【知っていますか?】「共通」を意味する英語表現とは?

共通, 英語, ネイティブキャンプ

この記事では、「共通」について解説します。「英語が大切であることは世界の共通認識」「わたしと友人の共通点は歴史に関心があること」などなど、会話のなかで「共通」という言葉を使う機会は想像以上に多いと思います。

さて、みなさんはそのような「共通」について誰かと話すとき、どのような英単語を使っていますか?

今回は「共通」という言葉のさまざまな英語表現を、バラエティ豊かに紹介したいと思います。友人とのコミュニケーションなどで使える「共通」を表す英単語の使い方を、豊富な例文とともに効率よく且つわかりやすく解説していきますので、ぜひみなさんの語学学習の参考にしていただけたら幸いです。さて、それではさっそく学びの旅に出発しましょう。

共通 英語表現

Common

「共通する」ということを説明したいとき、まず真っ先に紹介したい英単語はcommonです。

common=多くの人やたくさんの場所で頻繁に起こる、多数存在している、複数の人々やグループによって共有される共通の目的、信念、アイデア、社会に共通するなどを意味します。

日本語でいうところの「共通」「共通点」「共通語」などを表したいときに使用できる単語です。

使い方

まずこちらで紹介するのは、*品詞のなかでも形容詞として分類されているcommonの使い方です。ここでは「形容詞のcommonを名詞とセットにして使う英語表現」を紹介し、よく使われるフレーズを下記に表示します。とても使いやすいので、ぜひ丸覚えして使ってください。

common knowledge:みんなが知っている=常識、と言う意味のフレーズです。
common sense:常識
common term:共通事項・共通項目(一般用語、共通条項など、文脈によって臨機応変に使用可能)
common rules:共通のルール
common history:共通の歴史
common parts:共通の部分
I have some common interests with my friends.
わたしには友達と共通の趣味があります。
These regions have a common rule.
これらの地域には共通のルールがあります。
They have a common characteristic.
彼らには共通の特徴があります。

あるいは、個人の特徴や資質をpersonal traitsということから、下記のように英語で表現するとネイティブスピーカーっぽくなります。

They share common traits.
彼らには共通の特徴があります。

It is very common. や That is common. を使用し「よくある」という意味の英語表現ができます。参考までに、辞書によるとcommonの反対の意味を表す英語はrareです。rare=珍しい、滅多にないという意味を表す単語です。こちらの英単語も同時に覚えておくと便利ですね。

*品詞とは、英語の文章のなかで、それぞれの単語がどのような役割を持っているかを表すために分類されているものです。英語の文章は、名詞、形容詞、動詞などを含め、通常、複数の品詞から成り立っています。それぞれの英単語がどのような役割を担っているかを認識することで、文章を正確に理解することができると同時に、伝えたいことを正確に伝えられるようにもなります。

共通する 英語

Mutual

mutual=(2人以上の人やグループが)互いに同じ感情を抱いたり、同じことをしたりすること、日本語で相互、共通のを意味する英語です。mutualという単語を使用し、共通の友人、利害関係など、相互間で生まれる利害やルール、意思の表示などを英語で表現することができます。

例えばmutualを使って、私と彼には共通の友人がいる、彼女とは共通の友人から紹介されて知り合った、などと表現することができます。

使い方

mutual friend:共通の友人
mutual respect:相互尊重
mutual agreement:双方合意
mutual interest:二つ以上の人や会社などの間で共有される共通の関心、目標などに対して文脈に適切な単語と一緒に使うことによって、相互利益、利害関係などを表現するためにも使用できます。
They met through a mutual friend.
彼らは、共通の友人を介して知り合いました。
This mutual agreement will be discussed at the next council meeting.
この相互協定については、次回の審議会で話し合われる予定です。

Universal

みなさんは、English is a universal language.という英語表現を耳にしたことはありませんか。universal=どこにでも存在しすべての人を巻き込む、という意味の英単語です。日本語で言うところの普遍の、共通のという意味です。

universal といえば、ハリウッドに本社を置き多くの有名映画を製作した米国の大手映画会社の名前として有名です。大阪にある映画をテーマとして作られたアミューズメントパークuniversal studiosの名前が思い浮かぶ方もおられるかと思います。

このuniversalは形容詞で、名詞とセットにしてよく使われます。下記にいくつかのよく使われる単語のペアを表記します。丸覚えしてぜひ使ってください。

a universal truth:普遍の真理
universal value:普遍的価値
universal respect:普遍的敬意
English is a universal language.
英語は世界共通の言語です。
Love is always a universal interest.
恋愛はいつも(いつの時代も)普遍的な関心事です。
The company has a universal commitment to environmental issues.
この会社では、環境問題に対しての取り組みが普遍的に行われています。

共通点 英語表現

In common

commonを名詞として使い、共通点について述べることができます。

My friend and I have many things in common.
私と友人には、多くの共通点があります。

Commonality

commonality=共通のものを持っている、共通点と言う意味の名詞を使い共通について英語で表現することができます。

The stock price trends of these companies have commonalities.
これらの会社の株価の動きには共通点があります。

Similarity

similarity=類似性がある、似通ったという意味です。この英単語を使用すればこのような表現もできます。

The stock price trends of these companies have similarities.
これらの会社の株価の動きには、似通った点があります。

