今回は海外旅行・留学時における緊急事態またはトラブル等に直面した時、どうやって英語を使って乗り切るかをレッスンをしたいと思います。
「えっ??英語力のない私が、ピンチなシチュエーションに遭遇したら、本当にピンチだ!!」 と思っている方。
また英語力は有るけど、トラブルの場面ではどのようにすればいいか分からない、と思っている方。
心配しないでください!!
海外滞在暦6年目の私が、ピンチ時に使える適切な表現を具体的なフレーズ・イディオム等ととも紹介させて頂きます。
そもそも、ピンチ!!って和製英語それとも英語??
そうです。
われわれ日本人は、常にこの問題を抱えています。
みなさんピンチは英語?それとも和製英語?のどちらだと思いますか??
正解は... English!!!!! と言いたいたいところですが、このケースだと和製英語です。
なぜそうかと言うと、英語圏の日常英会話で、なにかトラブル等に巻き込まれた場合、 「ピンチ!!」 と叫んだりする事は、まず有りません。
しかしながら...、PINCHという単語は存在します。
PINCHの意味は挟まれとか、つねると言う意味があります。子供の時に、同級生とかにつねられた事が有る人も居ると思います。
では、もしあなたが誰かにつねられている場合、そういう時は英語で何と言うでしょう?
それは
Stop pinching me!!
(つねらないで)
と言います。
少し、PINCHについて語り過ぎてしまったので、そろそろ本題に入って行きます。
まず最初に、ピンチは英語でなんと言うかですが、ピンチと言ってもいろいろな状況がありますので、場面・状況別に説明して行きたいと思います。
海外でピンチな時!
自分が何か危機に面している場合
これは、日本人もたまに言いますが、ピンチの代わりに
Oh no
Oh my god(gosh)
Oh my goodness
と言います。
オンライン上では、OMGと略される事も有ります。
更に日常会話やアクション映画等を見るとJesus!とかJesus Christ!と言う人も多いです。
これはJesus Christ=イエス・キリストからきている言葉で、「神よ!」とか、逆に神に文句を言っている感じで「何なんだよー」みたいな意味です。
ただ、気を付けて頂きたいことは、英語圏には真剣なキリスト教徒の方々も多いですし、フォーマルな場面では使用を控えるのが無難です。
代わりに、Oh no やOh my goodness、そしてJesusの代わりにGeezとも言ったりします。
またスラングですが、F***kとかShitとか言ったりする場面もありますが、汚い言葉なので使用には十分注意して下さい。
相手が何か危機に面している場合
例えば、あなたが友達と公園にいて、サッカーボールが友達の背後から飛んで来て、今にも友達にあたりそうだ!!という時。
さあ、なんと言いますか?
Be careful!!
「これくらい知っている!!」と思われた方も多いと思います。
なぜなら、今は知りませんが日本の教育(私は今年32歳)でこんな感じで習った方も多いはず。
でも実際、この様なタイムリー場合でこのフレーズは使いません。
では、何と言うのでしょう?
Watch out!! と言います!!
そう、このフレーズは危機が今、迫って居る時に何でも使えます。
このWatchですが、非常に便利で、皆良く使うのでとても重要です!
例えば、誰かに注意を促す場合。
床が濡れていたり、段差があったりした時は、以下のように言いましょう。
Watch your step
足元に気を付けて
また、一緒に何か作業していて、相手の指が挟まれそうな時などは、次のように言いましょう。
Watch your fingers
手先に気を付けて
ちなみにBe carefulは、なにか危ない物が近くにあったり、危ない事が起きる可能性がある場合、その事を事前に説明する場合に使います。
例えば相手にお茶を出した時に、このお茶まだ熱いので気お付けてくださいという場合。
Please be careful, this is still hot.
その他のピンチな場合場合
それでは、これまで物理的なピンチについて話して来ましたが、これからちょっと変わったピンチについて話して行きます。
さっそくですが、「絶対絶命のピンチ!」はどう表現するのでしょう。
かなり緊迫感が有る状況、これもいろいろ有りますが、以下のように言うのが自然です。
・Desperate situation.
・It’s almost the end of the world.…
もっと砕けた言い方
ちなみに私ならI nearly died.と言います。
またAlmost game overと言っても意味は通じるかと思います。
また、危機を表すなら、Crisis(日本語でもクライシス)と言います。
余談ですが、1974年のオイルショックも、かなり危機だったといわれています。
実はオイルショックも和製英語で、英語ではOil crisisと言いキューバ危機はCuban crisisといいます。
合わせて「ピンチはチャンス」と言う言葉もありますね。
特殊な表現等も有りますが、これは普通に翻訳しても構わないと思います。
・A crisis is a chance.
・A crisis is an opportunity.
・A crisis is a turning point.
