こんにちは!ネイティブキャンプブログ編集部です。
みなさんはアニメ映画は好きですか?
日本のアニメと言えば、世界的に人気、そして有名ですよね。
本日は、みんなが大好きなジブリの有名フレーズを使いながら、英語のフレーズを楽しく一緒に英語を学んでいきつつ、ファンタジー作品に浸っていただけたらと思います!
ジブリの映画監督の宮崎駿監督と言えば、2003年に「千と千尋の神隠し」でアカデミー賞を受賞、また2014年には、日本人として黒澤明以来2人目となるアカデミー賞を受賞したりと、世界でも本当に有名ですよね。
ピクサーアニメーションのジョン・ラセター監督やその他大勢の監督も宮崎駿氏をリスペクトし、影響を受けたとインタビューで答えています。
日本人としてそのような監督がいることがとても誇らしいですね!
そんな素晴らしい、ジブリアニメ。
ジブリ好きなら、素晴らしいアニメーションの描写だけではなく、セリフが好きだという人も多いでしょう。
誰でも聞いたことがあるあの名セリフ♪
英語では一体どのような表現や言いまわしを使うのか、またどのように訳されているのか一緒に紐解いていきましょう!
『魔女の宅急便』
魔女のKIKIが13歳になると魔女として一人前になるために、ひとり立ちし、よその街で自力で成長する姿が描かれます。
色んなトラブルに巻き込まれながらも懸命に解決し、前に進もうという姿がとても印象的です。
私自身も、はじめて海外でひとりで生活した際にはKIKIを思い出して頑張ったものです。
『魔女の宅急便』
“Kiki's Delivery Service”
delivery service=出前、配送サービス
なんだか、配達がメインテーマであるかのような映画のようなタイトルになっているので、個人的には変更してほしいところですが、公式のタイトルなので変えることはできないですね(笑)
〈映画の中でのキーワード〉
・ひとり立ちする
:stand on one's own (two) feet
・自炊する
:cook [fix, make, prepare] one's own meal
・〔魔女などの〕使い魔
:familiar spirit (映画の中では黒猫のジジを指す)
・能力:ability
飛ぶ能力=flying ability
〈映画の中でのセリフ〉
1)突然魔法が使えなくなったKIKIのセリフです。
“Without even thinking about it, I used to be able to fly. Now I'm trying to look inside myself and find out how I did it.”
(私、前は何も考えなくても飛べたの。 でも、今はどうやって飛べたのか、わからなくなっちゃった。)
〈解説〉
・Without even thinking about it,の「even」は強調の意味で使用されています。考えすらしなくても「~さえ、~すら」の意味です。意訳では「何も考えなくても」となっています。
・ I used to は「よく~したものだ、昔は~していた」ですね!過去の習慣や、反復行動を表します。
ここでは可能を表す「be able to」が後ろに引っ付いて、「I used to be able to 」=「昔は~(よく)できた」という意味を表しています。
2)KIKIが両親に宛てた手紙の中のフレーズです。大変なことがあっても、ポジティブに頑張ろうとする姿が伺えます。
“There are still times when I feel sad but all in all, I sure love this town.”
