日本人に人気の観光地、オーストラリア。広大な国土を持つオーストラリアは、多様な自然を持ち、訪れる人々に感動を与えています。
ウルル(エアーズ・ロック)や、グレートバリアリーフ、ブルーマウンテンズなど、日本の自然景観と比較するとその規模の大きさに驚く人も多いでしょう。
日本からオーストラリアまでの距離は、一番近いケアンズまで約5,800km、直行便での飛行時間は約7時間半です。
この記事では、日本からオーストラリア行きの飛行機について紹介します。航空会社やチケット情報、旅行のポイントについても解説しています。オーストラリア旅行に興味がある方はぜひ参考にしてください。
オーストラリアへの飛行機を手配する
海外旅行を計画する際、まず最初にホテルや航空券、ツアーを探す方が多いでしょう。ここでは、オーストラリア行きの飛行機の手配について解説します。
飛行機を手配する方法
飛行機を手配する方法は、
①ネット予約
②電話予約
③旅行代理店の窓口で購入
のいずれかになります。
近年、チケットの手配には①のネット予約を使うことが一般的です。しかし、状況や旅行の内容によっては、電話予約や代理店窓口で購入される方もいるでしょう。
オーストラリア行きの飛行機は、現在5社が運航しています(※2025年1月現在)。各航空会社のホームページや比較サイトで空席や運賃を確認することができます。
いつまでに予約をするか
通常、旅行や留学の出発時期に合わせて手配しますが、日程が決まっていれば、お得に航空券を購入できるセール時期に手配することもひとつの方法です。
しかし、確実に航空券を購入したい場合は、2~3カ月前には予約を完了させておきましょう。夏休みや年末年始、GWなどの大型連休に出発予定の方は、ギリギリに航空券を手配すると満席になっている可能性があるため、注意が必要です。
航空券の種類
航空券の運賃にはいくつかの種類があります。運賃の種類は以下の通りです。
正規運賃(ノーマル運賃)
正規運賃は航空会社が直接提供する、割引のない航空券のことです。他の航空券と比較すると割高ですが、購入後、一定の期間内であれば、日程やルートの変更、キャンセルした場合の払い戻しが可能など、柔軟な対応ができるチケットです。
正規割引運賃(PEX:ペックス)
通称、PEXと呼ばれる正規割引運賃は、正規運賃から割り引いた運賃を航空会社が提供しているチケットです。手数料が発生したり、日程の変更ができなかったりすることがありますが、価格は正規運賃よりも安く設定されているため、日程変更の必要がない個人旅行者などに人気です。通常は、早期予約時かセール時期に設定されることが多いため、出発日が決まっている方は早めに航空会社のホームページなどを確認しておきましょう。
格安航空券
一般的に他の種類の航空券よりも安く販売されているため、予算重視の旅行者に人気がある格安航空券。パッケージツアーや団体旅行向けに設定された航空券を旅行会社がバラして格安で販売しているものです。運賃は安いですが、以下のような特徴があります。
・オプションに追加費用が発生する
・予約の変更・キャンセルができない場合がある
また、LCCの航空券も安価で販売されていますが、同様の特徴があります。乗り継ぎで利用する際、遅延が発生した場合でも、LCCは乗り継ぎ便の手配に関して柔軟性が低いことがあります。航空券は安いですが、サービス面や柔軟性についてはリスクを伴う場合があることを覚えておきましょう。
オーストラリア行きのおすすめ航空券
日本から、オーストラリアまではさまざまな航空会社が運航しています。おすすめはカンタス航空とジェットスター航空です。
カンタス航空はオーストラリアのフラッグキャリアで、「空飛ぶカンガルー」と呼ばれています。こちらはフルサービスキャリアなので、運賃は高くなりますが、高い信頼性と快適さで人気の航空会社です。
ジェットスター航空はオーストラリアのLCCですが、カンタス航空の完全出資会社で、安定した運航に定評があります。サービスはフルサービスキャリアと完全に差別化されているため、オプションに追加料金が発生することがありますが、LCCなので運賃自体は安くなります。
どちらの航空会社も、オーストラリアならではの親しみやすくリラックスした雰囲気です。日本出発時からオーストラリアを感じたい方は、ぜひチェックしてみましょう。他にも、日本航空や全日空などの日系航空会社が運航しています。
オーストラリアまでの飛行時間は?直行便や乗り継ぎ便についても説明
日本からオーストラリアまでの飛行時間は7時間半~10時間半です。オーストラリアの国土は日本の20倍もあるため、目的地により大きく差が出ます。
都市別の飛行時間は以下の通りです。
出発地(空港) | 目的地(空港) | 飛行時間 |
東京(成田または羽田空港) | シドニー | 9~10時間 |
メルボルン | 10~11時間 | |
ブリスベン | 8時間半~9時間 | |
ケアンズ | 7時間半~8時間 | |
パース | 10~10時間半 | |
関西(関西国際空港) | ブリスベン | 8時間半~9時間 |
ケアンズ | 7時間15分~7時間半 |
日本から直行便のないキャンベラやアデレードなどの都市に行きたい場合は、乗り継ぎ便を選択しましょう。
オーストラリア行きの格安航空券について
