子どもの将来を考えて、早いうちに留学をさせて経験を積んでもらいたいと思う親は多いのではないでしょうか。
とはいっても、より良い教育を受けさせるためにはどの国に行くのがいいのか、それには一体いくらかかるのか、何もわからずどうしていいのかわからないという悩みもあると思います。
また、子どものうちに一人で海外に行かせるのは心配だと感じて躊躇してしまう方もいますよね。
そんな方に、「親子留学」という選択肢もあるというのをぜひ知っていただきたいです。
今回は比較的気軽に参加することのできる、夏休み期間の親子留学のメリットやおすすめの国、親子留学を検討するにあたって気になる費用の目安を解説していきます。
子どもの留学を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 親子留学とは
- 夏休みに親子留学するメリット
- 夏休みの親子留学におすすめの国:イギリス
- 夏休みの親子留学におすすめの国:オーストラリア
- 夏休みの親子留学におすすめの国:フィリピン
- 親子留学の費用相場
- 親子留学の費用を抑えるポイント
- まとめ
親子留学とは
親子留学とは、子どもの将来を見据えた教育の選択肢として近年注目を集めている留学スタイルです。
親子で留学先に滞在しながら、語学力の向上や異文化体験のプログラムに参加することができます。
子どもの対象年齢は小学生までであることが多く、中には0歳の子どもから参加できるものもあります。
子どもの英語力や国際感覚を養うために参加できるのはもちろんですが、親自身のスキルアップのために参加することも可能です。
それぞれの留学の目的に合わせたスタイルで留学生活を送ることができます。
夏休みに親子留学するメリット
夏休み期間に親子留学をするメリットをご紹介します。
まず、親子留学のメリットは子どもが幼いうちから海外経験を積むことができる点です。
子どもが単独で渡航する留学とは異なり、未就学児の子どもでも参加可能なプログラムもあります。
幼少期に英語でコミュニケーションをとったり、海外の文化や価値観に触れたりすることで英語力の向上とともに国際感覚を習得することができます。
また、英語学習以外のアクティビティにも参加できるので、親子での思い出を作ることもできます。
年単位の留学だと、親の仕事の都合を合わせられなかったりさまざまな手続きが必要だったりと躊躇してしまうことも多いかもしれませんが、夏休みという短期間であれば気軽に留学を経験することができます。
親が同伴することで、安心して留学させられる上に親も一緒に語学学校に通い英語を学ぶなんてこともできちゃいます。
夏休みの親子留学におすすめの国:イギリス
ここからは、夏休みの親子留学におすすめの国をご紹介していきます。
まず1つ目はイギリスです。
イギリスの歴史や文化、多様性に触れながら英語を本格的に学べるプログラムが充実しているのがポイントです。
イギリスが親子留学におすすめな理由を3点ご紹介します。
親子留学のプログラムが充実
1点目は、親子留学を前提にしたプログラムが充実している点です。
午前中は親子それぞれの英語クラスに参加し、午後からは一緒にアクティビティに参加できるようなプログラムなど、貴重な経験を親子で共有することができます。
親子留学の体制が整っている
2点目は、親子留学の体制が整っていることです。
子どもだけでの留学を主とする国とは違い、親子が一緒に泊まることのできるドーミトリーやホームステイ先などを紹介してもらうことができます。
マンツーマンのレッスン環境が充実
3点目は、マンツーマンで英語レッスンを受けられる環境が整っていることです。
それぞれのレベルや留学の目的に応じたレッスンを、リラックスできる環境で受けることができます。
夏休みの親子留学におすすめの国:オーストラリア
夏休みの親子留学におすすめな国2つ目はオーストラリアです。
教育の質が高く、比較的治安がいいのがポイントです。
オーストラリアが夏休みの親子留学におすすめな理由を4点ご紹介します。
教育水準が高い
1点目は教育水準が高い点です。
教育水準を高く保つためのオーストラリア高等教育品質・基準機構(TEQSA)やオーストラリア技能品質保証機関(Australian Skills Quality Authority)といった機関や制度が設けられています。
そのため、これらに認定されている学校を選ぶことで教育の質が高い学校に留学することが可能です。
多民族国家
2点目は日本人も過ごしやすい多民族国家であることです。
オーストラリアの現地民の約3割は国外で生まれていることや留学先としての人気が高いことから、オーストラリアの人々は外国人と接することに慣れています。
留学生にとって馴染みやすい環境があり、さまざまな異文化に触れることができます。
治安がいい
3点目は欧米圏の中では比較的治安がいい点です。
オーストラリアは、「世界平和度指数ランキング(2024年)」で19位にランクインしています。
日本ほどの治安のよさではありませんが、人気の高い留学先の中でオーストラリアは比較的安心と言えるでしょう。
アクセスがいい・時差が少ない
4点目は日本からのアクセスがよく、時差も少ない点です。
