フィリピンへ親子留学する人も多くなってきました。
大人が勉強している間、フィリピンでの子育てサポートとして、フィリピン現地の
ベビーシッターを活用する人もいます。
家事や勉強に集中して取り組みたい時には、家事代行やベビーシッターを利用するなどの環境作りもとても大切です。
また実はフィリピン人スタッフとのコミュニケーションが、子どもにとってプラスになることもあるようです。
今回の記事では、フィリピンのベビーシッター文化や特徴、また語学留学中の活用術について詳しく紹介していきます。
- フィリピンのベビーシッター文化とその背景
- 親子で留学中にベビーシッターを活用するメリット
- フィリピンの語学学校で提供されるベビーシッターサービス
- ベビーシッター利用時の注意点とトラブル回避法
- フィリピンでのベビーシッター利用に関する費用と相場
- まとめ
フィリピンのベビーシッター文化とその背景
フィリピン人のベビーシッターの特徴は、親しみやすくて明るい性格で、高い英語力を持っているというところです。
外国人シッターというと馴染みのない人も多いかもしれません。
しかし近年、日本国内の家庭でも英語コミュニケーションを日常の中に取り入れ、英語環境を作るために、フィリピン人によるベビーシッターサービスを利用する人が増えています。
まずはフィリピンのベビーシッター文化とその背景について解説していきます。
性格の明るさとホスピタリティを持つ文化的背景
フィリピンへ海外旅行や留学の経験がある日本人の感想でもよく聞かれることですが、フィリピン人の多くは初対面の人でも気さくに話しかけてくれるような、明るくてフレンドリーな性格を持っています。
フィリピンでは家族だけではなく、地元の人たちともつながりを大事にする文化が強く、積極的に人とコミュニケーションを持って、それを楽しむ姿勢が自然と身についているからだと言われています。
ベビーシッターのサービスを提供する中でも、明るくてオープンな性格は大きな強みになっています。
子どもとの距離をすぐに縮めることができ、リラックスできる雰囲気を作ってくれますし、保護者との情報共有もしてくれるので親にとっても安心感が強いです。
公用語としての英語力の高さ
フィリピンの人たちは、日常的にはタガログ語を話す人が多いですが、公用語の一つが英語です。
英語を使って学校教育が行われており、小さい頃から英語に触れて育ったフィリピンの人達は、英語力がとても高く、発音も比較的クリアで日本人にとっても聞き取りやすいのが特徴です。
ビジネスの現場でも日常的に英語が使われています。
また家庭ではタガログ語を使っていて、社会の中では英語を使いこなすというように、フィリピン人にとって英語は第二言語という扱いになります。
そのため、フィリピンの人たちは英語学習者の気持ちを理解することができます。
子どもが困難にぶつかった時にもその気持ちに寄り添いながら、英語での遊びや絵本の読み聞かせなどを通して、自然と生きた英語に触れられる環境を提供することができるのです。
家族・地域での子育て経験が豊富
日本の家庭と比べると、フィリピンでは大家族で暮らしている家庭が多く見られます。
もともと子育てを家族や地域ぐるみで行うという文化も根付いています。
そのため、年が離れている兄弟やいとこ、親戚の子どもたちと接しながら、その面倒を見るのが当たり前という環境で育っている人も多く、子育ての実践的な経験を自然と積んできたという人も少なくありません。
このような背景が、フィリピン人のベビーシッターとしての高い資質につながっています。
親子で留学中にベビーシッターを活用するメリット
フィリピン・セブ島の留学では、ベビーシッターサービスを利用することができる学校があり、子どもが小さいから留学は難しそうと考えている人の強い味方となります。
実際に、セブ島では1~3歳くらいの幼稚園に入る前の年齢の子どもを連れて渡航し、語学学校に通うという親子も増えており、ベビーシッター制度を利用することで、安心して留学生活を送ることが可能になっています。
ここでは、親子で留学する時にベビーシッターサービスを利用するメリットについて紹介していきます。
子どもを預けて語学の勉強に集中できる
海外留学した親が、英語の授業を受けながら同時に小さな子どものお世話をするのは、現実的にもかなり大変なことです。
授業に集中することが難しく、学習効果が下がってしまう可能性さえあります。
しかし、ベビーシッターサービスを利用することができるセブ島の語学学校であれば、授業の時間帯に合わせてベビーシッターを依頼することができ、その間は子どもを安心して預けて語学の勉強に集中することができるのです。
