んでくださいね!
「英語タイピング」とは?
それでは、「英語タイピング」とは、どういうことでしょうか?
日本人向けのパソコンには、ひらがな48字のキーが存在します。
(私はMacbookを購入した際に、ひらがなのキーがあるものとないもので選べることに驚きました。)
皆さんはすでにご存知かと思いますが、ひらがな48字のキーを使ってタイピングを行うのが「カナ入力」、
アルファベット26字のキーを使ってタイピングを行うのが「ローマ字入力」と言います。
ローマ字入力はあくまでも日本語の文字をローマ字に置き換えて入力していく入力方法です。
では、英語を入力していくのは何と言うのでしょうか。
それが、ここでいう「英語タイピング」です。
ローマ字入力で日本語を入力していくのでなく、アルファベットだったり、英単語だったり、英語の文章をタイピングすること、いわゆる英文タイピングと言われるものです。
タイピングを上達させる手順
英語でタイピングを上達…の前に、まずはタイピングの上達というところから考えていきましょう。
手順は至ってシンプルです。
1)タッチタイピングを覚える
まずはじめに、タッチタイピングを覚えましょう。
ここで、タッチタイピングとは何なのかをご説明します。
「ブラインドタッチというのは聞いたことあるけど…。」
という方も多いのではないでしょうか?
実はタッチタイピング、以前はブラインドタッチと呼ばれていました。
blind「見ないで」+touch「タッチする」の和製英語で「ブラインドタッチ」だったのですが、blindの「盲目の」という意味が差別的だということで、視覚障害者への配慮から、「タッチタイピング」という用語が使われるようになりました。
見ないでタッチする=ブラインドタッチ、そのままの意味で分かりやすかったのですが…タッチタイピングで統一していくことにしましょうね。
というわけでまずは、タッチタイピング=画面を見ないでタイピングすることを目指します!
2)入力速度を上げる
正確にタッチタイピングが出来るようになって初めて、タイピングのスピードをアップさせることに意識を向けていきます。
正確にタッチタイピングが出来ないで、速く入力することを目指しても、すぐに何度も打ち間違えてしまいます。
間違えた文字を入力する時間、削除する時間、正しい文字で入力し直す時間を考えれば、間違えずにタイピングした方が結局は速いです。
更に、正確にタイピングし続けていれば、知らずと正しい指の位置を感覚で覚えます。
徐々にスピードを上げることは、正しい指の位置を覚える練習にもなってもいるので、焦って速度を上げようとしなくても、タイピング速度は自ずと上がっていきます。
スピードアップも急がば回れなのですね。
タッチタイピングが上達するメリットは?
ではタッチタイピングが上達するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
1)タイピングスピードが速くなると疲れない
タイピングスピードが速いと、タスクを早く終わらせられるので疲れません。
疲れないのでタイピングスピードも速いままキープ、で余計早く終わるの好循環。
2)画面を見ているのでミスタイピングに気付きやすくなる
画面を見ながらタイピングしていると、ミスタイプした時にすぐに気がつくことが出来るので、すぐに直して次に進むことが出来ます。
3)無駄な労力を使うことが無いので疲れない
下を見てキーを打って、上の画面を見て、合っていたか確認してから次の部分を読んで、また下を見てキーを打って、上の画面を…なんてやっていると、視線移動が多過ぎて、すぐに疲れてしまいます。
画面だけ見て進めることが出来れば、無駄がないので疲れにくいです。
4)頭で考えたことをそのまま文章に出来るので効率が良い
また、見ては写すに集中しているような状態では、頭で文章を考えながらタイピングする、ということは到底出来るわけがありません。
そういった必要性のある時には、頭で文章を考える、時間をかけてそれをタイピングする、という2つの別々の作業が必要になるので、作業効率が非常に悪いです。
手が勝手にタイピングを進めてくれる状態で、頭で考えたことをそのまま文章に出来れば、頭で文章を考えることに集中出来るので、そういった効率面でも抜群にパフォーマンスが良いですよね。
何ともいいことずくめです!
