
ダンキンドーナツは、1950年にアメリカで誕生したドーナツブランドです。世界各国に店舗を展開するグローバルなドーナツブランドであり、フィリピンでも身近なドーナツチェーンとして親しまれています。
この記事では、ダンキンドーナツの歴史やドーナツの味、フィリピンにおけるダンキンドーナツの人気商品などについて解説しています。また、ダンキンドーナツ以外のフィリピンで人気のドーナツ屋についても取り上げているため、これからフィリピンのドーナツを食べ比べしたい方もぜひ参考にしてください。
- フィリピン発展の裏にあるダンキンドーナツの歴史
- ダンキンドーナツのメニューと味の特徴
- ダンキンドーナツの人気商品
- 日本のドーナツブランドとの違い:味・価格・メニュー構成
- その他のフィリピンの人気ドーナツショップ
- まとめ
フィリピン発展の裏にあるダンキンドーナツの歴史
まずは、今回のテーマでもあるダンキンドーナツがどのようなブランドなのか、その歴史から解説します。
ダンキンドーナツはアメリカで1950年に誕生したドーナツチェーン店です。マサチューセッツ州で創業されたダンキンドーナツは「最新の商品を扱う店舗で、最も新鮮で美味しいコーヒーとドーナツを迅速かつ丁寧に提供すること」を理念に掲げており、この理念は現在に至るまで全ての店舗で貫かれています。
1955年にはフランチャイズが数店舗に拡大し、さらに1963年には100店舗目が、そして1979年には1,000店舗目がオープンするなど、少しずつ着実に店舗数を増やしながら成長していきました。
そんなダンキンドーナツがフィリピンに進出したのは1981年のことです。この年に、フィリピンの主要フランチャイズホルダーであるゴールデン・ドーナツ社がマカティ市のパークスクエアに国内1号店をオープンしました。ちなみに当時のドーナツは、全て手作りだったこともあり、1つ1つを提供するのに時間がかかっていたそうです。
ダンキンドーナツにとって、フィリピンはアジア地域の主要市場の一つで、フィリピンでの出店から40年以上が経過した2023年8月には800号店をオープンし、同国のコーヒーチェーン市場で最大規模となりました。さらに、2024年末時点、ダンキンドーナツは世界中に約14,000店舗、事業展開国は39か国に展開する世界最大のドーナツチェーン店になりました。
ちなみに、日本にもダンキンドーナツはかつて店舗がありましたが、1998年に撤退しています。そのため、ダンキンドーナツを食べたことのない人も多いかもしれません。そういった人でも、フィリピンに留学する機会があれば、現地でダンキンドーナツを味わうことができます。
ダンキンドーナツのメニューと味の特徴
ここではフィリピンのダンキンドーナツのメニューの特徴や味について解説します。
日本にもドーナツチェーン店はありますが、メニューを見ると、そのほとんどはドーナツ系が中心になっていることが多い印象です。
一方のフィリピンのダンキンドーナツでは、ドーナツ系のメニュー以外にも、サンドイッチ系のメニューがある点が特徴として挙げられます。例えば、ハムエッグのサンドイッチやウィンナーロールなどです。甘いものが食べたいといった気分の時だけでなく、小腹が空いた時などにもダンキンドーナツは選択肢の1つとなるでしょう。
ダンキンドーナツの味に関しては、フィリピンの人々は甘いものを好む傾向があるため、日常的に食べられているドーナツも甘めの味付けのものが多い点が特徴です。
例えば、ダンキンドーナツの売れ筋商品の1つである小さな団子状のドーナツ「マンチキン」をはじめ、ストロベリークリームやチョコバターナッツなど、甘い系のメニューは人気を集めています。甘いものが好きな方にとっては、選択肢がたくさんあるのも嬉しいポイントです。
ただし、フィリピンは1年を通して気温が比較的高いため、暑さで甘いものを食べたい気分にならない可能性もあるため注意してください。
また、飲み物もさまざまなものが展開されており、ドーナツに合わせてコーヒーを頼む方も多いと思われますが、フィリピンのコーヒーは甘めであることが多い点にも注意が必要です。
ダンキンドーナツの人気商品
ダンキンドーナツでは、先述の通りマンチキン、ストロベリークリーム、チョコバターナッツなどさまざまな商品が展開されていますが、ここではその中でも人気が高い商品を紹介します。初めての方は、以下のおすすめのダンキンドーナツの中から試すとよいでしょう。
| 商品名 | 詳細 |
| Glazed(グレイズド) |
・ダンキンドーナツの中でも定番商品 ・ふわふわのドーナツに溶かした砂糖をコーティングしている ・サクフワ感を楽しめる商品 |
| Chocolate Frosted with Sprinkles(チョコレートフロステッドウィズスプリンクル) |
・ふわふわのドーナツをチョコレートでコーティングしている ・チョココーティングに加えてカラフルなスプリンクルも乗っている ・濃厚なチョコの甘さをしっかり感じられる |
| Strawberry Frosted with Sprinkles(ストロベリーフロステッドウィズスプリンクル) |
・Chocolate Frosted with Sprinklesのイチゴ版 ・イチゴ系のメニューは限られているため、イチゴ好きな人にはこちらがおすすめ |
| Maple Frosted(メープルフロステッド) |
・Chocolate Frosted with Sprinklesのメープル版 ・より甘みを求めたい人におすすめの商品 |
| Chocolate Long John(チョコレートロングジョン) |
・Chocolate Frosted with Sprinklesを長方形にして、スプリンクルを除いたドーナツ ・丸いドーナツとは違い、長方形であるため、食べやすさがある |
| Vanilla Long John(バニラロングジョン) |
・Chocolate Long Johnのバニラ版 ・チョコレートと食べ比べするのもおすすめ |
