「〜するために」の英語表現!in order toやso as toの違いなど

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in order toやso as toの意味・違いを徹底解説!

「in order to」「so as to」は、「〜するために」を意味する代表的な英語表現です。今回は、「in order to」と「so as to」の意味や使い方の違いをわかりやすく説明します。

さらに、「in order to」や「so as to」と同じように「〜するために」を意味する英語表現として、不定詞の「to 動詞の原形」、そして「for 〜ing」、「so that」、「for the purpose of」などいろいろあります。本記事では、頻出の英語表現である「in order to」と「so as to」の意味や使い方の違いを例文とともに解説していきます。

「in order to」は「~するために」を意味する英語表現

「in order to」の意味は「~するために」であり、文頭・文中など、どこに登場してもはっきりと「目的(するために)」を表わしています。例えば、英語をなんのためにやるのか、なぜヴィーガンになるのかなどです。「in order to」のフレーズが文頭に来る場合と文中に来る場合を比較すると、文頭に来る場合の方がより目的を強調している英語表現になります。「in order to do(動詞の原形)」の形がセットになっており、「in order to」のあとには、動詞の原形が来ます。

「in order to」が文頭に来る場合の例文

「in order to」文頭に来る場合の例文を見てみましょう。

In order to avoid rush hour, I must leave my company by 6:00pm.

ラッシュアワーを避けるために、私は会社を午後6時までに出なければならない。

In order to study abroad, I have to save money.

留学するためには、お金を貯めなければならない。

In order to pass a certification exam, I think you should study harder.

資格試験に合格するためにはもっと勉強した方がよいと思う。

「in order to」が文中に来る場合の例文

続いて、「in order to」文中に含まれている場合の例文を見ていきます。

I went to the train station in order to buy a ticket.

きっぷを買うために駅へ行った。

She bought a tent in order to go camping.

彼女はキャンプに行くためにテントを買った。

I went on to graduate school in order to become a researcher.

研究者になるために、私は大学院に進学しました。

「in order to」の否定形(〜しないために)

「in order to」を否定形にした場合の意味は、「~しないために」となります。「in order to」で否定を表す場合は「order」の後、「to」の直前に「not」を入れて「in order not to」とします。「not」の位置を間違えることが多いので、気を付けておきましょう。

In order not to miss the train, I got up early.

列車に乗り遅れないように、私は早く起きた。

He made a note of it in order not to forget it.

彼はそれを忘れないように、それを書き留めた。

「in order for 人・物 to」の意味と例文(人・物が〜するために)

「in order to」の「to」の後に来る動詞の動作主が、その文の文頭の主語と異なる場合は、「order」と「to」の間に「for 人・物」を挿入してその動作主を表します。

ちなみに「for 人・物」のところに来る「人・物」を「意味上の主語」と言います。「in order for 人・物 to」の例文を見て、意味や使い方を理解しましょう。

In order for this plan to work, we have to do market research in advance.

この計画がうまく行くために、我々は事前に市場調査をしなければならない。

I have to explain slowly in order for her to understand.

彼女が理解できるように、私はゆっくり話さなければならない。

「in order that」の意味と例文

「in order to」と同じ意味を表す場合に、「in order that」という英語表現が使われる場合もあります。接続詞「that」を使い、「in order that」というひとかたまりで「〜するために」「〜する目的で」という意味を表します。「that」以下には、主語と動詞のある「文」が来ます。「in order that」の例文を見て、意味や使い方を理解しましょう。

I have moved to Canada in order that I can perfect my English.

私は英語の完璧な習得を目指してカナダへ移住した。

Nancy spoke loudly in order that his grandmother could hear her.

ナンシーはおばあちゃんが聞こえるように大声で話した。

「in order that」は文語的表現で、口語では一般的に「so that」に言い換えられます。「so that」についてはこの後の「so that」の項目で述べます。

「so as to」も「~するために」を意味する英語表現

次は「in order to」とほぼ同じ意味の「so as to」について説明しましょう。

「so as to」は、「in order to」と同じく「〜するために」という意味ですが、後で述べる「so that」のような、「〜するように」という意味を含むことがあります。

「in order to」と同じ意味で用いられる「so as to」の例文を見ていきましょう。

She left home early so as to avoid traffic congestion.

