南アメリカ南部に位置する
アルゼンチン
サッカーをイメージする人も多いのではないでしょうか。
やはりワーホリといえばカナダやオーストラリアが主流なので、アルゼンチンを選択肢に考える人は多くないかもしれません。
しかし実はワーホリの穴場なんです!
おすすめの魅力ポイントは主に、スペイン語が学べる・自然が豊か・南米旅行ができる・ヨーロッパ文化も楽しめるなどがあります。
本記事ではアルゼンチンでのワーホリビザ申請方法や費用も解説していくので、ぜひ参考にしてください。
- アルゼンチンの基本情報
- アルゼンチンの気候
- アルゼンチンのワーホリビザの概要
- アルゼンチンでワーホリする魅力・メリット
- アルゼンチンのワーホリビザ申請に必要な書類
- アルゼンチンのワーホリビザ申請方法
- アルゼンチンのワーホリにかかる費用目安
- まとめ:穴場のアルゼンチンでワーホリをしよう!
アルゼンチンの基本情報
アルゼンチンは南米の中でブラジルに次ぐ第二の大国です。
広大な国土でも有名で、 世界で8番目の大きさを誇ります。
しかし人口は国土の半分以下ほどと多くありません。
国民はスペイン人、イタリア人が97%、先住民が3%です。
公用語はスペイン語で、宗教はカトリックが多いとのこと。
また他の南米諸国と違う点として、街並みや文化などにヨーロッパの影響を感じ、首都ブエノスアイレスは”南米のパリ”とも言われています。
自然の豊かさでも知られていて、熱帯雨林やジャングル、ビーチや砂漠など多様な自然美を持っている国です。
時差については日本より12時間進んでいます。
アルゼンチンの気候
アルゼンチンは南アメリカ大陸の南部、北から南に全長約3800kmと縦に長い国です。
そのため気候は地域によって大きく異なります。
また日本と季節は逆。
以下、地域ごとに解説していきます。
・北東部
北東部は1年を通して温暖な気候。
緑豊かなジャングルが広がっているのも特徴的です。
有名な観光スポット、イグアスの滝がある地域でもあります。
冬(6〜8月辺り)でも最低気温が10℃を下回ることはありません。
ただし夏(12〜2月辺り)は最高気温が31℃ほどまでいくこともあります。
季節問わず降水量は多めです。
・北西部
強い日差しと乾燥した風が特徴の北西部。
ゆったりとした雰囲気の場所です。
夏の平均気温は21℃前後、1年を通してもそこまで暖かい地域ではありません。
冬は最低気温3℃ほどになることも。
夏から秋にかけて降水量が多くなります。
またアンデス山脈に面する標高の高い地域のため、軽い高山病にかかる観光客もいるようです。
北西部に行く際は、激しい動作や暴飲暴食を控えるなど、高山病対策を確認しておきましょう。
・内陸部
アルゼンチンは世界で第5位を誇るワイン生産国でもありますが、多くのワインが内陸部のクージョという地方で作られています。
気温の差は四季に合わせてはっきりとした変化があり、夏の最高気温は32℃、冬の最低気温は2.4℃ほどになることも。
雨量は少ない地域です。
・中央部
首都ブエノスアイレスがある地域。
ヨーロッパを彷彿させるおしゃれな雰囲気が特徴的です。
気温は四季に合わせて差がありますが、暑すぎずも寒すぎずもない、1年を通して見ても比較的過ごしやすい気温と言えるでしょう。
ただし降水量は北東部ほどではないですが多め。
特に1〜4月、10〜12月頃に急増するようです。
・南部
南部パタゴニアはアルゼンチン国土の約3分の1を占めます。
森・湖・氷河・海岸など多様な自然を楽しむことができる地域。
気温は1年通して低いです。
夏でも平均13℃前後、冬の最低気温は-2.8℃ほど。
冬の寒さは厳しめですが、ウィンタースポーツが好きな人にはうってつけです。
アルゼンチンのワーホリビザの概要
日本とアルゼンチンがワーキングホリデー制度の協定を結んだのは2017年。
南アメリカ初のワーホリ協定国となりました。
以下、日本とアルゼンチンにおけるワーキングホリデー制度の概要を見てみましょう。
・対象者:日本国が発行した有効パスポート所持者(日本に住んでいる)
・対象年齢:申請時点で18歳~30歳
・滞在可能期間:1年(ビザ更新は不可)
・年間ビザ発行上限数:200
その他、以前にアルゼンチンでのワーホリビザを取得したことがある人や犯罪歴がある人は、対象外になります。
