アメリカの食文化と伝統の背景!留学や旅行前に知っておくべき食文化の常識!

アメリカ食文化、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

 

アメリカの食事のイメージは「サイズが大きい」「脂っこい」「スイーツは派手で甘い」といったところでしょうか?

確かに日本食に比べると、ギャップが大きいという印象を持つ人が多いですね。

しかし移民の国アメリカでは、さまざまな文化の食事が融合しているので、1つのジャンルにまとめることができません。そのため、アメリカの食文化を深く知っていくと、意外にも日本人向けの料理があったり、イメージに合わないサッパリとした食べ物があったりします。

この記事では、意外と知られていないアメリカの食文化や、マナーについて紹介していきます。

アメリカ食文化の特徴

まずは、ザックリとした全体的なアメリカ料理の特徴を見ていきましょう。イメージ通りな特徴と、意外と知らなかった特徴があるかもしれません。

地域によって変わる

冒頭でもお話ししましたが、アメリカは移民が集まり発展した国です。その上、人口も多く面積も広いので、その分食文化は多様化します。

ボストンやサンディエゴでは海鮮物がよく食べられるし、カンザスやオクラホマなどの内陸では肉が中心です。

また同じ州でも、黒人が集まる地域、白人中心の地域、メキシコやアジアにルーツを持った人が集まる地域では定番料理が変わってきます。

サイズが大きい

これは日本人のイメージ通りですね。ジャンルに関わらず、とりあえずなんでもビッグサイズです。

アメリカでの1人前は、日本だと3人前くらいで、飲み物もこちらのLargeがアメリカのSmallに当たるサイズになります。

少食な日本人がアメリカのレストランに行くと、Appetiser(前菜)だけでお腹いっぱいになってしまうというエピソードはよく聞きますね。

ワンプレートが基本

日本では、主菜、副菜、ご飯、汁物があり、それぞれが別々の食器で提供されます。実はこれはアジア特有の文化で、欧米では珍しい食事スタイルなのです。

普段の食事では、大きなお皿に肉もサラダもパンも全てまとめられ、スープだけ別の器で出されることが多いです。

パーティーなどでは、複数の料理が大きなお皿に乗せられ、ビュッフェのように自分で取り皿に取るスタイルがよく見られます。

アメリカの家庭料理と食事マナー

アメリカの家庭料理って、意外と知らない人が多いです。日本に輸入されるアメリカ料理は、基本的に外食料理やパーティーなどのイベント事で食べられるものばかりです。

アメリカ人が日常的に食べている料理には、どのようなものがあるのでしょうか?

ハンバーガー・ホットドッグ・ピザ

まずは定番料理からです。ハンバーガー、ホットドッグ、そしてピザですね。

これら3つの料理は、レストランで食べられるイメージがありますが、アメリカでは一般家庭で日常的な料理としても食べられます。

たいていの場合、レストランのように手のこんでいる物ではなく、バンに肉を挟んだだけ、パンにソーセージを乗せただけ、のような簡易的なことが多いです。

定番の朝食

日常的に食べられる朝食には、シリアル、オートミール、パンケーキなどがあります。

また欧米では、休日の朝食を重要視する傾向があり、そのような時はビスケット、ベーコン、スクランブルエッグ、ハッシュドポテトなど、しっかりとしたものが多いです。

12月25日のクリスマスには、家族が集まってパーティーのような朝食を楽しむことも一般的ですね。

風邪を引いた時は?

日本では、風邪を引いた時の定番メニューといえばおかゆなどですね。アメリカでは「チキンスープ」です。

チキンスープは、タンパク質、塩分、水分を効率よく摂取できる上に、ほとんど液体なので食欲ががなくても多く食べることができます。

また鶏肉には、精神安定や睡眠の質改善につながる「トリプトファン」が多く含まれており、風邪を引いた時にはうってつけなのです。

アメリカでの食事マナー

アメリカの食事マナーは、日本ほど厳しくありませんが、当然NG行為もあります。

代表的なのが、麺類をすする食べ方ですね。欧米では、麺を音をたててすするのはマナー違反とされています。

その他には日本人が驚くルールとしては、フォーマルな食事では器を持ち上げてはいけないというものがあります。

高級なレストランなどでない限り、目立ったルールはそのくらいです。日本人としてのマナーを守っていれば、そこまで失礼になることはほとんどありません。

地域別の食文化の違い

前述したように、アメリカは広く人口が多い上に、多文化が入り混じっている国です。「アメリカといえばこれ!」と決めるのは、実はとても難しいことなのです。南部・北東・西部に分けて、代表的な料理を見ていきましょう。

