エアーズロックはどうやってできた?歴史や観光するときの注意点まで解説します

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オーストラリアにある世界最大級の一枚岩
エアーズロック」。

人生で1度は見てみたいと思う方もいるでしょう。

エアーズロックはオーストラリア大陸のほぼ中心にあるため「大地のへそ」や「地球のへそ」とも言われています。

またオーストラリアの先住民、アボリジニの聖地でもあり、今でも彼らの集落がある歴史の深い場所です。

しかし一体どのようにエアーズロックは形成されたのか、気になりませんか?

今回はエアーズロックにまつわる神秘の謎や歴史、観光する際の注意点まで解説していきます。

エアーズロックの基本情報

エアーズロック(正式名称:ウルル)は標高約348m、外周の長さ約9.4kmという巨大さ。

世界遺産にも登録されています。

それでも世界で2番目の大きさで、1番目に大きい岩はマウント・オーガスタス。そしてオーストラリアにあります。

ただし、1番目に大きいマウント・オーガスタスは一般人が訪れるのは難しい立地で、観光用の整備がされていません。

そのため、2番目のエアーズロックが観光名所になっています。

エアーズロックはその巨大さだけではなく、美しい岩肌も魅力。

色は赤色で、砂岩の成分に多く含まれる鉄分の酸化によるものだそうです。

さらに岩色は時間によって色んな姿を見せます。
朝日は岩肌をオレンジに染め、昼は赤茶色に。

夕日の時間には真っ赤に染め上がり、その後日が沈むにつれて紫から青に変わっていくのです。

エアーズロックの迫力と絶景は、見る人に自然の偉大さと美しさの感動を与えます。

エアーズロックの歴史

エアーズロックができた経緯など歴史を見ていきましょう。

月日は6億年前にもさかのぼり、当時8000m級の山々がありました。

大雨や地震の影響により、山脈の間の川に大量の砂が運ばれ扇状地ができ、浸食で削られたことで巨大な砂岩に。

そこから地殻変動が起き、約7000万年前に現在の姿形になったとされています。

また地上で見える部分は全体のわずか約5%で、残りの95%は地下に埋まっているということが調査で分かってきたようです。
ちなみにエアーズロックが発見されたのは1873年

オーストラリアの探検家ウィリアム・ゴスが見つけ、南オーストラリアの首席秘書官だったヘンリー・エアーズの名にちなんで、「ウルル エアーズ ロック」と命名されました。

エアーズロックへのアクセス

エアーズロックへのアクセス方法を確認していきましょう。

まずエアーズロックがある場所は、ノーザンテリトリーの州都ダーウィンから1431km南に位置する「ウルル・カタジュタ国立公園」の中です。

行き方は最寄りの空港、エアーズロック空港(別名:コネラン空港)に行き、無料のシャトルバスもしくは車でエアーズロックリゾートに向かいます(約15分)

エアーズロックリゾートに着いたらエアーズロックを目指します
交通手段はバス(有料)・車・タクシーのいずれかです。(約30分)

エアーズロックと先住民族の関係

エアーズロックはオーストラリアの先住民、アボリジニと深い関係があります。

アボリジニのアナング族は約4〜5万年前からエアーズロック周辺(アボリジニの人達は昔からウルルと呼ぶ)に住んでいると言われていて、彼らにとって聖地です。

また現在でも過酷な自然環境と共に、伝統的な生活を続けている一族の貴重さが評価され、エアーズロックは世界自然遺産と併せて文化遺産にも登録されました。

ちなみに世界遺産に登録されたときに、アボリジニの文化を尊重するためエアーズロックではなく「ウルル」が正式名称となりました。

アボリジニとウルルの歴史

1950年、ウルルと周辺地域は政府が国立公園として管理することになった歴史があります。

しかしアボリジニのアナング族は35年間の抗議運動を続け、公園の所有権を取り戻しました。

現在ウルルの所有者はアナング族ですが、国立公園として管理していて、オーストラリア政府とはリースするという関係を取っています。

つまり「ウルル・カタジュタ国立公園」は先住民と政府の協力で維持されてるのです。

登山は禁止

2019年からエアーズロック(ウルル山)での登山は禁止となりました。理由は主に以下の3つです。

1.登山客の死亡事故が発生
2.ゴミの放置や砂を持ち帰るなどマナーの悪い観光客が増えた
3.アナング族は神聖な場所として扱っており、昔から限られた者しか登頂できなかったという文化を尊重するため

エアーズロック観光のおすすめスポット

エアーズロックでおすすめの観光スポットやアクティビティをご紹介します。

エアーズロック(ウルル山)を見るだけでも感動しますが、さらに旅の思い出を深くする情報をお届けするので参考にしてくださいね。

クニヤウォークで散策

クニヤ駐車場からエアーズロックの中心にあるムティジュルの泉を目指して、散策できるのがクニヤウォーク。

雨天時には、エアーズロックの岩場から滝のように激しく雨水が流れ落ちる様子を見ることができます。

散策路は平坦でしっかりと整備されているので、車いすの方も問題ありません。

エアーズロック周辺を歩くマラウォーク

マラウォークはエアーズロック周辺を歩くことができるアクティビティです。

岩肌に残るアボリジニの壁画や一族たちが崇拝している岩など、歴史文化を実際に見ることができます。

とても神聖な場所で、撮影禁止の部分もあるので注意してください。

ウルルの登山口から往復で約2kmあり、1時間半ほどを要します。

散策路はバリアフリーでどんな方でも楽しめますよ。
まるで大きな波のように削られた洞窟は圧巻。

奇岩群マウントオルガ(カタジュダ)

