英語が聞き取れる耳の作り方

listening

英語の四技能とはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングです。どの技能も大切なのですが特にリスニング力は一番重要なのではないでしょうか。海外旅行や留学先、ビジネスの現場でもネイティブの話していることが聞き取れなければ何をすればいいのか、何を問われているのか、今後の見通しがまったく立ちません。ビジネスでは相手先と の信頼関係にも繋がるでしょう。

リスニングは英語の発音と深い繋がりがあります。英語には母音と子音があり、音が中心となっている言語です。ポイントは、言葉(概念)と音を結びつけていく作業を繰り返して識字率を上げることです。

例えば、買い物に行って目の前に置かれている商品が絵本だとします。その本を見てbook(ブック)と周りの大人が会話しているのを聞き、子供は本というもの(概念)とbook(ブック)という音を脳の中で結びつけて「本=ブック」と認識します。そのため、英語を正しく聞き取る力はある単語を聞いたとき、その意味が分かり正しい発音方法で発声できるようになることです。

自分で正しく発音できる音は正しく聞き取れています。
このトレーニングを繰り返していくと効果が上がり飛躍的にリスニング力がアップします。

 

 

英語の聞き分けが難しい理由

日本語にはない音がたくさんある

英語が聞き取れない!何度聞いても同じように聞こえてしまう。空耳アワーのように間違えて音を捕らえてしまう理由は、日本語と英語の音声体系が違うことが挙げられます。

日本語の母音は「あいうえお」と5種類あります。

しかし英語にはそれ以上の数の母音があり、日本人とは違った口の開き方や舌の使い方などによって微妙に音が異なります。また、日本語にはない二重母音なども存在します。子音に関しては、日本語は常に子音と母音が組み合わされていますが、英語の子音はそのまま独立した状態で使われ、単語の末尾の綴りが子音で終わることが多いです。

そのため、いくら耳を凝らしても日本語にない音や声を聞き取るのは大変難しいことです。

子供の頃から英語の音に触れさせた方がいいの?

赤ちゃんは言葉を話すことは出来ませんが、周りの大人が話す膨大な量の会話を聞いています。赤ちゃんの頃インプットして蓄積された言葉があるとき口からぽつりぽつりとついて出てきます。大人の英語学習も同様に、映画や動画、歌、教材等を利用して大量のインプットをする必要があります。

最初に赤ちゃんは耳や目からその言葉を取り入れています。そして、さまざまな経験を通して自然に文法的なルールを体得して母語を確立していきます。このような感じで自然に単語や言葉を覚えていきます。そのため、子供の頃に母語以外にもたくさんの言語に触れると多言語を話すことができるようになると言われています。

言語学者の諸説では、幼児期に接した言葉は脳内に自動的にスイッチが入り、どの言語に対してもネイティブ並に話すことが出来るようになるのではないかと説明しています。

6歳前後に脳内で大きな変化が起こり、10歳を過ぎたあたりで言語中枢の発達が止まると提唱されています。こういった理由から語学の勉強は、小さければ小さいほど吸収が早いと言えます。

大人になってから外国語を習得するのに苦労するのは、生物学的な理由もありそうですね。では、すでに言語の発達が止まった大人が外国語を習得するのは不可能なのでしょうか?大人は子供に比べて外国語の習得に時間がかかることを覚悟して、根気よく正しい方法で勉強する必要があります。

 

リスニング力アップ方法

大人になってからでも聞き取れるようになるの?

大人が外国語を習得する場合、子供とは違ったステップを踏み正しい勉強方法で練習する必要があります。まず、ターゲットとなる言語(ここでは英語とします)を大量に耳に入れるところから始めます。

最初に述べたように、耳から入ってくる音と自分で認識している文字との違いが、英語が聞き取れない原因となっています。また、自分で発音できない音、つまり自分が認識していない音は聞き取れないため、自発的に発音練習や発音矯正などをして正しい音を耳にすり込ませる必要があります。

その際、発音記号なども知っていると理論的に違いが分かりやすく大人には最適な勉強法でしょう。大量にインプットする必要があるのは赤ちゃんが言葉を習得する過程と同じです。インプットしなければいつまで経っても英語は謎の言葉や音のままです。

しかし、子供の頃のように英語に触れていたら自然に身についた!という訳にはいかないので、自発的に努力し、トレーニングする必要があります。具体的なリスニングアップの方法はこれからご紹介していきます。

具体的なリスニング特訓方法

英語のシャワーを浴びる

毎日、英語のシャワーを浴びるようにします。2ヶ国語放送やラジオ、インターネット、英語の教材、映画、音楽など種類は問いません。耳に英語の音やイントネーションをなじませます。この段階では、とりあえず英語の音や構文に慣れることが目的です。

英語の意味を理解できなくても気にしないようにしましょう。朝の目覚ましに洋楽の曲やラジオをセットして朝から英語を聞く。映画やドラマが好きな方は、娯楽を兼ねて洋画を見るようにして、英語をとにかく聞く。ビジネスマンや英語を勉強している学生は、ニュースや新聞などのジャーナル記事の放送を毎日録画して後から見るのもいいかも知れません。

