英語学習をしていれば必ず出てくる文法、「比較」。ただ、原級・比較級・最上級といった違いがあり、それぞれの違いがいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか?
また、比較の用法を使った慣用表現もたくさんあり、日常・ビジネスいずれでも多々使われています。
そこで本記事では、比較の文法やに比較関連表現を紹介していきます。例文も載せているので、ぜひ参考にしてください!
- 比較表現の基本の形
- 原級
- 比較級
- 最上級
- 比較の慣用表現
- no more than~
- not more than~
- A is no more B than C is (D)
- know better than to 動詞
- 肯定文+much(still)more~
- 否定文+much(still)less~
- 最上表現を比較級や原級で表現
- まとめ
比較表現の基本の形
比較表現は主に、原級・比較級・最上級の3つに分けられます。
⇨AはBと同じくらい〜だ
⇨AはBよりも〜だ
⇨Aは最も〜だ
原級
比較表現の原級は、「AはBと同じくらい〜だ」という、同等なことを表すのに使う用法です。原級の基本形パターンは、以下のようになります。
・as 形容詞 as 〜
私の友人の1人は、私の父と同じくらい背が高いです。
この本は、先週読んだ本と同じくらい面白いです。
・as 副詞 as 〜
私の妹は、私と同じくらい英語を上手に話せます。
彼は彼のお兄さんと同じくらい速く走れます。
比較級
比較表現の比較級は、「AはBよりも〜だ」という、比べたときにどうなのかを述べるときに使う用法です。比較級の基本形パターンは、以下のようになります。
・形容詞-er than 〜 / more 形容詞 than 〜
あなたの部屋は私のよりも広いです。
あれよりもこれのほうが良いと思います。
・副詞-er than 〜 / more 副詞 than 〜
あなたの方が私よりも上手にそれができますよ。
もう少しゆっくり話してもらえますか?
なお、形容詞・副詞に「more」が付くのは、音節が3以上ある長めの単語(popular、beautifulなど)の場合なので、覚えておきましょう。
最上級
比較表現の最上級は、「Aは最も〜だ」という、何かが一番であることを述べるときに使う用法です。最上級の基本形パターンは、以下のようになります。
・the 形容詞-est / the most 形容詞
このミーティングルームがこのオフィスの中で一番広いです。
この店の中ではあの車が一番値段が高いです。
・副詞-est / most 副詞
クラスの中では彼が最も流暢に英語を話せます。
彼女は全員の中で最も美しく歌います。
なお、形容詞・副詞に「most」が付くのは、音節が3以上ある長めの単語(fluently、expensiveなど)の場合なので、覚えておきましょう。
比較の慣用表現
次に、比較の慣用表現を紹介していきます。たくさんありますが、いずれも使う頻度はそれなりに高いので、しっかり覚えていきましょう。
more+原形+than
「more+原形+than 〜」は、「〜よりも〜」だけでなく、「というよりむしろ〜だ」という意味でも使えます。
この映画はエンターテイメントというよりも教育的です。
less+原形~+than
「less+原形~+than」は、「〜ほど〜でない」という意味の表現です。「less」は「more」の反対語で、比較対象に劣ることを表します。
今回のテストは前回ほど難しくはありません。
the+比較級~
「the+比較級~」は「〜すればするほど」という表現。「The+比較級~, the 比較級.」と2つ続けて、「〜すればするほど、より〜である」のように使うことが多いです。
練習すればするほど、あなたは英語を話すことがより得意になりますよ。
all the+比較級~ +for、、、
「all the+比較級~ +for、、、」は、「〜だから、なおさら〜」という言い回しです。「for」のあとは名詞が続きますが、もし「主語+動詞」と続ける場合は「because」を使います。
家族のためだから、なおさら一生懸命働きました。
本当に試合に勝ちたかったので、私たちはなおさら練習しました。
no more than~
「no more than~」は「たった〜にすぎない」という表現で、「only 〜」のように、少ない・足りていない様を表すのに使います。
それを終わらせるのに 1 日もかからないはずです。
not more than~
「not more than~」は「多くとも〜」という意味の表現です。多く見積もってもこれを越すことはない、というような使い方をします。
「no more than~」に見た目がとても似ているので、混同しないよう注意しましょう。
修理のコストは多くとも2万円です。
A is no more B than C is (D)
「A is no more B than C is (D)」はなかなか見慣れない形ですが、「AがBではないのは、CがDでないのと同じだ」という意味の表現です。
2つのものや状況を比較し、実際には類似していることを強調するのに使われます。
家具のない空の部屋は、花のない庭と同じくらい魅力的ではありません。
know better than to 動詞
「know better than to 動詞」は、直訳すると「〜することよりもよく知っている」。つまり、「〜するほど愚かではない」という意味の表現です。
「to」のあとは動詞の原形が来るので、注意しましょう。
シートベルトを着用せずに運転するほど私は愚かではありません。
肯定文+much(still)more~
「肯定文+much(still)more~」は、「なおさら〜だ」という表現。肯定文の事実があるのであれば、なおさら「much(still)more 〜」の部分は当然だよね、という意味で使われます。
彼はヴァイオリンを弾けるので、ピアノが弾けるのはなおさらだ。
彼女はスポーツが得意なので、走るのが得意なのはなおさらだ。
否定文+much(still)less~
「否定文+much(still)less~」は、「なおさら〜でない」という意味の表現です。
上で紹介した「肯定文+much(still)more~」とは真逆で、そうでないならなおさら違うよね、という意味合いを含んでいます。
私は英語を話せなかったし、中国語はなおさらできませんでした。
最上表現を比較級や原級で表現
最上級の表現は、「the 〜-est / the most 〜」だけでなく、比較級・原級でも可能です。
A is the -est
Aは最も〜だ
A is 〜er than any other 〜.
Aは他の何よりも〜だ
Aよりも〜なのはない
No other 〜 is as 形容詞 as A
Aと同じくらい〜な〜はない
<最上級>
これはこの街で最高のピザだ。
<比較級>
このピザはこの街でどのピザよりも良い。
これよりも良いピザはこの街にはない。
<原級>
これと同じくらい美味しいピザはこの街にはない。
まとめ
今回は比較に関する表現を、文法中心に解説していきました。たくさんの比較表現がありますが、よく使うものが多いので、それぞれ整理しながら覚えていきましょう。
またただ覚えるだけでなく、実際に使っていくことが大事です。日常に英語を話す機会が少ない方は、レッスン受け放題のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用し、たくさん練習してくださいね!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.