オーストラリアでの生活を検討しているものの、費用面で不安を感じている方は少なくないでしょう。
オーストラリアでの生活に必要な費用(滞在費、交際費、交通費、光熱費、通信費)について、本記事で詳しく解説します。
生活費の内訳を事前に把握することは、留学・ワーキングホリデー中の経済状況を管理し、安心して生活を送るために不可欠です。
オーストラリアの生活費用について細かく理解して、快適な生活を送るために、ぜひ最後までご覧ください。
- オーストラリアの生活費とは?
- 本記事で解説するポイント
- オーストラリアの生活費とは
- 家族・夫婦の生活費の目安
- 一人暮らしと家賃の費用感
- 物価が安い都市と高い都市
- 食費と1週間の生活費内訳
- ホームステイと旅行時の費用
- まとめ
オーストラリアの生活費とは?
オーストラリアでの生活を検討しているものの、費用面で不安を感じている方は少なくないでしょう。
オーストラリアでの生活に必要な費用(滞在費、交際費、交通費、光熱費、通信費)について、本記事で詳しく解説します。
本記事で解説するポイント
・オーストラリアの生活費とは
・家族・夫婦の生活費の目安
・一人暮らしと家賃の費用感
・物価が安い都市と高い都市
・食費と1週間の生活費内訳
・ホームステイと旅行時の費用
生活費の内訳を事前に把握することは、留学・ワーキングホリデー中の経済状況を管理し、安心して生活を送るために不可欠です。オーストラリアの生活費用について細かく理解して、快適な生活を送るために、ぜひ最後までご覧ください。
オーストラリアの生活費とは
オーストラリアでの生活費は、滞在する都市や個人のライフスタイルによって大きく変動しますが、一般的に物価が高いと認識されています。ここでは、オーストラリアでの生活費の内訳を項目別に詳しく解説します。
家賃・光熱費
オーストラリアでの生活費において、最も大きな割合を占めるのが家賃です。オーストラリアの家賃は、都市部だけでなく、地方都市でも上昇傾向にあります。特に、シドニーやメルボルンなどの大都市では、家賃が非常に高額です。そのため、多くの留学生やワーキングホリデーメーカーは、ホームステイやシェアハウスを選択します。
シェアハウスは、複数人で住居を共有することで、家賃を大幅に抑えられます。主要都市のシェアルームにおける4週間の家賃相場は以下の通りです。(*1ドル 97円換算)
・シドニー:720~920ドル(約69,000~約90,000円)
・メルボルン:640~800ドル(約62,000~約77,600円)
・ケアンズ:340~520ドル(約33,000~約50,500円)
・パース:280~480ドル(約27,000~約46,500円)
シェアハウスの場合、光熱費は家賃に含まれていることが多いですが、別途請求される場合は、月数千円程度が目安となります。
交通費
オーストラリアの主要都市では、電車、バス、トラム(路面電車)、フェリーなどの公共交通機関が利用できます。一方、郊外に住む場合、公共交通機関を利用することが多く、交通費がかさむことがあります。主要都市での1ヶ月の交通費の目安は以下の通りです。(*1ドル 97円換算)
・シドニー:180ドル(約17,500円)
・メルボルン:180ドル(約17,500円)
・ケアンズ:130ドル(約12,500円)
・パース:135ドル(約13,000円)
多くの都市で、日本のSuicaやICOCAのような交通系ICカードが利用でき、1日の利用上限額や週間の割引サービスなどが提供されています。例えば、シドニーのOPALカードは、1日や1週間の利用上限額が決められており、上限額に達すればそれ以上課金されません。また、1週間で8回以上利用すると、それ以降は半額料金で乗車できます。
通信費
海外生活では、携帯電話は必須です。緊急時の連絡手段として、また情報収集ツールとして、常に携帯電話を携帯しておくことで、安心感が得られます。海外生活では、日本の携帯電話をそのまま使うと費用が高くなるため、ワーキングホリデーや長期留学者は現地の通信サービスを利用することがほとんどです。
オーストラリアの通信費は、プリペイドSIMカードの場合は月40ドル程度、月間契約の場合は50〜60ドル程度が目安です。
食費・日用品
