
穏やかな気候や治安の良さで移住や海外留学先としても人気な国オーストラリア。
そんなオーストラリアは、地域によっても異なりますが、世界の中でも家賃が高いことで有名で、年々その金額は上がっているそうです。本記事では、そんなオーストラリアの家賃相場や地域別による違い、安くする方法などを解説していきたいと思います。
特にこれからオーストラリアへの移住や留学を検討されている方は、是非チェックしてみてください!
オーストラリアの家賃相場とは?
まず最初に、1人で暮らした場合の都市ごとの家賃相場についてご紹介していきます。
※大手物件サイト(domain)より引用(2021年時点)
※週単位での平均家賃
■メルボルン:(一軒家)445ドル・(アパート・マンション)375ドル
■ブリスベン:(一軒家)480ドル・(アパート・マンション)420ドル
■キャンベラ:(一軒家)675ドル・(アパート・マンション)530ドル
■アデレード:(一軒家)450ドル・(アパート・マンション)360ドル
■パース:(一軒家)460ドル・(アパート・マンション)390ドル
■ホバート:(一軒家)500ドル・(アパート・マンション)428ドル
■ダーウィン:(一軒家)600ドル・(アパート・マンション)480ドル
■オーストラリア全体:(一軒家)499ドル・(アパート・マンション)436ドル
このように、一軒家を借りた場合の平均は499ドル/週、アパートやマンションだと436ドル/週となっており、東京と比較しても高めとなっています。都市別に見てみると、首都であるキャンベラが最も高く、2番目に高いのがシドニーです。
これは1人で借りた場合の金額なので、もちろん夫婦やカップルなど2人で借りた場合は、この半分の金額で住むことができますね。
シェアハウスの家賃相場は?
次に、留学生にも人気なシェアハウスの平均的な家賃についてご紹介していきます。 まず、一般的にシェアハウスには①シングルルーム・②シェアルーム・③マスタールームの3種類があります。
①シングルルーム:
個人の部屋+キッチンやバスルーム、洗濯機やリビングなどは共用なタイプ。プライベートは守りたいが、家賃は安くしたいという方向け。
※家賃相場は180~350ドル/週
②シェアルーム:
1部屋にベッドが複数置いてあり、数人で部屋をシェアするタイプ。
プライベートな空間の優先順位が低く、とにかく家賃を抑えたい方向け。
※家賃相場は160~200ドル/週
③マスタールーム:
シングルルーム+個人用のバスルーム。友人同士やカップルで借りる人が多いタイプ。
※家賃相場は250~400ドル/週
都市やエリア、部屋の譲れない条件や国の情勢でシェアハウスの家賃は変動します。そのため、実際にWEBサイトや情報誌などで調べることをおすすめします。
WEBサイトでの家賃の調べ方
今の時代、WEBサイトで物件や家賃を調べるのが便利で効率的です。そこで、オーストラリア全土のシェアハウス情報が集まるサイト「Flatmates」を一例として、サイトでの調べ方を解説していきます。
まずは、検索画面にいき、希望の条件(エリア・最大家賃・部屋のタイプなど)を入れて検索していきます。そうすると、検索結果には、部屋の雰囲気が分かる写真と家賃が出てくるので、その結果をもとに検討してみると良いでしょう。
シェアハウスと家賃の違い
シェアハウスと一般の賃貸物件では、家賃が異なります。シェアハウスにはマンションタイプや一軒家タイプなどがあり、エリアによっても傾向が異なってきます。
一般の賃貸物件の場合、週436ドル程なのに対し、シェアハウスの場合は週180ドル〜400ドルと部屋のタイプによって大きく異なってきます。
家賃が高い地域・安い地域
世界の中でも家賃が高いことで有名なオーストラリア。せっかくこれからオーストラリアへの移住や留学が決まっているのに、住むエリアによっては家賃が高く、常にお金のことを気にしていたらオーストラリアライフを楽しめなくなってしまいますよね。そこで、家賃が高い地域と安い地域をランキング別でご紹介していきます。
オーストラリアの家賃はなぜ高い?
ランキングに入る前に、なぜオーストラリアの家賃相場は高いのかお伝えしていきます。その理由は、「需要と供給のバランス」と、とてもシンプルなんです。
移民国家としても有名なオーストラリアは、2022年以降、留学生の流入が大幅に増え、他国から移住してくる人口は50万人程になっているそうです、また、シェアハウスのように多くの人と一緒に住む生活を避けるひとも増え、その分住宅が必要になっているそうです。
しかし、近年はまたシェアハウスの人気が出てきているのも事実です。移民が増えることに比例するように住宅の需要が増えていますが、住宅を建設するスピードが追い付いていないということも、オーストラリアの家賃を急激に上げる要因になっているようです。
オーストラリアの家賃の計算方法
先程ご紹介したように、オーストラリアの家賃は週単位での家賃が提示されています。
そのため、予算を計算する際、よくやってしまうのが「提示金額×4週間」と計算してしまうことです。4週間×12カ月で計算してしまうと、合計48週間となり、年間52週から4週間分足りない!ということになってしまいます。
家賃の計算をする際は、「提示金額×52週間÷12カ月」で正確な家賃を出すことができます。家賃の支払い方法に関しては、週払いか隔週払いが一般的で、不動産屋さんに指定された口座に振り込む形式となります。
家を借りる際に家賃の他に必要な費用は?
