関係代名詞”who”の意味と使い方とは?”whom”や”whose”もご紹介!

関係代名詞、who、使い方

関係代名詞の使い方がいまいちわからないという人は多いのではないでしょうか。

また、関係代名詞の存在を知らずに、英語の表現力が足りていないという人もいるかもしれません。

ところが、関係代名詞は中学で習う英文法の中では、非常に重要な項目の1つです。
これが使えると使えないとでは、英語力が格段に違ってくるでしょう。

関係代名詞とは、名詞の次にくっつけることで、その名詞についての情報を説明することができるもののことを言います。・・・と言葉で言ってもピンとこないかもしれませんね。

そこで今回は実際の例文・フレーズから関係代名詞の使い方をみていきましょう。

関係代名詞にはたくさん種類があるので、ここではwhoという関係代名詞にスポットを当ててご説明していきます。この機会に、 whoの意味や使い方をしっかり理解しましょう。

 

 

関係代名詞who をフレーズ単位でみてみよう

WHOといえば、新型コロナウイルスでも注目された世界保健機関の意味があります。

そして本記事で取り上げるwhoといえば『誰?』という意味の疑問ですが、単語の意味を加えて説明する修飾語として働く関係詞でもあります。

ある単語を説明するのが関係詞の役目なんですね。

ではまずwhoを関係代名詞とした場合の例文を見てみましょう。

 

1: The girl who is standing there is my sister.
(あそこに立っている女の子は私の姉(妹)です。)

2: I know someone who speaks English fluently.
(私は英語を流暢に話すとある人を知っています。)

3: She is the lady who I saw in my class.
(彼女は私がクラスで見た女性です。)

 

こんな感じですね。

このように、関係代名詞としてwhoを使う場合、その前には「人」を表す単語が入っています。

The girlもsomeoneも、どちらもそれだけではどの人なのか特定されていませんが、whoの後に、どの女の子なのか、どんな人なのかという説明が入っています。

なんとなく関係代名詞whoの意味「誰」、使い方「人を説明する」がみえてきたでしょうか。

では同じ例文を使って、もう少し突っ込んだ説明もしていきます。

 

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関係代名詞whoの用法とは?主格と目的の場合

ここまでの説明で、もうすでに関係代名詞whoの使い方がわかったという人もいるでしょう。

感覚でわかっている人は、ここの説明は理解できなくても大丈夫です。

しかしもっと踏み込んだ文法説明が必要な人は、少し文法用語が多くなりますがこちらの説明を参考にしてください。

 

関係代名詞whoが主格になる場合

上記で使った例文1をもう1度見てみましょう。

1: The girl who is standing there is my sister.
(あそこに立っている女の子は私の姉(妹)です。)

この文章のThe girl who is standing thereまでが、この文章の主語となっています。

日本語でいうと「あそこに立っている女の子」の部分ですね。
しかし主語だから主格というわけではありません。

 

例文2もみてみましょう。

2: I know someone who speaks English fluently.
(私は英語を流暢に話すとある人を知っています。)

こちらの文章全体の主語は「私は」に当たるIです。
しかしこの文章の場合も、関係代名詞whoは主格として働いています。

文章を分解して考えると、someone who speaks English fluently.の主語は、someone+whoの部分だからです。

 

例文1、2の共通点は、whoのあとにすぐに動詞がきていることです。
文章をみて主格なのか目的格なのか見分けられない場合、whoのあとにすぐ動詞なら「主格」と覚えましょう。

 

関係代名詞whoが目的格になる場合

では関係代名詞whoが目的格になる場合とはどういった場合でしょうか。

whoの使い方、例文3をみてみましょう。

3: She is the lady who I saw in my class.
(彼女は私がクラスで見た女性です。)

例文3と例文1・2の違いは、whoのあとにどういう品詞がきているかということです。

関係代名詞whoが主格になる場合は、その次に動詞が来ています。

しかし目的格となる例文3では、whoのあとにIという主語+動詞という構成になっています。

こういった構成になっていれば「目的格」だと見分けます。

 

関係代名詞whoが目的格ならwhomに置き換えられる

関係代名詞whoが目的格になる場合には、whomにも置き換えられます。関係代名詞のwhomの意味は「誰に・誰を」です。

同じ例文を使うと、こういう感じです。

- She is the lady whom I saw in my class.

whomにしても意味は全く変わりません。
しかし文章的には若干堅い感じがします。

ですから自分では使わなくても問題ありません。
ただし、英語を読んでいてwhomが関係代名詞として出て来た場合、きちんと意味がわかるようにはなっておきましょう。

話し言葉でwhomを使う人もいます。ただこれはリスニングをしている時には、whoのように聞こえるでしょうから、あまり問題にはならないでしょう。

 

関係代名詞whoが目的格ならは省略できる

関係代名詞whoが目的格の場合には、whoを省略することもできます。

 

- She is the lady (who) I saw in my class.
(彼女は私がクラスで見た女性です。)

- He is the guy (who) I told you about.
(彼が君に話した例の彼です。)

- She is the girl (who) I am dating now.
(彼女が今私がつきあっている女の子です。)

 

この文章の(who)は、全て省略しても意味が通じます。
実際の会話でも省略している人も多いでしょう。

ただしライティングのテストなどでは、省略しない方が無難です。

 

関係代名詞whoはthatにも置き換えられる!

関係代名詞whichをthatとして使う場合に比べると、あまり置き換える人がいないので関係代名詞が使えるようになっている人でも知らない事実があります。

それは、関係代名詞whoも、thatに置き換えることができるということです。

ここまで使った3つの例文でみてみましょう。

 

1: The girl that is standing there is my sister.
2: I know someone that speaks English fluently.
3: She is the lady that I saw in my class.

