フランスの気候は?地域別の特徴や旅行のベストシーズン【徹底解説】

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初めてのフランス旅行を計画していて、現地の気候や
ベストシーズンが知りたいと悩んでいませんか?せっかくなら、雨が少なく過ごしやすい季節に観光を楽しみたいですよね。

結論から言うと、フランスのベストシーズンは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。

この記事では、そのベストシーズンを含め、季節ごとの気候の特徴や楽しみ方、服装選びのポイントまで詳しく解説します。

フランスで快適に観光を満喫したい方は、ぜひ旅行計画の参考にしてください。

【地域別】フランスの気候の特徴

フランスでは、北部・南部・山岳地帯によって気候が異なります

ここでは、それぞれの地域別に気候の特徴を見ていきましょう。

北部

パリやモンサンミシェルなどがあるフランス北部は、東京に比べて気温が少し低い傾向にあります。

・春(3月〜5月):平均気温 約9℃〜15℃
・夏(6月〜8月):平均気温 約20℃前後
・秋(9月〜11月):平均気温 約8℃〜16℃
・冬(12月〜2月):平均気温 約5℃前後

北部では、春と秋が最も過ごしやすい時期です。

日中は程よい暖かさで、街歩きにも適しています。

夏は最高気温が30℃を超えるときもありますが、空気が乾燥しているため、日本のような蒸し暑さは感じません。

秋から冬にかけては、曇りや雨の日が多くなり、気温以上に肌寒く感じるでしょう。

南部

ニースやマルセイユなどがあるフランス南部は、北部に比べて気温が少し高めです。

・春(3月〜5月):平均気温 約12℃〜18℃
・夏(6月〜8月):平均気温 約20℃〜23℃
・秋(9月〜11月):平均気温 約11℃〜19℃
・冬(12月〜2月):平均気温 約7℃前後

春と秋は東京とほぼ同じ気温で、比較的過ごしやすい季節です。

夏は快晴の日が多く、ビーチで過ごすのに最適な時期になります。

ただし、日本より日差しが強いため、肌が敏感な方は日焼け対策をしっかり行いましょう。

冬は雲が多くなり、南東部では「ミストラル」と呼ばれる冷たい風が吹くため、気温以上に寒さを感じることがあります。

山岳地帯

アルプス山脈やピレネー山脈などがある山岳地帯では、標高によって気候が大きく異なります

1日の中でも気温や湿度、天候の変化が激しく、急な雨風に見舞われることもあります。

・春(3月〜5月):平均気温 約5℃〜13℃
・夏(6月〜8月):平均気温 約15℃〜25℃
・秋(9月〜11月):平均気温 約7℃〜15℃
・冬(12月〜2月):平均気温 約-5℃〜5℃

春は4月頃から雪が解け始めますが、朝晩はまだ冷え込みが厳しく、風も冷たく感じられます

夏になると日中は暖かく、爽やかな風が吹くため、トレッキングに最適な時期です。

ただし、標高が1,500mを超える地域では、朝晩が10℃を下回ることもあり、防寒対策が欠かせません。

10月頃からは冷え込みが一段と強まり、場所によっては初雪が降ることもあります。

そして、冬は氷点下になる日が多く、厳しい寒さが続きます。

フランス旅行のベストシーズン

人気スポットのパリでは、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)がベストシーズンです。

春は、穏やかな気候が続き、街中では季節の花々が咲き誇ります。

公園や庭園も美しい景観に包まれ、散策するだけでも心地よい季節です。

秋も爽やかな気候で過ごしやすく、秋晴れの日が多くなります。

エッフェル塔やヴェルサイユ宮殿などの名所では、紅葉とともに色鮮やかな景色を楽しむことができるでしょう。

一方、海岸沿いに位置するマルセイユやニースといった地域では、夏(6月〜8月)がベストシーズンです。

日中に30℃を超える日もありますが、乾燥していて過ごしやすいのが特徴です。

ビーチで温かい日差しを浴びながら、のんびりとリゾート気分を満喫できます。

また、夏は降水量が少なく快晴の日が続くため、天候に左右されることがほとんどありません。

日照時間も長く、22時頃まで明るいため、夜までアクティブに過ごしたい方にもおすすめです。

季節ごとのフランスの楽しみ方・イベント

フランスでは季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。

ここでは、季節ごとに開かれる主なイベントと楽しみ方を紹介します。

春(3月〜5月)

イースター
春の到来を告げるお祭りです。

卵やうさぎの形をしたチョコレートが多くの店に並び、マルシェではおもちゃや食器、料理、お酒などが販売されます。

美味しい料理を味わいながら、フランスならでは文化を楽しむことができるでしょう。

ジャンヌダルクの祭り
4月下旬〜5月上旬にかけて、オルレアンで開催される歴史あるお祭りです。

期間中は市場が開かれるほか、軍事パレードや空軍のデモ飛行も行われ、フランスの歴史を感じながらイベントを楽しむことができます。

ナイトミュージアム
5月中旬に、フランス各地の美術館や博物館が一夜限りで無料開放される大規模なイベントです。

ルーヴル美術館やオルセー美術館、ピカソ美術館など、多くの有名施設が参加します。

コンサートやワークショップ、特別ガイドツアーなど、夜だけのイベントが多数行われ、美術館巡りが好きな方には、特におすすめのイベントです。

夏(6月〜8月)