なるべく予算を抑えたい人は、格安航空券を探してみましょう。特にセールやキャンペーン時期のLCCの航空券はお得に購入することができ、大幅に旅費を削減することができます。また、乗り継ぎ便の利用も費用を抑える方法のひとつです。時間に余裕のある方は検討してみてください。
ここからは、通常の航空会社の航空券と格安航空会社の航空券の違いについて解説します。
通常の航空会社はフルサービスキャリアと呼ばれ、基本料金に全てが含まれています。一方で格安航空会社(LCC/ローコストキャリア)は、料金が安い分、サービスが簡素化されていますが、自分の旅行スタイルに合わせてオプションを追加できます。
フルサービスキャリア | ・運賃はLCCに比べて高い ・食事やドリンク、機内エンターテインメント、イヤホンやブランケットの貸し出しが含まれている ・受託手荷物(1~2個)が無料 ・柔軟な対応 |
ローコストキャリア(格安航空会社) | ・運賃はフルサービスキャリアに比べて安い ・食事やドリンク(水も含む)は有料、イヤホンやブランケットもないことが多い ・受託手荷物は別途追加料金が必要 ・座席ピッチが狭い ・エコノミークラスのみで構成されていることが多い ・キャンセル、変更には手数料が発生する ・フライトの遅延やキャンセルが起こりやすい |
LCCを予約する際には、以下のポイントに気を付けましょう。
・重量制限が厳しいため、手荷物の管理を徹底する
・乗り継ぎの場合は3時間以上空けておく
・乗り継ぎに不安があれば、直行便を選ぶ
・乗り継ぎ時はターミナルが変わる可能性があるため、事前に確認し移動時間を確保しておく
・キャンセル、変更ができない。変更できても追加費用が発生する。
・キャンセル、変更になりそうな場合は、柔軟に対応できるチケットを選択しておく
LCCは基本的にキャンセルや変更の条件が厳しく、特に最安のチケットは融通がきかないことが多いです。不安な場合は旅行保険に加入するなど、万が一の場合に備えるようにしておきましょう。これらの違いを把握し、賢くLCCを利用することで、旅行費用を大幅に抑えることができます。
オーストラリア旅行のポイント
初めてオーストラリアに行く方は、不安と期待が入り混じることと思います。不安をなくして旅行期間中を思いっきり楽しみたい方に、押さえておきたいいくつかのポイントを解説します。
日本とオーストラリアの時差
日本とオーストラリアには、通常1時間の時差があります。サマータイムが適用されている夏季は時差が2時間になります。オーストラリアは広大な国土を持っているため、国内でも時差があります。
タイムゾーンは東部・西部・中央部の3つに分かれており、東部(シドニー、メルボルン、ブリスベン)は1時間、西部(パース)は1時間ですがサマータイムなし、中央部(アデレード、ダーウィン)は30分です。日本とほとんど差がないため、航空券を手配する際にも予定を立てやすいでしょう。
オーストラリアの気候
広いオーストラリアは地域によって気候が異なります。季節が北半球とは逆であるため、12月から2月が夏、6月から8月が冬です。
また、オーストラリアは非常に強い日差しが降り注ぐため、日焼け止めを塗ることが推奨されています。サングラスの着用も目の健康を守るために重要です。渡航先の気温や湿度、天気を調べ、さまざまな状況に対応できる服やアイテムを持って行きましょう。
オーストラリアに入国する際、必要なもの
海外に渡航する場合、いくつか必要なものがあります。
・有効期限内のパスポート
パスポートは有効期限内であっても、残存期間が一定期間ないと航空券を発行できない航空会社もありますので注意が必要です。乗り継ぎ便の場合は、経由する国の情報も事前に確認しておくと安心です。
・ビザ(ETA/電子渡航許可)
オーストラリアに入国するにはビザが必要です。観光目的の場合はETAを取得しておきましょう。オンラインで申請できますが、手元にはビザを証明できるスクリーンショットか、印刷した紙を準備しておくようにしましょう。
オーストラリアの持ち込み制限品を確認しておく
オーストラリアは環境の保護や人々の健康を守るため、持ち込み制限品に非常に厳しい規制を設けています。LCCの飛行機を利用して渡航する場合、機内で食べられる食事を持ち込む方もいるでしょう。特にサンドイッチの具であるハムなどの肉製品は持ち込めませんので気をつけましょう。
持ち込み制限品は大使館のウェブサイトで確認ができます。
在日オーストラリア大使館
https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/quarantine_jp.html
まとめ
オーストラリア旅行を楽しむために、しっかりとポイントを押さえて準備しましょう。中でも飛行機の手配は旅行の予算に大きく影響する要素です。出発日が決まったら早めにサイトをチェックし、なるべくお得な運賃で航空券をゲットしましょう。
お得な値段で早めに航空券を購入しておくことで、旅行予算を他のアクティビティや食事、さらにショッピングや観光に回すことができ、より充実した旅行になるでしょう。ぜひこの記事を参考にしていただき、ご自身に合った最適なフライトを見つけてくださいね。

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。