楽しく学ぼう!うたで覚える英語学習法♪

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みなさんは、英語のうたをいくつご存知ですか?

小さい頃は「ABCのうた」を始めとする英語のうたにいくつか親しんだ方もいらっしゃったかと思いますし、大人になってからは洋楽を聞く機会のある方もいらっしゃるかと思います。

英語のうたは、特にお子さん向けの英語学習にぜひおすすめしたいツールです。

お子さんに英会話を学ばせたいと思った時、英会話スクールに通うのも1つの手ですが、お金や通学の負担を考えるとちょっと迷ってしまいますよね。そこで今回は、自宅で気軽にチャレンジできる学習法として、英語のうたを使う方法をご紹介してみたいと思います。

 

 

英語の勉強は「毎日」「楽しく」が基本!

まずは、自宅での英語学習における基本的な心構えをお伝えしたいと思います。

心構え、と聞くとなんだか気が重くなってしまうかもしれませんが・・・ポイントは「毎日」「楽しく」の2つだけです♪

お子さんの英語学習において最大の敵は、途中で飽きてやめてしまうことです。ご存知の通り、お子さんの興味は次々に移り変わります。少しでも「つまんない」「飽きた」と思わせてしまえば、英語そのものに苦手意識を持ってしまうことにもなりかねません。

一方で、お子さんが日本語を話せるようになるまでの過程を振り返っていただくと、毎日周りの大人が話す日本語を聞きながら真似をすることで、徐々に話せる単語やフレーズが増えていったことが思い出されるかと思います。この、「毎日」というのがポイントで、英語を覚えさせる際にも非常に重要なポイントになるのです。

お子さんは、「つまらない」と感じるとすぐ飽きてしまう一方で、「楽しい」と感じると大人が驚くほどの集中力で取り組んでくれます。上手にお子さんの好奇心を刺激して、「毎日」「楽しく」英語に触れることを続けさせることが、親御さんのできる最大のサポートなんですね♪

言語は、生活に深く密着したツールなだけに、毎日口や耳になじませるのが一番の学習法です。これは英会話を学ぶ大人の方に対しても言えることですので、ぜひポイントとして覚えておいてくださいね!

 

うたで英語を覚えるメリットとは♪

英語を覚えるのにうたをおすすめする理由は、たくさんあります。

そのメリットや効果について、親御さんが知った上でお子さんを導いてあげると、より効果的な学びが得られることでしょう。それではさっそく見ていきましょう!

スキマ時間に勉強できる

→仕事で忙しい大人はもちろんのこと、お子さんも保育園・幼稚園や習い事・外遊びで忙しく、英語の勉強時間を確保するのは難しい・・・ということもあるでしょう。移動中に車内で音楽を流したり、寝る前の親子のコミュニケーションとして手遊びしながら英語のうたを1曲歌ったりと、うたは日常生活の邪魔をせずに取り入れやすい学習ツールなのです。

一石二鳥の学習法

→歌詞を聞き取る練習はリスニングの学習に、うたを歌う練習は発音・スピーキングの学習になり、まさに一石二鳥の学習法です。

口の動きに集中することで正しい発音を身に着けることが出来る

→”apple”や”cat”など、1つ1つの単語の発音を身に着けるのはそこまで難しくないですよね。しかし、単語を組み合わせてフレーズや文章にした途端、上手に発音するのは難しくなります。これは、長い英文を流暢に話そうと思うと、文章全体の音程やリズム・アクセントを掴まなくてはならないからです。

どの単語を強調して発音するのか、どの単語は弱める(音を飲み込む)のか、自然に掴めるようになるには、たくさんの英文に触れ、慣れていかなければなりません。そこで英語のうたが有効なのです。曲にはもともとリズムや音程があり、歌詞の英文の中でどこを大きく強く発音するかが予め決められています。

ですから、みなさんが考えなくてはならないのは口の動きだけ。日本人の苦手な”L”と”R”の発音の違いや、”TH”の発音など、細かい部分にもこだわって練習してみましょう!

 

定番の英語のうたをご紹介!

それではさっそく、英語学習におすすめの英語のうたをご紹介してみたいと思います。

お子さんにも発音しやすい歌詞で、メロディも覚えやすいものばかりです。全ての曲はYouTubeなどの動画サイトでチェックすることもできますので、ぜひ聞いてみてくださいね♪

ABCの歌

皆さんご存知のアルファベットソングですね♪

日本で歌われるときは少し簡単な歌詞に変えられていますが、欧米でも小さな子供たちがアルファベットを覚えるのに必ず使われる曲となっています。それではさっそく歌詞を見てみましょう!

♪~

A-B-C-D-E-F-G-(エービースィーディーイーエフジー)
H-I-J-K-LMNOP-(エイチアイジェイケイエレメノピー)
Q-R-S- T-U-V-(キューアールエス ティーユーヴィー)
W- X- Y-and-Z-(ダブリューエックス ワイエンズィー)

Now I know my "ABCs",(ナウアイノゥマイエービースィーズ)
Next time won't you sing with me?(ネクスタイムウォンチュー スィングウィズミー)

~♪

注目してほしいのは、”LMNOP”の部分です。それぞれの発音を見ていくと、”el-em-en-o-p”となり、実際に歌われるときは繋げて「エレメノピー」と発音されます。一文字一文字丁寧に発音される日本版と違い、英語らしいリエゾンの効いた発音で、いい練習になりますね!また、最後にはアルファベットではない歌詞も付け加えられています。”Now~“の部分は、「これでABC(アルファベット)を覚えたよ 次は一緒に歌おうね?」という内容になっています。お子さんが上手に歌えるようになった暁には、この歌詞通り親御さんも一緒に歌ってあげられるといいですよね!