食費は、自炊中心か外食中心かによって大きく異なります。オーストラリアは日本と比較して物価が高いため、食費が高額になることが多いです。
外食は日本よりも高く、ランチで700円〜2000円程度かかります。自炊中心であれば、1ヶ月12,000円〜20,000円程度に抑えることが可能です。スーパーでは、野菜や果物をグラム単位で安く購入できます。
シャンプー、ボディーソープ、歯磨き粉などの日用品は、日本と同様に購入できます。価格も日本と大差ありません。
家族・夫婦の生活費の目安
家族や夫婦でオーストラリアに移住する場合、生活費は一人暮らしの場合よりも高くなります。ここでは、共働き4人世帯(子ども2人)を例に、生活費の目安を見ていきましょう。生活費の目安を把握することで、事前に計画を立て、必要な資金を準備できます。
家賃・光熱費
オーストラリアにおける家賃の平均的な価格は、一軒家で週499ドル、アパート・マンションで週436ドルです。都市別に見ると、キャンベラとシドニーの家賃が高く、メルボルン、アデレード、パースなどは比較的家賃が安い傾向にあります。
オーストラリアの各都市の家賃状況を把握するために、大手不動産サイトdomainが2024年に提供した物件情報を参照してみましょう。
都市 | 一軒家の平均家賃/週 |
---|---|
シドニー | $775 |
メルボルン | $580 |
ブリスベン | $625 |
アデレード | $600 |
パース | $660 |
キャンベラ | $680 |
ダーウィン | $680 |
ホバート | $550 |
ブリスベンなどの都市で、市中心から車で30分程度の範囲であれば、月2,500豪ドル程度が目安です。光熱費は月25,000円程度かかります。
交通費・通信費
車の保険代やガソリン代を含め、月40,000円程度が目安です。オーストラリアでは、都市部と地方部で交通事情が大きく異なり、都市部では公共交通機関が発達しているため車は必須ではありませんが、地方部では車が生活必需品となっています。
通信費は月10,000円程度が目安です。多くの通信会社では、家族向けの割引プランを提供しています。複数回線を契約することで、1回線あたりの料金が割引になる場合があります。
食費・日用品
4人家族の場合、食費や日用品にかかる費用が人数分必要となるため、生活費がかさみがちです。お子様の年齢によっては、海外では必要なものが高額になったり、手に入りにくかったりする場合があり、注意が必要です。
食費は月15万円程度を目安としていますが、外食の回数が増えると費用も増加します。外食のペースを調整し、住んでいる場所の近くにあるリーズナブルなお店を開拓することで、食費を抑えられます。
日用品は月15,000円程度が目安です。日用品を効率的に購入するためには、必要なものをリスト化し、一度の買い物で済ませるのがおすすめです。
一人暮らしと家賃の費用感
オーストラリアで一人暮らしをする場合、家賃は大きな負担となります。特に都市部では、1人部屋の家賃が高く、シェアハウスを選ぶ人が多いです。ここでは、シェアハウスの費用について紹介します。
シェアハウス
シェアハウスは比較的安価な住居形態として知られていますが、シドニー市内では1人部屋の場合、月9万円〜12万円程度の家賃が相場です。都市部でも、2〜4人で部屋を共有するルームシェアを選択すれば、月6万円〜8万円程度の家賃で済む場合があります。
シェアハウスには様々なタイプがあり、異性の同居や共用スペースの有無などによって家賃が異なります。希望するタイプの部屋が必ずしも安いとは限らないので注意が必要です。
物価が安い都市と高い都市
オーストラリアの物価は、都市部と地方部で大きく異なります。ケアンズやシドニーといった都市部では物価が高く、地方都市では比較的物価が安い傾向にあります。以下に、都市部と地方部の物価の違いを比較して紹介します。
ケアンズ
ケアンズは、主要都市の中で最も生活費がリーズナブルと言われています。家賃、食費、交通費などが比較的安く、生活費を抑えたい人におすすめです。
・家賃: 月25,500円~39,000円程度。(シェアルームの場合)
・食費・交際費: 月54,000円程度。
・交通費: 月9,750円程度。
シドニー
