海外で歯医者にかかるときに役立つ英語

最終更新日:2019-08-26

歯医者、歯科医、歯科治療、イラスト

こんにちは。海外では日本で味わえない様々なおいしいものがたくさんありますよね。

しかし、留学先や旅行先で話題の甘いものや大人気のおいしいものをいっぱい食べて、堪能した結果、虫歯などの予期せぬ歯のトラブルに遭ってしまう…なんてことにも!

楽しいはずの海外で、ケガや病気になってしまうと焦ってしまいますよね。そんなときのために、今回は海外で歯医者にかかる際に大活躍する英語表現や、知っておくと便利なフレーズ、そして英単語について勉強していきたいと思います。

また、病院で支払う医療費をできるだけ抑えるために加入する、旅行保険などの保障制度についてもどのようなものがあるのか説明していきたいと思います。

 

 

はじめに

海外でのトラブルについて、以前のブログ「海外生活では欠かせない!薬局で使える英語表現」や「海外で吐き気や腹痛等がする時どうする? その対処法と英語表現を学ぶ」で、薬局や体調不良を訴える英語表現ついて書いていますので、こちらも合わせて読んでみてください!
(海外で怪我をしたり病気になった際に便利な英単語や言い方の例文についてご紹介しています。)

 

英語で「歯医者に行く」と言いたいときは、“go to the dentist”または“see a dentist”といいます。また、矯正歯科は英語で“orthodontic clinic”と言います。

つまり、虫歯や抜歯などの歯科治療の為に歯医者にかかる場合は、“dental clinic”あるいは“dentist”に行くべきで、歯の矯正をしに歯医者に行く場合は“orthodontic clinic”(読み方はオーソドンティック)となります。同じ歯科医院という分類であるのに、ぜんぜん違った英語を使うのはちょっぴり不思議ですね。

 

海外で歯医者の予約をしたい

日本と同じように、海外においても多くの病院が予約制であったり、予約患者を優先している病院が数多くあります。

もしも海外で体調が悪くなったり、ケガをしたりして病院へ行かなくてはならないときには、事前に電話予約を行なってから病院に向かうことをオススメします。
(メールでの予約可の病院もあるので忙しくて電話ができない場合はメールでのネット予約でもいいですね。)

そのようなときには、どのような英語を使って病院へ診療の予約を入れればいいのでしょうか。

予約の際に繰り広げられる例文を使って確認していきましょう。

・この近くに歯科医院はありますか?
Is there a dental clinic near here?

・診療予約を取ってもらえますか?
Can I make an appointment?

・明日の午前中に予約したいです。
I would like to make a reservation for tomorrow morning.

・その日の他の時間で予約できませんか?
Is there any other available time on that day?

・初診の予約をお願いします。
I would like to make an appointment for my first visit.

・休診日はいつですか?
When are you closed?

 

病院での診察

病院に到着したら、問診があり、そのあとに診察をしてもらう流れとなりますが、まずは問診で大まかな自分の症状や、以前の病歴についてきちんと伝えておかないと、意味のない診察を受けたり、効き目のない薬を処方されたりしてしまいます。

そうならないためにも、はじめに病院の受付や問診の際によく聞かれる質問や、役立つ英会話について見ていきましょう。

 

また、一番肝心な診療内容については、痛みや歯科矯正などのシチュエーション別でより詳しく確認していきます。

診察の際に医師に対して、どのように自分の症状を伝えたら適切なのか、また、より詳しく伝えるために知っておくと便利な英単語や英語表現を学んでいきたいと思います。

次に、それに対する医師の返答や診断の内容として、どのような答えが想定されるか例文を見ながら確認していきましょう。

麻酔や虫歯など、普段英語であまり聞かないような専門用語(歯科用語)についても、ここで押さえていくのでまだまだ目を離さないでくださいね!

 

問診での英会話

・今日はどうされましたか?
How can I help you? / What symptoms do you have today?

・いつ頃この症状に気付きましたか?
When did you notice these symptoms? / When did this problem start?

・現在、どこか痛みますか?
Where is the pain now?

・どこか腫れている箇所はありますか?
Is there any part of your body that is swollen?

・これまでに大きな病気と診断されたことはありますか?
Have you ever been diagnosed for major medical illness?

・その病気は完治しましたか?
Was the disease cured?

・薬や食物のアレルギーはありますか?
Do you know if you are allergic to any medication or food?

