「オーストラリアのどの都市に行くべきか決められない」
「観光、留学、子連れ旅行など目的に合った都市の選び方が分からない」
オーストラリアへの旅行や留学を検討されている方の中には、このようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
オーストラリアには、シドニーやメルボルンのような大都市から、世界遺産に登録された自然豊かな観光地、家族で楽しめるリゾート地など、それぞれの都市に特色ある魅力があります。
この記事では、オーストラリアの基本情報から目的別の人気スポットまで詳しくお伝えしていきます。
ぜひオーストラリアでの滞在先選びの参考にしてくださいね!
オーストラリア基礎知識
オーストラリアへの渡航を検討する際は、まず国の基本情報を押さえておくことが大切です。
人口や言語といった基礎知識から、気候の特徴、現地での生活に関わる治安や物価まで、知っておくべき情報からチェックしていきましょう。
オーストラリアの首都・人口・言語
オーストラリアは南半球に位置する大陸国家で、首都はキャンベラです。
キャンベラは、シドニーやメルボルンと比べると小規模ながら、政治の中心として重要な役割を担っています。
オーストラリアの人口は約2,700万人(2024年6月現在)で、そのうち約90%が都市部に集中しています。
特にシドニーやメルボルンには各500万人以上が暮らし、オーストラリアの人口の大部分を占めるといわれています。
公用語は英語で、オーストラリア英語と呼ばれる独特のアクセントや表現が特徴的です。
観光地には日本語の案内も充実しており、留学生向けの英語学校も段階的に学べる環境が整っているため、英語に自信がない方でも安心して滞在できるでしょう。
オーストラリアの気候・地理・時差
オーストラリア大陸は南半球に位置するため、日本とは季節が正反対です。
気候は地域によって大きく異なり、北部は熱帯性気候で1年中暑く、南部は四季がはっきりしています。
オーストラリアの季節と気温の目安、日本との時差は、下記の通りです。
【季節と気温の目安】
季節 |
月 |
平均最高気温 |
夏 |
12月~2月 |
30~35度 |
秋 |
3月~5月 |
20~25度 |
冬 |
6月~8月 |
10~15度 |
春 |
9月~11月 |
20~25度 |
【日本との時差】
地域 |
代表都市 |
時差 |
東部 |
シドニー、メルボルン |
+1時間(サマータイム期間は+2時間) |
中部 |
アデレード、ダーウィン |
+30分 |
西部 |
パース |
-1時間 |
※サマータイムは10月第1日曜~4月第1日曜に実施(東部一部の州のみ)
旅行の計画を立てる際は、訪れたい都市の気候や時差を確認し、快適に過ごせるベストシーズンを選びましょう。
オーストラリアの物価・治安
オーストラリアの物価は日本と比べてやや高めで、特に都市部での外食や家賃は高額になる傾向にあります。
シドニーやメルボルンの場合、カフェでの食事は2,000円程度、アパートの家賃は月15万円程度からが一般的です。
治安は世界的に見ても良好で、女性の一人歩きも比較的安全ですが、夜間の人気のない場所への外出は避けるようにしましょう。
貴重品の管理には十分な注意が必要です。
また、自然が豊かな国だからこその注意点もあり、遊泳禁止エリアでの水泳や野生動物への接近は控えめにするなど、安全面での配慮はしっかりと行いましょう。
観光に人気な都市
オーストラリアには魅力的な観光都市が数多くあります。
中でも特に人気が高い観光都市が、シドニーとメルボルンです。
各都市の特徴を詳しく見ていきましょう。
シドニー|観光の定番・名所が充実
オーストラリアを代表する観光都市シドニーには、世界遺産のオペラハウスやハーバーブリッジといった有名スポットが集中しています。
シドニーハーバーを走る定期クルーズ船からは、街の絶景を一望できるほか、市内中心部には歴史的建造物のクイーン・ビクトリア・ビルディング(QVB)やショッピングエリアのダーリングハーバーなど、観光名所が徒歩圏内に点在。
さらに、世界的に有名なボンダイビーチでは、美しい海岸線を背景に、サーフィンやビーチアクティビティを満喫でき、年間を通して多くの観光客で賑わっています。
メルボルン|芸術とカフェ文化を楽しむ
メルボルンは、芸術とカフェ文化が息づく洗練された都市として知られています。
メルボルンの路地裏には個性的なカフェやレストランが立ち並び、世界一と称されるコーヒーを味わえるのが特徴。
特にデグレーブス・ストリートには多くの個性的なカフェが並び、テラス席でゆったりと食事やコーヒーを楽しむことができるのも魅力のひとつです。
