Bilingual - この言葉には憧れの響きがありますね!
日本人が考えるバイリンガルとは、ズバリ!日本語そして英語。
国際語としての英語を第二言語として自由自在に使いこなすだけでなく、異文化をも知っている=国際感覚があるというイメージです。
自分の子どもには英語が堪能になって欲しいと願う親は、世の中に多くいます。しかも以前よりも現在のほうが、それを熱望する親が確実に増えています。
熱望する親に応えるように、子どもが対象の英語学習の種類や機会も広がっています。
株式会社バンダイ「お子さまの英語学習に関する意識調査(2017年)」を一部紹介しましょう。調査は未就学児(3歳~6歳)および小学1年生~6年生の子どもを持つ親700人対象に実施されました。
・幼稚園・保育園、小学校以外で英語を学んでいる子どもは約5人に1人
・英語学習にかける月額費用平均は、6,242円
・英語を学び始める時期トップ3は、「小学1年生」「小学5年生」「3歳」
この調査結果をみると、小さい時期に英語を学び始めている子ども達が意外に多いと感じませんか?
外国の文化を体験して欲しい、英語を活かして将来の選択肢を広げてあげたい、または自分が得意でない英語で子どもが苦労しないようにしてあげたいなど、様々な理由がありますね。
どのような理由であっても、これらはすべて親心から来るものなのです。
やっぱりグローバル時代は英語を話せたほうがいい!と率直に思っている人も多いでしょう。
しかし、ここで疑問が湧きます。
Should children start learning English at a very young age?
(小さいころから英語の学習をさせるべき?)
多くの人が関心を持っている英語での子育てというタイトル、前置きもついつい長くなってしまいました!
今回は、英語での子育てを考えている人や興味がある人のため、小学校での英語教育、小さい時期に大切にしたいこと、重視したいこと、メリット・デメリットなど、盛りだくさんに検証します。
お子さんの英語教育について、ご参考になれば幸いです!
英語教育の現実
小さいころから英語の学習をさせるべき?
Should children start learning English at a very young age?
小さいころから英語の学習をさせるべきなのかという疑問については、様々な意見が飛び交っています。
「まずは母国語だけをしっかり学んだほうが良い」というものから、「10歳までの臨界期を考えれば早いうちから始めるべき」などなど。
ここで、日本の現状を見てみましょう。
現実には、日本政府の若い世代への英語教育の重要視が進んでいます。
2011年から、小学校において新学習指導要領により小学5年生および6年生対象に年間35時間の外国語活動も必修化されました。
そして、2020年には小学3・4年生から英語が外国語活動、そして小学5・6年生は教科として英語授業が行われる予定です。
中学で始められていた日本の英語学習は、完全に前倒し化されているのです。
義務教育の英語教育が以前よりも早く始まる現代、子どもにしてあげたいことって何でしょう?
子どもの英語教育で、一番大切なことは?
The most important thing we can do is to make children feel that learning English is fun!
英語教育の現実を考えると、子どもが英語に拒否反応を持たないようにしてあげることが大変重要です。
小学校中学年から英語を学び始める前に、少しでも英語に触れさせてあげることは子どもに英語への苦手意識を持たせないためにも必要ではないでしょうか。
英語に触れさせるという意味では、テストで良い点を取れることが目標ではない楽しい導入方法を考えなければいけません。
間違った方法で、逆に英語嫌いにさせては元も子もないのです。
我が子の英語上達についての焦りも、全く不要でしょう。
では、子どもに英語を触れさせてあげるために家庭でできることはあるのでしょうか?
家庭でできる英語教育とは?
What parents can do for children regarding learning English at home?
帰国子女の皆さんが英語をペラペラと喋れるようになるのは、毎日の生活が英語に囲まれているという環境下にいたからです。
日本人家族として海外に住んでも、ナーサリーや学校での共同生活または買い物やホリデーなど全てが英語の状況の中、子ども達は知らず知らずのうちに英語を聞き取り、使っています。
日常生活で大量の英語に触れる環境こそ、子ども達のベネフィットになっていくのです。
では、日本にいながら英語で子育てをする場合は?
両親のどちらかでも英語を使える場合は、ちょっとしたフレーズを英語にして日常的に子どもとお話しすることで英語の環境作りをしましょう。
子どもの英語学習で一番重要なのは?
Listening and Speaking are the most beneficial aspects for young children.
リーディングやライティングより、リスニングとスピーキングこそ子どもにとって自然であり触れさせたいエリアです。
外国人の言っていることをなかなか聞き取れない、自分の言いたいことを思うように表現できないと大人は悩みます。
しかし、英語の環境を作ることで子どもにとってはそれが自然に身についていくのです。
そのために、子ども達が一番時間を過ごす家庭内で英語がある環境を作ることが大切です。
毎日の生活の中、使えるフレーズをいくつか紹介しましょう。
How are you today?/ I am fine, mum!
Are you alright?/ Yes thank you, dad!
Let’s have breakfast!/ Ok, mum!
Let’s go to bed./ OK, dad.
Well done!/ Thank you, dad!
How was your day at school?/ It was good because I drew a flower using crayons.
