みなさんは、「オルゴール」を持っていますか?小さいころに買ってもらったという方、好きで集めているという方、お土産などでもらったことがあるという方など、「オルゴール」との関わり方は人それぞれではないでしょうか。
そんな「オルゴール」ですが、「英語なの?」と疑問に思ったことはないでしょうか?カタカナ表記の言葉ですし、何となく元から日本にある言葉っぽくはない……と感じる方も多いかもしれません。
そこで、今回の記事では、そんな「オルゴール」について、歴史から語源も含めて丁寧に解説していきます。また、おまけとしてスノードームの英語表現や”幻想的”を表す英語表現についてもご紹介していきたいと思います。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
オルゴールとは
オルゴールとは、ゼンマイ仕掛けで、箱を開けると自動的に楽曲を演奏する装置のことを指します。
オルゴールの歴史は、中世ヨーロッパに遡ります。当時は人々に時刻を知らせるために教会の鐘を鳴らしていました。元々は人の手によって鐘を紐で引っ張って音を鳴らしていましたが、それを自動化しました。それが「カリヨン」と呼ばれるオルゴールの起源です。
そして、カリヨンがより小さな時計に組み込まれるようになります。そして、1796年にスイスの時計職人アントワーヌ・ファーブルという人物が現在のオルゴールの原型となるシリンダー・オルゴールを開発しました。
オルゴールの語源
「オルゴール」という言葉は、オランダ語が由来の和製外来語と言われています。オルゴールは江戸時代にオランダから日本に伝わりました。オランダ語でオルガンを意味するorgel(オルゲル)がなまって「オルゴール」になったと言われています。
日本語らしい響きではないけれど、どこの国の言葉なのかいまいちイメージしにくかったのは、こうした語源によるものなのですね。
オルゴール 英語表現
「オルゴール」が和製外来語であり、英語ではないことがわかりました。それでは、英語で「オルゴール」はどのように表現するのでしょうか?
music box
英語で「オルゴール」は、「music box」といいます。Musicは「音楽」、boxは「箱」ですから、音楽の箱=オルゴール、とイメージしやすいのではないでしょうか。
ちなみに、music boxはアメリカでよく使われる表現です。イギリスではmusical boxとなりますので、気を付けてくださいね。
オルゴールを持っていますか?
オルゴールを知っていますか?
私はオルゴールを聞くのが好きです。とても癒されます。
私は北海道で素敵なオルゴールを買いました。実は、そこで自分のオルゴールを作ることができるんですよ。
両親から誕生日プレゼントに小さなオルゴールをもらいました。
おまけ スノードームの英語表現
続いて、おまけとして「スノードーム」の英語表現をご紹介します。
オルゴールのなかにはスノードーム付きのものもありますよね。そんな「スノードーム」ですが、英語では少し違った単語を使います。
snow globe
「スノードーム」は英語で「snow globe」といいます。Snowは「雪」、globeは「地球、球体、球」という意味があります。
スノードームを買うつもりです。
私はスノードームはとても冬っぽいと思います。
祖母は冬になるとスノードームをテーブルの上に置きます。
オルゴール付きのスノードームもあります。
私は娘にスノードームを買いました。
”幻想的”を表す英語表現
最後に、「幻想的」を意味する英語表現をいくつかご紹介します。幻想的なスノードームもありますし、クリスマスシーズンは街中がイルミネーションなどで幻想的な雰囲気に包まれることもありますよね。
それぞれ少しずつ意味合いやニュアンスが異なりますので、一つ一つ丁寧にチェックしていきましょう!
fantastical
「Fantastical」は「fantasy(ファンタジー)」の形容詞形で、「幻想的・空想的」といった意味を持ちます。
「現実離れしている・ファンタジーみたい・非現実的である・不思議である」といったニュアンスがあります。現実とは思えないようなシチュエーションなどを豪快に強調して言いたいときに使える表現です。
私が昨日訪れたそのお寺は幻想的でした。
この小説には幻想的な側面があります。
この写真には幻想的な雰囲気があります。
dreamy
「Dreamy」は「dream(夢)」の形容詞形で、「夢想的な・幻想的な・夢見がちな」といった意味があります。
「Fantastical」のように何かが現実離れしている様子を表すことができますが、「dreamy」は夢のように美しいといったニュアンスもあります。また、芸術作品などの形容に使われることもあります。
その音楽は幻想的です。
幻想的な教会ですね!
みんなその幻想的な景色に感動していました。
surreal
「Surreal」はreal(現実)にsur-(~を超えて)という接頭辞がついた単語で、「現実離れした」という意味があります。話し手の驚きや困惑を表現することができます。ちなみに、この単語は「シュール」という言葉の本来の意味でもあります。
これは私が今まで見た中で最も現実離れした映画の一つです。
すべての経験が幻想的で、本当に起こったことだとはいまだに信じられません。
彼は宝くじに当たって、現実とは思えないほどのお金を手にしました。
illusory
「Illusory」は「幻の・錯覚を起こさせる・架空の・非現実的な」といった意味を持つ形容詞です。何かが現実のように思えると言いたい場合に使えます。
非現実的な解決策は避けなければなりません。
彼らが持っているように見える権力は幻想的なものです。
彼女の考えはすぐに幻想的なものであることが証明されるでしょう。
woolgathering
「Woolgathering」は形容詞で「幻想的な・とりとめのない空想のような・ファンタジックな、ドリーミーな・放心状態の」といった意味を持ちます。
彼女の放心状態は(=放心状態だった彼女は)彼の質問によって中断されました。
私は放心状態だったので、先生の言ったことを聞いていませんでした。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「オルゴール」の歴史や語源、そして英語でどのように言うのかをご紹介しました。また、関連表現として「スノードーム」や「幻想的」を意味する英語についても例文とともに解説しました。「オルゴール」は普段あまり会話で使わない単語かもしれませんが、だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「オルゴール」や「幻想的」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「オルゴール」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、最近「幻想的」だと思ったことについてなどをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.