オーストラリア国内では、シドニーの生活費が最も高い水準にあります。家賃が高く、外食費も他の都市に比べて高めです。
・家賃: 月54,000円~69,000円程度。(シェアルームの場合)
・食費・交際費: 月58,500円程度。
・交通費: 月13,500円程度。
食費と1週間の生活費内訳
オーストラリアでの食費は、自炊をするか外食をするかで大きく変わります。ここでは、1週間の生活費の内訳と食費について見ていきましょう。
1週間の生活費
生活費の内訳を把握することは、効果的な節約計画を立てる上で不可欠です。各項目の目安を参考に、自身の生活スタイルに合った節約方法を検討しましょう。1週間の生活費の目安は以下になります。
項目 | 金額(円) |
---|---|
滞在費 | 9,000~27,000 |
食費 | 9,000~10,800 |
交通費 | 1,260~4,680 |
雑費 | 4,000~5,000 |
娯楽費 | 5,000~15,000 |
1週間の食費
1週間の食費は、自炊中心であれば9,000円〜10,800円程度に抑えられます。外食が多い場合は、2万円以上かかることがあります。自炊を基本とし、外食は控えることで、食費を大幅に節約できます。
オーストラリアでの外食は、日本と比較すると割高です。特に、観光地や大都市では、1食1,000円以上が相場。チップの習慣もあるため、メニューに記載されている金額に加えて、チップを支払うことが多いので注意しましょう。
ホームステイと旅行時の費用
オーストラリアでのホームステイ費用には、それぞれ異なる費用がかかります。それぞれの違いについて理解するために費用の内訳を把握しましょう。
ホームステイの費用内訳
ホームステイの費用には、滞在費、空港送迎料、手配料が含まれます。それぞれの費用について説明いたします。
オーストラリアでの滞在費用は、1週間あたり330〜380豪ドル程度が目安ですが、都市によって異なります。シドニーやメルボルンなどの大都市では1ヶ月あたり13万円程度、ケアンズのような地方都市では1ヶ月あたり11万円程度が目安となります。
空港送迎サービスを利用すれば、150〜200豪ドル程度の費用で、空港からホームステイ先までスムーズに移動できます。不慣れな土地での移動手段の確保に役立ちます。
また、ホームステイ先では、平日の昼食は自分で用意することが一般的です。外食をする場合、ランチの相場は日本円で1,500円前後と覚えておくとよいでしょう。交通費も自己負担となるため、週に30〜50豪ドル程度かかると考えておきましょう。
オーストラリアでの1ヶ月の旅行費用と比較して、ホームステイの費用は安いです。
まとめ
この記事では、オーストラリアの生活費用について解説しました。
オーストラリアでの1ヶ月の生活費は、510ドルから1300ドルが目安となります。内訳としては、滞在費と光熱費が280ドルから920ドル、交通費が130ドルから180ドル、通信費が40ドル程度、食費・日用品が自炊中心の場合200ドル程度となります。
4人家族(共働き、子供2人)の場合、1ヶ月の生活費の目安は合計4850ドル程度です。内訳としては、家賃が2,500豪ドル程度、光熱費が200豪ドル程度、交通費が400豪ドル程度(車の保険料やガソリン代を含む)、通信費が100豪ドル程度、食費が1,500豪ドル程度、日用品が150豪ドル程度となります。
一人暮らしの場合、シェアハウスは賢明な選択肢です。シドニー市内では1人部屋のシェアハウスでも月600ドル〜800ドル程度の家賃が相場ですが、2〜4人で部屋を共有するルームシェアを選択すれば、月400ドル〜530ドル程度の家賃で済む場合があります。
オーストラリアの生活費は都市によって大きく異なります。例えば、物価が高いシドニーでは、シェアルームの家賃は月360ドル〜460ドル程度、食費・交際費は月390ドル程度、交通費は月90ドル程度が目安となります。一方、物価が安いケアンズでは、シェアルームの家賃は月170ドル〜260ドル程度、食費・交際費は月360ドル程度、交通費は月65ドル程度が目安となります。
出発前にしっかりと準備金を貯め、現地での生活費を把握し、計画的に行動することで、オーストラリアでの生活をより有意義なものにできるでしょう。