【フランス北部の街「リール」を徹底解説】蚤の市・観光情報・アクセス・治安情報など

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フランス北部にあるリールは、ビジネス・観光・学生の街として発展しており、第4の都市ともいわれています。

日本ではあまり知られていない場所なので「フランスで王道ではない穴場スポットに行きたい」という人にもおすすめです。

街並みは、複数の国の支配下を経験してきた歴史的背景により、さまざまな国や文化の影響を受けた素敵な建築物が楽しめます。

また、年に一度おこなわれるヨーロッパ最大級のフリーマーケットイベント「蚤の市」も有名です。

今回はリールへの行き方や見どころ、観光スポット、治安情報、名物グルメまで徹底解説するので、ぜひ旅の計画の参考にしてみてください!

フランス・リールの基本情報

リールはフランス北部のノール県、ベルギーとの国境近くに位置し、パリ・リヨン・マルセイユに次ぐ第4の都市とされています。

ビジネスや観光都市として発展していて交通の便も良く、パリやロンドン、アムステルダムなど他の国や都市への観光も行きやすいです。

続いては、リールへの行き方や歴史・魅力ポイントを紹介するので、見ていきましょう。

リールへの行き方

日本からフランス旅行でリールに行くのなら、パリから行くのがおすすめです。移動方法は主に以下の4つの方法があるので、参考にしてみてください。

移動方法

所要時間

料金

詳細

TGV(高速鉄道)

約1時間

9ユーロ~28ユーロ(約1,600円~5,000円※2025年12月時点のレート)

パリ北駅(Gare du Nord)から乗り、リール・フランドル駅(Lille Flandres)で降りる

TER(地域鉄道)

約2時間~3時間

15ユーロ~30ユーロ(約2,700円~5,400円※2025年12月時点のレート)

乗り換えが必要で、ルートは以下2つ。

・パリ北駅→アミアン(Amiens)→リール

・パリ北駅→サン=カンタン(Saint-Quentin)→リール

バス

約2時間半~3時間

7ユーロ~11ユーロ(約1,260円~2,000円※2025年12月時点のレート)

パリのベルシー(Bercy)から出発し、リール中心に着く。主要運行会社はBlaBlaBusとFlixBus

車(レンタカー)

約2時間~2時間半

30~100ユーロ/1日(約5,400円~18,000円※2025年12月時点のレート)

※料金は車種やレンタル期間によって異なる

パリのシャルルドゴール空港からの場合は約2時間で到着。

※有料高速道路を使っての所要時間

TGV(高速鉄道)が最も短時間で到着でき、90日前の早期予約をすれば9ユーロ(約1,600円)で行くことができます。

注意点としては、当日もしくは前日の購入だと28ユーロ(約5,000円)と高額になる点です。

節約したい人はバスが最も安いですが、所要時間が長いです。

鉄道やバスのチケットは当日でも購入可能ですが、事前に予約しておくと安心で料金を抑えられます。

公式サイトのSNCF Connectや、Omio・Trainline・Komboなどの比較サイトから予約できます。

レンタカーは自由度が高いのがメリットですが、慣れない土地や日本とは逆の車線で走るストレスがあるうえ、事前に日本で国際免許証を申請しなければなりません。

また、出発前に日本からレンタカーの予約をしておく手間もかかります。

各移動方法のメリット・デメリットを比較しながら、自分にあうものを選びましょう。

リールの歴史と魅力

続いては、リールの歴史と魅力について紹介します。

リールは中世時代からフランス革命が起こるまでの長い期間、フランス王国やブルゴーニュ王国、ローマ帝国といった複数の国の支配下を経験してきました。

そのため、さまざまな国や文化からの影響を受けた建築物が混在しているのが大きな特徴です。

加えて中世の頃から繊維産業や機械工業をメインに商業都市として発展を遂げてきたリールは、1990年代に入る少し前に新しいビジネス街が誕生し、フランス国内で3番目に大きいビジネス都市へと進化しました。

