フィリピンペソの為替レートは?日本円からの両替はどこでできる?

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旅行や留学、出張などでフィリピンに滞在する予定のある方は、フィリピンの通貨であるフィリピンペソについて知っておく必要があります。

この記事では、フィリピンペソの為替レートや両替の方法、物価事情などを解説します。為替レートは常に変動するので、最新情報を確認した上で準備を進めましょう!

フィリピンペソの基礎知識

フィリピンペソ(Philippine Peso)はフィリピンで使用されている通貨です。

通貨コードは「PHP」、通貨記号は「₱」です。フィリピンに滞在するためには、現地通貨であるフィリピンペソについて知ることが必要です。以下では、フィリピンペソの特徴について詳しく紹介します。

ペソはスペイン植民地時代に作られた通貨

ペソはスペインがかつて植民地としていた国で使用されている通貨です。現在でもフィリピンの他に、チリやメキシコ、アルゼンチンといったスペインの植民地だった国で使われています。

同じペソでも国によって為替レートが違うため、国ごとの為替レートを事前に確認することが大切です。

フィリピンペソの単位と紙幣・硬貨の種類

フィリピンペソには、複数種類の紙幣硬貨があります。紙幣と硬貨の種類はそれぞれ以下の通りです。

フィリピンでは少額は硬貨が中心で、近年は20ペソも硬貨として流通しています。

紙幣の種類:いずれもサイズは同じ

・20ペソ
・50ペソ
・100ペソ
・200ペソ
・500ペソ
・1,000ペソ

硬貨の種類:1ペソ未満の単位はセンタボ

・20ペソ
・10ペソ
・5ペソ
・1ペソ
・25センタボ
・10センタボ
・5センタボ

2022年には1,000ペソの紙幣デザインが変更され、続いて2024年には50ペソ、100ペソ、500ペソの紙幣デザインも変更されました。

旧紙幣では紙幣の表に国民的英雄が描かれていましたが、新紙幣ではフィリピンを代表する野生動物の絵柄に変わっていますので、新旧のデザインを確認しておくと安心です。

フィリピンペソの為替レート

2025年12月19日21:47:02UTC時点の1フィリピンペソ(PHP)の為替レートは、2.69円(JPY)です(1JPY=0.37PHP)。過去1年間では、1フィリピンペソ=2.48円から2.72円の間で推移しています。

JPY→PHPの為替レート過去1年間の最高値と最安値

2025年4月21日には、1円=0.4007ペソを記録しました。この日の日本円の価値は比較的高く、日本円からフィリピンペソに両替するには良いタイミングでした。

一方で、2025年8月15日において、1円=0.3516ペソを記録しました。この日は日本円の価値が低いため、日本円からフィリピンペソに両替するには若干不利な状況となりました。

日本円の価値の変動

過去1年間のJPY/PHP(円ペソ)の相場変動を見ると、全体的に1.16%下降しています。これは、フィリピンペソの価値が日本円に対して高まっていることを意味します。

このように、日本円からフィリピンペソなどの外貨に両替をする場合、有利なタイミングと不利なタイミングがあります。為替相場のチャートを注視して、できるだけ損をしないタイミングで両替しましょう。日本円の価値の変動を知るには、毎日のドル円相場のニュースなどに注目することもおすすめです。

日本円からフィリピンペソに両替する方法

日本円からフィリピンペソへの両替は、日本国内およびフィリピンのどちらでも可能です。それぞれの特徴を確認した上で、自分のニーズに合わせて両替方法を選びましょう。

日本国内での両替方法

日本国内では、外貨両替専門店、金券ショップ、空港内にある両替所などで日本円からフィリピンペソに両替ができます。

それぞれの場所での両替の特徴は以下の通りです。

両替場所 特徴
外貨両替専門店 ・提携先や両替方法(店舗・宅配など)によって手数料が異なる
金券ショップ ・空港より両替レートが安い傾向
・外貨の在庫状況が安定していない場合がある
空港の両替所 ・手数料は高め
・同じ空港内でも両替所ごとに手数料が異なる

両替をする前に、為替相場をしっかりとチェックしましょう。過去の最高値や最安値を参考にすると、よりお得なタイミングで換金できます。

また、オンラインの為替計算ツールを活用すれば、リアルタイムの情報を簡単に確認できます。

フィリピン国内での両替方法

フィリピン国内では、銀行や両替所、ホテル、大手ショッピングモールなどで日本円からフィリピンペソへの両替が可能で、日本国内よりも良いレートで両替できることも多いです。そのため、フィリピン渡航時にあえて米ドルの現金を用意する必要はないでしょう。

現地到着後すぐにタクシーに乗りたい場合やチップを渡すシーンなどに備えて、必要最低限の金額のフィリピンペソを日本出発前に両替しておき、現地でさらに追加の両替をするという方法もおすすめです。