また、日本人オーナーや韓国人オーナーによって経営されている学校や、現地のフィリピン人向けに保育園を開設している学校など形態は様々ですが、学校によっては保育園のように子どもを預かる体制が整っている場合もあります。
このように預かり体制が整っているところであれば、授業時間はレッスンに集中し、放課後や休日は家族でお出かけや観光を楽しむなど、オン・オフの切り替えをしっかりして留学生活を充実させることができます。
子どもに英語環境を作ることができる
フィリピン人ベビーシッターは英語が堪能で、子どもとの日常的なやりとりは英語で行います。
そのため、子どもに自然な英語環境を作ることができます。
例えば、英語を使って子守歌を歌ったり、絵本の読み聞かせを行ってくれたりします。
語学学校によっては英語教育のための勉強をしたベビーシッターが在籍する、保育園のような形でサービスを提供している学校もあります。
ダンスや歌などを通して、英語が楽しいものであるというイメージを子どもに持ってもらうことができ、将来英語を学んでいく上でも大切な英語学習の土台作りをすることができます。
慣れない海外でも安心できる
フィリピンへの渡航が初めての海外という子どもも多いでしょう。
日本国内の移動でも起こりうることですが、初めての環境や知らない人たちとの出会いで不安を感じてしまう子どももいます。
特に外国人と接するのになかなか慣れないというのもあるでしょう。
しかし、フィリピン人のベビーシッターであれば、優しくて明るくフレンドリーという性格の、親しみやすい人が多く、子どもとの距離を自然に縮めてくれます。
さらに、フィリピンでは小さい頃から親戚や地域のつながりを大切にして、子どもたちと接してきた経験がある人も多いので、その経験から子どもに対して愛情深い対応をしてくれる人が多いです。
初めて海外でベビーシッターのもとに預けられる子どもの方でも、確かに最初は緊張することもあるかもしれませんが、段々と安心してベビーシッターと過ごせるようになります。
フィリピンの語学学校で提供されるベビーシッターサービス
ここまでは主にフィリピンのベビーシッターサービスについて解説してきました。
全般的な内容に関しては、外国人の家政婦を雇う場合などにも当てはまるかもしれません。
それではフィリピン・セブ島の語学学校で利用することができるベビーシッターサービスはどのようなものなのでしょうか。
ここからは親子留学を検討する上で多くの人が気になる、「親がレッスンを受けている間、子どもが安心して預けられる環境が整っているか」という点から紹介していきます。
語学学校が直接運営するベビーシッター体制
フィリピン国内でもいくつかの語学学校では、外部の業者サービスを利用するのではなく、学校自体がベビーシッターサービスを提供していたり、保育園を運営していたりする場合があります。
これは、学内で安全に管理できるようにすることと、親子留学をする人が増えているという需要の高まりに対応するための語学学校側の工夫です。
このような体制の場合、基本的にベビーシッターサービスを利用できるのは親が授業を受けている最中のみになります。
語学学校内でレッスンが行われている教室とは別の場所で、スタッフが子どもを見守る体制が整えられています。
学内に専用スペースがあるので、授業の合間で子どもの様子を確認することができますし、思わぬトラブルや体調不良が起きた時に必要に応じてすぐに迎えに行くこともできるという安心感もあります。
また、一部の学校では学校敷地内の屋外スペースなどで自然にふれあいながら遊べるよう配慮されているところもあります。
英語環境の中での遊びや学びが組み込まれている
提供されているサービスは語学学校によっても異なりますが、ただ子どもの世話をするというのではなく、簡単な英語の歌やダンス、絵本の読み聞かせなどを取り入れて、英語環境での保育を提供しているところもあります。
ベビーシッターが英語を使って子どもに声かけをしたり、子どもと一緒に英語の歌を歌ってくれたりするなど、遊ぶ時に英語を使い、英語に親しむ環境作りを目的にしています。
ベビーシッターとしてだけではなく、英語の先生としてのスキルを持つスタッフがいる学校もあって、子どもの性格や年齢に応じて臨機応変に対応してくれることもあります。
このように語学学校のベビーシッターサービスの利用は、海外で英語に触れる時間を自然と作り、英語に親しみを持たせることで、親だけではなく子どもにとっても充実した時間を過ごせるようにすることができるのが特徴と言えます。