この3つの文章は、関係代名詞whoだった部分をすべてthatに置き換えています
耳慣れないものもあるのは、やはり関係代名詞whoの場合は、thatに言い換える人が少ないからでしょう。ちなみに、thatは人だけでなく物の説明をするときにも使われます。

ここをthatにする場合、文法的には問題ありませんが、ニュアンスが少々異なる場合があります。

とはいえそのニュアンスを感じ取れるには、かなり高いレベルの英語力が必要なので、ここではあまり気にしないでください。

 

関係代名詞whoを所有格として使いたいならwhose

主格、目的格ときたら、所有格ではどうなるの?と疑問に思った人もいるかもしれませんね。

実は所有格の場合の関係代名詞はwhoは使えません。

その代わりに出てくるのがwhoseです。whoseの意味は「誰の・誰のもの」でしたね。

では例文をみてみましょう。

 

- I have a friend whose name is Crystal.
(私はクリスタルという名前の友達がいます。)

- The boy whose mother is from Colombia speaks Spanish.
(母親がコロンビア人のそのあの男の子はスペイン語を話します。)

 

こういう感じですね。

どちらもwhoseの前に来ている誰かが所有するものが、whoseの後にくっついています。
「クリスタルという名前を持った友達」「コロンビア出身の母を持つその男の子」ということですね。

whoseが必要になる場合は、thatに置き換えることはできませんし省略も不可能ということも覚えておきましょう。

 

Whoの使い方のコツ、ポイントは2つ

関係代名詞の使い方を説明しましたが、なかなかイメージがわきませんよね。

難しすぎるからといって、諦めてしまうのはまだ早いですよ。

実は、関係代名詞whoの使い方のコツがあるんです。Whoを簡単に使いこなすポイントを2つ説明します。

 

同じ意味の名詞を探す

例文の1を2つの文章に分解してみます。

The girl is standing there.
・She is my sister.

2つの文章は、the girlという共通の対象を説明しています。

このthe girlは人ですよね。関係代名詞で人を説明するために使うものはwhoです。

 

すぐ後ろにwho

どの関係代名詞を使えばいいのか分かったら、次はどこにwhoを置けばいいのかです。

それはズバリ、すぐ後ろです。

さきほど分解した例文の1で、共通の対象はthe girlでした。

the girlのすぐ後ろwhoと、その説明したい文章を入れます。

The girl who is standing there is my sister.

関係代名詞の作り方のコツをつかむと、文の意味の切れ目がわかるようになります。

長文読解問題も文節さえわかるようになれば、今までよりも楽に解けるようになるでしょう。

 

英語の疑問を手っ取り早く解決する方法。

英語のプロに教えてもらう。

勉強中に分からないところがあっても、自分ではどうしても解決できないことがありますよね。

そんなときは英語のプロに質問しましょう。

勉強の一番の近道は、その分野のプロに聞くことです。

いつでも、どこでも気軽に英語の質問ができるもので、おすすめなのがオンライン英会話です。

その中でもNativeCampは、7日間無料体験レッスンがすぐに受けられます。

ネイティブキャンプには多くの日本人講師が在籍しているので、どうしても分からない部分は日本語で説明してもらえます。

日本人講師の中には独学で英語を学んだ人もたくさんいるので、ぜひ英語勉強法についても相談してみてください。

また関係代名詞を練習するための教材(詳しくはこちら)もあるので、外国人講師と英会話しながら勉強することも可能です。

 

練習問題 whoの使い方

以上の説明で理解していただけたでしょうか?

では練習問題に挑戦しましょう。練習問題を解くことで本当に理解できているのか、またどこが理解できていないのかがわかります。

以下の2つの文章をwhoまたはwhoseを使って、1つの文章にしましょう。

 

The player had trained hard. He won the race.
(その選手は一生懸命トレーニングしました。彼はレースで勝ちました。)

I am waiting for my mother. She is chatting with her friends.
(私は母を待っています。彼女は友人と話しています。)

I visited my friend. Her house is very big.
(私は友人を訪ねました。彼女の家は広いです。)

I bought a bag. Its handle was broken.
(私はカバンを買いました。その持ち手は壊れていました。)

The dog is very cute. Its color is brown.
(その犬はとても可愛い。その色は茶色です。)

I like the instructor. The instructor kindly teaches beginners.
(私はそのインストラクターが好きです。そのインストラクターは初心者に優しく教えます。)

I have a brother. He works for an animal clinic.
(私は兄がいます。彼は動物病院で働いています。)

 

【答え】

① The player who won the race had trained hard.

② I am waiting for my mother who is chatting with her friends.

③ I visited my friend whose house is very big.

④ I bought a bag whose handle was broken.

⑤ The dog whose color is brown is very cute.

⑥ I like the instructor who kindly teaches beginners.

⑦ I have a brother who works for an animal clinic.

 

Whoの意味まとめ

今回は関係代名詞whoについて、できる限り簡潔に説明を盛り込んでみましたが、しっかり理解はできたでしょうか。

最初は全然分からなくても大丈夫です。

文と文を繋げ、人の説明を詳しくする代名詞というポイントを抑え、なんども繰り返し練習することで、確実に理解できるようになります。そして正しい文法で英語を話すことで、相手に伝わりやすくなるでしょう。

さらに今回説明した関係代名詞のような文章を修飾する文法を習得すれば、英語表現がさらに上達します。

この他の関係代名詞も非常に重要ですから、どんどん使いこなせるようになっていきましょう。