ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆様、こんにちは!今回のネイティブキャンプのコラムでは、観光、留学先としても人気の英語圏の国、ニュージーランドへの移住に興味のある方に有益な情報をたくさん紹介していきます!
ニュージーランドは英語圏の中でも治安が良く、首都や政治の中心地であるウェリントン、一番の大都会オークランドでさえも車で少し走れば大自然を感じることができる自然大国です!
実は筆者も大学生の頃に首都のウェリントンに留学をしていました。長年移住先としても世界中から人気が高く、様々なビザを利用して長期滞在をしたり、永住権を獲得して移住をする人もたくさんいます。
ニュージーランド移住を検討している方、少しでも興味のある方にとって参考になれば幸いです。
ニュージーランドにいる日本人の数は?
2023年の8月に、ニュージーランド統計局によって2022年7月から2023年6月までにニュージーランドに移住した外国籍を持つ人の数(永住ビザ保持者)を発表しました。その結果によると、推計86,800人だったようです。
コロナ禍を終え、2022年の初頭から国境の緩和が起きたことにより、ニュージーランドは積極的に移民の受け入れを行っています。2022年以降、毎月平均約12,000人の永住権ビザを持つ外国人が移住しているようです。
ちなみに、2022年7月から2023年6月までの1年間でニュージーランドへ移住した日本人(日本のパスポートを所有している人)の数は1,953人だそう。
ニュージーランドに移住し永住する日本人が増えることで、単に同じ国出身の仲間が増え、そのコミュニティが活性化するだけでなく、地域社会への溶け込みやすさが増えます。
それゆえ、日本の文化や価値観、技術、アートや色、スポーツなどに現地の人たちが興味を持ってくれる機会も増えます。現地の人たちと日本人の共生という面でも、良い影響を与えてくれます。
ここからは、これから単身や家族でニュージーランドに移住を検討している方のために、移住のために取得が必要なビザの種類やビザを取得するための条件をお伝えします。
参考資料:https://nznomoney.com/20230822-2/
ニュージーランドのお金 | 疑問 日本人永住者ってニュージーランドに何人いるの?
ニュージーランド移住に必要なビザの種類や条件
それではここから、ニュージーランド移住のために必要なビザの種類とその取得条件についてお伝えしていきます。
取得するビザの種類によって必要な書類や経歴、資金などの条件も異なるため、自分が希望するビザの種類を把握した後は詳細情報をしっかりと確認しておきましょう!
永住権を獲得する場合
ニュージーランドで永住権を獲得するためには、現地にとって必要な人間であることを証明する必要があります。
年々ニュージーランドに移住を希望する人が増えている状況において、あなた自身の職業的な強みは何か、それが同国にとってどのような利益をもたらすのかということに対して十分な答えを求められます。
日本で働いている間に身につけたスキルや資格、経験を使って仕事探しを行い、現地で雇ってもらえた会社などを通して就労ビザを得ることが永住権を獲得して移住することへの第一歩です。
ニュージーランドの永住権審査には、「技能移民」「起業家」「投資家」という3つの審査の種類があります。それぞれ、審査基準が異なります。
技能移民部門
就労ビザを取得し、地道に働きながら永住権の取得を目指す「技能移民部門」では。雇用状況やこれまでの職歴、学歴、資格、年齢などのチェック項目があります。それぞれのポイント数も決められています。
英語力の面では、IELTSで6.5以上は必要でしょう。また、心身ともに健康であることや犯罪歴がないことなども審査条件にあります。
起業家部門
起業家部門では、英語力の面ではIELTS 4.0とあまり高いスコアは求められません。また、学歴を問われることもありません。
しかし、企業のための資金を最低10万ドル確保していることが求められます。これまでの日本での自営業の経験やマネージメント経験、ニュージーランド国内でどれくらい雇用を創出できるかの予想などの項目があり、それぞれにポイントが加算されます。
最近では、ITや輸出などの分野で新しい技術やサービス、現地で雇用を生み出すことのできる人材への需要が大きいようです。
投資家部門
投資家部門は、年齢制限なしで事業経歴が必須ではない「投資家プラス」と、65歳以下を対象とした「投資家2」という2つのカテゴリーから選べます。前者は3年以上の投資期間で1,000万ドルの投資を行うことが申請の条件です。
