
「北米のパリ」とも呼ばれ、実際にフランス語を話す人が多く住むカナダの都市モントリオール。
美術館や大聖堂、礼拝堂などの文化的な場所から、グルメスポットやショッピングエリアなど、さまざまな目的で観光ができる場所です。 そんなモントリオールですが、他の都市にはない一風変わった名所があります。
それが「地下街」です。
少し怪しい響きですが、モントリオールの世界最大規模の地下街はカナダの中でも有名な観光スポットで、それを目的に多くの観光客が訪れます。
今回の記事では、そのモントリオールの地下街、通称「RESO」について紹介します。
モントリオールの基本情報
モントリオールは名前は有名ですが、正確な場所や人口などは意外と知らない人が多いのではないでしょうか?
まずは、モントリオールの基本情報を見ていきましょう。
・場所とアクセス
モントリオールはカナダの南東の端にあります。
アメリカにかなり近く、ニューヨーク州とほぼ隣接しています。 アクセスに関しては、日本からモントリオールへの直行便はありません。そのため、トロントやバンクーバーで乗り継がなければいけません。
またアメリカと近いため、ニューヨークやロサンゼルスを経由しても行くことができます。
・人口と面積
モントリオールの人口はおよそ410万人、横浜市の人口が380万人なので、かなりの大都市ですね。
面積は431.50平方キロメートル、北九州市よりも少し小さいくらいですね。
・言語
公用語はフランス語です。
しかしおよそ6割の人がバイリンガルで英語も話せるため、英語が話せれば生活には困らないでしょう。
・歴史
モントリオールは1642年に、フランス人探検家のポール・ド・ショメディ・ド・メゾヌーヴが設立した都市です。
その後イギリス領時代を経て商業と産業の中心地となり、現在はカナダ第2の都市として世界的に知られています。
モントリオール地下街とは?
それでは、モントリオール地下街について見ていきましょう。
「地下」と聞くと、少し危ない雰囲気を感じてしまいますが、モントリオールで地下街が発達したのには理由があり、決して怪しい場所ではありません。
世界最大の地下街
モントリオール地下街は、世界最大の地下街として知られています。
面積は32平方キロメートル、東京ドーム約680個分なので、街くらいはありますね。
ちょっとした飲み屋とかお土産やだけでなく、オフィスビルやホテルなどもあるほどです。
地下街が発達した理由
モントリオールでこんなに大きな地下街ができたのには理由があります。
それは「寒さ」です。 モントリオールでは1月に最低気温がマイナス14℃にまで落ちます。真夏でも30℃を超えることは珍しいです。
もちろん雪も降るので、冬は外出が困難になります。 そこでみんな地下街を利用し、移動や観光、買い物などを行なっているのです。
地下街の注意点
地下街は比較的安全ではありますが注意点もあります。
・迷子になりがち
注意点の1つ目は迷子です。
もちろん入り組んでい難しいということもあるのですが、それ以外に大きな理由があります。 それは、標識がほとんどフランス語ということです。 モントリオールでもっとも話されている言語は英語ではなくフランス語です。
そのためフランス語話者に向けて作られた標識や説明書きが多く、迷子になってしまうのです。
・遠回り注意
利便性の高い地下街ですが、上手いこと利用しないと地上を歩くより遠回りになる可能性があります。
極寒や雪などでない限り、急いでいる時は地上での最短ルートをいくのが無難かもしれませんね。
モントリオールの地下街につながっている7つの駅
前述したとおり、モントリオールは雪や寒さの対策として地下の施設を発達させてきました。
商業施設やホテルとも直結しているため、地下街と地下鉄を上手く使えば、モントリオールを快適に動き回ることができます。
地下街に走っている路線と駅
・オレンジライン
ボナヴァンチュール駅(Bonaventure)、スクエア・ヴィクトリア–OACI駅(Square-Victoria–OACI)、ルシアン・ラリエール駅(Lucien-L’Allier)に繋がっています。
長距離バスのターミナルやモントリオール中央駅、ビジネス街へと続く駅が多く、移動やビジネスで使用する場面が多いでしょう。
・グリーンライン
マギル駅(McGill)、プラス・デ・ザール駅(Place-des-Arts)に繋がっています。
ショッピングモールやマギル大学、芸術文化の中心地プレイス・デ・アーツ、劇場、アートギャラリーなど、文化的なスポットを回りたい人はよく使うことになるかもしれません。
・イエローライン
ベリ・UQAM駅(Berri–UQAM)に繋がっています。
ベリ・UQAM駅はオレンジライン、グリーンラインとの交差駅です。またバスターミナルにも繋がっているので、さまざまな方面で利用することが多そうですね。
モントリオールの地下街のおすすめレストラン
モントリオール地下街は実は、グルメを楽しむ場所でもあります。
様々なジャンルのレストランが無数にあるので、お腹を空かせて行きたいですね。 モントリオール地下街で人気のレストランをピックアップしました
