“ゆとり世代”や“団塊の世代”を英語で説明してみよう

Generation


みなさんこんにちは。

あなたは何世代に生まれたのかをご存知ですか?
いろいろ名前があってややこしいですが、今回はゆとり世代と団塊の世代に焦点を置いて説明していきたいと思います。

また欧米には時代によってどんな世代名が付いているのかも合わせてご紹介します。

他にも、世代によって教育方法が違うのかについても掘り下げていきたいと思います。

 

 

世代って英語でなんていうの?

【Generation】
これは日本でも日常的に使われているので、ご存知の方が多いと思います。

Japanese tend to pass on their traditions to the next generation more than Westerners North Americans does.
「日本人は欧米人よりも伝統を次の世代につなげる傾向があります。」

*ちなみに・・少し前まではみんな持っていたiPod 第~世代の表し方
第一世代  iPod nano 1st generation
第二世代                    2nd generation
第三世代            3rd generation
第四世代            4th generation
第五世代         5th generation
第六世代         6th generation
第七世代         7th generation

iPhoneやスマートフォンで音楽をダウンロードして聴けるようになってから消えてしまったiPod、なんだか懐かしいですよね(笑)私はiPhoneを持ってからも通学や通勤中に音楽を聴くので、ケータイの充電が音楽でなくなるのが嫌でiPod nanoも同時愛用していた時期がありました。今や市場からなくなってしまいましたが、iPod touch より小型で軽いのでジョギングなんかには便利なのになぁなんて思っているのは私だけでしょうか。

 

世代別で違う呼び方

団塊の世代/ベビーブーム世代

1947年~1949年に生まれた世代(戦後第一次ベビーブーム期)のことを指します。
この言葉は1976年に作家の堺屋太一が発表した小説『団塊の世代』によって生まれた名前だそうです。

厚生労働省の統計によると約800万人もの赤ちゃんがこの3年間の間に産まれたと言われています。学校でも教室不足になったり、希望が多すぎて入りたい大学よりも入れる大学に入ったり、進学を諦めて中卒や高卒で働き始めた人も多かったそうです。一度会社に入るとリストラの心配はなく、定年までは安定の終身雇用制が一般的でした。

しかし、仕事への責任のあまり過労死が最も多かった年でもありました。高度成長期とバブルの両方を味わえた金銭的にはかなり恵まれた世代です。と同時に平成不況も経験しているので戦後の日本に大きな経済的かつ労働的影響を及ぼした世代とも言えます。2025年にはこの団塊の世代が75歳を超え日本人口の5人に1人が長期高齢者になり、社会保障制度の破綻が心配されています。

英語では以下のように表記されています。
Baby boom generation
Baby boomers
Dankai generation

People who were born between 1947-1949 are called Dankai no sedai in Japan. The term is used to describe the roughly 8 million people who were born in within these 3 years after World War II. With this said, there weren’t enough classrooms for all the kids born at this time. Moreover, Universities were very competitive for someone to get into. People from Dankai generation worked so hard for their companies. But some died from overwork because of it. They earned and spent a lot of money during the rapid economic growth period and the bubble economy of the 80’s. In 2025 all people born during the Dankai generation will be 75 years of age or older. Therefore, the government is concerned about the collapse of the social security system.

【訳】
1947年から1949年に生まれた世代を団塊の世代と日本では言います。戦後のこの3年間の間に約800万人もの出生がありました。それにより子供たちの教室の数が足りませんでした。加えて、大学に行くのは競争率がとても高かったです。団塊の世代の人たちは会社のために一生懸命働きました。しかしそれが原因で過労死する人もいました。彼らは高度成長期とバブルの時期にはお金をよく稼ぎよく使いました。2025年には団塊の世代は75歳以上になるので、政府からは社会保障制度の破綻が懸念されています。

ゆとり世代/さとり世代

明確な定義はないそうですが、1987年生まれ~2004年生まれの世代のことを指します。2018年現在の年齢でいうと31歳~16歳の年代です。1995年生まれ以降には、さとり世代という別名も付けられています。