投資の対象は、ニュージーランド政府や自治体が発行した債券、現地の企業の社債、現地で登録した銀行により発行してもらった債券、不動産開発などです。
永住権取得に必要な英語力について
移民審査において、審査条件に英語力の記載がないのは「投資家部門」の「投資家プラス」のみです。ということは、そのたの部門に申請する場合英語力を証明するスコアが必要ということになります。
その際に求められるのは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングにおけるバランスの取れた英語力です。ニュージーランドでよく使用される試験にはIELTSがあげられます。
本屋さんやネットでもIELTSの対策テキストがたくさん売られているため、ぜひ手に取って内容を確認するところから始めてみましょう。
参考資料:ニュージーランドの移住のメリット。生活費やビザの取得方法まで解説!| 【セカイプロパティ】日本最大級の海外不動産情報サイト
https://ja.sekaiproperty.com/article/2705/newzealand-immigration-guide#toc1
ニュージーランド移住のメリット
続いて、ニュージーランドに移住することによって得られるメリットをお伝えします。
豊かな大自然と都市部のバランス
ニュージーランドは日本とは真逆の南半球、オセアニアにあります。オーストラリアの南東に浮かぶ島国です。
北島と南島の大きな二つの島があり、そのほかにも数多くの小さな島々で構成されています。国土は日本の約4分の3、人口は2020年時点で約495万人です。
日本からのアクセスですが、羽田もしくは成田からは約10時間、関西国際空港から約11時間です。最大都市のオークランドまでの直行便が出ています。
ニュージーランドには日本と同じように四季があり、季節ごとに自然界がさまざまな表情を見せてくれます。南半球に位置するため、季節の移り変わりは日本と真逆です。
日本が春の時はニュージーランドは秋、日本が夏の時はニュージーランドは冬、日本が秋の時はニュージーランドが春、日本が冬の時はニュージーランドが夏になります。
一年を通してとても温暖な気候です。夏は日本のような蒸し暑さがなく、カラッとしています。冬には特に南島で雪が降ります。そのため世界でも有数のスキー場やスノーボードなどアウトドアスポーツの名所がたくさんあります。
最大の都市オークランドや、政治の中心地である首都のウェリントンでさえも、中心部から車で15分も走れば大自然の中に入ることが可能です。
ショッピングモールや映画館、美術館や博物館、大学、病院などの商業施設がしっかりと揃っている都会もありつつ、同時に大自然を感じられるのはニュージーランドに移住することの醍醐味と言えるでしょう。
移住満足度が高い
ニュージーランドへ移住を希望する人は世界中にたくさんいると言われています。その理由の一つが、すでに移住をした人の満足度が高いことからわかります。
2019年に金融グループのHSBCが発表した移住満足度調査によると、ニュージーランドは世界の中で第5位という結果に!「経済」「経験」「生活面」などの複数の項目のスコアの合計を集計したものになります。
特にニュージーランドが高いスコアを得たのは「ワークライフバランス」「心身の健康」「政治的定性」でした。
参考資料:ニュージーランドの移住のメリット。生活費やビザの取得方法まで解説!| 【セカイプロパティ】日本最大級の海外不動産情報サイト
https://ja.sekaiproperty.com/article/2705/newzealand-immigration-guide#toc1
ニュージーランド移住のデメリット
さて、ニュージーランドへの移住におけるメリットを解説した上で、デメリットも見ていきましょう。実際に家族でニュージーランドへ移住をした経験を持つ山口さんご家族の経験談を引用させていただきながら、解説していきます。
埼玉県出身の家族五人でニュージーランドのハミルトンに在住している御一家・2005年に日本人の夫とオークランドへ移住したのち、2006年に長女、2008年に長男を一時日本に帰国して出産されたそう。その後、またニュージーランドに戻って子育てをしました。
2009年に旦那さんのご都合でハミルトンに引っ越した後は、2014年に永住権を取得。次女を出産して今は家族5人でハミルトンで暮らしているそうです。
そもそもニュージーランドに移住を決めたのは、「家族との時間をしっかりとりたい」という気持ちからだったそうです。
移住に備えるために貯蓄が必要
