「Kill」の意味と使い方!timeなどを使用したスラングとは

「Kill」の意味と使い方!timeなどを使用したスラングとは

Killを「殺す」だけだと思っていませんか?

“kill”という英単語は、「〜を殺す」を意味するだけでなく、それ以外にも様々な意味があるのをご存知でしょうか?

ネイティブスピーカーは、”kill”を様々なシチュエーションで、ネガティブな意味だけでなく、ポジティブな意味でも使っています。果たして、どのような意味があるでしょうか?

今回の記事では、”kill”の様々な意味を、例文を交えながらご紹介していきます。ネイティブスピーカーが頻繁に使う表現を身につけられますので、ぜひ最後までご覧ください。

Killの意味・使い方1:うまくいったとき

ネイティブスピーカーの会話では、友達や話している相手が、何かうまくいったときに、”You killed it!” 「よくやったね!」と相手を褒めることがよくあります。”Killed it !”と略すこともあります。

ここでの”kill”は、「(何か難しい課題や困難に)打ち勝つ、乗り越える、やってのける」というニュアンスをもちます。

”kill”は「生き物を殺す」という意味だけでなく、「難しい壁を倒す、やっつける」という意味をも持ちます。

“kill”という少し大げさな表現をすることで、すごさや大変さが大きいことをアピールできます。

Killed it! Good job!

すごいじゃん。よかったね。

I got killed.

ボコボコにされてしまったよ。

Killの意味・使い方2:食べきったとき

また、何か食事や飲み物を平らげたときにも”kill”を使います。

例えば、友達がビールを一気に飲み干した時などに、”You killed your beer already?” などと表現します。この文脈における”kill”は、「(食事や飲み物を)制した、自分のものにした、0にした」というようなニュアンスを持ちます。

ここでも、少し大げさな表現をすることで、食べきったことのすごさを表現できます。

I killed my pizza yesterday.

私は昨日、ピザを食べ尽くした。

You killed your pizza so fast !

ピザ食べ切るの、はやいね!

Killの意味・使い方3:時間をつぶす

時間を潰すことも、”kill”を使って表現します。

”spend time”と表現する場合、目的を持って有意義に時間を使うことを意味しますが、”kill time”の場合、時間を持て余しており、何かするべきことやしたいことがないけれども、時間が経過することを待たないといけないというニュアンスを持ちます。

It is good for killing time.

これは暇つぶしにいいね。

We have 1 hour to kill. What should we do?

1時間、時間が余っているけど、何する?

Just killing time.

ただ、時間を潰しているだけだよ。

Killの意味・使い方4:体が痛いとき

痛みが、自分自身を苦しめている時”kill”を使って表現します。

例えば、頭痛がひどい時などは、”My headache is killing me. “と表現します。ここでの”kill”は、「(自分を)痛めつける、苦しめる」を意味します。

大げさな表現ですが、「死んでしまいそうなほどに、痛い」と、痛さの程度が大きいことを表現しています。

The heat is killing me.

暑くてしんどい。

My high heels are killing me.

ハイヒールの靴を履いていて、足が痛いわ

Killの意味・使い方5:スポーツで圧勝した(された)とき

「スポーツにおいて、相手に圧勝した、打ち負かした、ボコボコにした」という意味で”kill”を使ったりします。

スポーツにおいては、勝つことは、すなわち生き残ることを意味し、負けることは、チームや選手としての生命線を危うくすることを意味します。

そのようなことからも、”kill”が「対戦相手を打ち負かす」というニュアンスを持つことがイメージできるのではないでしょうか。

また、少し余談ですが、スポーツにおいて弱小チームが、王者に勝つことを、”Giant Killing”「ジャイアントキリング」という表現することもあります。

The Giants are killing the Tigers.

ジャイアンツは、タイガースに圧勝している。

Our team is getting killed.

私たちのチームはボコボコにされた。

その他にも使えるKillの表現

面白すぎるとき

友達が、おもしろい発言で笑わせてきた時などには、”Stop it! You’re killing me.”「もう笑わせないでよ」と返すことがよくあります。

ここは、「死んでしまいそうになるぐらい面白い」というニュアンスで”kill”が使われています。

His joke is killing me.