などになります。
また、チャンスですがこう言う場面ではOpportunityを良くつかいます。
Chanceは、動詞でも名詞でも、運とか偶然とか確立・可能とか言う意味があります。
降水確率は英語でChance of rainと言います。
「ピンチに陥る」
これも良くあるパターンですね。これは、
・I am in a tight spot.
・I am stuck in a tight spot.
とも言えます。
訳すと、窮屈な場所に居るとか嵌ってしまっていると言った感じでしょうか。
また、沢山の問題を抱えて居るなら、
I am facing some difficulties.
I have too many problems.
とも言えるでしょう。
ピンチを乗り越えた場合
ここまで、ネガティブな表現について説明して来ましたが、では困難を乗り越えた、とかピンチを乗り越えたと言う場合はどうでしょうか?
そう、乗り越えるは英語で、Overcome ですので、あなたが危機を乗り越えたなら、
I have overcome a crisis.
I have overcome difficulties (problems).
と言えるでしょう。
また、ピンチな状態で敵を破ったり、打ち負かした場合。
・I have defeated my enemy.
さらには、なにか問題を抱えていてそれを解決した場合。
・I have solved the problem.
以上のようなフレーズが使えるので、ピンチを乗り切った時はぜひ使ってみて下さい!
英文法について
初歩的な文法ですが、我々日本人にとって、現在完了形や冠詞については非常に混乱する事が多いと思います。
特に過去形と現在完了形で混乱している方も多いのでは?私も時に混乱しますので、簡単に説明させて頂きます。
例えば、もしあなたが "I have overcome the crisis" と言うと、この状態はたった今、危機を乗り越えたか、近い過去に危機を乗り越えたか、危機乗を乗り越え終わったと言う完了表現か、過去に危機を乗り越えた経験が有ると言う説明等が考えられます。
例えば、I overcame the crisisと言うと危機を乗り越えたと言うのは伝わりますが、「いつ?」って感じになります。
過去形は過去の一点のタイミングを表す事が多いので、もし、過去形を使うなら、
I overcame the crisis yesterday
や2days ago, 1 year ago
など、いつその出来事が起きたか修飾しましょう。
次に、冠詞ですが、これもまたややこしいです。
例えば、あなたが誰かにいきなり I have overcome the crisis と言うと、危機を乗り越えたのはわかりますが、なんの危機?って感じです。
なぜなら、the crisisと言うと話し相手が、そのcrisisについて知っているという前提になります。
なので、いきなり何か説明する場合は、名詞aやanをつけましょう。
しかし、中にはそもそも冠詞が必要無い(不加算名詞)や、いつも冠詞がtheになる物も有りますので、気になる方は冠詞の使い方を調べて見て下さい。
最後になりましたが、皆さんが例文を参考にする場合、時制が何なのか、冠詞はどれを使うべきか良く考えて参考にしましょう。
aとtheの違いについてはこちらのブログから!
海外の文化・外国人はピンチになるとどうなるの?
ところで、外国人はピンチになるとどうなると思いますか?
私の経験では、特に英語圏の外国人は喜怒哀楽が激しいので、時に人前で普通に泣いたり、すごい悲鳴を上げたりします。
小さな子供でも、ちょっと手を擦りむいただけでも、凄い悲鳴を上げたりする子も珍しくありません。
また、仕事上のピンチ等は、もしそのピンチが100%自分の責任で無い場合、結構放置します。
お客様が神様とか言うのは、日本人くらいです。
たまに、商品等に問題が有ってカスタマーサービスセンター等に電話すると、謝らないどころか逆ギレされたり、超適当に対応される事も多いです。
ですので、こっちも権利を主張したい時は強気で対応して下さい。
その逆もしかり。海外の方は、時に凄いフレンドリーだったり、ちょっとした事でも凄い喜んでくれたり。
喜怒哀楽が激しいのは、悪い事ばかりではありませんね。
喜怒哀楽って英語でなんていうの?と思った方はこちら!
まとめ
海外に行くのが既に心配な方も多くいらっしゃると思います。
もしピンチに遭遇したらと考えただけでも、パニックになってしまう人もいるのでは。
なので最低でも、上記のWatch outくらいは確実に覚えて頂きたいのと、何がパニックなのか一つずつ説明していく事が重要ではないかと思われます。
また、余談ですが海外の多くの国で、救急車や消防車などは有料で、例えばオーストラリアで救急車を呼ぶと状況や場所にも寄りますが、20万とか普通に請求が来ますし、情勢が不安定な国ですと、警察にもお金を払わないと動いてくれない場合も有ります。
財政的にも、本当のピンチを迎える事になりますので、海外出国前に十分な事前調査や保険等の確認をするのをお勧めします。
また、危ない時は本当に逃げましょう!!
これは最終手段です!
では、「逃げるが勝ち」を英語で言って見ましょう!!
Run away, to live to fight another day!!
それでは、また会いましょう。