一般的に:英語表現

「一般的に」を英語で表現したいときに知っているとこのうえなく便利、そんな単語を紹介したいと思います。

In general

in general=多くの場合において

もし、あなたが何かポッドキャストやニュース記事などをリスニングしていて、in generalという英語を耳にしたとすれば、そのスピーカーは、考えや傾向などを(部分的にではなく)全体的に見た際どうであるか、という一般的見解を述べています。あなたがネイティブスピーカーの友人などとコミュニケーションをとる際、一般的、あるいは全体の傾向について説明したいとき、in generalを使用すると全体像をわかりやすく伝えられるでしょう。

例えば「一般的に、日本人にはお寿司が好きな人が多い。」「一般的に、ゴールデンウィークなどの休日には旅行に行く人が多い。」「一般的に、金曜の夜はレストランが混んでいる。」など、多くの場合においてそうである、というような事実に使われます。

In general, it is said that the cost is 30%.
一般的に、原価は三割だといわれています。
In general, flu is more likely to spread in the winter.
一般的に、インフルエンザは冬に蔓延しやすいといわれています。

共通 英語 common以外

Prevalent

prevalent=特定の時間、特定の場所、特定の集団の間でよく見られる

prevalentは、一般的である、普及している、という意味です。例えば、ニュースを読んでいると「薬物の使用は犯罪者の間で広まっている」「この会社では環境問題への取り組みが浸透している」など、一般的=浸透している=広まっている、と言う意味で使われます。

ネイティブスピーカーの間でも頻繁に使用されるとても使いやすい単語ですので、これを機会に一緒に練習しましょう。

発音

prevalentの発音についてですが、この単語の中にはrが入っており、みなさんもご存知の通り、これは日本語には無い音です。自然に聞こえるように発音するには、少々練習が必要です。

今の時代、オンライン辞書にアメリカの発音、イギリスの発音とそれぞれの音声がついていますので、とても便利ですね。辞書は、効率よく勉強するための力強い味方になってくれますので、最大限に活用しましょう。

練習のポイントは、発音だけに捉われず、アクセントの場所や流れについても少し意識することです。そうすることによって、よりネイティブスピーカーのような表現に近づけるでしょう。

https://www.ldoceonline.com/dictionary/prevalent

使い方

prevalent amongあるいはprevalent inを使用し、〜の間で一般的である、〜の間でよくみられる、浸透しているを表現できます。「なに」は「どこ」の間でよくみられる、が全体の日本語訳で、「なに」is prevalent in/among 「どこ」. の形を使って表現します。

The disease is prevalent in areas where mosquitoes are abundant.
「この病気」は「蚊の多い地域」でよくみられます。
The most prevalent tree in this city is the cedar tree.
この街で「最も一般的な木」は「杉の木」です。

Usual

usual=たいていの時間、たいていの状況で起こる、行われる、存在するなどの意味を持つこの単語は「いつもの」「よくある」という意味で使うことができます。

the same=同じ、という言葉をセットにしてthe same as usual=いつもと一緒、いつもと同じ、と英語で表現することができます。とても便利な表現ですので、友人とコミュニケーションをとる際にぜひ使ってみてください。

It's the same as usual, right?
いつもと同じだよね!
I will see you at the usual time.
いつもの時間に会いましょう。
Let's meet at the same place as usual.
待ち合わせはいつもと同じところにしましょう。

Typical

typical=あるタイプのもの、つまりある人や物がグループ内のすべての人や物と共通する特徴を持っていることを意味します。典型的なという意味で使われることが多いです。

Typical Designs
よくあるデザイン
On a typical day
典型的な1日、いつもの1日
This is a typical American cherry.
これはアメリカの典型的なさくらんぼです。
This is a typical British pronunciation.
これはイギリスの典型的な発音です。
Sleeping in the morning is a typical way to spend a holiday.
朝寝坊は典型的な休日の過ごし方です。

Widespread

widespread=多くの場所や状況、または多くの人々の間に存在する、または起こっているという意味です。形容詞です。

使い方としては「世界では、戦争反対への動きが広まっている」「この会社では、制服着用に対して変化を求める声が広がりつつある」など、〜の間で広まっている、蔓延している、普及している、というような場面で使用できます。

Poverty is widespread in several countries.
いくつかの国では、貧困が蔓延しています。
In recent trends, the use of computers has become increasingly widespread.
近年では、ますますコンピュータの使用が普及しています。
Serious crime is widespread in the area.
この地域では深刻な犯罪が蔓延しています。
There is a widespread movement toward revolution.
革命への動きが広まっています。
Pesticide contamination is widespread in this area.
この辺りでは農薬による汚染が広がっています。

まとめ

この記事では、英語で共通点について話すとき、どのような英単語で表現すれば良いのかを、それぞれの意味や使い方、例文をあげて解説しました。併せて、広く普及している、一般的である、典型的である、など、何かの特徴や傾向を説明したいときに使える英単語を選び抜いて紹介しました。

友人と日本語で話すときも同じですが、同じ趣味がある、共通の関心事がある、共通の友人がいるなど、誰かと共通点を見出したとき、急に親近感が湧きうれしく思うことは、大人になっても変わりませんよね。今回学んだ英単語を積極的に使用し、友人とのコミュニケーションに役立てていただけたら光栄です。

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