アルゼンチンでワーホリする魅力・メリット
アルゼンチンでワーホリをするからこそ得られる以下4つのメリットや魅力があります。
1.世界第4位の言語であるスペイン語を学べる
2.広大な国土ならではの豊かな自然を楽しめる
3.ヨーロッパ文化を感じられる
4.南米旅行が気軽にできる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
世界で重要度が高いスペイン語を学べる
スペイン語は世界の20ヵ国で公用語または第2言語として使用され、約4億人のネイティブスピーカーがいます。
世界の第1言語と第2言語を合わせた言語話者ランキングを見てみましょう。
1.英語
2.中国語
3.ヒンディー語
4.スペイン語
以上のようにスペイン語は第4位と非常に重要な言語で、今後もスペイン語話者は増えていくと予想されています。
これだけ世界で多くの話者がいるスペイン語を習得できれば、将来ビジネスの幅を広げる武器になることは間違いないでしょう。
豊かな自然を楽しめる
アルゼンチンは世界で第8位を誇る国土面積を持っていて、豊かな自然が溢れていることでも有名です。
さらには9つの世界遺産もあります。
以下、自然の絶景が楽しめるアルゼンチンのおすすめ観光スポットを紹介します。
・世界三大瀑布の1つ「イグアスの滝」
アルゼンチンに行ったら絶対に外せない世界遺産イグアスの滝。
世界三大瀑布の1つで川幅約4km、最大落差80mの巨大さの上に、毎秒6500トンほどの水が流れ出す圧巻の景色です。
轟音が響き渡り、凄まじい水しぶきと激流が見せる自然の力強さは、「悪魔の喉笛」と呼ばれています。
天気次第では大きな虹を見ることもできるでしょう。
・南米のグランドキャニオン「ウマワカ渓谷」
全長150kmほどにわたる世界遺産ウマワカ渓谷は南米のグランドキャニオンとも呼ばれています。
カラフルな岩肌が特徴で、まるで絵画の様な美しい風景が広がります。
ビューポイントとしては「七色の丘プルママルカ」と「十四色の丘オルノカル」があり、両者異なる絶景が楽しめます。
・塩湖「サリーナス・グランデス」
サリーナス・グランデスは巨大な塩湖で、北部のフフイ州にあります。
面積はなんと6,000平方km。
塩湖を掘ってできたコバルトブルーの塩湖プールは透明度が高く、写真映え間違いなしです。
12月〜3月終わり頃までに行くと、鏡張りの絶景が見られるでしょう。
有名なウユニ塩湖と比べると人が少なく、周りを気にせずゆっくり楽しめるのも魅力ポイント。
・パタゴニアの「フィッツロイ山」
アルゼンチン南部パタゴニア地方のアンデス山脈にあり、有名なアウトドアメーカー「パタゴニア」のロゴになったフィッツロイ山。
世界遺産に登録されたロス・グラシアレス国立公園の一部でもあり、トレッキングをすることもできます。
トレッキング民の中では、朝日で10分だけ赤く燃えるフィッツロイ山が有名です。
ただし、トレッキングは片道約4時間かかる上、朝日に照らされるフィッツロイ山を見るのであれば夜中出発になるため中〜上級者向け。
しかしその苦労を超えた後には一生忘れられない絶景が広がることでしょう。
ヨーロッパの雰囲気を感じる文化を楽しめる
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスには、南米のパリと呼ばれるほどヨーロッパの影響を強く感じる文化や街並みがあります。
特に世界三大劇場の1つ「コロン劇場」や、ショッピングストリート「フロリダ通り」はまるでヨーロッパ旅行をしている気分になれますよ。
南アメリカにいるのにヨーロッパ文化に触れられるのはお得感があるでしょう。
南米旅行が気軽にできる
アルゼンチンと隣接している国はボリビア・チリ・パラグアイ・ウルグアイ。
隣接している場所だけでも4ヵ国への旅行を手軽に叶えることができます。
その他ブラジルやペルーにも、日本から行くより格段に安く行くことができるのです。
ワーホリは1年の滞在が可能なので、滞在費を稼ぎながら南米旅行ができるのはメリットの1つでしょう。
アルゼンチンのワーホリビザ申請に必要な書類
アルゼンチンでのワーホリビザを申請するのに必要な書類は以下です。
・有効な日本国民のパスポート
・必要事項が全て正しく記入された申請書(スペイン語または英語で記入)
