
「オーストラリアで何を食べればいい?」
「現地の名物グルメが気になる!」
そんな方のために、この記事ではオーストラリアの食文化の特徴と、旅行者にも人気の料理・スイーツ・ドリンクを8つ厳選してご紹介します。
多文化国家として発展してきたオーストラリアには、イギリス・アジア・地元の先住民文化が融合した、他国にはないユニークな食体験があります。特に、肉料理やコーヒー文化、そして個性あふれるスイーツは、オーストラリア旅行の大きな魅力のひとつでしょう。
本記事を読めば、現地で「絶対食べたいグルメ」がすぐに見つかるはずです。
- オーストラリアで絶対食べたい!人気の料理5選
- オーストラリアで人気の飲み物・スイーツ3選
- オーストラリアの食文化の特徴とは?
- 旅行前に知りたいオーストラリアの食事マナーと習慣
- 日本とこんなに違うオーストラリアの食文化
- まとめ
オーストラリアで絶対食べたい!人気の料理5選
移民によって育まれた多種多様なオーストラリア文化の中で、近年のオーストラリア国民にとって定番になっている有名な料理を5種類ご紹介しましょう。
ミートパイ
現地の国民にも観光客にも大人気なのがミートパイ。もともとイギリスの開拓者たちが持ち込んだ食べ物で、ミンチ肉とグレービーソースがパイ生地に包まれています。
ミートパイにはさまざまな種類があり、ひき肉入りのグラウンド、プレーン、トラディショナルと、角切り肉が入ったステーキ、チャンキーがあります。
お肉には、牛肉のほか、ラム肉や鶏肉が使われています。特に有名なのが、シドニー郊外のブルー・マウンテンズ近くの町・ルーラ(Leura)にある「BAKEHOUSE」というミートパイ専門店です。ここでは、カンガルー肉で作ったパイを楽しむことができます。
ミートパイは専門店以外でも、ガソリンスタンドのレジ横、パブやカフェ、レストランなど、どこでも食べられるのが魅力。また、スーパーマーケットでは冷凍食品としてさまざまな種類が売られており、手軽にミートパイを購入することができます。
フィッシュ&チップス
フィッシュ&チップスもイギリスの植民地だったオーストラリアならではの代表的な伝統料理のひとつ。魚はタラやスズキの一種でオーストラリアの高級魚であるバラマンディー、鯛の一種であるスナッパーなどを用いて、天ぷら風(Battered)やグリル(Grilled)、パン粉揚げ(Crumbed)で調理したものです。
一番親しまれている調理法はBattered(天ぷら風)だと言われています。
オーストラリアでは、レモンを絞ってかけ、タルタルソースで食べるのが一般的。街中の専門店やレストラン、パブのメニューにもある定番料理ですが、テイクアウェイ(オーストラリアでは持ち帰りをテイクアウェイと言います)で頼むのが一般的でしょう。
オージービーフステーキ
オーストラリア産の牛肉は「オージービーフ」として世界的にも有名です。日本でも親しまれているオージービーフですが、オーストラリアでは放牧での飼育が主流で、牛の運動量が多いため、脂肪が少なく赤身が多く引き締まっているのが特徴なのだとか。
スーパーマーケットでも購入できますし、レストランでは、焼き加減やソース、付け合わせの野菜、ポテトの調理方法(マッシュポテトかフライドポテトか)などを選べることが多く、自分好みの一皿に出会える楽しみがありますね。
ソルト & ペッパーカラマリ
ソルト & ペッパーカラマリは、塩胡椒で味付けをしたサクサクな衣の柔らかいイカのフライです。その魅力はシンプルさと、塩胡椒の絶妙なバランスにあるでしょう。
ビーチや自宅などでも手軽に食べられ、ビールやワイン、炭酸水などとの相性も抜群です。多くのレストランのメニューや、街中のカフェでも売られている人気料理のうちの一つです。
カンガルーミート
オーストラリアならではの食体験をしたいなら「カンガルーミート」は外せません。アボリジニの時代から食べられていた伝統的な食材で、赤身が多く高たんぱくでヘルシーな食材。レストランではカンガルータルタルやステーキなどで提供されることが多く、クセが少なく食べやすいと評判です。スーパーマーケットでも串焼きやステーキ用として販売されていることが多いです。