私もこのゆとり世代に生まれました。何かあれば「これだからゆとり世代は困る」とか「ゆとり世代は我慢することを知らない」などあまり良くない目で見られていたのを覚えています。当時の政府が決めた教育方針を元に、学校から受けさせられた教育方法だったというだけなのに、私たちゆとり世代が文句を言われるのは理不尽だと私は今でも思います。しかも私たちはゆとり教育の実験台とされ、挙句の果てにはこのゆとり教育は失敗だったいう始末です。個人的には子供のころ学校の後塾や習い事で忙しかったので、甘やかされた記憶は全くないのですが(笑)

ゆとり教育を受けた私が海外に出てみて一番困ったのは、筆記体の読み書きができないことです。なぜなら筆記体は政府によりカットされてしまったカリキュラムのうちの一つだったからです。アメリカやカナダで書類にサインする時には、必ずと言っていいほど筆記体で書くことが求められますし、学校の授業も筆記体を使う先生がいました。海外で生活する中で、今でも練習をしていますが、やはりなかなか難しいものです。筆記体をカリキュラムに残して欲しかったなぁと本当に思います。

さて英語では、詰め込み教育ではなく“ゆとり”のある教育のおかげでストレスがなく育った世代だという意味で、以下のように訳すことができます。

A generation of pressure-free education
A generation of Yutori education
Yutori generation

詳しく英語で説明してみましょう。

People who were born between 1987 to 2004 were called Yutori sedai in Japan. The term is used to describe the education style of schools in both elementary and high school levels. The government made large cuts to the education system and curriculum in order to reduce the workload and stress of the students. The government later admitted that the Yutori education system was a mistake, which further solidified the public’s stigma about people who received the Yutori education. The most popular characteristics of the Yutori generation are that they have less desire for promotions, material things and sexual desire than other generations. Of course, it all still depends on the individual.

*Afterwards のちに
*cram 詰め込む

【訳】
1987年から2004年に生まれた人たちを、日本ではゆとり世代を言います。これは彼らが小学生から高校生の間で受けた教育体制によるものです。政府は過去の詰め込み教育から大幅に学習量やカリキュラムをカットし、子供達にゆとりを与えようとしました。しかし、のちに政府がゆとり教育は失敗だったと認めたこともあり、年配の人たちはゆとり教育世代をあまりよく思っていません。一番の特徴といえば、出世欲、物欲、性欲が他の世代に比べるとないことです。もちろん人によりますけどね。

年代順に他の世代名も調べてみました。みなさんはいくつ知っていますか?

団塊の世代(47~49年)→バブル世代(65~69年)→団塊ジュニア世代(71~74年)→氷河期世代(70~82年)→透明な世代(83~86)→ゆとり世代(87~04)

 

欧米にも日本のような世代別の名前があるの?

もちろんあります。皆さんも聞いたことがあるかもしれない代表的な3つを見ていきましょう。

・Baby boomers
日本の団塊の世代に近いですが、生まれた年は1946年~1960年代と長い期間を指します。彼らの両親が戦争から戻りようやく安心して、家族や子供を作る機会を与えられた世代に生まれた子供たちとも言えるでしょう。

・Generation X
1965年~1970年代ごろに生まれた世代を指します。
キューバ危機やベトナム戦争、さらにソ連の崩壊などを見て育った世代です。

テレビが爆発的に普及した時期でもありました。
私は聞いたことがなかったのですが、日本では新人類/しらけ世代なんて呼ばれている世代だそうです。

・Millennials(ミレニアル)/Generation Y/Eco boomers
1981年から1997年に生まれた世代を指します。Baby boomersの子供たち世代です。
日本ではゆとり世代と近しい世代です。自己中心的な思考が多いことからME ME ME generation  とも呼ばれ、TIMES紙の表紙の言葉にもなったほどです。

教育方針に対して違いはないそうですが、日本のゆとり世代と同じ年代が海を渡って批判されているのはなんだか面白いですね(笑)

ちなみに1990年後半から2000年前半を指すGeneration Z なんてのもあります。

*ただこれら世代を区切る年代に関しては、日本と同じく正確な定義はないようです。

 

世代別で英語の学習方法は違う?

