英語で会話をする中で、「〜の量」という表現をする機会はたくさんあります。英語学習をしている方であれば、なんとなく「amount」を使うことはわかると思いますが、正しい使い方がわからない方も少なくないでしょう。
また、「〜の数」を意味する「number of」という表現とも混同しやすいため、整理して使い分けることが重要です。
そこで今回は、「amount」の動詞・名詞での使い方や意味、「number of」との違いについて解説していきます。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
amountの使い方
「amount」の品詞には動詞と名詞があり、それぞれで意味や使い方が異なります。名詞「amount」の意味:量、総計
動詞のamount
動詞の「amount」は、「合計で〜になる」や、「総計で〜に達する」といった意味を表します。合計・総計の量は「amount to 〜」のように、「to 〜」と続けるのが基本です。また主語が3人称(私・あなた以外の単数の人や物事)且つ現在形になる場合は、他の動詞と同様「amounts」のように「-s」を付けます。
例えば、「その費用は合計で1000万円です。」という文章であれば、「The cost amounts to 10 million yen.」となります。
また、「合計・総計で〜になる」が派生して、「〜という結果に等しい」という意味で使われるのもポイント。例えば、「彼の行動は嫌がらせに等しい」であれば、「His behavior amounts to harassment.」という表現が可能です。
料金は合計で500ドルになります。
図書館の本の数は合計で1万冊以上になります。
私の貯金は合計で200万円になりました。
チャリティーで受け取った寄付金は合計で3000万円になります。
私のミスは深刻な問題になりました。
あなたの行動はいじめと同じであり、受け入れられるものではありません。
その会社の利益は毎年何10億円もの額になります。
名詞のamount
名詞の「amount」は、「量」や「総計」といった意味を持つ単語です。実際に存在する物質の量や、課されている仕事の量、かかる時間の大きさなど、有形物・無形物に関わらず「〜の量」という表現ができます。
また、「amount」は金額の大小を表すのにも使います。一見お金は数えられそうですが、「お金」という言葉自体は数ではなく、量で見る単語なのがポイントです。
なお、合計した量が特定されている状態で使うので、「the amount」のように「the」が付きます。もし「〜の合計は」と言いたいときは、「the amount of 〜」とすることで表現可能です。
ただし「the」ではなく、「a large amount of 〜」のように、「a+大きさを表す形容詞+amount of 〜」という形になることもあるので覚えておきましょう。
グラスの中の水の量が少なすぎます。
この飲み物の糖分の量は高すぎます。
睡眠時間の量は機嫌に影響することがあるって知ってましたか?
今日私がやらなければならない仕事の量は相当なものです。
私はいつも紅茶に少量の砂糖を入れます。
巨額の資金がそのプロジェクトに投資されています。
十分な量の資金がない限り、そのプロジェクトは進行できません。
今年の雨量は平均よりも低いです。
number of と amount of の違い
次に、多くの英語学習者が混同しやすい、「number of」と「amount of」の違いです。2つの違いを簡潔にまとめると、以下のような違いがあります。
amount of:数えられない名詞に使う
ポイントは名詞が数えられるか数えられないか
「number of」と「amount of」は、以下のようにそもそもの意味が異なります。amount of 〜:〜の量
例えば、「人の数」であれば「the number of people」、「イスの数」であれば「the number of chairs」のように表現できます。
一方で「amount of」は、液体や物質、抽象的な概念など、数えられないものの量を表す場合に使います。「water(水)」や「work(仕事)」のように、数えようがない単語であれば、数えられない名詞(不可算名詞)です。
例えば、「水の量」であれば「the amount of water」、「仕事の量」であれば「the amount of work」と表現できます。
まとめると、数量を述べるものが数えられる名詞であれば「number of」、数えられない名詞であれば「amount of」を使います。
なお「the number of 〜」の他に、「a number of 〜」という形もあり、以下のようにそれぞれ意味が異なる点も覚えておきましょう。
a number of 〜:たくさんの〜
number ofとamount ofを使った文章の比較
ここでは、「number of」と「amount of」どちらか一方しか使えない場合を、例文で比較しながら見ていきましょう。◯The number of students in the classroom is 25.
×The amount of students in the classroom is 25.
◯The amount of sugar in the recipe is 2 cups.
×The number of sugar in the recipe is 2 cups.
◯The number of books on the shelf is 50.
×The amount of books on the shelf is 50.
◯The amount of water in the tank is 500 liters.
×The number of water in the tank is 500 liters.
◯The amount of money in my bank account is 100,000 yen.
×The number of money in my bank account is 100,000 yen.
上記ではなるべくわかりやすい例文を載せていますが、数えられる・数えられないが判断しにくい名詞もあるので注意しましょう。
まとめ
今回は「amount」の使い方や、「number of」と「amount of」の違いについて解説していきました。記事で学んだ内容はぜひ、積極的に英会話の中で使ってみてください。
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◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.