・旅行保険には加入していますか?
Do you have travel insurance?

・現在、服用しているお薬はありますか?
Are you taking any medications now?

※診断する:diagnose
※腫れている:swollen

 

症状を伝えたい

歯の痛み~toothache~

・歯がズキズキして痛みます。
I have a throbbing toothache.

・たぶん虫歯になっていて、それが痛みます。
Maybe, I have a cavity in my tooth and it is aching.

・冷たいものを食べるとしみます。
My tooth hurts when I eat something cold.

・親知らずが痛みます。
My wisdom tooth hurts.

・歯茎から血が出ます。
Blood comes out from my gums.

※ズキズキと痛む:throbbing toothache
※虫歯:cavity
※親知らず:wisdom tooth
※歯茎:gum

 

歯科矯正~straightening teeth~

・歯の矯正をしたいです。
I would like to get my teeth straight. / I would like to put on braces.

・歯科矯正の定期検診をお願いします。
I would like to have a checkup for my braces.

※歯科矯正用の金具:braces
※定期検診:checkup

 

入れ歯~dentures~

・朝食を食べていたら入れ歯が2つに欠けて壊れました。
My dentures cracked into two pieces while I was eating breakfast.

・入れ歯を修理してもらいたいです。
I would like my dentures repaired.

・歯茎が下がって入れ歯が沈んできました。
My gum line receded resulting in my dentures sinking.

 

その他

・保険は適用されますか?
Is insurance applicable to this treatment?

・領収書をください。
Can I have a receipt, please?

・診断書をください。
Can I have a medical certificate?

・手術は必要ですか?
Will surgery be necessary?

※領収書:receipt
※診断書:medical certificate
※手術:surgery

 

医師からの返答

・口を開けて舌を出してみてください。
Please open your mouth and stick out your tongue.

・どこが痛みますか?
Where does it hurt?

・どのくらいこの感じが続いていますか?
How long have you been feeling this way?

・奥歯が虫歯になっています。
You have a cavity in one of your molar teeth.

・歯を抜く際に麻酔をかけます。
I’ll apply anesthetic in your gums before pulling out your tooth.

 

海外での医療費はバカにならない!?

海外で病院にかかる際、保険に加入しておかないと、日本では考えられないほどの治療費を請求される場合があります。

中でもアメリカでは多額の医療費が払えず自己破綻するという、医療破綻が社会問題として取り上げられるほどなんです。

実はアメリカ人の破綻理由の62%は医療破綻であり、なんとクレジットカードの自己破綻よりもずっと多くの人が医療破綻に苦しめられているんです。

 

とはいえ、万が一入院したとしてもたかが1日10万円前後でしょ?と思うかもしれません。しかし、診察や手術を含まない入院費でさえ、ニューヨークなどの都心部では1泊につき数千ドル、つまり数百万円ほどの金額がかかってしまうのが現状です。

日本での生活に慣れていると、一桁間違っているのではないかと疑ってしまうような金額になってしまうことも少なくないのです。

このようにアメリカだけでなく、それぞれの国で医療費そのものの物価が違ったり、医療保険制度も異なったものとなっているため、病院で請求される医療費を甘く見てはいけないのです。

楽しいはずの海外旅行が、病気にかかってしまったせいで自己破綻を招いてしまった…なんてことにもなりかねないのです。

このようなリスクを避けるために、旅行保険に加入しておくことをオススメします。一般的に旅行保険と呼ばれるものは、海外旅行損傷保険というものです。

 

海外旅行損傷保険

海外旅行損傷保険については、基本的に旅行会社で取り扱っていたり、国際空港の専用の機械で加入出来たりと、海外に飛び立つ前に様々な場面で遭遇することでしょう。

取り扱う保険会社によって、病院にかかる際のサービスや、負担額が大きく異なっているため、病院にかかったときのことを想定して加入前によく確認しておきましょう。

保険会社によっては、現地で病院にかかりたいときに、保険会社のオペレーションに電話をすると、日本人向けの病院を斡旋してくれたり、翻訳付きの病院を紹介してくれるサービスもあります。

ちなみに、国際空港の機械でも加入することはでき、こちらはその場で発行することはできるのですが、旅行会社で申し込むよりも比較的割高となるが多いので、海外旅行の計画を立てる段階で事前に旅行会社やネットから申し込んでおくほうが個人的には良いかと思います。