オーストラリアで人気の飲み物・スイーツ3選
コーヒー文化の国として有名なオーストラリアにはカフェが多く、オーストラリアならではのさまざまな飲み物やスイーツがあります。
ここでは、オーストラリアの有名な飲み物やスイーツを3種類ご紹介します。
フラットホワイト
オーストラリアのカフェ文化を象徴する一杯である「フラットホワイト」。最近では、日本のカフェでも時々見かけるので、ご存知の人もいるかもしれません。
カフェラテとあまり変わりないように見えますが、違いはミルクの質にあります。カフェラテがミルキーであるならば、フラットホワイトはよりクリーミーなのが特徴です。なめらかでシルクのような舌触りで、ほろ苦いエスプレッソの風味が際立ちます。オーストラリアに行ったらぜひ試してほしいコーヒーです。
パブロバ
オーストラリアを代表するスイーツ「パブロバ」。メレンゲをベースにした焼き菓子に、生クリームやフルーツをたっぷりデコレーションしたデザートです。
外はサクッ、中はふわっとマシュマロのような食感が魅力で、甘みと酸味のバランスが絶妙なスイーツ。レストランやカフェのメニューで見かけることが多く、見た目も華やかで旅行中のデザートにぴったりです。
ラミントン
オーストラリア発祥の「ラミントン」もオーストラリアを代表するスイーツ。四角く切ったスポンジケーキをチョコレートでコーティングし、その上から乾燥ココナッツをまぶしたデザートです。中にはスポンジの間に、バタークリームが挟んであることも多いのが特徴。見た目はシンプルながら、しっとりした生地とココナッツの香ばしさが絶妙にマッチします。
カフェはもちろん、スーパーでも気軽に手に入れることができるため、お土産にも人気のスイーツです。
オーストラリアの食文化の特徴とは?
オーストラリアの食文化は、多様な移民文化と歴史的背景によって形づくられた、ユニークで多国籍なスタイルが特徴です。その主な特徴を3つの視点から解説します。
イギリス文化の影響と移民による多国籍化
かつてイギリスの植民地であったことから、オーストラリア料理には、ミートパイやフィッシュ&チップスなどのイギリス料理が現在も根強く残っています。しかし、第二次世界大戦後に移民政策が進んだことで、アジアやヨーロッパを中心に多くの人々が移住。結果として、中華・ベトナム・イタリア・ギリシャ・日本など、世界中の料理が日常的に食べられる国になりました。
街中にはチャイナタウンやイタリア人街などがあり、観光客も気軽に本格的な多国籍グルメを楽しめます。このような歴史が、現在の多様なオーストラリアの食文化を築き上げました。
オーストラリアならではの食材も豊富
一方で、オーストラリア独自の食文化もあります。たとえば、カンガルー肉は多くのスーパーでも売られており、地元民は自宅やバーベキューなどで頻繁に食べているのだとか。その他にもワニやエミューなどオーストラリア特有の食材もレストランで楽しむことができます。
また、先住民「アボリジニ」の食文化には、狩猟や採集で得た野生動植物を加熱して食べるという、シンプルながら自然に寄り添った知恵が活かされてきました。
豊かなカフェ文化とフードスタイルの進化
都市部では、さまざまな形態のカフェ文化が根づいており、オーストラリアは「コーヒー文化の国」としても知られています。
なかでも、オーストラリア発祥のフラットホワイトは、エスプレッソにスチームミルクを合わせた滑らかなコーヒーで、現地の定番。
また、トーストやベーグル、クロワッサン、キャロットケーキなど、「カフェフード」と呼ばれる軽食・スイーツのバリエーションも豊富です。
さらに、オーストラリアは新世界ワインの生産国としても有名で、オーストラリアの食文化におけるワインの役割は非常に重要なものとして知られています。
食事と共に地元のワインを楽しむスタイルも広く親しまれています。さらにはファストフードの定番・ミートパイやハンバーガーも、観光客・地元民問わず親しまれています。
旅行前に知りたいオーストラリアの食事マナーと習慣
オーストラリアを楽しむ上で、事前に知っておきたい現地のマナーや独特な食事の習慣があります。これを知っておくと、よりスムーズに、そして快適に食事を楽しめるでしょう。
チップは基本的に不要?
