留学中に注意しよう!日本と違うアメリカのコンセント事情

アメリカコンセント、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

アメリカに留学する準備を始めたときに、コンセントについて以下のような不安がある方もいるかもしれません。

「アメリカの空港やカフェでスマホを直接、充電できる?」
「電化製品を使うとき変圧器・交換プラグって必要なの?」
「アメリカにお気に入りのヘアアイロンを持って行って使えるかな?」

本記事ではアメリカ留学に行く方に向けて、アメリカのコンセント事情について詳しく解説します。

コンセントの形状や電圧、安全に電化製品を使用するために必要な変圧器についても合わせて解説するのでぜひ参考にしてみてください。

アメリカのコンセント事情は?

日米のコンセント事情には嬉しい共通点と、注意するべきポイントがあります。

留学に向けて知っておきたい3つのポイントについて解説します。

・日米のコンセントの形状について
・日米で電圧の違いはあるか
・変圧器や変換プラグアダプターの必要性

アメリカのコンセントや電圧に関する知識を確認しておき、留学中の電化製品の故障や事故を未然に防ぎましょう。

コンセントの形状は日本とほぼ同じ

アメリカで採用されているコンセントの形状は日本と同じ2つ穴が特徴の「タイプA」です。コンセントの形状が違う地域で日本の電化製品を使うには変換アダプターが必要になります。

しかし、日本と同じ形を採用しているアメリカでは、変換アダプターなしで日本の電化製品をそのまま差し込み可能です。

留学中に、学校・カフェ・図書館など変換アダプターなしでパソコンなどを充電できるのは非常に便利です。一般的なコンセントの種類とそれを使用できる地域は以下です。

コンセントの種類 使用できる地域
Aタイプ 日本、アメリカ、台湾、ラテンアメリカ
C/SEタイプ 韓国、イタリア、ポーランド、ロシア、エジプト、ドイツ、スペイン、フランス、スイス、ノルウェー
Oタイプ オーストラリア、ニュージーランド
BFタイプ 英国、マレーシア、UAE (アラブ首長国連邦)

なお、コンセントの形状は同じでも電圧が違うので、日本の電化製品をアメリカで使用する場合は注意が必要です。

アメリカの電圧に注意

思わぬトラブルの原因となる可能性があるため、アメリカの電圧には注意が必要です。アメリカで使用される電圧は「110ボルト〜120ボルト」ですが、日本の電圧は世界で最も低い「100ボルト」です。

日本の電圧が各国と比較して低いことには理由があります。感電など人体に被害を与える可能性のあるトラブルが発生した場合、電圧が低い方が被害が最小限に抑えられるためです。

基本的に日本製の電化製品は、「100ボルト」で使用する前提に作られているのでアメリカの電圧は対応していません。

アメリカのコンセントに直接差し込むと、機器の故障や発煙・火災などのトラブルにつながる可能性があります。留学中にホストファミリーの家で日本製のヘアドライヤーを使用し、「故障・発煙した」というトラブルも少なくありません。

