フィリピンの宗教事情について詳しくなろう!

f:id:nativecamp_official:20190603145138p:plain

今回はフィリピンの宗教について、ブログを書かせていただきます。

ネイティブキャンプの講師の大半はフィリピン人です。

フリートークの際に、宗教の話はタブーなど暗黙の了解があると思われている方も多くいます。

実はそんなことはなく、フィリピン人講師にとっては、自分たちの宗教や文化、慣習など理解しようとしてくれていると嬉しく思っています。

日本人にとって、宗教と聞くと少し話題に入りにくい敏感なテーマですよね。

ただ英語で円滑にコミュニケーションを取れるようになるには、相手の宗教について知っておくことが重要です。

まずは日本の宗教事情について再確認するのも相手の宗教の理解への第一歩です。

日本人の宗教

私の母校、豊川高校は曹洞宗寺院である豊川稲荷を母体としており、私自身も宗教の授業を受けていました。

座禅の授業もあり、今でも印象に残っている授業のひとつです。

部活動で全国大会出場前に、精進料理を食べたのも良い思い出です。

私の母校のように、高校や大学が宗教の影響を受け教育の柱としている学校も日本には多く存在します。

しかし、日本人の大半は自分たちのことを無宗教と認識しているという話もよく聞きます。

わたしも、特定の宗教を信じていないので、無宗教だと思っていましたが、どうやら無宗教の中にも2つのタイプが存在するようです。

・Atheistic(無神論)
こちらは神様は存在しないと信じている方が属する考えです。

・Agnostic(不可知論)
こちらは神様はいる、いない、どちらも確かでなく証明できないという考えです。
おそらく多くの日本人が属するのは、こちらの考えだと思います。クリスマス、ハロウィン、お盆、正月等、宗教関係なしに祝うのが大半の日本人のスタイルですね。

宗教的争いが他国に比べ少なく、比較的平和な日本は、「和」を保とうとする文化がどんな宗教行事も祝うという状況を作り上げたのかもしれませんね。

フィリピンの宗教と歴史

キリスト教が全体の90パーセント以上を占めています。

アジアの国としては珍しいです。キリスト教の内、カトリックが約80%、10%がプロテスタントを占めています。

その他10%は中国の道教やイスラム教です。
有名な南部に位置するミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上います。

キリスト教が普及する前、フィリピンの人々は、自然界に精霊が存在していると信じており、自然に向かって、お祈りをするような宗教があったそうです。

フィリピンがキリスト教の影響を受け始めたと言われているのが、1521年。
世界周航中のマゼラン船団が、フィリピンに来たことが発端となり、その後スペインの植民地になりました。

そしてキリスト教への改宗が進んだことが始まりです。

このマゼラン船団とセブ島は歴史上深い関わりがあります。

セブ、マクタン等には大きな戦士の像があります。

ラプラプと言う名前の王で、セブの英雄と言われています。ラプラプが率いた軍が、マゼランとの戦いに勝ったのです。

フィリピンのクリスマス

クリスマスはフィリピン人にとって大イベントです。

9月には大型ショッピングモール等で、クリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが流れ始めます。

熱心なキリスト教信者はクリスマスや、ホーリーウィークだけでなく、毎週日曜日に教会のミサに参加します。

シヌログ

シヌログサントニーニョ祭(Sinulog-Santo Niño Festival)は、セブで毎年1月の第3日曜日に開催される、カトリック教のお祭りです。

私も実際にこのお祭りに参加し、大盛り上がりの宗教イベントであることを実感できました。

サントニーニョ教会で、お祈りの終わった直後に、皆で音楽にノリながら踊りだす姿が印象的でした。

この祭りの参加により、私自身もフィリピンの国民性やキリスト教の興味が深まりました。

海外からも注目されるような世界的大イベントなので、興味を持たれた方は参加してみてはいかがでしょうか。

The Ten Commandments

キリスト教徒のフィリピン人にとって、人生のスローガンであるとされている The Ten Commandments を読んでみましょう。

日本語では「モーセの十戒」と言われています。

1. I am the LORD your God; you shall not have strange Gods before me.
わたしのほかに神があってはならない。

2. You shall not take the name of the LORD, your God, in vain.
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。

3. Remember to keep holy the LORD’S Day.
主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。

4. Honor your father and your mother.
あなたの父母を敬え。

5. You shall not kill.
殺してはならない。

6. You shall not commit adultery.
姦淫してはならない。

7. You shall not steal.
盗んではならない。

8. You shall not bear false witness against your neighbor.
隣人に関して偽証してはならない。

9. You shall not covet your neighbor’s wife.
隣人の妻を欲してはならない。

10. You shall not covet your neighbor’s goods.
隣人の財産を欲してはならない。

聖書の英語

聖書(Bible)にある情報を全て暗記しているというキリスト教徒は少ないと思いますが、好きな文は個々に持っていると思います。

ここではバイブルの英語入門として、比較的わかりやすい、有名な文章をあつめました。

実際に読んでみますと、日本語より、英語の方が分かりやすいと感じる方も多いと思います。

フィリピン人講師に好きな文章を聞いてみてはいかがでしょうか。

Acts 16:31
Believe in the Lord Jesus Christ, and you will be saved.
主イエスを信ぜよ、然らば汝も汝の家族も救はれん

PROVERBS 3:5-6
Trust in the LORD with all your heart and lean not on your own understanding. In all your ways acknowledge Him, and He will make your paths straight.
心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。
すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。

PROVERBS 13:20
He who walks with wise men will be wise, but the companion of fools will suffer harm.
知恵のある者とともに歩む者は知恵を得る。愚かな者の友となる者は害を受ける。

Proverbs 30:5
Every word of God proves true.
神の言葉はみな真実である、

EPHESIANS 4:32
Be kind to one another, tender-hearted, forgiving each other, just as God in Christ also has forgiven you.
互に情深く、あわれみ深い者となり、神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互にゆるし合いなさい。

Philippians 4:13
I can do all things through him who strengthens me.
わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。

Matthew 5:14
You are the light of the world.
あなたがたは、世の光である。

Genesis 1:1
In the beginning, God created the heavens and the earth.
初めに、神が天と地を創造した。

Hebrews 13:8 Jesus Christ is the same yesterday, today and forever.
イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変ることがない。

Luke 6:31
Do to others as you would have them do to you.
人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。

John 3:16
For God so loved the world that he gave his one and only Son, that whoever believes in him shall not perish but have eternal life.
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

JOSHUA 1:9
Have I not commanded you? Be strong and courageous! Do not tremble or be dismayed, for the LORD you God is with you wherever you go.
わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

聖書の英文は、神秘的なパワーを感じますね。

今回のブログでもっとキリスト教の事や、フィリピンの事について知りたいと思った方は、講師にいろいろ質問をしてみましょう。