また、このように出発前に旅行保険に加入していなかったとしても、クレジットカードに海外旅行損傷保険が付帯されている場合も多くあります。海外旅行の際、あまり現金を持ち歩かず、カード支払いで済ませることが多い人にはクレジットカードの旅行保険を利用するのをオススメします。

注意点として、そもそもクレジットカードに旅行保険は付いているかどうか、またその保険の有効期限はいつまでなのか確認し、現地で使えるものであるのか調べておくことが重要です。

しかし、様々な事情で事前に旅行保険に入ることができずクレジットカードもないまま、現地の病院へかかってしまった場合、そこで請求された多額の医療費は戻ってくるのでしょうか。

実は、このような場合でも、いくつかの条件をクリアすれば、日本に帰国した後に、現地で払った分のお金を請求できる制度があるのです。それが海外療養費制度というものです。

 

海外療養費制度

こちらは、日本国内で保険診療とされる治療を海外で行った場合、国内の健康保険に加入していれば帰国後に海外療養費支給申請書を提示することで、支払ったうちの最大7割程度の金額を受け取ることが出来る制度です。

注意事項として、この制度は一度現地でかかった医療費を全額負担しなければなりません。その上で申請を出すことで、日本で保険診療と認められているかどうか判断され、後々適用されるようであれば一部の金額が戻ってくるという仕組みです。

後から返金されるとはいえ、旅行中にあまりにも多額な医療費を請求されるとなると、なかなかの痛手となってしまうことでしょう。

そのような事態を避けるためにも、旅行の計画には旅行保険も視野に入れることをおすすめします。

 

海外の歯科医療の現状

ネイティブキャンプのオフィスがあるフィリピンでは歯科治療の場合、保険が適用されず実費での支払いになります。
(しかし、外国人である私たち日本人は上記の海外療養費制度や日本での保険が適用される場合があります。)

そのため最先端の治療を受けたい場合は医療費が高く、富裕層向けになるため治療を受けることが出来ないフィリピン人も多いです。

その反面、フィリピン人は歯並びや歯の白さに日本人よりもこだわりがあり、綺麗な歯に憧れている人も多いです。

そのため一般層向けの価格帯で治療を行なっている歯科クリニックも沢山あり、機械の性能や技術衛生面では劣りますが、日本では非常に高い歯科矯正やインプラントなどを非常にリーズナブルに行えるなどのメリットもあります。
(日本で歯科矯正を行うと数十万、場合によっては100万円以上かかりますが、フィリピンでは場所にも寄りますが数万円から行えます。)

 

メディカルツーリズム(医療サービスを受けることを目的に海外に訪れること)という言葉もあるように日本では高額な治療を海外では安価に受けることができるメリットがある反面、特に歯治療に関して言えば一生ものなのでよく考えてから治療を行なった方がいいです。
(私はセブでセラミック治療を行いましたが、前歯をほとんど削られるというひどい目にあいました、、、)

「日本の歯医者は良いけど保険外の治療となると高い」というのが一般的ですが、海外(特に発展途上国の場合)では「治療のレベルに幅があるが、治療費に対しても幅があり、自分の手の届く範囲で治療を行えるという選択肢がある」というのが一般的なのではないでしょうか?

 

まとめ

いかがでしたか。今回は、海外で歯医者にかかるときに役立つ英語の表現やフレーズ、また英単語について学習していきました。英語で病院に電話をかけて予約を取る場面から、病院内での診察の中までたっぷりのぞいてみました。

海外では日本人向けに日本語が通じる歯科医師や日本人のスタッフが働いており言葉が通じる病院もありますが、それでも英語で自分の症状をきちんと伝えられるに越したことはありません。

問診で自分の歯や体の状態を伝えたり、診察でお医者さんと会話するときには、普段あまり使わないような単語を使うことが多く、あらかじめ確認しておかないとなかなか難しいものなのではないでしょうか。

また、旅行保険についても、旅の期間やサービスの内容によって個々人でニーズが分かれてくるものでもあるので、自分に合ったものを探してみましょう。

楽しい海外生活では病院にかからないことがベストですが、万が一のときのために今回のように事前に学習して、準備しておくことが現地で慌てないために必要になってきます。

海外へ行く際は、その準備も大変になってきますが、それも含めて思いっきり楽しんで海外生活を満喫してくださいね!