中学生のための国内留学ガイド:体験の意義・準備・保護者のサポート方法などご紹介

中学生、国内留学、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

子どもたちが中学生になると、本格的な英語の勉強が始まりますね。ご両親は子どもたちが英語好きになって、将来国際人になることを期待するでしょう。子どもたちが「もっと英語を勉強したいな。」と言えば、海外留学も考えるかもしれません。でも、中学生を一人で海外へ行かせるのは心配!お金も相当かかりそうだし…。

それなら、 国内留学はどうでしょう。 中学生でも安心で、海外留学と同じくらい効果のある英語の国内留学について解説致します。

国内留学とは?中学生にとっての意義と魅力

国内留学では、日本国内の宿泊施設に生徒と指導員が数日間泊まって、英語を集中的に勉強します。中学生が国内留学に参加すると、他ではできない貴重な経験をすることができます。

その意義と魅力は大きく分けて次の5点です。

・英語力アップにつながる
・費用が安く手軽に参加できる
・異文化体験ができる
・集団生活で自立心が育つ
・将来本格的な留学を目指す足がかりとなる

英語力アップにつながる

数日間でも英語漬けの生活をすると、英語力は飛躍的にアップします。

中学生は記憶力が良く、好奇心旺盛な時期なので、ネイティブスピーカーの先生の発音を聞き取り、それを真似してきれいな英語を話すきっかけとなります。

学校の授業のように週に数時間英語の勉強をするよりも、一日中英語に接することで英語を話せるようになり、子どもたちの自信にもつながります。

費用が安く手軽に参加できる

国内留学ならば、海外へ行くよりも費用はかなり安く、手軽に参加できるのも大きな魅力と言えます。

まだ中学生の子どもを海外へ一人で行かせるとなると、その国の治安が心配ですね。体調を崩したり、事故にあっても対処できないなど気になることも多いです。その点、国内留学ならば、日本人スタッフが対応してくれます。万一の場合には途中で帰ることもできますから、親も子どもも安心です。ご両親は子どもたちを気持ちよく送り出すことができるわけです。

異文化体験ができる

海外留学ほどではないとしても、ネイティブスピーカーの先生と一緒に生活することで、異文化体験ができます。

教室のレッスンと違って、一緒に生活すると外国人の生活習慣の違いや考え方の違いの一端を知ることができて、有意義な時間を過ごすことができます。やはり、seeing is believing(百聞は一見に如かず)なのですね。

集団生活で自立心が育つ

同じ年頃の参加者と英語を話しながら集団生活することは、ちょっと大変そうです。しかし、その生活をやり遂げるならば、自立心が育ち、子どもたち自身が大きな自信を持てるはずです。

中学生だと、まだ両親に甘えたり、なんでもやってもらったりしている子もいます。家にいては、自立させるのが難しい場合でも、一旦外へ出て自力で生活をさせることで、子どもたちを自立させる良い機会となります。

将来本格的な留学を目指す足がかりとなる

英語好きな子どもなら、将来海外に行きたいと思うでしょう。いきなり欧米に行かせるよりも、まず国内留学を体験させて、将来のために備えるのが賢明です。短期間でも英語漬けの生活をして、案外楽しいと思えれば、海外留学も視野に入れて準備することができます。もし、その生活が大変すぎると感じたら、留学を先延ばしにしても良いのです。

おすすめの国内留学プログラム紹介

中学生向け国内留学プログラムはたくさんありますが、その中でもおすすめできるのは、次の4つです。

・テンプル大ジャパンキャンパス アカデミック・イングリッシュ・プログラム
・ISA宿泊中学生イングリッシュキャンプin富士
・U-GAKU イングリッシュキャンプ
・Lily English Center英語キャンプ

テンプル大ジャパンキャンパス アカデミック・イングリッシュ・プログラム

2025年8月18日(月)~20日(水)
テンプル大ジャパンキャンパス(東京都世田谷区太子堂1-14-29)
中学2年・3年生を対象として200名程度募集
参加費は34,500円(教材費込)

3日間英語漬けの生活をするなかで、英語の総合力を伸ばすことを目標としています。 フリートークや海外のゲームなどを通して異文化にも接する良いチャンスです。 世田谷区と港区の中学生には助成金が出ます。

ISA宿泊中学生イングリッシュキャンプin富士

2025年8月16日(土)~18日(月)
エバーグリーン富士(山梨県富士吉田市上吉田4658-1)
中学1年生~高校3年生
参加費は59,000円(旅行代金込)