日本の電化製品をアメリカのコンセントに差し込むときは製品の電圧を取扱説明書などで必ず確認してから使用することを徹底しましょう。

アメリカ留学には変圧器や変換プラグを持って行こう

アメリカ留学に行く際には、変圧器と交換プラグの正しい知識と準備が必要です。変圧器と交換プラグについて以下を確認しましょう

・アメリカに変圧器を持っていくべきか
・交換プラグは本当に必要なのか

留学で失敗しないためにも事前に確認しておきましょう。

アメリカに変圧器を持って行くべきか

アメリカ留学で変圧器を持って行くべき理由について解説します。

安全面から世界で最も低い電圧を採用している日本では、電化製品も「100ボルト」対応のものが多いです。

日本の電化製品をアメリカで使うにはアメリカの電圧を「120ボルトから100ボルト」に下げる必要があります。電圧を下げる働きをするのが、変圧器です。

アメリカで変圧器を使用せず、日本の一部の電化製品を使うと故障や発煙・発火などの原因となります。

留学先で、事故やトラブルは避けるためにアメリカに行く際は変圧器を用意しておきましょう。

交換プラグは本当に必要か

アメリカ留学で交換プラグは必要か、その理由も合わせて解説します。

交換プラグについて、日本とアメリカのようにコンセントの形状が同じ地域では必要ありません。

日本で使っていた充電器のコードをアメリカのコンセントに差し込んでも問題なく使用できます。ただ、以下のような方は変換プラグを持って行くと良いでしょう。

・留学中にカナダやメキシコなど他の国を訪れる予定がある
・留学先が田舎で必要になってもすぐに買い物にいけない
・コンセントの形状が合わなかったらと思うと不安

留学に向けて変圧器や変換プラグの必要性を知り、大切な電子機器を故障や事故から守りましょう。

変圧器を選ぶ時の注意するべきポイント

変圧器を選ぶ時の注意するべきポイントについて解説します。

変圧器の種類はさまざまで、高価なものもあるので間違いなく購入できるように確認しておきましょう。確認のポイントは以下の4つです。

・アメリカの対応電圧「120ボルト」対応か
・変換プラグが「Aタイプ」のものであるか
・変圧器の定格消費電力はどのくらいか
・使用する製品と変圧器の種類が合っているか

1つずつ解説していきます。

1.アメリカの対応電圧「120ボルト対応」か

変圧器を選ぶ時、アメリカの対応電圧「120ボルト対応」の表記があるか確認しましょう。参考として、日本と主な留学先の電圧は以下のようになります。

国名 電圧 (V: ボルト)
日本 100V
アメリカ 110V, 120V
イギリス 230V, 240V
オーストラリア 240V, 250V
カナダ 120V, 240V
韓国 110V, 220V

変圧器の対応電圧も以下のようにさまざまな種類があります。

電圧
130V
100V-240V
110V-130V
130V-240V
220V-240V

「100V-240V」対応の変圧器であれば全世界の電圧に対応できるため海外旅行や留学におすすめです。

2.変換プラグ部分が「Aタイプ」のものであるか

変圧器を選ぶ時は、差し込みプラグの形状が「Aタイプ」か確認しましょう。

もし、違うプラグの変圧器を購入してしまった場合、変換プラグアダプターを購入すれば使用する事ができます。

「120ボルト」対応のものでもコンセントの差し込み部分が「Aタイプ」ではない場合もあるので、購入する際に確認しましょう。

3.変圧器の定格消費電力はどのくらいか

変圧器を購入する前に確認したいのが定格消費電力(W:ワット)です。変圧器は「すべての電化製品に対応できる」というわけではありません。

例えば、消費電力が1200ワットのドライヤーを使いたいのに、変圧器の定格消費電力が100ワットだと容量が不足しています。

消費電力の目安は以下です。

製品名 消費電力 (W: ワット数)
電動シェイバー 10W
ノートパソコン 60W~90W
ビデオカメラ 50W
ドライヤー 1200W
ヘアアイロン 350W~500W
炊飯器 (5.5合) 1200W

渡航前に日本で購入した電化製品の説明書や、製品仕様欄に記載されている電圧と消費電力を確認しましょう。

4.使用する製品と変圧器の種類が合っているか

アメリカで使用したい製品と変圧器の種類が合っているか確認することも大切です。

変圧器は、「トランス式」「電子式」の2種類に分けられます。電圧(V)と定格消費電力(W)と以下の特徴を踏まえて目的に合った製品を購入できるように確認しておきましょう。

変圧器の種類 トランス式 電子式
特徴 消費電力が規定容量であればほとんどの製品で使用可能 消費電力の高い発熱機器に使用可能
温度調節などの機能が付いた製品やパソコンなどの精密機器には使用不可
重量 出力容量が大きく、変圧器自体も大きく重い コンパクトで軽量
使用可能な製品の一例 電動シェーバー
スマートフォン
タブレット
パソコン
デジタルカメラ
電気ケトル
ヘアアイロン
トースター
電気スタンド
電気ケトル

自分の目的に合った変圧器を準備しましょう。

変圧器を購入するときの英語表現

アメリカの空港内のショップや家電量販店、オンラインショップでも変圧器を購入できます。変圧器は英語で以下のように表現できます。

・Step-down transformer(ステップダウントランスフォーマー)
・Voltage converter(ボルテージコンバーター)

変圧器をストアで探しているときに使える表現は以下です。

I’m looking for a Voltage converter, do you have any?
変圧器を探しているのですが、こちらにありますか?
Do you guys have a Step-down transformer? Can I find it somewhere here?
こちらで変圧器を取り扱っていますか?こちらで見つけられますか?