| Old Fashioned(オールドファッションド) |
・何もコーティングされていないシンプルなドーナツ ・ダンキンドーナツの中では甘さは控えめの商品 ・日本のミスタードーナツで販売されているオールドファッションとは異なる商品 |
| Powdered(パウダード) |
・オールドファッションドに粉砂糖がかかったもの ・甘みのあるシンプルなドーナツを求めている人におすすめ ・食べる際に粉砂糖が落ちやすいため注意が必要 |
| Munchkin(マンチキン) |
・ダンキンドーナツを代表する商品の1つ ・1口サイズの小さなドーナツで気軽につまめるのが特徴 ・3個、5個、10個など個数単位で注文できる |
このように、ダンキンドーナツではさまざまな商品を展開しています。ここで取り上げたもの以外にも多くの商品があるため、ぜひ現地の店舗に寄った際には、どういったものがあるのか、自身でチェックしてみてください。
ダンキンドーナツの味の好みは分かれやすいので、まずは定番から試したうえで、自分のお気に入りの商品を見つけてみてください。
日本のドーナツブランドとの違い:味・価格・メニュー構成
ダンキンドーナツはアメリカで創業し、フィリピンをはじめ世界各国に展開されていますが、先述の通り、沖縄の米軍基地にあったものが撤退したのを最後に日本には現在店舗がありません。
日本でドーナツというと、ミスタードーナツを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、フィリピンにもミスタードーナツは展開されています。ただし、日本とフィリピンを比較したときの大きな違いとして挙げられるのが、その味付けです。
フィリピンのドーナツチェーン店は、ダンキンドーナツをはじめ甘い味付けとなっているケースが多く、日本人からすると少し甘すぎると感じることがあるかもしれません。また、コーヒーも同様で、アイスコーヒーを頼んだとしても、アイスココアに近い飲み物が提供されると考えておいた方がいいでしょう。
価格に関しては、ドーナツ1個が約30ペソ~44ペソ前後(約80〜120円程)が目安で、日本よりもリーズナブルな価格になっています。
加えて、メニュー構成にも違いがあります。フィリピンのダンキンドーナツでは、ドーナツ以外にもサンドイッチなどの軽食メニューも多く見られます。
日本とは違うものとして、その違いを楽しむ意識があれば、フィリピンのダンキンドーナツをより楽しむことができるでしょう。
その他のフィリピンの人気ドーナツショップ
ここではダンキンドーナツ以外で、フィリピンで人気を集めるドーナツショップを紹介します。ダンキンドーナツ以外にも、フィリピンには世界的に有名なドーナツチェーン店がたくさんあります。ドーナツが好きな人、これからフィリピンに行く予定のある人はぜひ参考にしてください。
J.COドーナツ
J.COドーナツ(J.Co Donuts & Coffee)は、インドネシア発祥のドーナツブランドで、フィリピンでもフランチャイズ展開されています。フィリピン以外にも、ホンコンやマレーシア、シンガポール、サウジアラビアなど、アジアを中心に300店舗以上を展開しているドーナツブランドです。
ドーナツの価格は多く購入するほど1個あたりの単価が安くなる仕組みとなっており、パーティなど人が多く集まる場所に持っていく際などに役立ちます。
ドーナツ1個あたり42ペソ前後(約112円程)で、6個で252ペソ(約672円)と価格も決して高くはなく、購入しやすくなっています。ドーナツは20種類以上あり、時には行列ができることもあるなど、フィリピン国内でも人気のドーナツブランドの1つです。
人気のドーナツには、アルカポネ、グリーンティー、グラジーなどがあります。
ミスタードーナツ
日本でもお馴染みのミスタードーナツ(Mister Donut)は、フィリピンでも店舗を展開しています。ミスタードーナツは1956年にアメリカで誕生したブランドで、日本やフィリピンをはじめとして、台湾やインドネシア、エルサルバドル、タイなどさまざまな国で店舗を展開し、1,300店以上が世界中で運営されています。
そんなミスタードーナツにおける代表的な商品といえるのがポンデリングです。もちもちとした食感が特徴の生地で、フィリピンでも人気を集めています。フィリピン留学中や旅行中に日本のドーナツの味が恋しくなったらミスタードーナツに行くのもおすすめです。フィリピンでは、ポンデリング以外にも、バイエルンやツイストといった商品も人気を集めています。
クリスピークリームドーナツ
こちらも日本でお馴染みのクリスピークリームドーナツ(Krispy Kreme)ですが、フィリピンでも店舗を展開しています。クリスピークリームドーナツは1937年にアメリカで創業したドーナツブランドであり、本国であるアメリカをはじめ、日本やフィリピンなど20以上の国、で650近くの店舗を運営しています。
クリスピークリームドーナツの定番商品ともいえるのが、シンプルな作りとなっているオリジナル・グレーズドですが、こちらは1つ33ペソ(約88円)で購入可能です。比較的リーズナブルな価格で購入できるため、現地に滞在する予定のある方はぜひ試してみてください。そのほかにも、キャラメルクリームクランチ、ハーシーズクランチャーズといった商品もおすすめです。
まとめ
今回はフィリピンにおけるダンキンドーナツについて解説しました。ダンキンドーナツは、アメリカで創業したドーナツブランドですが、フィリピンにも800店舗以上を展開しています。ドーナツだけではなく、さまざまな商品やサイドメニューが用意されており、甘めの味付けが大きな特徴です。
また、フィリピンにはダンキンドーナツ以外にも、日本でお馴染みのミスタードーナツやクリスピークリームドーナツなども展開されているため、フィリピンを訪れた際はぜひ現地のドーナツを楽しんでみてください。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。