普通の英語の勉強では満足できない、留学も目指す人におすすめのプログラムです。 ディスカッションやグループでの活動を通して英語力を養います。 仲間たちと一緒に生活することで、英語のコミュニケーション力もつき、大きく成長できます。

U-GAKU イングリッシュキャンプ

徳島、沖縄、長野などを拠点とした合宿またはホームステイタイプの英語学習プログラムです。 小中学生を対象にして、外国人講師との会話や自然体験、異文化体験を通して、英語力向上をめざしています。 また、自立心や国際感覚も育てます。

期間は5泊~11泊
参加費用は13万~32万円

何種類ものプログラムがありますから、住んでいる場所や子どもたちの予定に合わせて、ちょうど良いプログラムを選びましょう。

Lily English Center沖縄英語キャンプ

2025年7月20日(日)〜26日(土)をはじめとして、6泊7日のキャンプが8月23日まで5コースあります。

沖縄県国頭郡金武町「ネイチャーみらい館」
外国人宅にホームステイするコースあり
参加費は19,000円

ネイティブ講師と一緒に生活し、特別カリキュラムで英会話力を鍛える勉強をします。 異文化理解や、コミュニケーション力向上、自立性、チャレンジ精神を身につけることが狙いです。

参加前の準備と心構え

国内留学に参加することが決まったら、その滞在期間を楽しく有意義に過ごし、英語力アップにつながるようにしたいですね。

それには次の4点が欠かせません。

・英語の勉強のための準備をする
・良い健康状態を保つ
・必要な持ち物を用意する
・心構えを再確認する

英語の勉強のための準備をする

中学生はまだ英語の基礎の基礎を勉強している段階で、知っている単語や構文は少ないでしょう。しかし、それまでに習ったことをしっかり復習して自分のものにしておけば、国内留学の間に、大きく前進することができます。

・それまでに習った学校の英語の教科書を何度も音読して覚える。
・ラジオの基礎英語を毎日聞いて、英語の音を聞き取る練習をする。
・インターネットの英会話チャンネルを利用してシャドーイング練習をする。

など、できることを毎日やってみることは効果があります。特にリスニング力は英語を聞いた時間に比例します。音読やシャドーイングをすることで、口の筋肉を鍛えることも英会話をスムーズにすることにつながります。

また、どんなプログラムに参加するにしても、自己紹介は必要です。ごく簡単に名前と住んでいる場所、趣味や好きな食べ物などを言えるように準備しておくといいですね。

良い健康状態を保つ

せっかく参加するプログラムの期間中は元気に過ごしたいですね。それには、参加前には無理をせず、夜更かしや食べ過ぎなどに気を付けて万全の状態で出発しましょう。

初めての時は、前日に緊張し過ぎてよく眠れないということもありますが、なるべくリラックスしていつもの生活リズムを崩さないことも大事です。

まわりの人も「頑張ってよ。」「英語がペラペラになって帰ってきてね。」などと言って、圧力をかけることにならないように気を付けましょう。「きっと楽しい経験になるわよ。」くらいの励ましがちょうど良いですね。

持病のある人は薬を持参することも忘れずに!

必要な持ち物を用意する

英語の勉強に欠かせないノートや筆記具、電子辞書、リスニング用のイヤホン、単語帳などを準備しましょう。着慣れた服や着替えも必要です。プログラムによっては、アクティビティ用のスポーツウエアなども持っていく方がいいですね。

前日になって慌てて用意をすると忘れ物をしがちです。出発の2日前ぐらいまでに用意ができていることが理想です。

心構えを再確認する

国内留学は英語を聞き取り、話せるようになることが目的です。それには、一日中英語漬けの生活になることを覚悟する必要があります。とは言っても、英語以外話してはならないのだと窮屈に考えるよりは、将来英語をスラスラ話せるようになることを夢見てその一歩を踏み出すのだと思うのがいいですね。

また、上手に話さなくてはとか、間違いを言ってはいけないと思わないことも大事です。言葉の習得にはミスはつきもの、少々のミスは気にしないで話すことを心掛けましょう。さらに英語の勉強だけでなく、それぞれのプログラムにあるアクティビティに積極的に参加することを目指すのもいいですね。

