
ドキドキとワクワクが入り混じる旅行や留学の準備。クレジットカードの他に現金をいくら持っていくか悩む人は多くいるのではないでしょうか?多すぎても盗難の心配があったり、少なすぎても足らなくなる可能性があったりと、悩みは尽きないものです。
この記事では、オーストラリアに旅行や留学に行く際、現金をいくら持って行くべきかを解説します。盗難に遭わないための注意点についても紹介していますので、ぜひチェックして実践してみてくださいね!
- オーストラリアの通貨
- オーストラリアへの現金の持ち込みに関する注意点
- オーストラリアの現金・カード事情
- オーストラリアに持って行く現金目安:旅行の場合
- オーストラリアに持って行く現金目安:留学の場合
- 盗難に遭わないための現金の持ち歩き方
- まとめ
オーストラリアの通貨
オーストラリアの通貨はオーストラリアドルです。実は1966年までイギリスと同じ通貨単位を使用していました。かつてイギリスの植民地だったオーストラリアは「ポンド、シリング、ペンス」を使っていましたが、十進法化のため、ドルが採用されました。このことから、オーストラリアドルは比較的新しい通貨だと言えます。
【オーストラリアドルの概要】
名称 |
オーストラリアドル |
表記 |
AUD、A$ |
紙幣 |
$5、$10、$20、$50、$100 |
硬貨 |
5c、10c、20c、50c、$1、$2 |
1ドル札や2ドル札が流通していたこともありましたが、需要の変化から1980年代に廃止されています。紙幣はポリマーと呼ばれるプラスチックでできており、偽造防止のために採用されました。
なんとオーストラリアが世界で初めてこのポリマー紙幣を導入したというのだから驚きですよね!
見た目も美しく、セキュリティ面でも強いオーストラリアの紙幣は、世界の紙幣にも大きな影響を与えています。オーストラリアドルの現在の為替レートは約96円です(2025年7月現在)
オーストラリアへの現金の持ち込みに関する注意点
オーストラリアに現金を持ち込む場合、いくつかの注意点があります。まず、オーストラリアでは、10,000AUDを超える現金を持ち込む場合、税関への申告が必要です。現地での生活では、クレジットカードや現金を使用しますが、多額の現金を持ち込んで生活するには少々緊張するのではないでしょうか。
長期留学やワーホリなど、1年以上の滞在になる場合は現地で銀行口座を作ることをおすすめします。現地で銀行を開設したのち、日本から海外送金をしてもらうと、多額の現金を持ち歩く必要がありません。必要なお金を都度、銀行から引き出して使うことで、安心して生活できます。当面必要な現金は、日本の空港や現地の空港で両替し、持ち歩くと良いでしょう。
オーストラリアの現金・カード事情
さまざまな支払いオプションが存在する昨今の決済事情。ここでは、オーストラリアの現金・カード事情を紹介します。
オーストラリアの現金事情
2025年現在のオーストラリアでは、キャッシュレス化が進んでいますが、まだまだ現金を利用して支払いをする人も多いです。都市部の多くのスーパーや大型商業施設ではキャッシュレス化が進んでおり、朝から晩まで現金を使わなかった!なんて日もよくあります。
しかし、地方や個人で営んでいる小さな商店などでは、「CASH ONLY/カード不可」の表示がある場合もあります。ローカルな雰囲気のファーマーズマーケットなどでは、素敵な商品を見つけてもカードの使用ができなくてがっかり…なんてことも。高額な現金を持ち歩く必要はありませんが、ある程度の現金はお財布に忍ばせておいても良いでしょう。
オーストラリアのカード事情
オーストラリアで使用できるクレジットカードは以下の通りです。
JCBやDiners Clubの場合、日本人観光客向けのショップでしか使えない場合がありますが、VISAやMaster Cardの場合は広く利用することができます。クレジットカードを携帯するということは、多額の現金を持ち歩かなくても良いということです。海外はスリなどの盗難被害に遭う日本人も多く、大金を持ち歩くことには注意が必要です。また、紛失のリスクもあります。
クレジットカードの場合、盗難被害に遭ってもカード会社が補償してくれるため、万が一の場合はすぐにカード会社に連絡しましょう。現金を紛失した場合は警察に届けることになりますが、見つかる可能性は日本より低いでしょう。
オーストラリアではApple PayやGoogle Payなどのモバイル決済も普及しています。それらを利用することもひとつの選択肢です。ただし、日本で普及しているPayPayなどのQRコード決済は利用できませんので、注意が必要です。
オーストラリアに持って行く現金目安:旅行の場合
旅行の場合においては、ホテル予約は事前決済していることも多く、多額の現金を使う場面はほとんどないと言って良いのではないでしょうか。旅行先でお金を使うシチュエーションの例としては、①ショッピング、②食事、③交通機関の利用(交通費)でしょう。
