海外で吐き気や腹痛等がする時どうする? その対処法と英語表現を学ぶ

吐き気、体調が悪い人、棒人間、イラスト

海外旅行や留学、仕事等で外国に滞在した時、もし気分や体調が悪くなったらどうしますか?

言葉をはじめ習慣、文化の違いからストレスが溜まったり、食べ物が合わなくて腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れたりして、日本語が通じない病院へかかる場合、どうやって英語で説明しますか?

そのような場合、自分の体の状態や気持ちを医師に伝えることが必要になってきます。

英語が得意で学校の成績が良く、留学生活や海外旅行等における基本的な会話は大丈夫という若者も多いでしょう。

しかし、外国で病気になって病院で診察や治療を受けることになったら、普段使わないような特定の単語や言い回しができないと困ってしまいます。

また逆に相手の言っているその意味が分からないと会話が成り立たなくなってしまうことさえあります。

例えば、風邪を引いて発熱があり吐き気や頭痛がするとします。頭痛に伴う痛みには様々な種類と言い方、使い分けがあり、痛み一つとってもきちんとした発音で正確にネイティブスピーカーに伝えることができますか?

もし緊急で手術を要する場合、翻訳や通訳ができる人々に頼らなければならない可能性も出てきます。

体調を表すフレーズは特に海外で生活するとなった場合、日常生活には欠かせない表現です。

ここでは、学校の勉強では出てこないような、外国で怪我や病気になった際に便利な英単語や言い方の例文についてご紹介していきます。

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吐き気がするのは英語で何と言うのか

吐き気等病院に関する英語表現

外国で怪我や病気になって病院へ足を運ぶことになったとします。

英会話はできるけれど果たして医療機関に関わる際に使う医薬に関する単語や言い回しはいくつ知っていますか?

病院を受診するときの手順は日本とほぼ同じです。

 

例えば、胃の調子が悪くなって吐き気が止まらないので、電話して診察の予約を取り病院へ行きます。

受付を済ませると看護師から問診票を渡されるので、空所に現在の健康状態や病気の既往歴、アレルギーの有無と副作用など書き込みます。

しばらくすると看護師が患者の名前を呼びますので、自分の名前が呼ばれたら医師の診察を受けます。医師から心当たりのある原因や質問など聞かれますので、そのときに使えそうなフレーズや例文をここでは書いていきます。

Interview sheet:問診票

質問内容はたいだい以下の3点です。

①Patient Information(患者情報)

②Medical History(病歴)

③Current Problem(現在の病状)

通常、両親や兄弟など直近の家族が患ったことのある家族の病歴(Family History)を記入する所があります。

また、喫煙(Smoking)や飲酒(Drinking/Alcohol consumption)、アレルギー(Allergy)やこれまでの病歴(Medical History)についての質問もあります。

Fill out a form asking some questions about your current health status.
(現在のあなたの健康状態についての質問表について記入してください。)

 

Nausea:吐き気、むかつき【名詞】

Nauseate:(人に)吐き気を催させる、吐き気を催す【動詞】

Are you feeling  nauseous?
(吐き気はありますか?)

No, I don’t feel nauseous.
(吐き気はありません。)

 

自分が吐き気がするときの対処法と英会話

ここでは、自分が吐き気がするときにどう対処すればよいのか具体的なシチュエーションを想定し、英語でどう言うのか学んで行きます。

タクシーで病院に行く

具合が悪くなってタクシーを呼び、病院へ向かう時に使える表現です。

Call a taxi/cab
(タクシーを呼ぶ。)

Arrange for a taxi
(タクシーの手配をする。)

Go by taxi
(タクシーで行く。)

Will you get a taxi for me?
(タクシーをつかまえてくれませんか?)

I am heading for (the) hospital in a taxi now.
(タクシーで病院へ向かっています。)

 

救急車を呼んで病状を伝える

自分/身近な家族や友人などが電話でオペレーターに状態を伝え、救急車を呼んでもらうときに使える表現です。

Emergency Room:救急治療室

Call/get an ambulance
(救急車を呼ぶ。)

Please call for an ambulance at once.
(すぐに救急車を電話で呼んでください。)

Please send someone as soon as possible.
(できるだけ早くだれかをよこしてください。)

My wife suddenly collapsed.
(妻が急に倒れました。)

What should I do?
(どうしたらいいのですか?)

 

ホテルのフロントに電話して病状を伝える

ホテルのフロントに病状を説明して病院への行き方等を教えてもらいます。

I feel ill.
(具合が悪いです。)

May I borrow a clinical thermometer?
(体温計を借りられますか?)

Is there a hospital near here?
(近くに病院はありますか?)