以下、フィリピン国内での両替方法の特徴を紹介します。

両替場所 特徴
銀行 ・偽札が混じっているリスクが低くて安全
・両替レートは街中の両替所ほど良くはないが、営業時間が短く、土日祝は休業が多い
街中の両替所 ・銀行やホテルよりも両替レートが良い
・違法営業している両替所もあるので注意が必要
ホテル ・深夜や早朝でも安全に両替できる
・両替レートはあまり良くない
・緊急時の両替先として使うのが便利
大手ショッピングモール ・モールの営業時間内に比較的安全に両替できる
・街中の両替所に比べるとレートは良くない

街中の両替所は店舗ごとの競争率が高いことから、どこでも比較的良いレートが適用されていますが、必ず公認の両替所を選びましょう。

公認の両替所であることの確認は、両替所の店頭にフィリピンの中央銀行であるBangko Sentral ng Pilipinas(BSP)が発行した両替業許可証があるかどうかで判断できます。

スリや置き引きの被害に遭わないように、人通りが多い安全な場所にある両替所を選びましょう。

フィリピンの物価事情や生活費の傾向

フィリピンの物価は、都市部と地方によって大きく異なります。マニラやセブなどの都市部では、飲食や宿泊費が地方より高めですが、日本と比較すればリーズナブルです。ここでは、フィリピン滞在を楽しむためにフィリピンの物価事情について解説します。

生活必需品の価格

フィリピンの日常生活で必要なものは、一般的に日本と比較してかなり安価で売られています。

例えば、スーパーで購入できる米やパンといった食品は、地域やブランドによって異なるものの日本の約半額以下で手に入ることが多いです。

地元産の果物や野菜もローカル市場では非常に安価で、特にバナナ、マンゴー、パパイヤといった熱帯フルーツは1キロあたり数十ペソ程度から購入できます。

一方で、輸入品や高級ブランドの商品は比較的高く、日本と同等またはそれ以上の価格が設定されていることもあります!

外食費

フィリピンでは、ローカルな食堂やストリートフードなどを1食あたり50ペソから100ペソ程度で楽しむことができます。つまり、日本円に換算すると約100円から200円程度です。

有名なフィリピンの伝統的な家庭料理も手軽な価格で気軽に楽しめます。

以下は外食にかかる費用の一例です。

外食例 フィリピンペソ 日本円換算
フードコート(モール) ・200〜400ペソ
・500〜1,000円
500〜1,000円
マクドナルド ・120〜200ペソ
・300〜500円
300〜500円
スターバックス ・160〜200ペソ
・400〜500円
400〜500円

中には、高級レストランや国際的なチェーン店では数百ペソから数千ペソかかることもありますが、それでも日本よりも安く楽しむことができます。

交通費

フィリピンでは交通費も非常に安価で、公共交通機関を利用すると節約できます。

ジープニーと呼ばれる乗り物は短距離の移動に便利で、1回わずか10ペソから20ペソ程度で利用できます。

また、バイクタクシートライシクルといった乗り物もあり、地域ごとに料金が異なるものの、交渉次第ではリーズナブルに利用できます。

一方、都市部では交通渋滞が深刻な問題となっているため、鉄道や配車アプリの利用が増えています。配車アプリを利用した場合でも初乗りが45ペソで100円と、日本と比較すると料金をとても安く抑えられます。

住宅費

都市部でも地方部でも、フィリピンでは賃貸物件を日本と比べて非常に安く借りることが可能です。月額数千ペソから住居を借りることができます。

例えば、マニラの中心部に位置するコンドミニアムでも、35,000ペソ(約8.8万円)ほどで高級な物件が借りられます。地方ではさらに安い物件が多く、月額10,000ペソ以下で快適な家を見つけられます。

エリアや施設のクオリティによって物件価格は大きく異なりますが、予算に応じて物件を探すことが可能です。

光熱費

フィリピンの光熱費は日本と比較すると割安なものの、エアコンや家電を使う頻度によってコストがかさむ場合もあります。特に暑い季節には冷房が欠かせないため、電気代が高くなります。

一般的な家庭では、月々の電気代約2,000ペソから5,000ペソ程度が相場です。一方、水道代やガス代は比較的安価で、月々数百ペソ程度で抑えられる場合が多いです。

医療費

フィリピンでは、医療費も基本的に日本より安いです。診察料は病院ごとに異なりますが、公立病院では数百ペソ、私立病院でも数千ペソ程度で診察を受けられます。

ただし、高度な医療や専門的な治療を受ける場合は高額になることがあるため注意が必要です。特に、海外からの輸入薬や最新の治療法を必要とする場合は、より多くの費用がかかります。

万が一に備えて、フィリピンへ滞在する際は医療保険に加入しておきましょう。

娯楽費

フィリピンでは、娯楽費も非常に安価です。映画館での映画鑑賞は1回あたり約200ペソから300ペソ程度で、日本の半額以下で楽しめます。また、カラオケやビーチリゾートでのアクティビティも比較的安いため、観光客にも人気があります。

一方、高級リゾートや特別な体験については、日本と同等以上の費用がかかることもあるため、事前にしっかりと金額を確認しておきましょう。

フィリピンで1ヶ月暮らす場合の生活費の予算は?