フリンダース・ストリート駅周辺には、無料で入場できるナショナルギャラリーがあり、ホッサーレーンではストリートアートが楽しめます。
また、市内を走る無料のトラムは、観光客の便利な移動手段であるとともに、レトロなあずき色の車体そのものが観光スポットとなっています。
留学先に人気な都市
オーストラリア留学で滞在先を選ぶ際に重要なポイントは、「教育環境」「生活費」「治安」の3つです。
今回は、これらの条件を満たす留学先として人気の3都市をピックアップしてご紹介します。
それぞれの都市の特徴を確認して、自分に合った留学先を選んでくださいね。
ブリスベン|物価が比較的安く住みやすい
ブリスベンは、クイーンズランド州の州都として発展を続ける都市です。
オーストラリアの主要都市の中でも物価が比較的安く、年間を通じて温暖な気候に恵まれた住みやすい環境が特徴です。
市内には複数の名門大学や留学生向けの語学学校が点在し、教育環境も充実。
物価の安さと住みやすさから、ワーホリでの滞在先としても人気があります。
さらに、公共交通機関には学生割引が適用されるため、通学時の交通費も抑えられます。
シドニーやメルボルンと比べて家賃も手頃なため、生活費を節約したい留学生から高い支持を集めています。
シドニー|充実した教育環境
オーストラリアを代表する国際都市シドニーは、観光都市としても人気ですが、教育環境が非常に充実しているのも大きな特徴です。
シドニーには、世界大学ランキング上位のシドニー大学やニューサウスウェールズ大学があり、留学生向けの質の高い教育プログラムを提供しています。
語学学校も市内に200校以上あり、短期から長期まで目的に応じて選択可能。
ワーホリの滞在先としても、カフェやレストランなどの飲食店、ホテルなど、英語を活かせる仕事が豊富にあるのでおすすめです。
世界的な企業も多く、インターンシップの機会も充実しています。
ただし、物価が比較的高めなため、留学の予算は余裕を持って計画しましょう。
パース|治安が良く落ち着いた環境
西オーストラリア州の州都であるパースは、治安の良さと落ち着いた雰囲気が魅力です。
市内は清潔で整備が行き届いており、公共交通機関も安全に利用できるため、一人旅や留学生活でも安心して過ごすことができます。
シドニーやメルボルンと比べて都市の規模が小さく、のんびりとした雰囲気の中で学業に専念できる環境が整っているのが特徴。
近年では、この良好な治安と暮らしやすい環境から、移住を考える日本人も増えています。
近郊には美しいビーチも点在しているので、週末のリフレッシュにも最適ですね。
子連れ旅行にぴったりな都市
子連れでオーストラリアを訪れる際に大切なのは、子どもも一緒に体験できるアクティビティの豊富さと、安心して滞在できる環境です。
ここでは、子連れ旅行にぴったりのおすすめ都市を2つご紹介します。
ケアンズ|家族で楽しめるアクティビティが豊富
ケアンズは、子連れ旅行に特におすすめの都市として知られています。
世界遺産のグレートバリアリーフには子ども向けの半潜水艦ツアーが用意され、海の中の色とりどりの魚やサンゴを安全に観察することができます。
また、市内から日帰り圏内のグリーン島では、透明度の高い海でシュノーケリングやダイビングを楽しめるほか、グラスボトムボートで色とりどりのサンゴや熱帯魚との出会いを楽しめます。
他にも、世界最古の熱帯雨林として知られるダイントリー国立公園では、キュランダ観光列車で熱帯雨林を眺めながらの列車の旅や、スカイレールからの空中散歩など、大自然を楽しむアクティビティも充実。
途中のキュランダ村ではコアラやカンガルーとの触れ合い体験もでき、子どもたちの心に残る思い出となるでしょう。
ゴールドコースト|ビーチとテーマパークを満喫
ゴールドコーストは、開放的なビーチラインと大型テーマパークを有する、オーストラリア旅行で人気の家族向け観光都市です。
高層ビル群を背景に広がる遠浅の砂浜では、子どもたちも安心して遊ぶことができるでしょう。
最大の魅力は、オーストラリア最大級のテーマパークが複数集まるエリア。
ムービーワールドやシーワールド、ウェットンワイルドなど、年齢に合わせて楽しめる施設が揃っています。
観光地として発展を遂げたゴールドコーストには、ファミリールームを備えたホテルや子連れ向けのレストランが多いのも魅力のひとつです。
日本語対応の観光ツアーも豊富で、小さな子ども連れでも安心して観光を楽しむことができます。
自然を満喫するのにぴったりな都市
オーストラリアには壮大な自然を楽しめる都市が数多くあります。