Le Cathcart
Le Cathcartはレストランの名前ではなくフードホールの名前です。
ガラス張りの天井の下に、ビアガーデンやレストランが集まっています。
Akio
Akioは名前からも分かる通り、日本食レストランです。
大阪のストリートフードに影響を受けたお店で、炭火焼きや串焼き、お寿司などが食べられます。
Pizza Del Fornaio
Pizza Del Fornaioは、イタリア人シェフによる本格ピザ屋さんです。
マルゲリータやカラブレーゼなど、多彩なピザが楽しめます。
Mirabel
Mirabelもイタリアンレストランですが、Pizza Del Fornaioとは違い、創作料理が売りです。
季節の食材を活かした料理を提供しており、どことなく日本人の感性に近いものを感じます。
Dirty Greens
Dirty Greenは名前がとても印象的ですが、ヘルシーな野菜料理を提供するレストランです。
サラダボウルなどの野菜たっぷりなメニューがたくさんあり、健康志向の人にはうってつけの場所です。
Patzzi
Patzziもイタリア料理やなのですが、サンドイッチをメインに提供するレストランです。
ガッツリ食べるメニューも軽く食べるメニューも用意してあり、気軽に立ち寄れます。
Chikin
Chikinはフライドチキン屋さんです。
韓国風の甘辛いソースが特徴で、後を引く病みつき系のレストランです。
カナダの伝統料理ってどんな感じ?
カナダの伝統料理の最大の特徴は、多様性です。
隣接しているアメリカの料理から、フランスやイギリスの影響を受けた料理、先住民の伝統が残る料理と、さまざまな文化が入り乱れています。代表的な料理でいうと、プーティン、バノック、シーフードなどです。
地下街でも、フードコートやショッピングモール内のレストランなどでカナダの伝統料理を楽しむことができます。
モントリオール観光で買いたいお土産
次はお土産です。
モントリオール地下街には、雑貨屋さんやお酒屋さんなど様々なお店が立ち並んでいます。
いいお土産を探すのに寒い中あちこち歩き回らなくていいから助かりますね。
メープルシロップ系
カナダの名産といえば、やはり国旗にもなっているメープルシロップですね。
もちろんメープルシロップも喜ばれるでしょうが、メープルシロップを使ったさまざまな製品も目玉です。
メープルバター、メープルアイスクリーム、メープルヨーグルト、メープルポップコーン、メープル紅茶・コーヒー、メープルキャンドルなどですね。
チョコレート
カナダではチョコレートが名産です。
寒い地域では、カロリーの高い食べ物が好まれるため、チョコレート文化が発達したのです。
そこらのスーパーで買っても、十分なクオリティーのチョコレートが手に入るでしょう、しかしモントリオールには多くのチョコレート専門店があるため、ぜひ地下街も含め散策して探そてみてください。
アイスワイン
アイスワインは凍ったワインではなく、モントリオール特有の寒い気候を活かしたワインです。 真冬に自然凍結したブドウをそのまま搾って作られたワインで、凝縮された甘みが特徴です。
フォアグラやブルーチーズ、ナッツ、ベリー系のスイーツなどとよく合います。
ポストカード
地下街の雑貨屋などでは、オシャレなポストカードが手に入ります。
実際に行くそれを使って日本にいる知人に国際便で手紙を書いてもいいですし、そのまま持ち帰ってもいいお土産になるでしょう。
英語やフランス語の絵本
フランス語の本はおろか、英語の本も日本ではなかなか手に入りません。
教育や趣味、インテリアなどさまざまな用途で喜ばれること間違いなしです。
まとめ
寒くて広いカナダならではの、ユニークな観光地でしたね。 もちろんモントリオールには、地上にも素敵な観光スポットがたくさんあります。
地下街と合わせて、色々な場所を散策してみたいですね。 ちなみに前述したとおり、モントリオール地下街は慣れていないと迷子になりがちです。 日本の東京の地下鉄を、日本語が全くわからない状態で利用するのを想像してみてください。少しおそろしいですよね。 モントリオールでは英語が通じます。
訪れる前に、道を尋ねることができるくらいの英語力は身につけておきましょう。
ネイティブキャンプでは、24時間365日オンラインでマンツーマンレッスンを受けることができます。 仕事や学校の合間に、少しでも英語力を上げておいて、快適にモントリオールの旅を楽しめるようにしておきたいですね。 無料体験レッスンも行っているので、この機会にぜひチェックしてみてください。
◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇留学経験
渡航先:アメリカ、オクラホマ州タレクア
留学期間:2012〜2017(5年)
学校名:Northeastern States University
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。