「give」という単語は、恐らくこの記事を読んでいるほとんどの方が知っていると思います。基本的な動詞のひとつであり、英語学習の初期段階で学びますが、実は「与える」や「渡す」といった基本的な意味以外にもいろいろな意味を持っています。
今回の記事では、「give」の使い方や用法について、基礎から改めて解説していきたいと思います。それぞれ例文とともにわかりやすく解説していきますので、ぜひそれらの例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
また、あわせて「give」を使った便利なフレーズもご紹介します。日常生活で気軽に使えるフレーズばかりですので、ぜひ覚えてみてください。
Giveの意味と使い方
まずは「give」の基本を確認していきましょう。「give」のコアイメージとしては「何かを手渡す・渡す」などがあります。こちらを覚えておくと、これからご紹介するさまざまな「give」の意味がつかみやすくなります。
何か特別なものを与えたり、親しい人へ贈り物をするなど、別のニュアンスが含まれる場合は「give」ではなく他の動詞が適していることが多いです。
Giveの用法
「give」は基本的な意味のひとつである「与える」という意味で使う場合、「give+人+物」または「give+物+to+人」という形で使われます。
Giveの意味
「give」の意味としては、大きく分けて「与える」「渡す」「伝える」「開催する」の4つがあります。以下、ひとつひとつチェックしていきましょう!
与える
みなさんが「give」の意味としてまず思いつくのが「与える」ではないでしょうか。なお、与えるもの(何を与えるのか)については物質としての物だけでなく、「花に水を与える」の「水」のようなものも含まれます。
彼は私にチョコレートをくれました。
お水をあげますね。
私が留守の間、庭の花に水を与えていただけませんか?
祖母はチャリティーにお金を寄付しました。
私にその自転車をください。
考える時間をください。
渡す
「渡す」も「give」の基本的な意味のひとつです。コアイメージの「手渡す」というニュアンスに近いです。シンプルに何かを「渡す・手渡す」という意味のため、所有権が相手に移るわけではありません。
ペンと紙をもらえませんか?
塩を渡してくれますか?
彼はガールフレンドを驚かせたかったんだ。
※この例文のように、渡すものは抽象的なものでも構いません。
伝える
「give」には「伝える」という意味もあります。相手に(手)渡すものが「情報」の場合に「伝える」という意味になります。日常会話だけでなく、「〇〇さんによろしくお伝えください」のような、ビジネスシーンなどのフォーマルな会話でも使われることがあります。
あなたのお名前とお電話番号をいただけますか?(=私に伝えてくれますか?)
何か私にアドバイスをいただけたら嬉しいのですが。(=私にアドバイスを伝えていただけたら嬉しい)
病院を去る前に主治医は私に薬の説明をしました。
本日はお越しいただきありがとうございました。田中さんにもよろしくお伝えください。
開催する
最後に、こちらが一番「give」からイメージしにくい意味かと思いますが、「(何かを)する、開催する」という使い方もあります。パーティーなど何かのイベントを開いたり、何かの行動をする、というときに使われます。
なお、イベントなどを「開く、開催する」と英語で言いたいときには「hold」や「open」などの動詞も使われます。これらの動詞と比べて、「give」を使った場合には「開いてあげた、行ってあげた、開催してあげた」といったニュアンスが少し含まれます。
私のお気に入りの歌手は、9月にコンサートを開催します。
※ favouriteはイギリス英語のスペルです。アメリカ英語ではuがないfavoriteというスペルになります。
私たちは、彼女のために盛大なパーティーを開きました。
隣に住む家族は、よく彼らの家で土曜日にパーティーを開いています。
昨日、私の部署で忘年会が開かれました。
彼は電話をくれると言っていましたが、まだしていません。
私は明日、クライアントにプレゼンテーションをしなければなりません。
Giveを使ったフレーズ
最後に、「give」を使ったフレーズをいくつかご紹介します。日常会話で使いやすい基本的な表現ばかりですので、ぜひ覚えてみてくださいね。
まずは、「give back(~を(持ち主・送り主に)返す)」はよく使う表現のひとつです。一言で言い換えるならば「return」が適しています。
また「give someone a call(人に電話をかける)」もよく使われます。「call someone」や「dial someone」で言い換えることができます。
さらに、ネイティブスピーカーがよく使う表現として「give it a shot(やってみる、試してみる)」があります。同じ意味ですが、イギリスでは「give it a go」の方が一般的です。カジュアルな表現で、「(結果が)どうなるかはわからないけど、とりあえずやってみる」というニュアンスがあります。ちなみに、イギリスでは洋服を試着する際にも「give it a go」を使います。
また、「give rise to(~を引き起こす)」という表現もあります。toの後ろには名詞が来ます。
携帯電話を彼に返してください。
この鍵を大家さんに返さなければなりません。
そこに着いたら電話してくれますか?
大丈夫ですよ。試しにやってみた方がいいですよ。
すみません、試着してもよろしいですか?
彼が新聞に書いたことは口論を引き起こしました。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「give」を使い方や用法について、基礎から丁寧に解説しました。「give」は基本的な単語だからこそ、「与える」以外の意味をあまりよく分かっていなかった、という方も多かったのではないでしょうか。
今回の記事でご紹介したとおり、「give」にはさまざまな意味があります。また、「give」を使ったフレーズは覚えておくと便利なものばかりです。「give」のそれぞれの意味を適切な場面で使い分けることで、ネイティブからも「お、この人は意味を正しく理解しているな」と感心されるはずです。
今回ご紹介した「give」や「give」を使ったフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
また、今回学んだ「give」について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのような場面で「give」をよく使っているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「give」の類似表現をさらに練習しても良いですし、ビジネスシーンや日常生活などで「give」を使った会話の練習をしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習や英語力アップにレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.