その他、旅行の予定に合わせてさまざまな費用が発生します。しかしこれら全てを現金で支払う必要はありません。クレジットカードを持っていれば、現金を使わない旅行にすることも可能です。
ただし、場所によってはクレジットカードが使えない店舗があります。そこをカバーするため、数日間の旅程であれば1~2万円ほどをオーストラリアドルに両替し、持っておくと安心です。
また、友人と旅行に行く場合は食事代の「割り勘」が発生する可能性があります。支払いを分けられない場合のために、多めにオーストラリアドルを持参しておくと、割り勘もしやすくなるでしょう。
オーストラリアに持って行く現金目安:留学の場合
留学の場合は旅行とは異なり、滞在期間が長くなるため、その分多めの現金が必要です。ここでは、留学期間別で持って行く現金の目安を紹介します。
1ヶ月以内の短期留学の場合
短期留学の場合、旅行時と同様、クレジットカードや現金の利用がメインになります。短期では、わざわざ銀行口座の開設をする人は少ないのではないでしょうか。
そのため、1か月間で使うと予想される現金を持参する必要があります。1ヶ月以内の短期留学の場合、持って行く現金の目安は5~10万円相当です。
また、銀行口座を開設しないということは、現金不足の場合に日本から送金してもらうことも叶いません。クレジットカードの限度額や、カードのブランドが現地で使用できるかを事前に確認した上で持ち込みましょう。念のため、別ブランドのカードをもう1枚用意しておくと、さらに安心ですよ!
1~3か月以内の中期留学の場合
1~3か月以内の中期留学の場合、現地で口座開設をする人も多いでしょう。それは、日本からの送金をスムーズに受け取るためであったり、学費や家賃の引き落としのために口座の開設が必要だったりとさまざまな理由からです。
オーストラリアで3か月生活するとなると、シェアハウスやルームシェアを視野に入れている人もいるのではないでしょうか。
オーストラリアでは週ごとに家賃をオーナーに支払う必要があり、基本的に口座引き落としか現金での支払いとなります。口座を開設して、キャッシュカードが届くまでの期間の家賃分の現金や生活費を手元に準備しておく必要があるため、短期留学と比較すると少し多めの現金を持って行きます。目安は約10~20万円相当の現金です。
半年~1年の長期留学の場合
長期留学やワーキングホリデーでは口座の開設は必須です。家賃や学費の引き落としや、アルバイト給与の振り込み、公共料金の引き落としなど、さまざまな場面で銀行口座の出番があります。しかし、オーストラリア到着直後は何かと忙しく、なかなか銀行口座の開設手続きをする時間が取れない可能性があります。
落ち着くまでの数日間をしのぐ現金は必須。生活の立て直しにも何かとお金がかかる時期でもあるので、事前情報を確認の上、しっかりと準備しておきましょう。必要な現金の目安は約15〜25万円程です。また、オーストラリアで口座を開設したら、デビットカードを申し込み、支払いオプションを増やすことも選択肢に入れてみてください。
盗難に遭わないための現金の持ち歩き方
オーストラリアを含む海外で現金を持ち歩くのには、いくつかコツがあります。以下のポイントを参考にして、安全に現金を持ち歩きましょう。
リスクを分散させる
現金をひとつの財布に入れておくのではなく、いくつかに分散して持ち歩きましょう。財布、ポーチ、スーツケース、ホテルのセキュリティーボックスなど、リスクを分散させることで、万が一の際も被害が少額になります。
マネーベルト(セキュリティーポーチ)を身に付ける
服の下に隠して体に装着できるタイプのマネーベルトは、盗難防止にぴったりのアイテムです。街中を歩くとき以外にも、飛行機内で席を立つときに便利です。出発前にぜひ準備したいアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。
大金を見せないよう工夫して行動する
ATMでお金を引き出した直後は注意が必要です。お金を財布にしまうまでの間、時間がかかってしまうと、その隙に盗まれてしまうことも。ATMを利用する前から周囲の雰囲気に注意し、引き出したあとはすぐに安全な場所にしまうようにしましょう。
ATMは銀行に併設されている場所を利用するなど、人目に付く安全な環境で利用することをおすすめします。安全のために、人通りの少ない場所に設置されているATMは利用しないよう、注意してくださいね。
まとめ
海外に行くときには、いくら現金を持って行くか迷ってしまうものです。行き先や目的、期間など、自分に合った持参額を考えることが必要です。また、現地の治安やキャッシュレス化の進み具合にも大きく左右されるでしょう。
特に留学中のお金の問題は、精神面にも大きく影響します。安心して滞在するために、現地の情報のほかにも、実際に留学に行った人の生の声もとても参考になります。
ブログを読んだり、時には留学エージェントに相談することも選択肢に入れ、信頼できる情報を得て準備をして、お金の不安を少しでも減らしてくださいね!
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。