フランス大統領を務めたシャルル・ド・ゴールが生まれた土地としても有名です。

また、パリやリヨンに続く学生都市でもあり、多くの大学生や留学生が暮らしています。

旧市街エリアには17世紀に建てられた民家が数多くあり、赤レンガで造られた建築物と風情ある景観も見どころです。

さらに、石畳のモネ通り(Rue de la Monnaie)は、リール市内の最古の道のひとつとして有名なので訪れてみるとよいでしょう。

リールの見どころ・観光スポット

リールに行ったら訪れるべきおすすめの観光スポットを8つ紹介します。

リール市庁舎と鐘楼

1つ目は、リール市庁舎と鐘楼です。

1999年にユネスコの世界文化遺産として登録された鐘楼(しょうろう)です。

高さ104mのリール市庁舎にある鐘楼は、ヨーロッパの最も高い非宗教的な鐘楼として知られています。

また、リール市庁舎の時計塔も、その伝統的な造りや装飾により2005年に世界遺産へ追加登録されました。

市庁舎・時計塔は内部への入場が可能なので、市内を観光する際には外せないおすすめスポットです。

塔の上からは、パリ門やリールの街並みを一望できますよ。

グラン・プラス

2つ目は、リールの中心に位置する市民の憩いの場所「グラン・プラス(大広場)」。

リールのグラン・プラスは、別名「ド・ゴール将軍広場」とも呼ばれています。

フランス革命が起こった際、旧ドイツ帝国軍とオーストリア軍が広場を通過しようとしたことが由来です。

「お互いに戦うことなくリールを通らせてほしい」との提案に、リール市民が「この国へ足を踏み入れることは許さない!」と拒否し、戦闘を開始したと伝えられています。

その時の出来事を象徴して1845年に建てられた、グラン・プラスの中央に立つ女神像も見どころの一つです。

女神の右手には大砲へ点火するためのトーチが握られ、左手は人差し指を地面へ向けて「リール市民はここから動かない」という意思を表しています。

旧証券取引所

3つ目は、グラン・プラスの正面右側にある「旧証券取引所」です。

1653年に建設され、豪華な装飾が施されたフランドル建築の傑作として評価され、リール市内で最も美しい建物の一つともいわれています。

回廊を囲むように同一デザインの24軒の家で構成されており、鐘楼の上部にはシンボルとなっている商業の神マーキュリーの像が立っているのが特徴です。 中庭のスペースでは花市場や古本市、蚤の市、レコード市などのイベントが開かれ、市民や観光客でにぎわいます。

ノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂

4つ目は「リール大聖堂」としても知られる「ノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂」

とてもモダンな外観で、一般的な教会のイメージとは大きく異なるデザインが特徴的です。

フランス革命でオーストリア軍による攻撃でダメージを受け、1854年より再建がスタートし、1999年に最後の改装工事によって現在のような見た目になりました。

教会の内部には8つのチャペルが設けられており、ジャンヌ・ダルクのものもあります。

ジャンヌ・ダルクをイメージしたデザインのステンドグラスが見どころです。

ホスピス・コンテス美術館

5つ目は、リール大聖堂からすぐの場所にある「ホスピス・コンテス美術館」です。

1237年にフランドル伯爵夫人によって設立された慈善病院で、1939年に閉鎖しましたが、1962年からは地域で活動する芸術家が手がけた作品を展示する美術館として活用されています。

外観は赤いレンガ造りが印象的で、17世紀のフランドル風ルネサンス様式の優美な雰囲気です。

また、慈善病院の活動を支援した人々の大紋章で彩られた礼拝堂の天井も見どころですよ。

リール宮殿美術館

6つ目は、1782年創設の「リール宮殿美術館」

パリのルーブル美術館に次ぐ規模と、とても広大な美術館です。フランス第2の美術館としても有名です。

新古典主義様式の優雅な外観で、展示スペースは22,000平方メートルと広大です。

中世から20世紀までの陶磁器や彫刻、デッサン、絵画など幅広い作品を楽しめます。

特に2階の絵画コーナーで見られる、ルノワールやモネ、ピカソなど日本でもおなじみの画家による作品が見どころです。

シャルル・ド・ゴール生家博物館

7つ目は、第18代フランス共和国大統領であるシャルル・ド・ゴールの生家博物館です。

シャルル・ド・ゴールは、リールの旧市街で生まれました。

生家は2階建てで、博物館として一般公開されています。

館内では当時を再現した寝室や居間、幼少期や軍人時代の写真の展示、ド・ゴール将軍が第二次世界大戦においてフランス解放や戦後の復興に尽力した業績を紹介する映像が上映されています。