Please tell me the name, address, and phone number of the hospital.
(病院の名前と住所と電話番号を教えてください。)

Please tell me how to get to the hospital.
(病院への行き方を教えてください。)

 

ドラッグストアで吐き気止めの薬があるか尋ねる&買う

薬局で市販薬(一般用医薬品)を買うときに薬剤師に吐き気があると伝え、薬を出してもらいます。

間違った薬を処方されると悪化する可能性がありますので、注意して伝えましょう。

Pharmacist/Chemist:薬剤師
OTC(over-the-counter drug):一般用医薬品

I am nauseated and feel like vomiting.
(むかむかして吐き気があります。)

Do you have medication that reduces nausea?
(吐き気が治まる薬はありますか?)

I have diarrhea, and I’ve vomited three times since last night.
(昨夜から下痢をしていて3回吐きました。)

Are there any drugs that can help with a hangover?
(二日酔いに効く薬はありますか?)

How do I take the medicine?
(この薬の服用方法を教えてください。)

 

病院で病状を伝える

病院に到着し、診察を受ける際に医師から質問を受けます。
そこで自分の健康状態を説明しなければなりません。

【医師からの質問】

What brought you here today?
(今日いらした理由は何ですか?)

 

My stomach hurts and I feel like vomiting.
(おなかが痛くて、吐き気がします。)

I vomited everything I had eaten just a while ago.
(さっき食べたものを全部吐きました。)

I also have terrible diarrhea.
(下痢もひどいです。)

I didn’t not eat anything unusual.
(べつに変わったものは食べませんでした。)

There is a dull pain in the lower part of my abdomen.
(下腹部がしくしく痛みます。)

 

それでは、実際に初診で医師から聞かれるような質問内容と重要な単語を学びましょう。

たいてい現在の健康状態や症状だけではなく、これまでの病歴や生活習慣、また、薬の服用歴やアレルギー等についても質問を受けます。

病歴について:
Have you ever had it or do you have it now?
(以下の病気を患っていますか/患ったことがありますか?)

 

Rheumatoid Arthritis:関節リウマチ

Severe Headaches:ひどい頭痛

Dizziness:めまい

Fainting Spells:失神

Hay Fever:花粉症

Stroke:脳卒中

High Blood Pressure/Hypertension:高血圧

Low Blood Pressure/Hypotension:低血圧

Asthma:喘息

Depression or Anxiety:鬱病、不安症

Memory Loss or Amnesia:記憶喪失、健忘症

Anemia:貧血

Psychiatric Disorder:精神病

HIV:エイズ

Cancer:がん

Sudden Weight Gain or Loss:体重の急激な増加または減少

Obesity:肥満

 

入院歴と診療歴:
Have you had surgery? If so, please describe it.
(手術を受けたことがありますか?ある場合は詳細を書いてください。)

Have you been admitted to (a) hospital? If so, why?
(入院したことがありますか?ある場合はその理由を書いてください。)

Have you had a transfusion?
(輸血を受けたことがありますか?)

Have you experienced any difficulty with anesthesia?
(麻酔で問題を経験したことがありますか?)

Are you allergic to any medications?
(薬に対するアレルギーがありますか?)

Are you allergic to latex?
(ゴム手袋に対するアレルギーがありますか?)

Are you pregnant or is there a possibility that you are pregnant?
(妊娠していますか、もしくは妊娠している可能性がありますか?)

When was your last period?
(最後の月経はいつでしたか?)

 

服用している薬:

Name of medication:薬の名前

Dose:服用量

How often you take it:服用する頻度

Date last taken:最後に服用した日

 

タバコに関して:
Do you smoke?
(喫煙していますか?)

Never:ない

Quit:やめた

Yes:喫煙している

アルコールに関して:
Do you drink alcohol?
(飲酒をしていますか?)

If yes or has already quit, how much do (or did) you drink per day?
(現在飲酒している、もしくは過去にしていたことがある場合、その量は1日にどれくらいですか?)

 

他人に吐き気があるときの対処法と英会話

外国で家族や友人、道ですれ違った知らない人が、具合が悪くて困っている様子のとき、どのように対処するべきか例文をいくつか挙げます。

ちなみに、吐き気の原因としてよく聞く「車酔い」は英語で「car sick」、「船酔い」は「sea sick」と言います。

「車酔いしちゃった。」を英語で言うと「I got car sick.」となります。

日本語では吐き気は「ある・ない」で表しますが、英語では「得る=get」するものなのですね。

言葉の使い方やニュアンスが違いますね。

 

声をかける(大丈夫か聞く)

具合が悪そうだったり、困っていそうな人を見かけたりしたときのシチュエーションを想定しています。

具体的にどんな感じなのか聞けるようになりましょう。

 

Are you OK?
(大丈夫ですか?)

Can you walk?
(歩けますか?)

What is your name?
(あなたのお名前は?)

What is your address?
(住所はどちらですか?)

Could you tell me what happened?
(何が起こったか話していただけますか?)

Are you injured?
(怪我をしていますか?)

Does it hurt?
(痛みますか?)