・証明写真2枚(4×4cm、白背景)
・警察からの無犯罪証明書(申請日から3ヶ月以内、未開封、外務省からのアポスティーユ認証が必要)
・アルゼンチン行きのフライト予約確認票(英語またはスペイン語でない場合はスペイン語の訳文添付)
・英語表記2,500米ドル以上の残高証明書(英語またはスペイン語でない場合はスペイン語の訳文添付)、クレジットカード表面のコピー
・アルゼンチン入国予定日から12ヶ月以上の契約期間がある海外旅行保険の証書(最低保証額30,000米ドル、入院費用と死亡時の遺体搬送費用の補償の明記があること、英語またはスペイン語でない場合はスペイン語の訳文添付)
・ワーキングホリデー動機作文(書式自由、英語またはスペイン語でない場合はスペイン語の訳文添付)
詳しくは在日アルゼンチン大使館公式のページも確認してください。
アルゼンチンのワーホリビザ申請方法
アルゼンチンのワーホリビザ申請に必要な書類が揃ったらスキャンしてPDF化、電子メールでファイル添付し、在日アルゼンチン大使館の領事部に送ります。
領事部の書類確認が終わり問題がなければ、来館予約に関する連絡が届くので、都合の良い日に合わせて予約をしてください。
代理は不可。
最低でも1ヶ月前には書類チェックを受けることが推奨されていて、追加の書類を求められることもあるので、余裕をもって準備しましょう。
またビザが発給された後、アルゼンチンへの入国期限は原則3ヶ月以内です。
アルゼンチンのワーホリにかかる費用目安
アルゼンチン1年間のワーホリでかかる費用の目安は約208万円です。
大まかな内訳は海外保険料・航空券・学費・滞在費・食費・娯楽費。
以下の表で詳細を見てみましょう。
コスト項目 | 目安費用 |
海外保険料・渡航準備費用 | 約34万円 |
航空券(片道) | 約12万円 |
学費(語学学校) | 約30万円(月10万円/3ヶ月の場合) |
滞在費(家賃) | 約60万円(月5万円/12ヶ月の場合) |
食費 | 約36万円(月3万円//12ヶ月の場合) |
娯楽費 | 約36万円(月3万円//12ヶ月の場合) |
合計 | 約208万円 |
アルバイト代 | 約41万円(最低時給650円/月80時間の場合) |
アルバイト代を引いた費用 | 約167万円 |
※あくまで目安です。
学費は語学学校に行く場合の費用です。
アルゼンチンでワーホリするならスペイン語の習得が必要で、語学学校に行く方が多いので予算に含めています。
語学学校、海外保険や家賃の選び方などで人によって費用は変動するかと思いますが、あくまで目安として参考にしてください。
またアルゼンチンの最低賃金は低く、ましてワーホリアルバイトだとさらに賃金を下げられる可能性もあります。
あまりアルバイト代を頼りにせず、余裕を持った資金を用意しましょう。
ワーキングホリデービザの本質は休暇と異文化交流が主な目的で、就労許可は付随的なものです。
自由度の高いビザであるのは間違いないので稼ぐことを第一にせず、アルゼンチンでの観光や文化に触れることを目的に楽しみましょう。
まとめ:穴場のアルゼンチンでワーホリをしよう!
アルゼンチンでワーホリをする魅力は主に以下の4つです。
・世界で重要とされるスペイン語が学べる
・広大な国土ならではの豊かな自然が楽しめる
・ヨーロッパの文化や雰囲気も感じられる
・日本から行くよりも手軽に格安に南米旅行ができる
アルゼンチンはワーホリや留学先としてあまりメジャーではないイメージがありますが、意外と魅力があふれる穴場です。
ぜひ候補に入れてみてください!

◇経歴
幼少期から英会話スクールに通い、大学は英語専攻に進学、社会人を経験した後にオーストラリアで1年ほどワーホリをしました。
◇資格
英検準2級、現在IELTSの受験勉強中
◇留学経験
オーストラリアの語学学校で2ヶ月英語を学びました。
◇海外渡航経験
オーストラリアでワーホリ(約1年)、現在フランス人のパートナーとフランス滞在中
◇自己紹介
オーストラリアでのワーホリを1年経験しました。
その時に出会ったフランス人の彼と現在フランスに住んでいます。
彼との会話は英語です。以前ライティングの仕事をしていた経験を活かし、Webライターとして活動しながら、英日翻訳家になるための勉強もしています。