彼のジョークは最高だ。

何かをとめたり、切るとき

機械やプログラムの動き、照明の明るさなどをとめたりする時などにも、”kill”が使われます。

機械が動いている状態、スイッチが入っている状態を「生きている状態」、機械が動いていない状態やスイッチが入っていない状態を「死んでいる状態」とすると、”kill”が「何かをとめたり、切る」ことを意味するのが、イメージ湧くのではないでしょうか。

I killed the engine of the car.

私は車のエンジンをとめた。

Kill the lights, please?

電気消してくれる?

何かを弱めたり、ダメにしたりするとき

何か効果や、作用、勢い、痛みなどを弱めたり、削ぐ時などにも、”kill”を使います。

日本語でも、「勢いを殺す」と表現しますよね。「何らかの動きや作用をとめる、あるいはなくす」ときに”kill”を使います。”kill”を使って表現することで、切実さやインパクトの大きさを伝えることができます。

Please give me some medicine to kill the pain.

何か痛みを抑える薬をください。

The red carpet killed the atmosphere of this room.

赤いカーペットがこの部屋の雰囲気を台無しにしている。

相手を魅了するとき

“dressed to kill”で「装いが魅力的だ、美しくあるいはかっこよく着こなしている」を意味します。ここでは、「魅力によって誰かを悩殺してしまうほどに美しい」というニュアンスです。

Wow, you’re dressed to kill.

わあ、ドレスが美しすぎる

何かが欲しくてたまらない時

“kill for”で「〜を欲しくてたまらない」を意味します。ここでは、「何かを殺してしまいかねないほどに、何かが欲しい」というニュアンスになります。

I would kill for some Japanese food.

日本食が食べたくて仕方がない。

Many people would kill for this job.

多くの人がその仕事につきたがっている。

何かに耐えられないとき

体の痛みに耐えられないときに、”A is killing me.”と表現するとお伝えしましたが、体の痛みに限らず、心理的苦痛を感じる時も、”A is killing me.”を使って「死んでしまいそうなほどに、〜が辛い、苦しい」と表現します。

The strain of work is killing me.

仕事が辛い。

The worry is killing me.

心配で仕方なくて、苦しい。

友達と冗談を言い合っている時

友達同士で、冗談を言い合っている時、“Kill you!”で「ふざけないでよ」「冗談言わないでよ」と表現したりします。

深刻な表情で”kill you !”と言っているのではなく、笑顔で、可愛げがある感じで、”Kill you!”と言っているようなイメージです。日本語でも、少し大げさですが、友達同士の会話では、大げさにいうことで、

Killをネイティブスピーカーのニュアンスで使い分けよう!

今回の記事では、”kill”を使った様々なフレーズについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?“kill”には、想像以上にたくさんの意味があり、覚えるのが難しいと思われた方も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介した用法は、それぞれ意味が全く異なるように思われますが、”kill”は、「何らかに対して、殺したり、倒したり、痛めつけたり、作用をとめたり、0にしたりする」を意味し、動詞kill の後に続く目的語や、主語が何かによって、厳密なニュアンスが変わってくるだけと捉えていただければ、イメージしやすいのではないでしょうか。

“kill”という単語に限りませんが、英単語の意味を覚える上では、和訳をそのまま覚えるのではなく、イメージで捉えることが重要です。

イメージの捉え方は、いろんなやり方がありますが、例えば、英文をたくさん音読して、英語を英語のまま捉える練習をする中で、単語のイメージを掴むことができます。

今回の記事では、たくさんの例文をご紹介しましたので、ぜひたくさん音読していただきながら、”kill”のイメージを掴みましょう。

また、”kill”という単語で多くの人は、「殺す」を連想するため、会話の中で”kill”を使うことに抵抗があるかもしれませんが、アメリカ人は、”kill”に限らず、大げさな表現をつかうことで、会話を盛り上げたり、衝撃やインパクトを伝えることがよくあります。

今回ご紹介した表現は、ビジネスでは使われませんが、いずれもネイティブスピーカーが友達同士で頻繁に使うスラングですので、外国人と英語で会話する中で、距離を縮めたいときに、ぜひ活用してみてください。


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