年齢や時間帯に応じた対応
ベビーシッターを利用することができる条件は学校によっても異なりますが、大体の学校で1歳から3歳の子どもが対象です。
それ以上の年齢だと、子ども向けクラスに留学したり、保育園に入ったりということもあるようです。
ちなみに、平日の授業時間のみ対応とするところや、昼休憩の時間帯は親が対応する必要があるなど、学校によってルールがあります。
ベビーシッターのサービスを利用することができる学校への留学を考える場合には、留学前に条件やルールを確認しておき、心配ごとがあればあらかじめ相談するなどしておくことが重要です。
ベビーシッター利用時の注意点とトラブル回避法
紹介してきたように、フィリピン親子留学でベビーシッターの存在はとても心強いです。
しかし思わぬトラブルが起きる可能性もゼロとは言えません。
ベビーシッターを利用する際、どのような点に注意しておけば良いのでしょうか。
年齢制限の確認をしておく
まず、最初に確認しておいた方が良いのが、ベビーシッターサービスを利用することができる対象年齢です。
多くの語学学校ではサービスの対象が1歳から3歳の未就学児となっています。
それ以上の子どもになると、ベビーシッターの代わりに園内のキッズクラスに参加したり、保育園に入ったりすることがあります。
そのため申込みをする前に、渡航時点で自分の子どもが対象年齢に当てはまるかを確認することが大切です。
特に年齢の異なる兄弟・姉妹を連れて留学することを検討している場合には、それぞれの年齢に応じた受け入れ体制について問い合わせておくと良いでしょう。
利用条件や対象時間をよく確認する
語学学校で利用できるベビーシッターサービスには、提供される時間帯や曜日についてルールがあります。
例えば、授業のある日のみの対応や、昼休憩中は親が世話をするといった条件が設定されていることがあるので、完全にフルタイムで預かってくれるわけではないという点に注意が必要です。
また、学校によっては事前に予約が必要といった条件もあるので、自分のレッスン時間やフィリピンでの生活スタイルに合わせた利用ができるのかということについてあらかじめ確認しておきましょう。
フィリピンでのベビーシッター利用に関する費用と相場
フィリピンの語学学校で提供されるベビーシッターサービスは、日本でベビーシッターや家事代行サービスを利用するのと比べると、比較的リーズナブルな価格帯で利用することができます。
1週間あたりの相場は大体8000円から15000円程度となっています。
基本的には授業のある平日の日中が対応時間になっていて、この価格の中には、親がレッスンを受けている間に子どもを預かるためのシッター業務の他、学校によってはベビーシッターの食事代が含まれていることもあります。
まとめ
フィリピンに親子で留学する時に気になるベビーシッターサービスについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
フィリピン人のベビーシッターは子どもの自然な英語力向上にもつながる、親子留学の強い味方です。
語学学校によりサービスを利用できるところ・できないところがあり、条件が違うこともあるので、留学先選びの時には確認してみてくださいね!

◇経歴
教育系企業で国際交流事業をサポートする仕事をし、英語でメールや会議をしていました。
◇資格
・英検(実用英語技能検定) 1級
・TOEICスコア 940
・TOEFL iBTスコア 78
◇留学経験
マレーシアのクアラルンプールにある語学学校に1年間留学して勉強しました。また、高校生の時にニュージーランドの現地の高校に2週間滞在して英語研修を受けたこともあります。)
◇海外渡航経験
マレーシア留学中にシンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ・ダルサラーム王国、オーストラリアに旅行しました。その他、大学生の時に国際交流事業に参加して中国に行ったこともあります。
◇自己紹介
私は中高生時代、自分が留学するなんて考えられないくらい英語が苦手でした。高校の語学研修も後ろ向きな気持ちで行ったのを覚えています。
でも大学入学後に留学生の友達ができてから国際交流に興味を持ち、英語の勉強に前向きに取り組めるようになりました。今でも勉強自体は苦手ですが、海外の友達とのコミュニケーションツールとして使いたいという思いをモチベーションに変えて、頑張っているところです。
英語が苦手な人の視点に立てるライターとして、皆様に楽しんで読んでいただける記事をお届けします!