是非、タッチタイピングは上達させたいですね。
タッチタイピングを上達させる詳細な手順
1)姿勢を正しく
まずは座る位置と姿勢が大切です。
(1)座る位置
キーボードの前身のタイプライター全盛の時代、タイピストは、右前に置いた原稿を見ながら左前に置かれたタイプライターでタイピングをしていました。
現在もパソコンのキーボードはその流れを汲んで、碁盤の目のように整列した形のキー配列でなく、左上方に向かう形で配列されているのですね。
ということで、キーボードは真正面に真っ直ぐ置くよりも、やや左前に置くか、正面近くに置く場合でも少し斜めの状態に置くと楽です。ですが、体は捻じれない程度位置で。
楽に、自然に感じる位置があるはずですので、探してみてくださいね
(2)姿勢
背筋は伸ばして、脇は閉めずに、肘の角度を90度以上の楽な状態にした時に自然に手指が乗る位置にキーボードがあるとよいでしょう。
手首は前腕から真っ直ぐ前に伸びた状態です。この時、画面から40cm以上離れていれば、正しい姿勢です。
(3)注意と対策
キーボードを使ってタイピングする時には、肘より先に集中した細かい動きが続きます。
間違った姿勢、間違った使い方に慣れてしまうと、気がつかないうちに一部の箇所に過剰な負担が掛かり続けることで、指の付け根や手首に炎症が起こる腱鞘炎にもなり易いです。
また、長時間、座りっぱなしの同じ姿勢でいることで、部分的な血行不良が起こって、首、肩、腰などに凝りや筋肉痛、だるさ、倦怠感を覚えることにもなり兼ねません。
ずっと注視していることで目も疲れますし、キリのいいところで一旦キーボードから離れて休憩、気分転換に軽い運動をして、遠くを見て…あまり根を詰めて頑張り過ぎないことも結局はタイピング上達への近道と言えるのかもしれません。
2)ホームポジションを覚える
(1)正しい手の形を覚える
まず、正しい手の形です。
そっと卵かテニスボールを上から包むように手のひらをふわっと丸めて指先をキーに軽く乗せます。タイピングをしている時には必ず手首が浮いています。
ピアノを弾かれる方は習得が早いのではないでしょうか。
ピアノを弾くときに一番最初に教わる基本的な手の形とほとんど同じですよね。
(2)ホームポジションを覚える
キーボードの「F」と「J」のキーの真ん中に小さく出っ張りがあるのがお分かりになりますか?
この出っ張りのある「F」と「J」が人差し指の置き場所です。
左手の人差し指を「F」キー、右手は人差し指を「J」キーに置いたら、
中指、薬指、小指は順に隣のキーに1つずつ置いていきます。
左手の中指が「D」、薬指が「S」、小指が「A」、
右手の中指は「K」、薬指は「L」、小指は「;」ですね。
この状態を「ホームポジション」と言います。
何もしていないとき、人差し指は必ずホームポジションに、そうすれば他の指も常にほぼホームポジションにあることになります。
そして、何かタイピングするときには、この位置から必要な指だけを動かし、終われば戻る、というのが基本になります。
3)ホームポジション周りのアルフベットの配置を覚えていく
タッチタイピングでは、必ず決まった指で決まったキーを打ちます。
それぞれの指に対応するキーがどれなのか、1つずつ見ていきましょう。
(1)各指の守備範囲
右手
右手の人差し指は、ホームポジションのFから、上のR、下のV、内側一列、T、G、Bが守備範囲です。
右手の中指は、ホームポジションのDから、上のE、下のCが守備範囲です。
右手の薬指は、ホームポジションのSから、上のW、下のXが守備範囲です。
右手の小指は、ホームポジションのAから、上のQ、下のZ、そこから外側全部が守備範囲です。
左手
左手の人差し指は、ホームポジションのJから、上のU、下のM、内側一列、Y、H、Nが守備範囲です。
左手の中指は、ホームポジションのKから、上のI、下の<が守備範囲です。
左手の薬指は、ホームポジションのLから、上のO、下の>が守備範囲です。
左手の小指は、ホームポジションの;から、上のP、下の?、そこから外側全部が守備範囲です。
(2)決まった指で決まったキーを打つことの大切さ
実際にキーボードに指を置いてみると、感覚がつかめるかと思います。
とにかく、決まった指で決まったキーを打つ、これに尽きます。
一度間違った指でタッチタイピングを覚えてしまうと、後々それを直すのはなかなか困難です。
何かに似ていませんか?
そう、漢字の書き順です!
子どもの頃に間違った書き順で覚えてしまうと、大人になってもずっと間違った書き順で書き続けてしまいますよね。
それからピアノも、間違った指遣いで覚えてしまうと間違った指で弾き続けて、そのしわ寄せがどこかでやって来てしまいます…。
(連続した音に指が回らなくなってしまうなど)
何事も初めが肝心なのですね!