とにかく大量に英語を聞いて英語独特の音やリズムに慣れるようにします。机に向かって長時間英語の勉強をしなければならないと気負う必要もないので、誰でも気軽に始められます。

幼児向け学習教材

英語の教材を使ってリスニングをアップしたい場合、できれば幼児向けのやさしい英語から耳に入れるとよいでしょう。絵本に付属しているCDのナレーションは感情を込めてゆっくりと分かりやすく話しているためおすすめです。

セサミストリートなどの海外の子供向け番組やアニメなど、ストーリーが大人向けの映画やドラマのように複雑でないので分かりやすいです。絵本のイラストや言葉、テレビ番組の映像等を英語の音声と一致させるのに向いています。

また、日本の中学生向けの教材や海外の子供向けのテキストなどを用いても良いでしょう。本やテキストは必ずCD付きのものを選ぶようにします。

英語の発音を真似る

ある程度英語を耳に入れたら、英語の発音を学びます。発音が上手くなるだけでなくリスニング力もアップします。リズムに乗って楽しんで練習するようにしましょう。

初級用のテキストなどには、英語のイントネーションや発音の仕方(口や舌の使い方)を丁寧に説明したものがあるので、自分に適したものを選んで学習します。

まず、英語の口の形の基本形を覚えます。「にこっ」としたときのように唇の周りに軽く力を入れます。基本の口の形からあごを下げ、音を変化させてながら英語の母音の発音を学んでいきます。

子音は数が多く紛らわしい音がたくさんあります。

特に日本人が苦手な音がLRの音です。Lは舌先を上歯茎につけて「ル」と発音します。このときに鼻に響かせるように発音しましょう。

Rは唇を突き出すようにして舌を動かさないようにして「ル」と発音します。このように母音と子音の音を口の形や舌の動かし方を学びながら練習していきます。

英語が音として聞こえても、母語にない音は雑音として聞こえてしまうため、発音の練習をしないと英語が聞き取れるようになりません。

ディクテーション

これまでは、英語の多聴(たくさんの英語のシャワーを浴びる)を通して英語の音やリズム、イントネーションに慣れることが目的でした。ここからは実践的に英語の音と文字を一致させる訓練をしていきます。

これを精聴といいます。

具体的にはCDなどの音声とそのスクリプトが必要となります。教材は何でもよいのですが、必ずスクリプトを用意します。しかし、あまり最初から高度な内容のものを選ぶと挫折の元となるので、なるべくやさしい英語で書かれたものを選ぶようにするといいでしょう。

手順は下記の通りとなります。

1. まず英語の音を聞き内容を紙に書き取っていきます。
  (スペリングが分からない場合はカタカナでもOK)
2. 何度か聞いてから答え合わせをします。
  (書き取ったものをスクリプトと照合しどこが間違っていたか確認)
3. 書き取った紙を見ながら音声を何度か聞きます。(目と耳でチェック)
4. 紙を見ないで音声だけ聞きます。
5. 音声を聞きながら音読します。

*音読をするときの注意点
音読するときはネイティブスピーカーを真似て発音します。また、音読をするときの注意点ですが、ただ音読すれば良いという訳ではありません。ただの作業になってしまわないように、英語を音読しながら同時に内容を即時理解する必要があります。このとき日本語に訳そうとしないで下さい。英語を英語のまま理解するように訓練します。そのため、教材はなるべくやさしい英語で書かれたものや内容のものをおすすめします。

シャドーイング

目と耳を使ってディクテーションをしたら、次はシャドーイングの訓練をします。シャドーイングとは教材を見ないで、耳で音声を聞きながら数秒遅れでリピートしていくことです。ディクテーションの手順5で音読をした後、紙をはずして音声の後に続いてシャドーイングをするのもおすすめです。

シャドーイングをすると英語の発音がかなり上手くなります。何度も聞いた英語の音を脳内にコピーし、再現できるように聴覚のイメージを作り上げます。英語の実体は発音やリズム、イントネーションのため、この基礎をきっちり固めないと英語がなかなか向上しません。

英語初級・中級者の方は、教材はあれこれ手をつけずに、お気に入りのものに絞って徹底的にやる方がよいでしょう。こうやって英語の文字と音を照合させ識字率がだんだんとアップしていきます。

 

まとめ

今回は英語のリスニング力をアップするために英語が聞き取れる耳の作り方をご紹介しました。最初は気楽にBGMとして英語を耳に入れ、それからディクテーションや音読、シャドーイングなどで耳を鍛えていきます。

映画やドラマは娯楽も兼ねて勉強できるため特におすすめです。このとき、英語音声・英語字幕で音と文字を照合させます。内容は自分のレベルに合ったものを選んで下さい。また、洋楽を聴くのも大変勉強になります。歌詞カードを見ながら何度も聴き(精聴)、真似て歌う(音読)ことで英語のトレーニングになります。是非、リスニング力アップのために実践してみて下さい。

最後に、ディクテーションやシャドーイングを合わせたような教材で、学習を進めたいという方にオススメなのが、ネイティブキャンプのカランメソッド「実戦発音」教材です。

カランメソッドでは英語を英語のまま理解することを目的としたトレーニングができるため、初心者の英語学習者にとてもオススメです。

ぜひ挑戦してみてください。

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