ニュージーランドに限らず、どの国に移住するのにもお金がかかります。現地で働く予定ではあったものの、現地について、仕事が見つかるまでに最低限の暮らしが2人でできるくらいの貯蓄は必要とのこと。
山口さんご夫婦が移住までにお金を貯めたのは約2年間。これには、理由がありました。一つは「仕事的にお金をある程度貯められるタイミングであったこと」。もう一つは、「旦那さんのワーキングホリデー制度を利用して移住できるギリギリのタイミングが2年後であったこと」です。
しかし、ワーキングホリデービザはニュージーランドで就労しながら年間生活ができる制度なので、渡航をして一年で日本に帰国しなければいけないという状況ではあったそうです。
現地についてから、仕事を見つけて衣食住が安定するまでのお金はしっかりと日本にいる間に用意すべきですね。
移住前の英語力
ニュージーランドに移住する前にどれくらい英語力があるかどうかも、現地での快適で安全な生活に関わってくるそうです。奥様の方は移住当初の英語力は中学校レベルだったそう。
また、旦那さんの方もdoやhaveなどのシンプルな単語でさえも怪しい状態だったといいます。その英語レベルで、現地の企業や会社で仕事を始めたはいいものの、もちろん勤め先は英語をほとんど使わない現地の日本企業の配送部門。英語を使うのは主に配送先のみだったそうです。
ワーキングホリデービザであれば、英語力がほとんどなくてもフルーツピッキングや農場など英語をほとんど使わない環境で働く機会もあります。
しかし、もし現地の企業や会社に雇用されて就労ビザを取得して長期間現地に住み続けたい場合や、住み続けた上で永住権を獲得したいと考えている場合は、IELTS6.0〜6.5程度の英語力を求められます。
移住への行動を移す際には、自分の英語力の向上も必ず視野に入れて学習をなるべく早くから開始しましょう。
参考資料:〔海外移住〕覚悟が足りなかった自分を大反省 ニュージーランド移住ママが今でも悔やんでいること - コクリコ | 講談社 (page4)
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/childcare/DtkfV?page=4
ニュージーランド移住にかかるお金
最後に、ニュージーランド移住にかかるお金について解説しておきたいと思います。
移住にかかる費用は、大きく分けて以下の5つに分類されます。
2.生活準備費
3.ビザ関連費
4.生活予備費
5.緊急帰国費
1.の渡航費には、航空券や海外旅行保険などが含まれます。また、空港から滞在先まで距離がある場合はその交通費も該当します。
2.の生活準備費は、住む場所が正式に決定して新生活がスタートできるまでに必要となるすべての費用のことです。具体的には、一時滞在費(民泊やAirBnBなど)への入居費、家具や家電製品、食器などの生活必需品の購入費、車の購入費などが挙げられます。
3. のビザ関連費は、ビザの申請に必要な費用のことです。ニュージーランドのビザ申請費は、希望するビザの種類によって異なるため家族が申請するビザの値段を確認しておきましょう。
4.の生活予備費は、現地で支出が収入を上回った場合の予備のお金のことです。渡航前には、案外現地でかかるお金をかなり少なく見積もる傾向があるようです。
現地について意外とお金がかかってしまい、貯蓄が減っていく生活になることを避けるためにも、あらかじめ予備費を多めに用意しておきましょう。特に、現地での医療費や歯科治療は海外保険に入っていても高額になることも多いので注意が必要です。
5.の緊急帰国費は、突然の重大な事態で一時帰国せざるを得なくなった場合に必要となる経費のことです。緊急の帰国となると、フライトも選べなかったり、高額な航空券しか残っていないという場合もあります。そのためにも、家族全員分の航空券を買えるだけの資金は常に用意しておきましょう。
参考資料:ニュージーランド移住の費用、条件(最新情報) | せかいじゅう ニュージーランド | 移住総合サイト
https://sekaiju-nz.com/cost/
まとめ
このコラムではここまで、ニュージーランドに移住を検討している方のために「永住権取得に必要なビザや取得のための条件」「ニュージーランド移住のメリットとデメリット」「移住に必要な資金」について解説してきました。いかがでしたでしょうか?
夢を実現するためにも、今から貯蓄が必要な金額やビザ申請に必要な書類、経験、年齢制限などについてしっかりと知識を知っておくのが大切です。ニュージーランド移住を実現させましょう!
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!