
みなさんは、「ポーランド」と聞いてどのようなことをイメージするでしょうか?
「ヨーロッパにある国」「何となく冬の寒さが厳しそう」「ショパンが有名」など、ざっくりとした印象しかない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなポーランドについて、ワーホリに焦点をあててご紹介しています。
ポーランドの基本情報から、ワーホリする魅力やメリット、ワーホリビザの概要などワーホリ中にできる現地で人気のある仕事などについて詳しく丁寧にご紹介していきます。
ポーランドの基本情報
まずは、ポーランドがどんな国なのか、基本的な情報からチェックしていきましょう!
ポーランドの位置・地理・気候
ポーランドは「Heart of Europe (ヨーロッパの心臓)」とも呼ばれています。
それは、地理的・文化的にヨーロッパの中央・架け橋になっていることが理由です。国名は「平原」が語源となっており、その名のとおり大平原が広がっています。
ポーランドは、ドイツ、チェコ、スロヴァキア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ロシアと国境を接しています。
ポーランドの地理としては、北方バルト海や美しい森、山々、砂丘地帯などが特徴です。砂岩の浸食によってつくられた、ヨーロッパで唯一の景観を誇るストウォヴェ山脈国立公園も有名です。
気候としては、日本と同じようにポーランドにも四季があります。ただし、全体的に気温が低いので、夏でも薄手の上着があると便利です。
ポーランドの人口・宗教・民族
ポーランドの人口は、約3,768万人(2023年8月:ポーランド中央統計局)です。首都のワルシャワには約179万人の方が住んでいます。
公用語はポーランド語ですが、若い方は英語が伝わる方もいますし、中・高年層の方はドイツ語も伝わりやすいです。
民族構成としては、ポーランド人が人口の約97%を占めています。宗教はローマ・カトリックが人口の約88%を占めています。そのほか、東方正教会、プロテスタントの方々もいます。
ポーランドワーホリの魅力・メリット
ポーランドがどのような国なのか、ざっくりとつかめたところで、ここからはポーランドでワーホリをする魅力・メリットをご紹介していきます!
比較的安く暮らせる
ヨーロッパというと、物価が高く生活費がかさむイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ポーランドは生活費を安く抑えながら生活することができます。
ほかのヨーロッパの国々と比べて、食費や交通費がとても安いです。特にローカルマーケットや屋台などでは安く食事ができます。もちろん自炊もおすすめです。
また、住居についても、アパートやシェアハウスを利用することで安く抑えられます。
豊かな音楽・芸術を楽しめる
ポーランドはショパンを生んだ国でもあり、毎年4月に1ヶ月かけて「ショパンコンクール」が開催されます。
その期間は、世界中から音楽を愛する人々が集まります。音楽に関するイベントやツアーも多数あるので、音楽が好きな方にはまさに理想的な国でしょう。
国内・国外旅行にも行きやすい
先ほど生活費を安く抑えられるとご紹介しましたが、公共交通機関も比較的リーズナブルな料金設定となっています。
たとえば、ワルシャワでは1日(24時間)乗り放題のチケットは約15ズウォティ(約450円)となっています。ほかにも、都市間を結ぶ鉄道や長距離バスも発達しているので、国内の移動もしやすいです。
さらに、先ほどもご紹介したとおり、ポーランドは多くの国と国境を接しているため、国外旅行も比較的行きやすいです。
ポーランドワーホリビザの概要
ポーランドでワーホリをする魅力が伝わりましたでしょうか?ここからは、ポーランドのワーホリビザの概要をご紹介していきます。なお、ビザの概要や条件は変わる可能性がありますので、申請の際には、必ずご自身で大使館・領事官などの公式サイトをご確認ください。
期間・定員など
ワーホリビザでポーランドに滞在できるのは最長365日(1年)です。ビザ発給人数は500人であり、ビザ申請から発行までには約1週間~10日(15営業日以内)かかります。入国期間は特に指定がありません。
ビザ申請料は無料です。
条件など
ビザ発給の条件は以下のとおりです(領事官公式サイト(https://www.gov.pl/web/nippon/Submission-of-an-application-for-an-D-visa)より引用)。
(1) 査証申請時に日本国内に居住していること。
(2) ポーランド入国の主たる目的が休暇であること。
(3) 査証申請時の年齢が満18歳から満30歳までであること。
(4) 申請者に被扶養者が同行しないこと。
(5) 有効な旅券を所持していること。
(6) 往復航空券の購入を証明できること。
(7) ポーランド滞在の当初の期間に必要な生活費として、少なくとも2000米ドル相当額を所持すること。
(8) 査証の有効期限に従い、ポーランドを出国すること。
(9) 「ワーキング・ホリデー」査証でポーランドに滞在中、査証の種類を変更しないこと。
(10) 過去にポーランドの「ワーキング・ホリデー」査証を取得したことがないこと。
(11) 良好な健康状態にあること。
(12) 健康保険に加入する意思があること。
最後の健康保険への加入などは忘れてしまいやすいので、気をつけましょう!
