「娘が明日のパーティーに行くことを許す」「誤ったら許してくれた」「ここではボールを使って遊ぶことが許されていない」など、日常会話でもビジネスシーンにおいても、「許す」という言葉を使うことは意外と多いのではないでしょうか?
そんな「許す」を意味する英語表現といえば、「allow」と「forgive」ではないでしょうか。しかし、日本語では同じように訳されるからこそ、使い分けが難しいですよね。
そこで今回の記事では、そんな「allow」と「forgive」の違いをご紹介します。また、あわせて「admit」や「permit」といったその他の類似表現についても解説していきます。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
AllowとForgiveの違い
まずは、似たような意味を持つ「allow」と「forgive」の違いをご紹介します。それぞれの意味や使い方を例文とともにチェックしていきましょう!
Allowの意味と使い方
「Allow」は動詞で「許す」という意味があります。「許す」のなかでも「人が何かをすることを許可する、許す、可能にさせる、邪魔をせず自由にさせる」というニュアンスを持ちます。
「Allow+人+to+動詞」で「人に~することを許可する・許す」という意味になり、この形で使われることが多いです。また、受身形を使った「be+allowed+to+動詞」という形もよく使われ、「〜することを許可される」という意味になります。
先生は私たちがレッスン後に教室を使うのを許可してくれました。
私のお母さんは私に自分の携帯電話を使うのを許可してくれました。
私は遅くまで外出することを許されていません。
このカフェでは盲導犬以外のペットは禁止されています。
試験中に辞書を使用することは禁止されています。
Forgiveの意味と使い方
「Forgive」も動詞で「許す」という意味があります。しかし、「allow」が「許可」のニュアンスを持っているのに対し、「forgive」は「相手の過失・おわび・間違い・罪などを許す・大目にみる」というニュアンスがあります。
「Forgive+人+for+名詞」という形でよく使われ、「(名詞)のことで人を許す」という意味になります。
なお、forgiveは不規則変化をします。過去形は「forgave」、過去分詞は「forgiven」となりますので、気をつけてくださいね。
失礼をお許しいただけますか?
私は彼が私に言ったことを決して許しません。
あなたは彼女を許しましたか?
時間はかかりましたが、最終的に私は彼を許しました。
何の連絡もなく遅刻したことは許せません。
関連表現
大きく分けて「allow」は「人が何かをすることの許可」を、「forgive」は「人の過失などを許すこと」を表すことがわかりました。しかし、他にも「許可」や「過失を許すこと」を意味する英語表現はいくつもあります。
ここからは、「許す」に関連するその他の英語表現をご紹介していきます。それぞれ、意味やニュアンスを丁寧に解説していきますので、一つ一つチェックしていきましょう!
Admit
「Admit」は「許可」のニュアンスを持つ動詞です。「入場や入国を許す」という意味で使われます。また、何かを「(納得していないことなどを)しぶしぶ許す、認める」という意味合いがあります。
誰も責任を認めようとしません。
彼らは私を教室に入れてくれました。
彼はミスをしたことを認めました。
私は大学へ入学することを許可されました。
会議には会員のみが入場できます。
Permit
「Permit」は「allow」と同じように、「人が何かをするのを許可する」という意味を持っています。「Allow」との違いは、「allow」が個人的なやりとりで使われるのが一般的なのに対し、「permit」はよりフォーマルな状況で使われます。
「法律、企業や組織、学校などの規則、ルールなどに基づいて許可される」というニュアンスがあります。
あなたは駐車許可証を申請する必要があります。
博物館内での携帯電話の使用は禁止されています。
教師は遅刻した生徒たちを教室に入れませんでした。
訪問者がここで写真を撮影することは禁止されています。
法律が許す限り、彼らは外に出ることができます。
Pardon
「Pardon」は「立場が上の人が許してあげる、容赦する、寛容に法や道徳上の罪を許す」という意味があります。「Forgive」よりもフォーマルでかしこまった場面で使われることが多いです。
失礼をお許しください。
彼女の罪は赦されました。
私のわがままをお許しください。
もう一度いいですか?/もう一度言ってもらえますか?
Excuse
「Excuse」は「大したことではない、小さなこと・問題・過失などを許す」という意味があります。エチケット違犯やマナー違反などの無礼な態度を許すという場合に使われます。
ちょっと失礼します。
彼女の無礼な態度を許すべきなのは分かっています。
先ほどあなたに言ったことを許してください。
彼女は娘のミスを許しました。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「allow」と「forgive」という似ている英語表現について、ニュアンスの違いをご紹介しました。さらに、さまざまな「許す」の英語表現もあわせてご紹介しました。今回ご紹介したように、「allow」と「forgive」は日本語で同じように訳されるからこそ、実際の場面でどのように使っていけばよいか迷いやすい表現です。
今回ご紹介した「allow」と「forgive」を適切に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した「allow」と「forgive」をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「allow」と「forgive」について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのようなときにallowとforgive、その他の「笑い」に関する英語表現を使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「allow」と「forgive」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、似ていて意味が分かりにくい英語表現について講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.