単身でフィリピンに1ヶ月滞在する場合、前述の物価事情を鑑みて90,000円から180,000円が必要になります(家賃込み)。日本よりも生活費が安く済むとはいえ、以下のような場合には追加で費用がかかるため、多めにお金を用意しておきましょう。

・買い物や外食を楽しみたい
・旅行や観光を予定している
・スパやマッサージを楽しみたい
・エアコンを気にせずに使いたい

滞在中の過ごし方によって必要な費用は変わってくるので、事前に何をしたいのか計画しておくとより安心です。

フィリピンでお金を取り扱うときに注意すべきこと

最後に、フィリピンでのお金を取り扱うときの注意点について解説します。 自分の身を守るために、日本と同じ感覚で行動しないように気を引き締めて行動することが大切です。

現金は多めに準備しておく

フィリピンでは現金が主な手段として広く利用されているため、現金を多めに準備しておきましょう。特に地方や小規模な店舗では、クレジットカードや電子マネーが使えないことが多いです。

ちなみに、500ペソ1,000ペソなどの高額紙幣はお釣りがない場合があるため、少額紙幣を多めに持っておくと安心です。屋台やトライシクルなどでは、細かいお金が重宝されます。

なお、現金を一箇所に保管するのは避け、複数の場所に分けて管理するのがおすすめです。盗難や紛失のリスクを減らすため、安全な場所に分散して現金を保管しましょう。

人前で財布の中からお金を出さない

スリや引ったくりの被害に遭わないように、できるだけカバンの中で財布からお金を取り出すなど、人前で財布を出さないようにしましょう。

特に、両替をした後に大量の現金を持ち歩く際は、バッグや財布をしっかりと管理することが大切です。

ATM利用時は周囲の安全確認をする

ATMを利用する際は、銀行内や警備員がいる安全な場所にあるATMを利用するようにしましょう。

フィリピンの都市部ではATMが設置されていますが、地方では数が限られています。安全を第一に考えて、人通りが少ない場所や夜間のATM利用は避けましょう。

ちなみに、フィリピンではATM利用時に手数料が発生することが多いです。1回の引き出しで200〜250ペソ程度の手数料がかかるため、一度にまとめて引き出すほうがコストを抑えられます。

クレジットカードから目を離さない

支払時にクレジットカードを渡す際は、その場を離れないようにするか、クレジットカード情報をメモされないよう、目を離さないようにしましょう。カードスキミングの被害を防ぐために必要な対応です。

また、万が一に備えてメインのクレジットカードのほかに予備のカードを用意しておき、安全な場所に保管しておくと安心です。

予備のカードは、メインのカードが使えなくなった場合や盗難時に役立ちます。

チップ用のお金を準備しておく

フィリピンではチップ文化があり、ホテルやレストランでのサービスにチップを渡すのが一般的です。また、空港やホテルのポーターにも同様にチップを渡すことが礼儀とされています。

以下を参考にチップの金額を検討してください。

項目 チップ目安
ポーター ・10ペソ/荷物ひとつ
ルームキーパー ・20ペソ/1泊
レストランのウェイター ・料金の10%程度 ※料金にサービス料を含む場合は不要
タクシー ・料金の10%程度

まとめ

フィリピンでの滞在を楽しむためには、フィリピンペソの為替や物価の相場、両替方法を知っておくことが必要です。よりお得に両替ができる方法で、フィリピンペソに両替しましょう。 また、フィリピンではクレジットカードでの支払いに対応しているものの、まだまだ現金での支払いが根強く残っています。お金の取り扱いには注意しながら、海外ならではのチップ文化についても意識しておくとより滞在を楽しめます。

必要な知識を身につけた上で安全対策を徹底し、楽しいフィリピンライフを送りましょう!

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Tammy

◇経歴
銀行の外国為替業務で英語を使用した仕事の経験があります。

◇英語に関する資格
TOEIC 860

◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
・海外駐在帯同家族としての長期滞在:アメリカ4年、インドネシア5年、ベトナム3年
・旅行経験:アメリカ、インドネシア、ベトナム、中国(香港・マカオ)、マレーシア、シンガポール、タイ、モルディブ、オーストラリア、カナダ、バハマ、フランス、スイス、ニューカレドニア

◇自己紹介
学生時代から英語は好きで、さまざまなタイプの英会話レッスンを受けた経験があります。 アメリカに滞在した4年間は子育てに専念。子どもたちを現地の幼稚園や公立小学校に通学させるなかで、保護者としてボランティアなどを経験しました。 インドネシア語とベトナム語は現地で学習。英語が通じない現地の人とのコミュニケーションに役立ちました。 帰国後に取得した資格:インドネシア語検定C級、ベトナム語検定6級