世代別に様々な性格的な特徴や時代背景があることがわかりました。それでは英語の勉強方法も違ったりするのでしょうか。皆さんもご自身が受けた英語教育を思い出してみてください。

まずは日本人と英語の関わり方

1980年を境に英語に対する日本人の付き合い方が変わっています。

以前:
英語や外国人の英語を理解するための学習方法。
「読む」「書く」を中心としたカリキュラム。

海外旅行や留学に行く人は限られていたので英語は専門家に任せておけばいい。

現在:
英語を自分で使いコミュニケーションを取るようになり、英語を通して文化などの理解を図る。
「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能バランスの良いカリキュラム。

円高の影響もあり、海外旅行や留学に行く人が増えた。また国内にいる外国人の数の増加もあり、日本人の英語の必要性を意識する人・声が増えた。

(小)中学校教育はいつ始まりどう変化しているのか

・授業時間数と目的
1980年 週3日 105時間(選択制)

    英語に対する関心を深める

1990年 週3~4日 105~140時間(選択制)
    積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとする態度を育てる

2002年 週3日 105時間(必修)
    聞くことや話すことなどの実践的な能力の基礎を学ぶ

2012年 週4日 140時間(必修)
    聞く・話す・読む・書くことなどコミュニケーション能力を育てる

2018年 小学校5・6年生が週1日で英語の体験型学習
    早い段階で英語に慣れ親しんでいく

2021年~小学校3年生の英語教育(体験型学習)がスタート
     小学校5・6年生は英語で英語という教科を学ぶ
    さらに早い段階で英語に慣れ親しんで、高学年では教科として学ぶ

ここで、現在28歳のゆとり教育のカリキュラムを受けて育った私の英語学習に対する体験談をお話ししたいと思います。

私は中学生の頃英語が大嫌いで苦手科目でした。理由は、上記からもわかるように、当時はWritingとReadingの授業しかなく、楽しさを見出せなかったので、テストにパスするためだけに短期集中で丸暗記していただけだったからです。高校に入ってSpeakingが加わりましたが、テキストを読み上げていくだけで、会話にはほど遠い教育でした。

私が実際に英語を話すことの重要性や必要性を見出したのは、初めて19歳の時に行ったアメリカ留学の時でした。当時英語が全くわからないまま行ったのでとても苦労しました。言っていることはなんとなく分かるけど、「返答の仕方が全くわからない」ことが最初にぶち当たった壁でした。“対話ができない”これが日本の英語教育に足りなかった部分です。皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか?

間違えることの怖さを払拭して必死で勉強して対話ができるようになると、英語を話せるだけで世界中に友達が作れて、こんなに世界が広がるんだとその時初めて楽しさを見出しました。そして英語はただのコミュニケーションツールにしか過ぎないのだと知りました。

まだまだヒヨコな英語力ながら英語の虜になった私は、帰国後も英語の映画や音楽で1日のうち1時間だとしても英語耳を作るようにしました。さらに話すスキルを向上させるために外国人の友達を作り、メールや実際に会って話すことを続けたおかげで、時間はかかりましたが結果的には留学期間中以上の英語力を身につけました。

大事なのは英語を使って何がしたいのか、勉強することの意味を知ることでした。日本人環境に囲まれていると英語の必要性がなく、忘れていきがちですが、日本でも英語環境を作ろうと思えば作れますよ♩

外国人の知り合いがいなかったり、英語環境を作るのが難しかったり、という人にはオンライン英会話がおすすめです。

1週間に1回通うだけの英会話スクールより、好きな時間好きなだけレッスンを受けられるオンライン英会話の方がずっと手軽に英語環境を作ることができるからです。

オンライン英会話のネイティブキャンプでは、予約なしで何度でもレッスンができる「今すぐレッスン」というものがあり、フィリピン人の講師や日本人講師など、様々な講師から英語を教わることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

英語学習に年齢制限はある?

2020年の東京オリンピック実施に伴い、退職後にボランティアの参加を目指す60歳以降の人が増えているそうですよ。素敵なリタイアプランだなぁって思いませんか?

若ければ若い程柔軟性があり言語学習の吸収力が高いことは事実だとは思います。しかし英語を学びたい、“英語を使って何かがしたいという目標”さえあれば、何歳でも関係なく英語学習ができると思います。時間がかかったって大丈夫です。

少しずつ慣れればいい、少しずつ上達すればいいんです。

Just take baby steps each day!

Baby Stepsでイメージできるように少しの歩幅で進むことから「毎日焦らず少しずつ前進しよう」という意味です。

継続は力なりです。頑張りましょ~!!