世界がイメージするアメリカ料理「南部料理」

まずは南部です。ペンシルバニア州、デラウェア州、オハイオ州、オクラホマ州、テキサス州などですね。

イメージ的には「古き良きアメリカ」という感じで、肉類やトウモロコシ、ジャガイモなどの食材が多く使われます。

フライドチキン、スウィートポテト、バーベキュー、カントリーハム、またオクラホマ州やミシシッピ州では、ナマズ料理が有名です。

ヨーロッパ色が強くなる「北東料理」

「北東」というと、ニューヨーク州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、コネチカット州などですね。これらのエリアをまとめて「ニューイングランド」と呼んだりします。

北東はシーフードが有名で、ロブスターやサーモン、貝料理などが有名です。雰囲気的には、日本人がイメージするアメリカというより、どこかヨーロッパに近い雰囲気がありますね。

カウボーイっぽい「西部料理」

アメリカ西部は、モンタナ州、コロラド州、アリゾナ州、アラスカ州、カリフォルニア州、などが入ります。

西部劇の舞台になるような地域ですね。西部では穀物がよく食べられ、小麦、トウモロコシ、大豆などを使った料理が多いです。

日本との食文化の違い

日本とアメリカでは食文化は大きく違いますが、あえて違いを挙げるのならどんなところなのでしょうか?興味深い違いを3つピックアップしました。

バランスの違い

日本では、野菜、肉・魚、ご飯、といったように、1回の食事で栄養バランスが取れるようにしますよね。アメリカ人の多くは、こういった意識が少ないです。昼食が肉類のみ、とか、晩御飯がピザ3切れのみといった人も珍しくありません。

「1日の全体でバランスが取れていればいい」もしくは「そもそも栄養バランスなど考えていない」という人が多いです。

大食いさん中心に回る世界

アメリカの食事は、基本的に大食いの人に合わせています。そのため、基本的に最大限のボリュームで提供されることがほとんどです。

アメリカでは「To go box」と呼ばれる、持ち帰り用の使い捨てケースがほとんどのレストランに用意されており、食べ残しを持ち帰ることができます。そのため、余る心配がなく量を増やすことができるのです。

飲み物のおかわりの違い

レストランで飲み物のおかわりをしようとすると、驚く人が多いでしょう。

アメリカの一般的なレストランでは、ソフトドリンクは基本的に飲み放題です。

ドリンクバーのように自分で注ぎにいくタイプと、店員さんに持ってきてもらうタイプがあります。

コーヒーなどは、何も言わなくても次に来てくれるところが多いですね。また、追加料金を払えば、使い捨ての容器に移して持ち帰らせてくれるところもあります。

ただもちろんのこと、バーや高級なお店では、おかわりの度に料金が発生するので気をつけましょう。

アメリカ国内での人気の食べ物

実は世界トップクラスのグルメ大国アメリカで、アメリカ国民に人気の食べ物はなんなのでしょうか?大体予想できるものと、意外なものがあるかもしれません。

ハンバーガー

イメージ通りですね。アメリカといえばハンバーガーです。

日本人が持つイメージ通り、たいていのアメリカ人はハンバーガーが好きですし、ハンバーガーチェーンや、個人経営のハンバーガー専門店も日本とは比べ物にならない数あります。

家庭料理としても人気で、バンと具材を並べて、セルフサービスで自分のハンバーガーを作って食べる、という夕食もあったりします。

ピザ

ピザももちろん人気です。レストランで、デリバリーで、コンビニで、スーパーで買って、自分で生地から作って、というように、色々な形でピザを楽しみます。

ニューヨークでは、ピザは観光客の目的の1つとなっていますね。

シリアル

シリアルはアメリカでは定番の朝ごはんです。日本でも定番ですが、アメリカは種類が圧倒的に多いです。もともと多種の穀物の生産が盛んなアメリカですから、必然的に種類も多くなります。

「お気に入りのシリアル」の話題で盛り上がることも、よくあります。

メキシカン料理

意外に思う人もいるかもしれませんが、アメリカ人はメキシコ料理が大好きです。

Taco Bell, Taco Bueno, Del Taco, Taco John’sなど、数多くのメキシコ料理チェーンが、アメリカ国内でシノギを削っています。

「メキシカンレストラン行こう!」と友達に提案すると、大抵みんなテンション上がります。

まとめ

アメリカは日本との付き合いも長く、日本人にとっては馴染みの深い国です。しかし日常的な食文化となると、意外とわからないことが多いのです。

旅行ではなくアメリカ留学などをする際は、こういった住むことでしか知ることのできないことも積極的に体験していきたいですね。

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