(落ち込むこともあるけれど、わたし、この町が好きです。)
〈解説〉
・There are times when I feel ~で「~と感じることがある」stillは「いまだに」という意味ですね。
・all in all,はよく使用する表現です。
「全体から見て[見ると]、全体として(見れば)」という意味です。
細かい部分を無視して、「概して(言えば)、一般的に」結論を言いたいときに使用しましょう。
ちなみに「金曜ロードSHOW」で放送した際に、魔女の宅急便の中での好きなシーンランキング1位に選ばれたのは、風邪をひいたKIKIの隣でOsonoさんの作ってくれるミルク粥を一緒に食べるジジのシーンだったそうです。
かなりマニアックですよね(笑)
でも可愛いです。猫舌のジジが思い浮かびます。
『耳をすませば』
耳をすませばといえば、主題歌のカントリー・ロードという曲を「コンクリートロード」という替え歌で歌うのが印象的です。
小説好きな主人公の雫が、自分の小説を完成させながら、また、同級生の聖司に恋をしながら、成長していく姿が描かれます。
ファンタジー要素もありつつ、独特な世界観のある映画です。
聖司くんはヴァイオリン職人になることを目指していて、中学卒業後はイタリアへの留学を考えているしっかり者なのです。
聖司くんが映画の中で、本当にイケメンすぎて、私も中学の時に聖司くんのような才色兼備な男子がいたら、毎日キュンキュンしたんだとうなと想像しちゃます。
『耳をすませば』
“Whisper of the Heart”
魔女の宅急便の英語タイトルに比べたら、素敵なタイトルのような気がします(笑)
直訳すると「心のささやき」ですね。
耳をすませば、「心のささやき」が聞こえる、そんな感じでしょうか。
やはり邦題とは少し距離感がありますね。面白いですね。
〈映画の中でのキーワード〉
・高台
:height
・バイオリン職人
:a violin maker
・留学する
:study abroad
・大の本好き
:bookworm
〈映画の中でのセリフ〉
3)クラスメイトに冷かされながらも雫を突然呼び出して言うセリフです。
“Sorry. I wanted you to be the first to know.”
(悪い、一番先に雫に教えたかったんだ。)
〈解説〉
・「あなたに〜してほしい」と言う場合は、want と toの間に人を入れます。
直訳だと、「君に一番最初に知っていて欲しかったんだ」となります。かなり胸キュンフレーズです。
4)雫の父さんのセリフです。自分らしく生きることの素晴らしさと、難しさを雫に話すシーンです。
“It's not easy to live your own way. You can't blame anyone but yourself.”
(人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね。)
〈解説〉
・own wayは「独自のやり方、自己流、自分の流儀」という意味です。直訳だと、「自分の流儀で生きるのは簡単ではない」となります。
・blameは「~の責任にする、~のせいにする」で後ろに直接目的語を置くことができます。
ちなみに雫のお父さんの感情を表にあまり出さない独特な話し方は、見終わったあとも尾を引きます。
『天空の城ラピュタ』
この作品は何と宮崎の小学校時代に考えていた架空の作品がベースとなり作成された映画なんだそうです、本当にジーニアスですよね。
しかも調べると1986年に上映されたのですね。本当にいつまでたっても色褪せない映画だなと思います。
飛行石を持つラピュタの王族である美少女シータと、鉱山で働くパズーが、ラピュタ王国を目指して飛行船で冒険を繰り広げる話ですが、内容が深く、何度でも見たくなる映画です。
『天空の城ラピュタ』
“Castle in the Sky”
castle=城
ラピュタという大事なキーワードがタイトルに入らないのは意外ですよね。
日本だったら「天空の城」よりも「ラピュタ」で親しまれているので、海外の人にタイトルを伝える時は要注意です。
〈映画の中でのキーワード〉
・王家の家系[血統]
:royal line
・飛行船
:airship
・兵士
:soldier
・海賊
:pirate
・結晶、クリスタル
:crystal
・呪文
:incantation
呪文、「バルス!」なしではラピュタは語れませんよね!
金曜ロードSHOW!での放送時、「バルス現象」が起き、ツイッターで1秒間にツイートが発生した数が2万5088件という世界新記録を更新しています。
みんなで「バルス!」と言いたくなる気持ちは分からなくはないですね。
〈映画の中でのセリフ〉
※理由は不明ですが、天空の城ラピュタのセリフは、日本語版と英語版で、かなり差があります。どのように書きかえられたかにもご注目ください。
5)ムスカが王族であったことを話し、シータから飛行石を奪おうとした時のシータのセリフです。
“This is no longer a throne room. This is a tomb for the both of us. You see, a king without compassion does not deserve a kingdom.”
(これが玉座ですって?ここはお墓よ。あなたとあたしの。国が滅びたのに、王だけ生きてるなんてこっけいだわ。)
〈解説〉
・no longer は「もはや〜ではない」の意味です。
・残念ながら、You see以降の日本語と英語のセリフはかなり異なっているのですが、英語を直訳すると、「思いやりのない王は王国にふさわしくない。」となります。
deserveは「~の価値がある、~にふさわしい」という意味です。国が滅びたのに生き延びようとする王=思いやりのない王という風に視点がかなり違っています。
6)飛行石によってラピュタを目覚めさせたムスカが、ロボット兵を出動させます。
シータは、ムスカから飛行石を奪って逃げるのですが、その際のシータのセリフです。
No matter how many weapons you have, no matter how great your technology might be, the world cannot live without love.
(どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。)
〈解説〉
・no matter how ~「どんなに〜でも」の意味です。ここでは2度使用され、より意味を強調しています。
改めて、英語訳を見ると、最後の文章の「土」がloveに変更されていることに驚きを隠せませんでした。
「愛なしでは生きていけない。」よくありがちなセリフです。
せっかくの深いセリフが、ちょっと薄っぺらいセリフになってしまったように思えます(愛の安売り的な)。
この部分では人間の原点を考えさせる「土を離れては生きていけない」を採用して欲しかったなど個人的には思います。
一番最後は、私の大好きなトトロからご紹介します!
名作がたくさんある中、子供のころ、何度も見飽きることなく繰り返しビデオを見たことを思い出します。セリフもほぼ全部覚えています。
『となりのトトロ』
病気の母の療養のために、田舎に引っ越し、そこで不思議な生き物、森の主(?)であるトトロに出会うなどして様々なことが起きます。
他のジブリアニメに比べると、映画の中で、とても強い主張やメッセージ性があるわけではないのですが、見た後に家族の大切さや、つながりを深く考えさせてくれる映画です。
ほっこり系でありつつ、じんわり心が暖かくなる、そんな素敵な映画です。
『となりのトトロ』
“My Neighbor totoro”
〈映画の中でのキーワード〉
・〜のお返しに
:~in return
・~の家に引っ越す
:move into the house of
・バス停
:bus stop
・電報を受けとる/送る
:send/get a telegram
・〜を探す
:search for ~
〈映画の中でのセリフ〉
7)古い建物が軋む中、お風呂のなかでお化けに怯える姉妹を安心させようとお父さんが笑い出すシーンです。
“Everybody, try laughing. Then whatever scares you will go away!”
(みんな笑ってみな、おっかないのが逃げちゃうから!)
〈解説〉
・try -ingは「試しに〜してみる」という意味です。後ろに動名詞ではなく、不定詞(try to do )だと「〜しようとする」となり、意味が異なるので要注意です。
・scare は後ろに直接目的語を置き、「(突然)怖がらせる,おびえさせる」の意味を持ちます。
8)妹のメイちゃんが森の中でトトロに初めて出会って名前を確認する、とっても可愛いシーンです。
“To-to-ro? You're Totoro!... I bet you're Totoro...”
(ト、ト、ロ? あなたトトロっていうのね…やっぱりトトロね。)
〈解説〉
・I bet〜「〜に違いない、絶対〜だと思う」同意する時によく使う表現です。
9)トトロたちと夜中に畑で儀式を行った翌朝、目が覚めた姉妹が、畑から芽が出ているのをみて、いうセリフです。
“It was only a dream, but it wasn't!”
(夢だけど、夢じゃなかった!)
〈解説〉
・あまり解説することがないですね、割とそのままです(笑)
「〜だけど」の部分はbut で繋ぎます。
夢だと思ったことが現実に起こった時に言ってみて下さいね。
10)「本当にトトロを見た」というメイを信じてあげようとするお父さんのセリフです。
“…meeting him is a sign of good luck. But there's no guarantee that you'll see him all the time.”
(それはとても運がいいことなんだよ。でも、いつも会えるとは限らない)
〈解説〉
・there’s no guarantee that ~で「〜という保証はない」という意味です。
all the timeが「いつでも、いつも」でいつも会える(見える)という保証はない。という文章になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
映画のタイトル一つとっても、日本語と似たようなものから、全く違うものまでありましたね。
また、ジブリの映画の英語字幕や、英語吹き替え版の英語版を、原作(日本語版)と見比べるのもすごく面白いですので是非、どのように意訳されているかチェックしてみて下さいね!
また内容を覚えて、それを英会話であらすじを講師に話してみたりするのもスピーキング向上に繋がりますよね。是非お試しを♬