みなさんは、「status」という単語を見て、どのような意味を思い浮かべますか?日本語でも「ステータス」というカタカナ語が普及しているため、何となくイメージがつきやすいかもしれません。しかし、英語の「status」には他のいくつかの意味があります。
そこで、今回の記事では、「status」という単語の意味と使い方を改めて確認していきたいと思います。また、あわせて「status」の類似表現についてもわかりやすく解説していきます。それぞれ例文とともにわかりやすく解説していきますので、ぜひそれらの例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
Statusの意味と使い方
それではさっそく、英語の「status」の意味と使い方をチェックしていきましょう。実は、いろいろと幅広く使える表現なんですよ。
地位を表すstatus
日本語でも「あの人はステータスが高い」「ステータスの高い人間になりたい」のように言うことがあると思いますが、このように「status」の意味の1つは「(社会的な・集団における)地位・立場・身分」です。
また、日本語の「ステータス」が持つニュアンスに近い「高い地位・威信・信望・高い立場」という意味もあります。なお、人の地位だけでなく、物や組織、会社の社会的な地位を表す際にも使うことができます。
このアクティビストは、20世紀のこの国で女性の地位と役割を向上させようとしました。
この城は、市の主要な観光スポットとしての地位を確立しています。戦国時代に築城されたんですよ。
私は、看護師は医師と同じ地位を享受すべきだと思います。
社会的な地位をかなり気にする人々もいます。
できれば社会的地位の高い人とは話したくありません。
状態を表すstatus
もう1つの「status」の意味は「(物事の)状態・状況・事態・事情・情勢」です。変わらないものではなく、変化する物事に対して使います。身近なところで言えば、オンラインショッピングの注文状況や配送状況などの場面で使われています。
また、仕事の場面で言えば、プロジェクトの状況やドキュメントの状況などに対して使われることがあります。ちなみに、「status quo」という表現があります。これは、ラテン語に由来する言葉で、「今のそのままの状態、現状維持、現状」などの意味があります。
あなたの婚姻状況を教えてください。フォームに記入するためにお聞きする必要があります。
現在のあなたの就労状況は何ですか?
※marital status (婚姻状況)やemployment status(就労状況)は、英語でのアンケートなどで回答者の属性を尋ねる際によく使われる表現です。
彼女は今の状態で幸せで、変化を求めていません。
チームリーダーは現状を維持することを提案しています。
それはあなたの年齢と婚姻状況によります。
Statusの類似表現
「status」が、人や組織・物の社会的な地位・身分を表したり、変化する物事の状況を表すことがわかりましたね。ここからは、混乱しやすく間違えやすい「status」の類似表現をいくつかご紹介していきたいと思います。
Position
「position」は、「立場、身分、境遇、地位、役職」などの意味があります。主に会社・組織・団体・社会などの中での「地位」を表す際に使われます。地位の高い・低いにかかわらず使われます。
一方、似た単語に「post」があります。こちらは、政府や大きな組織などでの高い地位や責任の大きな役職に対して使われます。ちなみに、positionを使った定番のフレーズもいくつかあります。
たとえば「I’m not in a position to ~(~する立場にありません)」は、ビジネスシーンでもよく使われる表現です。自分がその担当者でない場合や、一人では決められない場合などに使えます。
彼女は難しい立場にいます。
申し訳ないのですが、私はそれについて何も言える立場ではありません。
私は上司の任命で今の地位に就きました。
それは彼を厄介な立場に追い込むことになるでしょう。
この役職に応募するためには、最低2年の同様の経験が必要です。
Rank
「rank」は「地位、役職、順位、序列、階層」といった意味があります。人や物の順位を表す際に使われます。「rank」のポイントとしては、警察や軍隊の「階級」にも使われるという点です。
ちなみに、rankを使ったイディオムには「break ranks(列を乱す、袂を分かつ)」や「close ranks(列の間を詰める、一致協力する)」「the rank and file(兵士たち、一般大衆、平社員たち)」「pull one's rank(地位を悪用する)」などがあります。
地位の高い人と話すときは緊張します。
彼は地位のある人です。
彼女は巡査部長の地位にいます。
彼は警察での階級にはこだわりません。
彼はキャプテンの地位になりたかったです。
Grade
「grade」は「等級、階級、評価、段階」などを表します。また、アメリカでは「学年」や「成績」などの意味で用いられることも多いです。人の階級だけでなく、商品の品質を表す際にも使われます。
成績評価をチェックしましょう。
品位管理は大切です。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「status」という言葉の意味や使い方について、改めて基礎から丁寧に解説しました。「status」は日本語でも「ステータス」という言葉があるため、なんとなくイメージしやすい単語ではあるものの、英語と日本語ではニュアンスに違いがあることがわかりましたね。
今回の記事でご紹介したとおり、「status」にはさまざまな意味や使い方があります。また、「status」と似た表現である「position」や「rank」、「grade」との違い・使い分けについても注意が必要です。これらは間違えやすい単語ですので、ぜひ、ご紹介した例文を何度も音読して練習してみてくださいね。
また、今回学んだ「status」やその類似表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのような場面で「status」を使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。ぜひ、みなさんの英語学習や英語力アップにレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.