アメリカで購入するときに参考にしてみてください。

アメリカのコンセントでスマホの充電はできる?

「アメリカでも気軽にスマホの充電をしたい」という方にアメリカでスマホの充電ができるか詳しく解説していきます。

iPhoneやAndroidの公式のスマホ充電器は「100~240ボルト」なので、基本的に変圧器は必要ありません。

しかし、非正規品などは変圧器がないと使用できず故障する可能性があるので要注意です。

安心して使える充電器を見分けるためには、「100-240V」または「Input:100-240V」の表示があるか確認しましょう。

変圧器がなくてもアメリカで安全に使用できるもの

日本の電化製品で変圧器がなくてもアメリカで安全に使用できるものを紹介します。以下が変圧器を必要としない電化製品の一例です。

・スマホ充電器
・MacBookなどノートパソコン
・Nintendo Switchなどのゲーム機器
・Kindleなどの電子書籍リーダー
・GoProやデジタルカメラ
・電動シェイバー

最新のパソコンやゲーム機などの電化製品は、世界対応のものが多くあります。例外もあるため、事前に取扱説明書や製品に記載された電圧を確認することが大切です。

アメリカで注意が必要な電化製品

アメリカのコンセントを使用するとき、電圧に注意するべき電化製品を紹介します。以下のような発熱関連の電化製品は注意が必要です。

・非公式の充電器
・古いタイプのモバイルバッテリー
・日本製のヘアドライヤー/ヘアアイロン
・電気ケトル
・炊飯器

電圧差の影響を受けやすいヘアドライヤーやケトルなどの熱を発生する機器は特に注意が必要です。以下のような苦い経験をした留学生もいます。

「愛用の日本製ヘアアイロンを使おうとしたら煙が出た」
「日本のお茶を飲もうとお湯を沸かしたら電気ケトルが突然故障した」
「炊飯器を使おうとしたら「バチッ」と音がして故障した」

製品の故障だけでなく発火・火事など事故の原因となるので必ず変圧器を使用しましょう。

おまけ:英語では「コンセント」とは言わない!?

英語では「コンセント」という単語を使うと違う意味に捉えられてしまうので注意が必要です。「Consent (コンセント)」とは、同意するという意味を持ちます。

充電器などを差し込む「コンセント」は、一般的に「outlet(アウトレット)」と呼ばれます。

また、他にも「socket(ソケット)」と呼ぶこともあります。ほとんど同じ意味なのでどちらを使っても問題ありません。

アメリカ留学でホストファミリーと一緒に暮らすときや、カフェで充電をしたいときなど、コンセントの利用について質問をする機会があるかもしれません。以下のフレーズを参考にしてみましょう。

I want to charge my phone. Where is the outlet?
携帯を充電したいのですが、コンセントはどこですか?
Can you plug that into the socket?
それをコンセントに差し込んでくれますか?
Do you mind if I use this outlet to charge my laptop?
このコンセントをノートパソコンを充電するのに使ってもいいですか?

正しい単語やフレーズを知っておくことで、安心してアメリカ留学でコンセントを使用できるでしょう。

まとめ

アメリカ留学に行く前に知っておきたいアメリカのコンセントについて紹介しました。アメリカのコンセントは日本のコンセントと同様に「タイプA」ですが、電圧が異なるため使用時には注意が必要です。

電圧が違うので使用する電化製品によっては故障や思わぬ事故を起こす危険性があります。ヘアドライヤーやヘアアイロンなどの日本の電化製品をアメリカで使用する際は、必ず変圧器を使用しましょう。

また、基本的にスマホの充電器は変圧器なしで使用できますが、念のため取扱説明書を確認することをおすすめします。アメリカで安全にコンセントを使用するためにぜひ参考にしてみてください。

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