国内留学後の成長と変化

中学生が国内留学をすると、多くの成長と変化があります。その代表例は次の通りです。

・英語力向上
・積極的コミュニケーション力
・異文化理解
・自立心と自信

英語力向上

数日から1週間ぐらいの国内留学でも24時間英語漬けの生活をすると、英語力が向上することは間違いありません。

常に頭の中は「今なんて言ったのかな。」「これは英語でなんて言えばいいのかな。」と英語のスイッチが入った状態になるのです。

これを続けると、即座に英語が口から出て来るようになり、聞き取りもスムーズにできるようになります。

中学生は記憶力がすぐれていますから、新しい単語やイディオムもどんどん覚えます。また覚えた表現を実際に使うことにより、さらに記憶が定着するわけです。

積極的コミュニケーション力

1人で英語を勉強することで基礎的な英語力をつけることは可能です。しかし、集団の中で勉強し「英語を聞き、話す」を繰り返すことによって、コミュニケーション力がつくことは明らかです。

国内留学中はコミュニケーションが苦手な人でも、話さなければ生活できません。しかも英語を使うことが前提ですから、なんとかして英語を話そうとします。単語だけ、ジェスチャー付きでもいいのです。そうすることによって外国の人とも話ができるという自信がつき、自然にコミュニケーション力がつくのです。

異文化理解

外国の人たちと共同生活をすると、その国の人たちの文化を理解するきっかけになります。ネイティブスピーカーの人たちと話してみると、その国のやり方や文化を垣間見ることができるわけです。

日本人は自分の家族を紹介するときには、「これは私の愚息です。」などと謙遜して言いますが、欧米では「I’m proud of my son.(私は息子を誇りに思っています。)」と自信をもって言います。

この辺りの文化の違いも肌で感じることになります。こうした体験は将来、子どもたちが国際人として活躍するときに大いに役に立ちます。

自立心と自信

中学生ぐらいだと、家庭にいるとどうしても家族に甘えてなんでもやってもらいがちですね。国内留学に行くとなんでも自分でやることになるので、自立心が身につきます。数日間でも家族の手を借りずに自分でやり遂げたということは大きな自信になるはずです。

英語の勉強にしても、先生が言うから言われたことだけやっていればよいというわけにはいきません。レッスン以外のところでも英語を使うためには、分からない単語は自分で調べ、知らないことは質問することも必要ですね。そうしたことの繰り返しをするうちに自立心と自信が身につきます。

保護者へのアドバイス

中学生の国内留学は手軽に参加することができ、かなりの成果が期待できます。保護者の方々は子どもたちに英語習得の良い機会を与えようと思って、時間やお金をかけてでも留学プログラムを探し、参加させるはずです。

その国内留学を成功させるために、保護者の方々が気を付けるべきことが3点あります。

・本人の意思を尊重して参加を決める
・適度な期待値を持ち、十分ほめる
・プログラム終了後も英語の勉強を続けられる環境を整える

本人の意思を尊重して参加を決める

国内留学は英語力アップにつながりますが、子どもたちが英語に興味を持っているか、自分から参加したいと思っているかを最優先に考えることが重要です。

「親が言うからしぶしぶ参加した。」では、大きな効果を期待することはできません。子どもたちが中学生になって、意欲的に英語を勉強している、海外の人とも話をしたいと思っている、英語番組なども積極的に見ている。そんなそぶりが見えたときに、国内留学に誘ってみるのがベストです。

適度な期待値を持ち、十分ほめる

中学生の国内留学は効果的ではありますが、1週間程度の期間で、ネイティブスピーカーのように英語をスラスラ話せるようになることは難しいです。

保護者が過度の期待をすることは、子どもにとっては重荷になります。国内留学に参加して、子どもたちが英語を話すのに抵抗がなくなり、外国の人とも自然に交流することができるようになることを目指しましょう。少しでも英語が上達したら、十分にほめることも大切ですね。ほめられて、ますます英語好きになれば、将来も英語の勉強を続けて英語力をつけていけるのです。

プログラム終了後も英語の勉強を続けられる環境を整える

国内留学は英語学習のモチベーションアップに絶大な効果があります。しかし、中学生はほかの勉強や部活動などでとても忙しいです。せっかくの英語習得の意気込みがしぼんでしまっては残念ですよね。

親御さんは、オンラインの英会話を勧めるとか、自治体の英語サロンに連れて行くなど側面から応援したいものです。

そして、本人が希望し事情が許すならば、将来的に海外留学を目指すのもいいですね。

まとめ

中学生向け国内留学では日本国内でネイティブ指導員と一緒に生活しながら英語学習をします。

・海外留学より料金が安く、安心感があり気軽に参加できる
・英語力を伸ばし、自立心が身につき異文化体験ができる
・終了後も英語学習のモチベーションが高くなり、将来的に海外留学につながる

中学生が国内留学を通して、英語好きになり将来国際人となって活躍することを願います。

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