ポーランドワーホリビザの申請方法
ポーランドワーホリビザの申請の流れとしては、まず滞在計画書、パスポート
などの必要書類をそろえます。
次に、申請日の予約と申請書の作成を行います。このとき、申請と予約は1時間以内にしないといけないので注意しましょう。
続いて、予約日に大使館へ行きます。申請書類を持参し、申請を行います。審査結果がわかるまでに1週間~10日ほどかかります。電話で審査結果に関する連絡を受け、ビザをもらいに大使館へ行きます。
ポーランドワーホリビザにかかる費用
ポーランドワーホリビザの「申請」にはお金はかかりません。
1年間滞在する場合、ワーホリ期間中にかかる費用は合計で約120~130万円です。
内訳としては、渡航前に必要な費用(航空券代、諸手続き、保険代など)、滞在費、食費、語学学校代(通う場合)などです。
節約するポイント
ポーランドワーホリでの費用を節約する方法はいくつかあります。ポーランドはほかの欧米の国と比べると比較的生活費を安く抑えられますが、それでも節約できる部分は節約したいですよね。
たとえば、ルームシェアをするという方法があります。どうしても住宅にかかる費用は高くなってしまいますが、ルームシェアすることで安くなります。ポーランドでは、ルームシェアをすることは一般的なので、見つけやすいでしょう。
ほかにも、1年間で20万円~25万円くらいかかる海外旅行保険について、費用を抑えたい場合は、最初の3ヵ月間はクレジットカード付帯の海外旅行保険を使うという手段もあります。
ポーランドワーホリには、保険加入が求められますので、保険に入らないというのはできませんが、補償項目などを見直してみるのも良いでしょう。
ポーランドワーホリビザでできる仕事
最後に、ポーランドワーホリで人気の仕事・できる仕事などをご紹介します!
レストランやカフェ、パン屋などの飲食店は常に人気があります。
特に都市部など、外国人観光客が多い場所では、ポーランド語に自信がない場合でも、英語が話せれば採用されるという場合もあります。
なお、ワルシャワやクラクフには日本食レストランもありますよ。飲食業の時給は15~20ズウォティほどです。
そのほか、ホテルの受付なども人気があります。外国出身の人でも、比較的面接までたどりつきやすい職種です。こちらも、英語ができると良いでしょう。ホテルなどサービス業の時給は20~30ズウォティほどです。
もちろんそのほかの仕事もできますが、ポーランド語が求められるケースも多いです。ワーホリビザでは就学期間の制限はないため、まずは語学学校に通ってポーランド語を習得するという手もあります。
まとめ
今回の記事では、ワーキングホリデー先として魅力が多いポーランドについてご紹介していきました。
ポーランドのワーホリは魅力が多いですが、イギリスやカナダ、オーストラリアといった国々と比べるとどうしてもインターネット上での情報が少ない傾向にあります。
また、ご紹介したポーランドでのワーホリについて、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
ポーランド出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!