さらにお土産コーナーがあり、シャルル・ド・ゴールの顔写真がプリントされたグッズも販売されていますよ。

リール城塞

8つ目は、リール旧市街の西側にある「リール城塞」

リール城塞は17世紀後半にルイ14世の命令で建てられました。

設計は著名な軍事建築家であるヴォーバンが担当し、五角形の構造が特徴的です。

ヴォーバンは生涯で150以上の要塞を設計したとされ、世界遺産として登録されたアラスの要塞も彼が設計しました。

また、日本では北海道の函館にある五稜郭が、ヴォーバン式の星型要塞をモデルに設計されました。

リール城塞の内部は現在、軍事施設として使用されているので入場できません。

しかし、城塞周辺が公園になっているので、市民の憩いの場やジョギング・ウォーキングを楽しむ場所として人気があります。

さらに敷地内にはリール動物園があり、小規模ですが無料で入場できるのが魅力です。

フランス最大の「リールの蚤の市」について

リールでは、毎年9月1週目の週末にヨーロッパ最大級の蚤の市、いわゆるフリーマーケットイベントが実施されます。

このイベントは12世紀から続いているそうで、当日は町全体が蚤の市でにぎわい、マラソンやコンサート、移動遊園地などもあります。

露店の数は約1万軒におよび、訪れる人の数も200万人以上となる特大イベントです。

蚤の市で並んでいる商品は主に以下のようなものがあります。

・アンティーク品

・雑貨

・アクセサリー

・衣類

・日用品

・古本

・おもちゃ

上記のように幅広い商品が並び、出店者も商人から一般人までさまざまです。

リールの蚤の市でしか出会えない掘り出し物に出会えるかもしれません。支払いは現金のみの場合が多いので、用意しておいてくださいね。

お祭り状態で熱量たっぷりのリールの町を歩くだけでも楽しいでしょう。

加えてリールの蚤の市で食べるべき名物料理は、ムール貝の白ワイン蒸しとフライドポテトを添えた「ムールフリット」です。

イベント期間中、各レストランが客の食べ終えたムール貝の殻を店前に積み上げ、ムールフリットの消費量を競い合っているのも見どころです。

リールの蚤の市が気になる人は、9月に渡航計画を立てましょう。

リールの治安は?

リールはフランスの地方都市であり、他の大都市と比べると犯罪率は低く、暴力的犯罪も稀で比較的安全な場所とされています。

特に昼間は一人で歩いても脅威を感じることはほとんどありません。

ただし、スリや置き引きには注意が必要です。旅行中は以下のような点に気を付けましょう。

・混雑している観光地や公共交通機関では貴重品を必ず体から離さず、財布やスマホは表に出さない

・夜間の一人歩きは避け、特に人の少ない静かなエリアは歩かない

いくら危険度が低いとはいえ海外にいる意識は保ち、基本的な安全対策を心掛けるのが大切です。

リールの名物グルメ・特産品

旅行では「その土地ならではのグルメや特産品を楽しみたい!」という人も多いですよね。

フランスのリールで外せないおすすめの名物グルメ・特産品をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。

カルボナード・フラマンド

カルボナード・フラマンド(Carbonade flamande)」は牛肉を黒ビールで煮たリールの名物料理です。

隣の国でビールが有名なベルギーでも有名な料理で、スパイス入りのパンが入っていることも多く、甘みと酸味が調和した独特の味わいが楽しめます。

付け合わせはフリット(フライドポテト)が定番です。

また、リールはフランスのビール生産の中心地でもあるので、お酒が好きな人はぜひビールも一緒に楽しんでみてくださいね。

ポチュヴレシュ

ポチュヴレシュ(Potchvleesch)」はリールがあるフランドル地方の郷土料理です。

フランス料理のテリーヌに近い料理で、鶏・豚・子牛・ウサギなどを白ワインと酢で煮て冷やし固められています。

コラーゲンと旨味をたっぷり抽出するために骨も一緒に煮込まれています。

メインとしてフライドポテトと一緒に食べられることが多いようです。

ウェルシュ

北フランスの郷土料理「ウェルシュ(Welsh)」は、溶かしたチェダーチーズとビール、マスタードをパンにかけて焼いたものです。

イギリスとフランスの間にあるコート・ド・パールの沿岸地域が発祥といわれており、一般的にチェダー・チーズを使いますが、リールでは特産品のマロワール(Maroilles)というウォッシュタイプのチーズを使うことが多いようです。

ボリューミーで濃厚なパンチのある味わいが特徴で、地元ビストロの定番料理として愛されています。

ゴーフル

リールのスイーツといえば「ゴーフル(Gaufres)」が定番。

長方形で薄めのワッフル生地に、バニラクリームやラム風味クリームが挟まれています。

特に創業から250年以上も続くゴーフル菓子の老舗「メール(Méert)」で食べるのがおすすめ。素敵な箱に入れてくれるので、お土産にもぴったりです。

シャルル・ド・ゴール元大統領のお気に入りスイーツだったことでも有名だそうですよ。

まとめ

リールはフランス北部、ベルギーとの国境近くに位置しており、ビジネス・観光・学生の街として発展した第4の都市といわれています。

さまざまな国や文化からの影響を受けたヨーロッパならではの豪華なデザインの建築物や、赤レンガで造られた建築物が可愛らしい旧市街エリアが街並みの特徴です。

パリからはTGV(高速鉄道)を使えば約1時間で到着し、交通網が整っているので他の国や都市への観光もしやすいです。

美術館や博物館などの歴史に触れられる観光スポットや、毎年9月1週目の週末におこなわれるヨーロッパ最大級の蚤の市など、魅力的なポイントがたくさんあります。

治安も比較的良い場所なので、フランスの穴場観光地を探している人は、ぜひ検討してみてください!

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