4)速さよりも正確さを重視する
決まった指で決まったキーを打つ、この時に手元を見ながらタイピングをしないことがポイント、キーの位置を体に感覚として覚えさせていきます。
何かタイピングをする時、必要な指だけを動かし、終われば戻す、を繰り返していくうちに、終われば戻す、というよりも、終われば戻る、になって来ているかと思います。
こうなればしめたもの。
5)あとは練習あるのみ
スポーツ感覚、ゲーム感覚で楽しんで、気がついたら上達していた!というのがベスト!
随分前にはなりますが、私はそのようなゲームサイトで練習をして、タッチタイピングを習得しました。
練習をした…というよりも、ゲーム楽しい〜♪とハマって、気が付いたら習得出来ていたという楽しい思い出ですが。
というわけでゲームでタッチタイピングを習得、オススメします!
無料でローマ字入力のタイピング練習ができるサイトも、英語タイピング練習サイトも、沢山あります。
ゲームの種類は様々で、真面目なものから、寿司ネタを食べまくっていくゲーム(ローマ字タイピング)、ゾンビを倒していくゲーム(英語タイピング)、シューティングゲーム、またリアルタイムで対戦できるゲームまであります!
もっと極めたい方は、有料のタイピング練習サイトやソフトなども沢山ありますので、自分好みのものを探してみてはいかがでしょうか。
どうぞ、楽しんで習得してみて下さいね。
英語でタッチタイピングを上達させるには
ローマ字入力だとタッチタイピング出来るし速いのに、英語でタッチタイピングとなると途端に遅くなる、それも文章を考えながらではなく元となる文章があってタッチタイピングをする場合に顕著、そんな方はいらっしゃいませんか?
ローマ字でのカナ入力によるタッチタイピングが速い方、どのようにタイピングを進めていますか?
無意識にこれから打つ日本語の文章の先の方まで目読(視読)、ある程度覚えた状態にしてタイピングしますよね。
ひらがなが最近読めるようになった位の子供の音読を聞くと、
「む か し あ / る と こ / ろ に お じ い さ / ん と お ば…」
と変なところで息継ぎをしながら文字を1つ1つ読むので、その読んだ音から文章として意味を汲みとるのが難しいし、本人も意味が分かっていないという状態なこと、よくありますよね。
それがある程度の読書経験を積むと、ちゃんと意味を捉えて、音節で区切って読めるようになってきます。この時、無意識ながらもちょっと先まで目読し、文節を分かっている状態で音読するようになっているのだと思います。
これと同じで、英文を読むことに慣れてない状態で英文のタッチタイピングをしようとすると、英単語1つ、2つ、よくて数個程度しか目読出来ず、文節も何もなく区切ってしまい、目読した部分の意味も捉えているのか微妙な状態で無理に頭に入れようとしながらタッチタイピングするので、スピードが落ちるのではないでしょうか。
頑張っているのに読めていない、スピードも遅い、これでは疲れますよね。
単語のスペルに自信のない方はここに更に、スペルはこれでよかったっけ?などと確認し直したりも加わってきます。
こうなってくるともう、沢山の英文に触れる、イディオムを知る、単語のスペルを覚える、など英語自体を勉強することが、英語でタッチタイピングを上達させる!ということになりますね。
英語圏が長い方などでは、慣れたら英語のキーボードで英語の文章を入力していく方がよっぽど速いし楽!と言う方もいらっしゃるので、その言語をどれだけ自分のものにしているか、によるところ、大きいのでしょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
英語タイピングを上達させるには、タッチタイピングを上達させることのみならず、英語力をアップさせることが重要だということが分かりましたね。
少しでも、皆さんの英語タイピング上達のお役に立てれば嬉しいです。
大学在学中に海外旅行にハマる。卒後、数年働いた後にカナダに半年留学。 医療系に長らく従事、現在は在宅にて様々なジャンルのライティングを主としたワークスタイル。 何故か初めて会った時から馬が合い、お互いが様々なライフステージを経た今も以心伝心のカナダ人の親友と話せなくなったら一大事!にて英語は必要不可欠なものと捉える。 夢は英語ペラッペラと…この幸せが続くこと…必要時にはサクッと海外移住と…∞ あとは〜自分の子供の孫かひ孫に生まれ変わって子供がハッピーに過ごしているのを見てみたいですね。