オーストラリアでは、基本的にチップの習慣はありません。カジュアルなカフェやレストランでチップを支払う必要はないです。
ただし、高級レストランで特別なサービスを受けたり、非常に満足した場合には、感謝の気持ちとして代金の5〜10%程度のチップを置いていくこともあります。
また、食器はナイフとフォークを揃えて皿の上に置くのが「食事を終えた」サインとなります。
オーストラリア独特の注文・食事習慣
現地の飲食店では、「テイクアウェイ(持ち帰り)」が非常に一般的。また、一部のレストランでは、お酒の提供がない代わりに客が自分でアルコールを持ち込める「BYO (Bring Your Own)」という制度があります。
この場合、持ち込み料(Corkage Fee)がかかりますが、安価にワインを楽しめるのは魅力的です。カフェでは、着席する前にカウンターで先に注文と支払いを済ませるシステムも一般的ですので、店員さんの指示に従って行動しましょう。
日本とこんなに違うオーストラリアの食文化
オーストラリアと日本では、同じ「食事」でも習慣や価値観にさまざまな違いがあります。旅行前に知っておくと、現地での食事がもっと楽しくなるポイントを3つに分けて紹介しますね。
味付け・ボリュームの違い
まずは味付けと調理法の違いについてです。オーストラリアに限らずイギリスなど欧米の食文化は、比較的濃い味付けが多く、日本の繊細な味付けに慣れている人は「少し重く感じる」こともあるかもしれません。
スイーツに関しても、甘すぎる!と感じる可能性もあります。また、1人前の量が多いのもオーストラリアの食事の特徴のひとつ。カフェやレストランの料理はボリューム満点なので、軽めに注文するか、シェアするのもおすすめです。
食材の違い
オーストラリアでは動物も植物も地元で育った食材を使う「地産地消」が当たり前の文化として根づいています。食料自給率は200%越えで、食材の鮮度と品質は非常に高いでしょう。
一方、日本では全国各地や海外の食材が簡単に手に入るため、「なんでも揃う」印象がありますが、オーストラリアはその土地ならではの食材を楽しめるのが魅力と言えるでしょう。
食事時間やライフスタイルの違い
オーストラリアの人々は、早寝早起きで規則正しい生活を送る傾向があります。そのため、朝食は早め、昼食は12時頃、夕食は19時までに済ませる人が多く、夜遅くまで営業している飲食店は少ないと思います。
朝の時間帯にはカフェで朝食をとる文化が根づいており、出勤前にコーヒーと軽食を楽しむ姿がよく見られます。
一方、日本は夜型の生活習慣が多く、夕食が遅めという違いが顕著なポイントですね。
まとめ
この記事では、オーストラリアの食文化の特徴と、絶対に食べたいおすすめ料理、日本との食文化の違い、そして旅行前に知りたいマナーを紹介してきました。オーストラリアの食は、イギリスの伝統を引き継ぎながら、世界各国の料理を融合させて進化した、まさに「グローバルな味」と言えるでしょう。
カンガルーのような日本ではなかなか味わえない食材や、カフェ文化から生まれた本格コーヒー、見た目も可愛いスイーツなど、現地だからこそ楽しめる魅力がたくさんあります。オーストラリア旅行を計画中の方は、ぜひ本記事を参考に、現地グルメを思い切り楽しんでくださいね!
◇経歴
・大学時代の4年間
(そのうち1年はシドニーのニューサウスウェールズ大学)
・外資系ブランドの接客時代2年間
・外資系ホテルのコンサル営業時代5年間
◇資格
TOEIC870点、英検2級
◇留学経験
オーストラリア・シドニー・1年間ア・ニューサウスウェールズ大学
◇海外渡航経験
・オーストラリア(留学・旅行)
・アメリカ(海外派遣・旅行)
・オランダ、ベルギー、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イギリス、インドネシア、バンコク、ドバイ、マレーシア、フィンランド、デンマーク、シンガポール(旅行)
◇自己紹介
小学生の頃から英語が好きで、英会話教室に通っていました。
さまざまな国籍の方々とコミュニケーションをとることも好きです。
休日は国内外問わず旅行やカフェ巡り、ピラティスなど割とアクティブに過ごしております。