オーストラリアのどの都市に留学するかにもよりますが、オーストラリアには日本から直行便がいくつか出ています。
日本との時差も1時間と短く時差ボケの心配もないため、夏休みという短期間に行くのにぴったりです。
夏休みの親子留学におすすめの国:フィリピン
夏休みの親子留学におすすめの国3つ目はフィリピンです。
日本から近く物価が安いことや、マンツーマンレッスンで英語学習に集中することができる点がポイントです。
フィリピンが夏休みの親子留学におすすめな理由を3点ご紹介します。
マンツーマンレッスンが充実
1点目は、マンツーマンレッスンが充実している点です。
フィリピンにある語学学校では、マンツーマンレッスンが主流です。
分からないことはすぐに質問できますし、自分のレベルやペースに合わせた授業が受けられるので留学初心者・英語初心者の方でも安心して学ぶことができます。
自然と英語を話す機会が増えるので、特にスピーキング力を伸ばすことができます。
3食付きの寮生活
2点目は3食付きの寮生活が送れる点です。
フィリピンに留学する場合、宿泊先は寮になることがほとんどです。
寮費に3食含まれていることが多く、留学費用を抑えることもできます。
洗濯や掃除などの身の回りのこともスタッフに任せられるので、勉強や現地でのアクティビティに集中することができます。
語学学校によっては日本食を提供していることもあるので、現地での食事が合うか不安という方にもぴったりです。
短期留学がしやすい
3点目は、短期留学がしやすい点です。
フィリピンは語学学校とセットで3食付きの寮に入れることが多い上に、30日以内の滞在であればビザの申請も必要ありません。
また、マンツーマンレッスンをメインで受けることができるため、短期間でも英語力を伸ばしやすいです。
親子留学の費用相場
親子留学のメリットや行きたい国が決まったとしても、費用の相場は気になるところですよね。
親子留学は魅力的だけど、費用も2人分かかるし高そうだから諦めてしまうというような方も少なくありません。
親子留学をするにあたっての費用相場をご紹介します。
まず、一言で親子留学といってもどのような留学タイプを選ぶかによってかかる費用は異なります。
留学タイプとはおもに、子どもが主体で語学学校に通い親は付き添いとして行くタイプ、親が主体で語学学校に通うタイプ、親子それぞれが語学学校に通うタイプの3タイプに分かれます。
それぞれ語学学校の学費が異なるので、留学の目的に合わせて学費がどの程度かかりそうか調べるようにしましょう。
全体の費用としては、1週間の滞在でフィリピンなどのアジア圏では17万円~、オーストラリアなどの欧米圏では50万円〜かかるのが相場です。
これには入学金や授業料、教材費を含む学費以外にも渡航費や海外旅行保険料、食費や宿泊費などが含まれています。
2週間の滞在となるとこれの倍かかるというわけではなく、渡航費や入学金などの固定でかかってくる費用もあるため25%から30%増しくらいの費用で行くことができるようになります。
そのため、時間が許すのであれば長めに滞在するほうがコスパはよくなるでしょう。
親子留学の費用を抑えるポイント
親子留学に行きたいという気持ちが高まっても、費用はなるべく抑えたいというのが事実です。
親子留学の費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
留学先をアジア圏にする
欧米圏に比べて、アジア圏は物価も安く日本から近いため渡航費も安く済みます。
学費は安くてもマンツーマンレッスンが受けられたり教育水準が高かったりする国もあるので、安心して学習ができます。
生活費を抑える
留学先では渡航費や学費の他に、現地での食費などの生活費もかかります。
できるだけ自炊をすることで食費を抑えることができます。
ホームステイを利用すると2食~3食提供してもらえたり、寮費に食費が含まれていたりする場合もあるので、宿泊先を工夫して選ぶことでコスト削減ができる場合も多いです。
ただ、提供される食事によっては好みと合わない場合もあるので事前にどのようなものが提供されるかは調べておくといいでしょう。
他にも安く買える航空会社で航空券を買ったり、親子セット割がある語学学校を選んだり、宿泊費に生活費が含まれているところに滞在したりなど工夫できる点はたくさんあります。
予算と留学の目的を照らし合わせて費用を削れるポイントを探してみてください。
まとめ
今回は、夏休みの親子留学についてのメリットやおすすめの国3つ、費用相場や費用を抑えるポイントをご紹介しました。
子どもを留学させたいけど一人で行かせるのは不安という方や、費用がそこまでかけられないから諦めていたという方でも、短期間の親子留学であれば叶うかもしれません。
ある程度大きくなってから留学に行くことももちろんできますが、小学生以下のうちに海外の文化に触れたり現地の英語を学んだりする経験はとても貴重なものです。
夏休みの思い出づくりもかねて1週間程度で参加できるようなプログラムもあるので、ぜひ具体的なプランを立ててみてください。

◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。