ここで、家で英語で会話するときのメリットとデメリットを見てみましょう。
家庭での英語学習のメリット・デメリットとは?
What are the pro’s and con’s of using English at home?
両親のうちどちらかでも英語を使えるのであればお決まりのフレーズだけでも普段から話すことで、子どもがすんなりと英語に親しめるというメリットがあります。
親子で一緒に楽しむことがコツになります。
ここで、他のメリット・デメリットを紹介します。
<Pro’s>
・日本語と英語は使用する周波数帯が違うが、幼少期に英語に触れれば英語を聞き分けることができる”英語耳”が育つ
・日本語と英語が言語として全く違うものであり、英語習得にかかる時間が膨大であるが小さい頃から始めることで、長い時間を確保することができる
・子どもは大変柔軟であり、その吸収のスピードも大変早い
・子どもが異文化に興味を持つきっかけとなる
<Con’s>
・子どもは覚えるのも早いが忘れるのも早いので、継続的に触れていないといけない
・両親とも英語を使わない、または間違った発音の英語になってしまう
小さいころから家でも英語を取り入れるということは、メリットのほうが多いようです。
また、親からだけの英語の情報だけでなく英語のアニメや歌を生活に取り込むこともオススメです。ネットを使えば、無料のものがたくさんある時代、賢く利用しましょう。
上述の株式会社バンダイの調査でも、「幼少期は英語CDや英語での動画鑑賞など、生活の中で自然に英語に触れる傾向」とあります。
このように子どもの好奇心を刺激し、楽しめるものであれば継続的に続けることも可能になっていきます。
その後、小学校に進学すると、英会話教室や英語塾など学習を意識する傾向に変化していきます。
では、親が英語を使わない、けれど子どもには英語を学んで欲しいと思うご家庭はどうしましょう。
英会話教室やプリスクールへ通わせることも一つの方法でしょう。
しかしネット時代、以前よりも多くの選択肢がありますし、子ども向けのものも充実しています。
オンライン英会話のキッズレッスン
Have fun learning English online with English teachers.
このように英語の必要性がますます高くなっている現代、子ども対象の英語学習も充実しています。
スカイプを利用し、自宅で学習できるオンライン英会話がその一つです。
例えば、ネイティブキャンプでは「キッズコース」があります。
早い時期から英語に慣れさせたいと考える保護者、英語に興味を持ち始めたお子さん、学校で始まった英語学習のサポートにと様々な理由で利用されています。
子ども用に用意されたカラフルで楽しい教材などを使い、子どもが飽きることなく楽しく学習できる工夫がたくさんされています。
外国人講師のジェスチャー付きのお喋りや励ましの言葉などがとても良く使われることから、子ども達は英語を学ぶことに積極的になれるでしょう。
小さい頃から外国人と触れる機会も、子ども達にとって貴重なものとなりますね。
オンライン英会話であれば、子どもの生活スタイルに合わせてレッスンを予約することができたり、厳選された講師陣によるマンツーマンでしっかりと子どもに合わせたレッスンができることがオススメのポイントです。
子どもはみんなバイリンガルになれる?!
Children can have a huge advantage by being Bilingual!
私事ですが、1歳から息子をイギリスで育てています。
ナーサリー(3歳~日本で言う幼稚園)に行きだしてから、日本語と英語が逆転し、彼にとっては英語が第一言語となりました。日本語に関しては、土曜に通う日本語学校と家での宿題、私との会話や一時帰国で使うといった状況です。
日本語より英語のレベルのほうがだいぶ高く、両言語を同等に扱えるというバイリンガルの定義には沿わない部分もありますが、それは日本語の環境が英語のそれと比べて完全に少ないという確固たる状況から起こっています。
逆に言えば、環境さえ作ってあげられれば完璧なバイリンガルはどこでも可能ということではないでしょうか。
子育てをしながらたくさんの日本人ママに出会いましたが、子どもの言語に対する柔軟性・適応力は本当にすごいです!
英語で子育て!まとめ
英語でする子育ては環境さえ整えてあげられれば、多くの子ども達が第二言語を自然に取り入れられるということが分かりました。
英語を話すことは楽しい!外国人とお喋りすることは面白い!と思えれば、小さい時期の英語教育は成功と言えるでしょう。
お子さんが英語に興味がでるように、また今後もますます英語が必要とされていくであろう時代の波に乗るために、英語での子育てを考えてみてはいかがでしょう!

イギリスであっという間に17年目、毎日英語を使って生活中。 外資系製薬会社勤務や各国への旅行で英語を使ってきたものの、南ロンドンでの生活は人生にもコミュニケーション力アップにも貴重な経験に。暮らしの英語はもちろん、イギリス人夫と運営する剣道道場のメンバー達とのやりとりをメインに、息子のUK大学受験サポート、日本文化を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど幅広く活動しています。言いたいことは表現すべきとする文化は性に合っているようでイギリス生活をハッピーにアクティブに送っています。英国代表ジュニアとして剣道をする息子の応援にヨーロッパ各国に飛ぶこともある、口だけ八段の道場おかみの夢は日本・イギリス完全2拠点生活。