オーストラリアの大自然を満喫したい方は、ぜひ下記の3都市をチェックしてみてくださいね。
アデレード|カンガルー島への玄関口都市
南オーストラリア州の州都アデレードは、野生動物の楽園「カンガルー島」への玄関口となっています。
カンガルー島へのアクセスは、車やフェリーで気軽に行けるほか、市内から空港までわずか15分、そこから飛行機で約30分という好アクセスが特徴です。
島内ではカンガルーやコアラ、アシカなどの野生動物たちを間近で観察することができます。
また、アデレード市内には無料で入園できる動物園やワイナリーが点在し、自然と都市文化の両方を満喫できます。
エアリービーチ|ホワイトヘブンビーチの観光拠点
クイーンズランド州北部に位置するエアリービーチは、世界で最も美しいビーチのひとつとされるホワイトヘブンビーチへの玄関口として知られています。
真っ白な砂浜と澄み切ったエメラルドグリーンの海が織りなす絶景は、世界中の観光客を魅了する人気スポットです。
定期運行のフェリーやクルーズツアーで手軽にアクセスできます。
エアリービーチ自体も美しいビーチリゾートとして人気があり、マリンアクティビティや島巡りツアーが充実した魅力的な観光地となっています。
ホバート|タスマニアの大自然への基点
タスマニア州の州都ホバートは、手つかずの原生林が広がるタスマニア島の観光拠点として人気を集めています。
世界遺産のタスマニア原生地域へのツアーが多数運行され、クレイドルマウンテンやフレシネ国立公園といった壮大な自然景観へのアクセスも良好。
また、市内には歴史的な建造物が点在し、週末には賑わいのあるサラマンカ・マーケットが開かれるなど、落ち着いた雰囲気の街並みも魅力です。
一度は行きたいオーストラリアの観光スポット
オーストラリアには、世界的に有名な観光スポットが数多く存在します。
その中でも、特に人気が高く、一度は行ってみたいおすすめ観光スポットを3つご紹介します。
シドニー・オペラハウス&ハーバーブリッジ
シドニーを象徴する観光スポットとして知られ、世界遺産に登録されているシドニー・オペラハウス。
貝殻をモチーフにした独特な外観は、世界で最も美しい建築物のひとつです。
外観の美しさだけでなく、内部ではオペラやコンサートなどの公演が定期的に開催され、芸術作品としての価値も高く評価されています。
特に夜のライトアップは、訪れる人々を魅了する絶景です。
シドニーの夜景スポットとして有名なサーキュラーキーからは、ライトアップされたオペラハウスとハーバーブリッジの幻想的な風景を楽しむことができます。
クレイドル・マウンテン
クレイドル・マウンテンは、タスマニア島の世界遺産「タスマニア原生地域」に位置する標高1,545メートルの山です。
オーストラリアでも特に美しい自然景観を誇る場所として知られ、周辺には氷河によって形成された湖や渓谷が広がっています。
中でもダブ湖(Dove Lake)は、クレイドル・マウンテンの荒々しい岩肌を背景に広がる神秘的な湖として、写真スポットとしても人気。
ハイキングコースも充実しており、お子様も参加できる初心者向けの散策路から上級者向けの本格的なトレッキングコースまで、様々なレベルに対応したコースが整備されています。
運が良ければ、この地域特有のウォンバットやタスマニアデビルといった希少な野生動物を観察することもできるでしょう。
エアーズロック(ウルル)
オーストラリアの中心部に位置するエアーズロック(現地名:ウルル)は、世界最大級の一枚岩です。
朝日や夕日に照らされると、岩肌の色が刻々と変化する光景は圧巻。
特に、カタジュタ展望台からの眺めは、絶好のフォトスポットとして知られています。
また、先住民アボリジニの聖地でもあるウルルには、古代の壁画や文化的な遺産が数多く残されています。
サンライズ・サンセットツアーや先住民ガイドによる文化体験ツアーなど、様々な角度からその魅力に触れることができる観光プログラムが用意されているのも、ウルルならではです。
まとめ
留学におすすめのブリスベン、観光の拠点として人気のメルボルン、そして子連れ旅行にぴったりなケアンズなど、オーストラリアには魅力あふれる都市が点在しています。
目的に合わせて訪れる場所を選べば、より充実した旅を楽しめるでしょう。
また治安が良く、初めての海外旅行でも安心して滞在できるのもオーストラリアの魅力のひとつ。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの都市を見つけて、思い出に残る素敵な旅を計画してくださいね!

◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。