近年、社会人を経験してからの海外留学を考える人が増えています。
日本企業でもグローバル化が進み、採用や昇進に英語資格を求める企業が増加。国際的な人材が求められていることがその背景としてあります。また、経済的・時間的余裕をきっかけに留学を決意する人も多いです。
社会人に特におすすめの留学先はカナダです!
短期留学や長期留学など、自分に合った方法で挑戦できますし、学生時代とはまた異なる視点を持てる点も大きな魅力のある社会人留学。社会人として経験を積んでいく中で、改めて留学経験に興味が出てきた方。語学力を活かした仕事を考えている方などは、ぜひ参考にしてください。
カナダ社会人留学の主な種類
カナダでの社会人留学には、大きく分けて以下の4つの種類があります。
留学の種類 | 留学期間 | ビザの取得 |
①短期留学 | 6ヶ月以内 | 不要 |
②長期留学 | 6ヶ月以上 | 必要 |
③ワーキングホリデー | 12ヶ月まで | 必要 |
④Co-op留学 | 就学期間による | 必要 |
会社を退職・休職などして6ヶ月以上の長期滞在をする方は「就学ビザ」「ワーホリビザ」または「Co-opビザ」のいずれかを申請する必要があるので、覚えておきましょう。
①短期留学
短期での語学留学は、こんな人におすすめです。
・会社の長期休暇でライトな留学をしたい、旅行のついでの形で英語を学びたい
・英語を使いながら、他のこと(習い事)を学んでみたい
カナダでの短期留学は2週間〜1ヶ月程度が一般的で、語学学校に通う形になります。
語学学校では、英語の4技能(「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」)をバランスよく伸ばすコースのほか、社会人留学に人気のビジネス英語や試験対策コース、マンツーマンのレッスンなど多彩なプログラムが用意されています。
選ぶプランによって、短期間でもホームステイや学校生活を通じての異文化交流が体験できます。
さらに、勉強の合間に観光を楽しむのもおすすめ。語学学校のアクティビティに参加することで、観光をしながらカナダの文化を肌で感じることができますよ。
また、語学留学のほかに「おけいこ留学」という留学の形もあり、1週間程度から可能な社会人に人気のプログラムです。
英語の学習をメインにおくのではなく「英語で」趣味や趣味の延長になる技術について学べて、趣味を極めることもできますし、スキル習得・資格取得によってキャリアアップにつなげることもできます。
ジャンルとしてはバリスタ、スキー、ヨガ、ダンスなど多彩なコースが用意されており、特に冬のカナダではウィンタースポーツが盛ん。スキーやスノーボードを楽しむために訪れる海外の人も多くいて、ウィスラーという都市には世界有数のスキーリゾートがあり注目を集めています。
②長期留学
長期の留学について、ここでは「学生ビザ」で長期間学校に通うスタイルの解説をしていきます。後述のワーキングホリデーも長期で行く留学の形ですが、それはワーホリビザを使って学校生活や仕事、旅行も楽しむスタイルとなり違いがあります。
長期での語学留学は、こんな人におすすめです。
・専門留学を志している
・履歴書に書けるようなスキルを身につけたい・向上させたい
学生ビザを用いた長期留学は、英語力を向上させるほか、仕事に直結するスキルアップも叶えられるため近年非常に人気のプランとなっています。
期間にも限りがないので自分にあった留学スケジュールを立てることができます。
また資格取得のための留学は、帰国後の英語力の証明ができるため社会人留学では非常に人気。主な資格としてはTOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ検定です。
希望の就職先や業界で有利になる資格があるか、その資格のコースが行きたい語学学校で開かれているかは、事前に調べておきましょう。例えば海外での就職や大学進学を検討されている方には、TOEICではなくIELTSやケンブリッジ検定が必要になります。
また、専門留学としてビジネス英語の習得やIT留学という形もあります。帰国後の自身のキャリアに直結するコースも豊富にあるはずなので、開講プログラムをよくチェックしてみてくださいね。
③ワーキングホリデー
ワーホリはこんな人におすすめです。
・旅行やアクティビティも楽しみたい
カナダのワーキングホリデーでは、最長12ヶ月間カナダに滞在することができます。また滞在期間中は最長6ヶ月間の就学ができ、6ヶ月以内に修了するコースであれば語学学校に通えます。つまり就学以外にも旅行や観光をしたり、働けるので経済的に余裕がある状態で、自由な過ごし方を自分で決めることができるのです。
カナダでは特に大自然やアクティビティが楽しめますので、豊かな環境で働きながら勉強したい人にとってはもってこいのワーホリ先と言えるでしょう。
④Co-op留学
Co-op留学はこんな人におすすめです。
Co-op(コープ)留学とはカナダ特有の留学プログラムで、有給インターンシップに参加できる点がその大きな特徴です。
このプログラムでは、前半にカレッジで専門的なビジネス知識を学び、後半には学んだ分野に関連する企業で有給インターンとして実践的な経験を積むことができます。学習と実務経験がセットになった、魅力的なパッケージプランのようなイメージですね。
Co-opではインターン先の業種や職種が非常に幅広く、選択肢が豊富なのが大きなメリットで、帰国後に使える実績をつくりやすいのがポイント。
プログラム修了後には修了証が発行され、専門知識を学び実務経験を積んだ証明となり、帰国後の就職・転職活動において英語力や専門スキルをアピールする強力な武器になります。
カナダに社会人留学するメリット・魅力
カナダ留学には前述の通り「語学留学」「ワーキングホリデー」「Co-op留学」など多様な選択肢があり、目的に応じたプランを選べるところが最大のポイントです。特にアメリカにはないワーホリ制度が魅力で、多くの社会人が利用しています。
Co-op留学では英語を学びながら就職に直結する経験ができますし、ワーホリは30歳以上でも利用可能と寛容で、社会人になってからキャリアアップを目指す人に嬉しいポイントが盛りだくさんなのです。自分に合った留学の形が必ずあるはずなので、ぜひ調べてみることをおすすめします!