エアーズロックから西に約30kmの位置に存在する奇岩群、マウントオルガ(カタジュダ)。

アボリジニ語であるカタジュダは「たくさんの頭」という意味で、言葉の通り丸みのある頭の様な岩が36個も並んでいます。

エアーズロックを見に行くほとんどの観光客が併せて訪れる人気観光スポットです。

< p>散策コースも備えていて、展望台からの雄大な景色を楽しむこともできます。

大渓谷キングスキャニオン

大迫力の断崖絶壁を見ることができるキングスキャニオン。

トレッキングをして思いっきり自然を楽しみたいという方におすすめです。

崖の上を歩くリムウォーク(約3〜4時間)か、渓谷内の谷間を歩くクリークウォーク(約1時間半)が選べます。

エアーズロックリゾート

エアーズロックリゾートには、ホテルなどの宿泊施設やレストラン、ショッピングセンターが集まっています。
さらにはキャンプ場も。

日本人観光客が多いため、日本語サービスが充実しているのも安心ポイントです。

ラクダツアー

ラクダに乗ってエアーズロックを眺めることができるアクティビティがあります。

朝日や夕日の時間帯に予約すれば、最高に感動的な景色と体験ができるでしょう。

元々ラクダはオーストラリアに生息しない動物ですが、18世紀後半にイギリスの植民地となった歴史上、荷物を運ぶために他国から持ち込まれたのがきっかけでした。

現在は約100万頭を超える野良のラクダもいると言われています。

ラクダと一緒にエアーズロックを見れば、忘れられない体験になるでしょう。

サイクリングでエアーズロックを楽しむ

サイクリングで広大なエアーズロック周辺を周れば、また違った楽しみ方ができます。

自分の好きなペースで周れる自由さと爽快感はサイクリングならではです。

ヘリコプターで上空からエアーズロック

エアーズロックの観光アクティビティには、ヘリコプター遊覧飛行もあります。

空の上からエアーズロックを見るにはこれしかありません。

「地球のへそ」を上から見られる貴重な体験ではないでしょうか。

また撮影した写真は自慢の1枚になること間違いなし!

エアーズロック観光のアドバイス・注意点

エアーズロックでの観光を間違いなく楽しむために、注意しておきたいポイントをお伝えしておきます。

ベストシーズン・ツアーに関するアドバイス・コバエ対策に分けて見ていきましょう。

秋か春がベストシーズン!

エアーズロックを見に行くなら秋か春が1番おすすめです。

オーストラリアと日本の季節は逆になるので、4〜5月(秋)9〜11月(春)がベストシーズン

日中の平均気温は20〜25℃と過ごしやすいでしょう。

夏だと暑すぎて熱中症などの危険度が上がります。

冬は降水量が少なく晴れの日が多いのですが、夜は一気に気温が下がるため、防寒対策が必要となります。
ただし星空をベストな状態で楽しみたいのであれば、冬が1番綺麗に見えるでしょう。

日本語ガイドツアーを活用

エアーズロック(ウルル)は、オーストラリアの主要観光地の1つのため、世界中から観光客が訪れます。

オプショナルツアーも多様に用意されており、どれがいいか決められないほどです。

そこで1つアドバイスとしてお伝えしたいのが、英語に自信がない人は日本語ガイドツアーを予約すること

オプションになるので英語ツアーと比べて少し料金が高めにはなりますが、日本語での解説を聞ける方がより一層エアーズロックのことを知れて、有意義な時間になるでしょう。

また何か不安なことがあるときも安心して質問することができます。

コバエ対策

エアーズロック周辺は空気が乾燥しているためコバエが大量にいます

気温が高い時期ほど発生量は増えるため、特に10〜3月はピークです(日本と季節は逆)。

ハエは水分を求めているため、目・鼻・口・耳をめがけて向かってきます
対策をしないと、ハエが気になって景色を楽しむどころじゃないでしょう。

対策グッズとして、ネット・耳栓・サングラスなどを着用するのがおすすめです。

エアーズロックで自然のパワーと歴史を感じよう

6億年ほども前から年月をかけて、自然の力によって形成された神秘の美しさを持つエアーズロック(ウルル)。

その巨大さと時間によって移り変わる色は圧巻の絶景です。

さらにオーストラリアの先住民アボリジニの神聖な場所でもあり、歴史の深さも感じます。

またエアーズロックだけでなく、周辺の観光スポットやアクティビティも見逃せません。

世界遺産のエアーズロック観光をぜひ体験してみてください。

nativecamp.net

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