バスティーユの日(7月14日)
フランス革命を記念する祝日で、パリのシャンゼリゼ通りで盛大な軍事パレードやデモ飛行が行われます。

夜には花火が打ち上げられ、華やかな1日を楽しむことができます。

フェット・ドゥ・ラ・ミュージック(6月21日)
夏至の日に、全国各地で開催される代表的な音楽の祭典です。

アマチュアからプロのミュージシャンまでが、街中や広場、公園、公共施設などで演奏を披露します。

クラシックやロック、ジャズ、民族音楽など、さまざまなジャンルの演奏を生で楽しむことができます。

パリ・プラージュ
パリ中心部のセーヌ川沿いの一部の車道を封鎖し、砂を敷いて都会の真ん中にビーチを再現するイベントです。

夏のバカンスでパリを離れられない住民のために始まった恒例のイベントで、毎年多くの市民や観光客で賑わいます。

パリにいながらビーチリゾート気分を味わうことができるでしょう。

秋(9月〜11月)

モンマルトルのブドウ収穫祭
10月にパリのモンマルトルで開催される、収穫を祝うお祭りです。

ワインや郷土料理が楽しめる屋台が立ち並び、パレードも行われます。

フランスの秋ならではの味覚を堪能できるイベントです。

シャテーニュ祭り
10月にプロヴァンス地方で開催される、栗の収穫を祝うお祭りです。

焼き栗やアイスクリーム、スープなど、さまざまな栗グルメが楽しめるほか、栗園の見学やワークショップ、市場などの催しも行われます。

サロン・デュ・ショコラ
10月末〜11月上旬にかけて、パリで開催されるチョコレートの祭典です。

本場パリに世界中のパティシエが集まり、各ブランドがブースを出展します。

新作チョコレートの試食や購入、実演、セミナーのほか、チョコレートで作られた衣装のファッションショーなども楽しめます。

冬(12月〜2月)

クリスマスマーケット
11月末頃から、フランス各地でクリスマスマーケットが始まります。

中でもストラスブールは特に有名で、ホットワインやクリスマス雑貨の屋台が立ち並び、街全体が幻想的な雰囲気に包まれます。

ウィンタースポーツ
フランスはウィンタースポーツが盛んな国としても人気です。

2月には学校の冬休みがあり、その期間は「スキー休暇」と呼ばれるほど、多くの子どもたちがスキー教室に通います。

スキーリゾートには1週間ほど滞在する方が多く、レストランやショップも充実しているため、フランスの冬を存分に満喫できます。

大晦日のカウントダウン
大晦日には、各地で盛大なカウントダウンパーティが開催されます。

中でもパリでは、シャンゼリゼ通りで凱旋門を背景に大規模なカウントダウンイベントが行われ、花火やプロジェクションマッピング、音楽などの演出で街全体が盛り上がります。

1年の締めくくりにふさわしい、賑やかな年越しを楽しめるでしょう。

季節ごとの服装のポイント

フランスでは、季節ごとにどんな服装を選べばいいのか、気になりますよね。

ここでは、季節ごとの気候に合わせた服装のポイントを解説します。

春(3月〜5月)

春はまだ肌寒く感じるときがあるため、長袖や上着が必要です。

特に、3月上旬や4月の朝晩は冬の寒さが残るため、薄手のセーターや軽いコート、ジャケットなどがあると安心です。

5月に入ると暖かい日が増え、日中は20℃を超えることもあるため、脱ぎ着しやすい服装が最適になるでしょう。

なお、春は天候が変わりやすい季節でもあるため、折りたたみ傘があると便利です。

夏(6月〜8月)

夏は気温が高く半袖・半ズボンでも過ごせます。

7月と8月は特に暑い時期で、最高気温が35℃を超えることもあります。

日差しも強く感じられるため、日焼け止めや帽子、サングラスといった紫外線対策も欠かせません。

また、日中は涼しい服装で過ごせますが、室内にいると冷房で肌寒く感じることもあるため、薄いカーディガンやシャツを持参するのがおすすめです。

秋(9月〜11月)

9月は夏の余韻が残っていて暑さを感じますが、10月以降は少しずつ涼しくなります。

日中は20℃前後が多いため、長袖で過ごすのが最適です。

11月になると気温がさらに下がり、朝晩は肌寒く感じるため、薄手のセーターやジャケットが必要です。

冬(12月〜2月)

冬は気温が冷え込むので、暖かい服装が必要です。

パリなどの都市部では、平均気温が0℃〜5℃程度になり、山岳地帯では、氷点下になることもあります。

ダウンジャケットや厚手のコート、保温性のあるインナーなどが最適な服装です。

また、寒さ対策として、マフラーや手袋、帽子などの防寒具もあると安心です。

まとめ

フランスを訪れるなら、気候が穏やかで過ごしやすい春(3月〜5月)もしくは秋(9月〜11月)がおすすめです。

季節ごとに咲く花々や美しい紅葉に彩られた街並みを楽しむことができます。

さらに、フランスの文化を感じられる多彩なイベントも開催されるため、旅行の思い出としてぜひ参加してみてください。

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