Is this the first time something like this has happened to you?
(こうしたことが起こったのは初めてですか?)

Do you feel like throwing up?
(吐き気がしますか?)

You look like you have a fever too.
(熱もあるように見えますね。)

 

何をしてほしいのか聞く

こちらから相手にどうしてほしいのか、あるいは状況を察して声をかけています。

What can I do for you?
(どうなさったんですか?)

How do you feel?
(どんな具合ですか?)

Are you feeling sick?
(気分が悪いのですか?)

*イギリス英語では以下のようにいうこともできます。
Are you feeling ill?
(気分が悪いのですか?)

Please let me know if you feel better.
(気分がよくなったら教えてください。)

 

救急車を呼ぶ

具合の悪そうな人に声をかけ、必要ならば救急車の手配をしてあげます。

ご参考までに、アメリカで救急車を呼ぶと平均で2−5万円かかりますので、呼ぶ場合はご本人などの承諾を得てからの方が無難です。

What is your problem?
(どうしました?)

Are you OK? You look pale.
(大丈夫ですか? 顔色が悪いですよ)

Is anything wrong?
(何か気になることでも?)

Do you need an ambulance?
(救急車は必要ですか?)

Should I call an ambulance for you?
(救急車を呼びましょうか?)

I will call an ambulance for you immediately.
(わかりました すぐに救急車を呼びます。)

 

病院につれていく

緊急性は要しないものの、顔色や健康状態から察して病院へ行くように促し、連れて行きます。

Could you have eaten something that had gone bad?
(何か悪いものでも食べたのですか?)

If you keep on having trouble with your stomach, I think you should go to (the) hospital.
(たびたび胃/おなかの調子が悪くなるようでしたら、病院へ行ったほうがいいと思います。)

I will take you to (the) hospital.
(病院へ連れて行きます。)

家族や知人で連絡する

同じ物を食べたにも関わらず、自分たちは何も変わったことがなく一人だけ具合が悪くなった状況を設定しています。

What did you eat last night?
(昨夜何を食べたの?)

Did you smell or taste anything unusual?
(何か変わった臭いや味に気づきましたか?)

Do you think you got food poisoning from the fish?
(魚で食中毒になったと思いますか?)

We ate the same fish but only was unlucky!
(同じ魚を食べたのに、彼だけがあたってしまった!)

I will make an appointment and take him to (the) hospital.
(診察を予約して彼を病院へ連れて行きます。)

 

海外旅行では、環境の変化やストレスなどから急に病気に襲われたりする可能性があります。

特に食べ物や飲み物から吐き気や下痢などの症状を伴う食中毒を経験することもあります。

ここでは、比較的ポピュラーな胃腸疾患に使える英単語や表現をご紹介します。

 

I have a stomachache.
(腹痛がします。)

I always have an upset stomach.
(慢性的な消化不良です。)

My stomach is rumbling.
(おなかが鳴ります。)

My stomach never feels right.
(いつも胃に不快感があります。)

My stomach gets upset.
(胃のあたりが重苦しい。)

My stomach feels full.
(胃がもたれます。)

My stomach aches after eating.
(食後に胃が痛みます。)

I have a (①、②、③、④、⑤、⑥)pain in my abdomen. 
(胃(お腹)が(①、②、③、④、⑤、⑥)痛みます。)

① light:チクチク

② dull:にぶい(鈍痛)

③ throbbing:ズキズキ

④ sharp:きりきり

⑤ squeezing:キューッと

⑥ stabbing :刺すように

 


海外でピンチな時に使える英語表現や乗り切り方は、こちらのブログでチェックしてみましょう!

nativecamp.net


 

まとめ

今回は痛みや、病気に関する単語やフレーズ集を紹介させていただきました。

これで外国で怪我や病気になったとき、とっさに英語で助けを求めたり、自分で病院へ行って医師に病状を話して薬を処方してもらったりできますか?

日常英会話とは違ってある程度の専門用語を知らなければ意思の疎通は難しいため、海外へ行くときは自分の病歴や薬のアレルギー等の有無など英語で調べておきましょう。

英語とその日本語訳の書かれたメモが非常に役立ちます。いざとなったら文章でなく、単語だけでも病状が伝わるのでオススメです。

ちなみに日本で販売されている薬の名前は製薬会社が付けている名称(商品名)のため外国へ行っても通じません。

そのため、国際的に通用している一般名を調べておきましょう。同じような有効成分の薬を処方してもらえます。

余談ですが、東南アジアなどのレストランではなく屋台などで食べる場合には、取り皿などのお皿やフォークスプーンなどをティッシュで拭くだけでも、食中毒の予防になりますので、ご参考までに。

今回学んだことを実践する前に一度練習したい!という方は、ぜひネイティブキャンプの講師と練習してみて下さい。

オリジナルのロールプレイのシナリオを作り、フリートーク教材で講師とロールプレイで練習するのもオススメです!