英語を学習するときに、「きれいな発音じゃないと聞き取ってくれない」「文法が間違えていると恥をかく」と思って、正しい発音や文法を覚え込もうとしてしまう人はいるでしょう。
日本人英語学習者は完璧に求める姿勢は、英語力向上の障害となっていることがあります。
実際TOEIC990点・英検一級などを持っている人でも、英語が完璧でなく、まともに話せないという人もいると思います。
TOEIC・英検(一級)のリスニング95~100%理解できた場合他の理解度を紹介します
英字新聞・・・60~80%。
わからない単語・表現は頻繁に出てきます。それを文脈・背景知識で補えば理解できます。
海外のTV番組・・・10~70%。
ニュース番組なら発声がはっきりしていて大体は理解できると思いますが、バラエティー番組は早口で難しいと思います。
字幕なしの映画・・・0~50%。
映画はジャンルによって難易度は大きく変わります。しかし、どんなものでも字幕なしで100%理解するのがきついです。
このようにTOEICで高い点数を取ったとしても実際英語を話せるかどうかは別のことです。
海外の非ネイティブはどのように英語を身につけているのか
海外の非ネイティブの人々がどのように英語を身につけているのか。
その勉強方法などを見てみましょう。
同じアジア圏でも、インド人、フィリピン人、韓国人などは日本人と違い、知っている単語やフレーズだけでどんどん話し、間違っても恥ずかしがりません。
文法などお構いなしに、片言の単語とフレーズをどんどん使って会話をし、知っているものだけを使って、表現できる言葉を巧みに使って話します。
英語を勉強する目的を「きれいな発音ができるようになるため」「文法を正しく覚えるため」でもなく、大事なのはとにかく「伝えること」ということ。その目的が達成できれば、最初はカタコトでもいいのです。
自分が重要だと思う単語を並べるだけでも充分に伝わるもの。文法がめちゃくちゃな「ゲリラ英語」でもいいのです。
発音に対する意識はどの位違うの??
非ネイティブは発音にこだわらない
今では、20億人の英語人口のうち、「非ネイティブ(英語以外を母国語として、英語を話している人)」は、17億人となり、全体の85%を占めるので、非ネイティブの人口の方がはるかに多い。
ここで、強調したいのはこだわらないことと区別しないことは別です。アクセントやR/L等をきちんと発音しないと伝わらないのかと言えば、そうではありません。しかし、ビジネスの場では意思疎通の問題が起きかねない。やはり、ある程度基本的なことをやっていいですが、発音がすべてと考えてはいけないのです。
完璧主義になりすぎない
日本人は少なくとも中学校の3年間、高校の3年間と、合わせて6年間、英語を勉強して来てます。
最近では、小学校から英語の義務教育がスタートし、最低でも6年間英語を勉強しています。
日本人はこんなにも勉強しているのにも関わらず、実際英語を話せる人は全体のわずかしかいないのです。
では、どうして話せないのかというと答えは簡単で、多くの日本人は単語を知っているだけでは英語を話さないからです。
日本人が英語を話そうとする時に決まって出る話題が、「失敗を恐れる」という心理です。
完璧を求めようとするあまり、完全にできるまで他の人と話さない、自分の中で満足するまで他の人と英語によってコミュニケーションを取らないという日本人は少なくないと思います。この日本人の「完璧主義」は、英語学習をするにおいては大きな「壁」となり、それでいる限り話せるようになれないと思います。
このように、日本人が英語学習に取り組む際、「英語を完璧に話せないまま人前で英語を話したら恥ずかしいという思い込み」は英語を学習する上で障害になっていることが多いです。
「英語を完璧に話せないまま人前で英語を話したら恥ずかしいという思い込み」を取り除くことが、英語学習者にとっては大切でしょう。
最後に
英語は話さなければ上達しません。間違いなど会話の中で少しずつ覚え、習得していきます。
そのため、話さなければ上達しないし、たくさん間違えなければ上達しません。初めから完璧な英語を話すことなど不可能なのです。
日本で英語の勉強をしていた時には「発音が全て」と思い込んでいましたが、いざ海外に出てみると実際には色んな訛りの英語を話し生活している人がいます。
「伝わる英語」に大切なのは発音だけでなく、実はそれ以外の要素も大きいんですね。