ドレミの歌

こちらも日本版があるため、みなさんご存知の歌ですよね。ミュージカル映画「サウンドオブミュージック」を見たことのある方だと、なおさら馴染みがあるのではないでしょうか。

歌詞は著作権の都合上掲載できませんが、日本版とは違う部分が多く、とても興味深い歌詞になっています。

「ドレミ」をそれぞれの音から始まる単語と絡めながら覚えていくのは日本と同じです。ところが印象的なのが、「シ」が「ティ」になっていることです。つまり、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ・ド」という音階になっているのです。面白いですね!これは、イタリアの音階で「シ」を「ティ(Ti)」と発音することから来ているようです。

 

手遊びもできる英語のうたは?

せっかくうたに親しむなら、親子で手遊びをしながら楽しくコミュニケーションを取りたいですよね。そこでここでは、手遊びを楽しめる英語のうたをご紹介してみたいと思います。

If You Are Happy

日本では「幸せなら手をたたこう」と言う名前で知られています。坂本九さんがカバーしたことで有名です。

手をたたくタイミングはみなさんご存知ですね!さっそくお子さんと一緒に歌ってみましょう!

♪~

If you're happy and you know it, clap your hands
(イフ ユァ ハッピ アンジュ ノゥイッ クラッピャハンズ)
If you're happy and you know it, clap your hands
(イフ ユァ ハッピ アンジュ ノゥイッ クラッピャハンズ

If you're happy and you know it, then your face will surely show it
(イフ ユァ ハッピ アンジュ ノゥイッ ゼニュア フェイス ウィル ショアリ ショウイッ)
If you're happy and you know it, clap your hands.
(イフ ユァ ハッピ アンジュ ノゥイッ クラッピャハンズ)

~♪

カタカナの部分を読むと思わず舌を噛んでしまいそうになりますね!難しい発音が満載ですので、初めのうちはうまく発音できず嫌がるかもしれませんが、手をたたく部分で上手に調子に乗せてあげることで楽しく練習しましょう!

Head, Shoulders, Knees and Toes

こちらもご存知の方が多いかもしれませんね。体の各部位をタッチしながら歌うので、大きな動作で楽しく踊りながら歌うことが出来ます。

♪~

Head and shoulders knees and toes(ヘッド アンショルダーズ ニーザン トウズ)
Knees and toes(ニーザン トウズ)

Head and shoulders knees and toes(ヘッド アンショルダーズ ニーザン トウズ)
Knees and toes(ニーザン トウズ)

And eyes and ears(アド アイザン ディァーズ)
And mouth and nose(エン マウサンノウズ)

Head and shoulders knees and toes(ヘッド アンショルダーズ ニーザン トウズ)
Knees and toes(ニーザン トウズ)

~♪

2番以降は、あごやお腹など、さらにいろいろな体の部位が登場します。日ごろから使うジャンルの単語ではないですが、身体の痛い部分や調子の悪い部分を伝えたりする時に使うこともでき、海外で病院にかかるときはもちろん、旅先でスパやマッサージを受けるときにも役立ちます。親御さんも意外と知らない単語が入っているかもしれませんので、ぜひ一緒に覚えなおしましょう!

 

ママも一緒に♪大人も一緒に学ぶなら・・・

この機会に「卒業以来勉強してなかった英語にチャレンジしようかな?」と思っていらっしゃる親御さんも多いかもしれませんね。大人も一緒に学ぶ場合は、ちょっとハイレベルな学習法にもチャレンジしてみましょう!

歌詞カードの中で何か所か、ランダムに単語を塗りつぶします。その後、お子さんと一緒に歌を聞きながら塗りつぶした単語の聞き取り(ディクテーション)を行うのです。塗りつぶしの作業は、自分でやると先に答えを見てしまうので、パパとママで相互に塗りつぶしてあげるようにすればゲーム感覚で取り組むことが出来ます。

 

まとめ

今回は英語のうたを使った学習法をご紹介させていただきました。

参考になるものはあったでしょうか?

幼児期の英語教育では、とにかく英語に対する苦手意識を無くして「英語って楽しい!」と思わせることが何より大切です。真面目に机に向かってアルファベットを勉強したり、いきなりネイティブの先生を前にしたりするのはちょっとハードルが高いでしょうから、まずは楽しく音楽に親しみながら英語に触れさせてみてはいかがでしょうか。

また、お子さんの英語教育は、親御さんにとっても英語を学びなおす絶好のチャンスです。ちょっと海外旅行に行くときでも、英語が話せると楽しみが何倍にも広がります。この機会に、パパとママも一緒に英語の勉強を始めてみましょう!