オーストラリアで家を借りる際、ボンド(Bond)という敷金を支払う必要があります。これは、家を借りている間に政府が預かることになっています。ボンドは家賃が週700ドル以下の場合、最高で4週間分の家賃の金額となります。もし週の家賃が700ドルを超える場合は、大家さんと交渉するという形式になっています。そのため、週あたりの家賃が高い物件ほど、初期費用が嵩んでしまうことになるでしょう。このボンドというお金は、家を退去する際に部屋に修復の必要性や故障がなければ、返金されることになっています。
オーストラリア都市別×家賃が高いランキング
ここから、家賃が高い都市別ランキングをもとに、解説していきます!
※都心から10km以内の郊外・3LDKを借りた場合のランキングとなります。
2位:ダーウィン
3位:ブリスベン
4位:キャンベラ
5位:メルボルン
6位:アデレード
7位:ホーバート
8位:パース
続いて、ベスト3に絞って詳しくみていきます。
1位:シドニー
観光都市としても大人気のシドニーの家賃は、オーストラリアの中でダントツ1位です。
都心で3LDKの家を借りる場合、1725ドル程となっており、都心から10km以内の郊外で家を借りる場合だと965ドル程となり、週当たりで比較すると800ドル程となります。
このようにシドニーは家賃が高いため、最近ではシェアハウスをする家庭も増えているそうです。
2位:ダーウィン
シドニーの次に家賃が高い都市はダーウィンです。ダーウィンは、オーストラリアの北部に位置しており、先住民であるアボリジニーが多い都市です。都心で3LDKを借りる場合、シドニーと比較すると10万程安くなります。
3位:ブリスベン
1年中、温暖な気候で人気のブリスベンは、3番目に家賃が高い都市となっています。
ここ数年、他の州からの移住者も増えてきており、反対にブリスベンから他の州への移住者は減ってきているため、住宅の空き率が低下してきているそうです。そのため、家賃は毎年値上がりしていると言われています。
家賃が安い都市は?
家賃が高い都市をご紹介してきましたが、続いて家賃が低い都市をご紹介します。
1位:パース
パースはオーストラリアの中でも自然が豊かな地域と言われていますが、家賃の高いシドニーと比較すると、都心でも約7万円、郊外だと約5.5万円も安くなっているようです。
2位:ホーバート
ホーバートは、オーストラリアの南に位置しており、タスマニア州の都市になります。
都心で3LDKを借りる場合、シドニーと比較すると約10万円も安いと言われています。
3位:アデレード
アデレードの物件の中には、物件によっては1番家賃の安いパースよりも安いものもあるくらい、家賃の安さで有名な都市です。
ワーホリ・留学時の家賃対策
ワーホリや留学先として大人気なオーストラリア。特に留学生は、なるべく家賃を安く抑えたいことかと思います。オーストラリアも日本同様、年々物価が高騰しており、家賃が高くて有名な国でもあります。そんなオーストラリアに住むうえでの家賃対策についてお伝えしていきます。
シェアハウスに住んで家賃対策
ホームステイではない留学生や、ワーキングホリデーをする方々に最も人気なのが、シェアハウスです。
都市別の家賃相場は次の通りです。
※週当たりの家賃相場
※一部屋を2~4人で利用した際の家賃相場
・メルボルン:200ドル
・ブリスベン:130ドル
・ゴールドコースト:130ドル
・ケアンズ:100ドル
・アデレード:130ドル
・パース::150ドル
・ホバート::130ドル
ホームステイの場合は?
続いては、ホームステイをした場合の家賃相場についてご紹介していきます。
都市別の家賃相場は次の通りです。
※週当たりの家賃相場
・メルボルン:280ドル
・ブリスベン:260ドル
・ゴールドコースト:250ドル
・ケアンズ:230ドル
・アデレード:250ドル
・パース::250ドル
・ホバート::250ドル
ご覧いただくと分かるように、シェアハウスよりも家賃は高めになってしまいます。そのため、ご自身が希望する環境や予算を考慮し、シェアハウスにするかホームステイにするかをよく考えてみましょう!
まとめ
今回は、オーストラリアの家賃についてご紹介してきました。
家賃相場は都市によって大きく異なるため、少しでも家賃を安く抑えるために、比較的家賃相場が低い所を選ぶと、現地で家賃以外の生活費にも余裕が出てきますね。
まずは、どんな環境でどんな生活をしたいかを改めてよく考え、本記事を参考にしていただけますと嬉しいです!
◇経歴
・大学時代の4年間
(そのうち1年はシドニーのニューサウスウェールズ大学)
・外資系ブランドの接客時代2年間
・外資系ホテルのコンサル営業時代5年間
◇資格
TOEIC870点、英検2級
◇留学経験
オーストラリア・シドニー・1年間ア・ニューサウスウェールズ大学
◇海外渡航経験
・オーストラリア(留学・旅行)
・アメリカ(海外派遣・旅行)
・オランダ、ベルギー、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イギリス、インドネシア、バンコク、ドバイ、マレーシア、フィンランド、デンマーク、シンガポール(旅行)
◇自己紹介
小学生の頃から英語が好きで、英会話教室に通っていました。
さまざまな国籍の方々とコミュニケーションをとることも好きです。
休日は国内外問わず旅行やカフェ巡り、ピラティスなど割とアクティブに過ごしております。