カナダ社会人留学に必要なビザ
カナダ留学では、まず留学に行く期間によってビザが必要かどうかが変わります。また働く場合にはどんな形で就労するかによって分岐しますので、以下で詳しく見ていきましょう。
①短期留学:6ヶ月以内の短期留学ならビザは必要ない
カナダでは6ヶ月以内の短期留学であれば、学生ビザ(就学許可証)の取得は不要です。空路で入国する際に必要な「電子渡航認証(eTA)」のみで留学でき、eTAは最長5年間、またはパスポートの有効期限まで有効なため、早めの申請でもOK。申請費用は1人7CAD(カナダドル)で、ほとんどの申請者が承認されます。
②長期留学:6ヶ月以上の留学には学生ビザが必要
6ヶ月以上の長期留学をする場合には、学生ビザの申請が必要になります。申請後移民局の審査に時間がかかるため、余裕を持って出発の4ヶ月前には手続きをしておくと良いでしょう。申請費用は235CAD(カナダドル)です。
③ワーキングホリデー:ワーホリビザが必要
ワーホリにはワーホリ用のビザがあります。ワーキングホリデービザはその発給数に制限があるため、申請する時期によりビザが残っているかどうかが変わります。ビザの残数があれば申請できるので、早めに計画しておくことが重要です。申請費用は357CAD(カナダドル)です。
④Co-op留学:学生ビザと就労ビザの両方が必要
申請手続きは通常の学生ビザとほぼ同じです。Co-opの場合は「プログラムの一環で就労経験が必要」という証拠書類を提出する事で、就労ビザが学生ビザに付随して発行される形となります。申請費用は学生ビザ同様の235CAD(カナダドル)です。
カナダ社会人留学にかかる費用目安
カナダでの社会人留学にかかる費用をざっくりですがご紹介します。語学学校のコースや期間によって大きく異なり、以下は一例にすぎないので、相場感をつかんだら具体的にご自身のケースで算出することをお忘れなく。
1ヶ月 | 54~70万円 |
3ヶ月 | 102~145万円 |
半年間 | 160~259万円 |
1年間 | 310~469万円 |
※上記は往復航空券・学費・滞在費・食費込の金額
学費も学校によってまちまちですが、滞在方法によってもかかるコストは変化します。次からは、費用を抑えるポイントについてもご紹介していきましょう。
カナダ社会人留学にかかる費用を抑えるコツ
留学費用を抑えるにはいくつか方法があります。社会人の留学ならではの選択肢もあるので、以下で見ていきましょう。
コツ①「滞在費用を抑える」
語学学校に通う場合は、1泊2食付きのホームステイが一般的。ホームステイは楽ですが割高になりやすく、長期での滞在には不向きです。
長期で語学学校に通ったりワーホリをしたりという場合には、シェアハウスを探すのがおすすめ!自炊を心がけることで食費を抑えることも可能になります。
また英語力に自信がなく、家の契約まわりは心細い……という方におすすめなのは、はじめの1〜2ヶ月はホームステイ、その後シェアハウスに切り替えるという方法です。現地に行って英語や環境に慣れてからがんばる、というのは賢いやり方ですよね。
コツ②「現地で稼ぐ」
留学先で収入を得ながら留学することで費用を安く抑える方法です。Co-op留学やワーホリでは働きながら留学生活を送ることができるので、想定していたよりも費用を安く抑えられる可能性まであります。
さらに現地で働くことでカナダのリアルな文化に触れることができますし、実地の英語を使うきっかけにもなり、いいことづくしと言えるでしょう。
まとめ
社会人になってからの留学は決して遅くありません。むしろ、社会経験を積んだからこそ学びの価値が深まり、将来のキャリアに直結する貴重な機会になるのです!
カナダなら、語学留学・ワーホリ・Co-op留学など多彩な選択肢があり、自分に合ったスタイルで挑戦できます。「いつか行きたい」と思っているなら、今こそ行動してみてはいかがでしょうか。新しい環境で得られる経験は、あなたの人生を豊かにし、可能性を広げてくれるはずです。
英語力向上だけでなく、グローバルな視点や実務経験を得られるカナダ社会人留学は、今後のキャリアを広げる大きな一歩となるでしょう。

◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。