彼女は交通渋滞を避けるために早く家を出た。

I went to an English conversation school so as to improve my English.

私は英語力を向上させるために英会話学校へ行った。

I got up early so as to get lunch prepared.

私は弁当を作るために早く起きた。

「so as to」の否定形(〜しないために)

「so as to」の否定形は、「in order to」の否定形と同じで、「~しないために」を意味する英語表現です。否定を表す場合は、「so as」の後、「to」の直前に「not」を入れて「so as not to」とします。「so as to」の否定形である「so as not to」を使った例文を見ていきましょう。

She got up early so as not to be late for class.

彼女は授業に遅れないように早く起きた。

He left the room quietly so as not to wake up his kids.

彼は子どもたちを起こさないように、静かに部屋を出た。

You should better go back home so as not to catch a cold.

風邪をひかないように家に帰った方がいい。

「in order to」と「so as to」の違いとは

「in order to」と「so as to」は両方とも「〜するために」という「目的を表す副詞的な表現」です。さらに、「to」の後には「動詞の原形」が来る点も同じです。

「in order to」と「so as to」の違いは、以下の4つです。

文頭に来るかどうか

「for 人・物」が入るかどうか

ニュアンスの違い

意味の違い

「in order to」文頭に置くことができますが、「so as to」文頭に置けない点が違います。

また、「for 人・物」が入るかどうかという点も「in order to」と「so as to」の違いです。「in order for 人・物 to」は英語表現として使えますが、「so as for 人・物 to」のような使い方はありません。

さらに、ニュアンスの違いとして「in order to」は書き言葉によく使われますが、「so as to」にはフォーマルな印象があります。頻度的には「in order to」の方が多く使われています。

両方とも「目的」を表していますが、「so as to」には「〜するために」の他に「〜するように」という意味もあり、意味の違いが少しあります。

「in order to」や「so as to」と同じ意味を持つ英語表現

「in order to」や「so as to」のように「〜するために」を表す英語表現は、ほかにも様々な種類があります。一つずつ例を挙げて紹介しましょう。

「to 動詞の原形」

「to」の後に「動詞の原形」をつけて、「〜するために」「ために」という「目的」を英語で表すことができます。これは学校で習った「不定詞(to不定詞)の副詞的用法」です。「to 動詞の原形」も「in order to」や「so as to」と同じ意味で用いられます。

I went to the local grocery store to buy some vegetables.

私は野菜を買うためにスーパーマーケットへ行きました。

He turned on the radio to listen to the news.

彼女はニュースを聞くためにラジオをつけました。

「for 〜ing」

「for 〜ing」は、名詞、be動詞、特定の形容詞などの後で、「用途」の意味を表す時に使います。「〜ing」は動名詞です。この英語の形は「〜ingするための」であり、上で紹介したtoや「in order to」などを使う際の「〜するために」と日本語の大きな違いがあります。

名詞の後

This is a brush for washing bathtubs.

これはバスタブを洗うブラシです。

be動詞の後

This curtain is for shutting out the light.

このカーテンは光を遮るものだ。

形容詞の後

This material is very good for winterizing lawns.

この素材は芝生を防寒するのに非常に適している。

なお、「use」のように、「to 動詞の原形」と「for 〜ing」の両方が同じ意味で使える動詞もあります。

I used this wood to build the dog house.

I used this wood for building the dog house.

私はその犬小屋を作るためにこの木材を使った。

また一般的に、特定の行為の目的を表す場合は「to 動詞の原形」「in order to」を用います。

× I went to the library for studying English.

○ I went to the library to(in order to) study English.

私は英語を勉強するため図書館に行った。

「so that」

「so that」も「in order to」や「so as to」などと同じように、「~するために」を意味する英語表現であり、言い換えが可能です。「in order to」や「so as to」の後には、動詞の原形が来ましたが、「so that」の後には主語と動詞のある「文」が来ます。

口語的な表現なので会話でもよく使われます。「〜するために」に加え「〜するように」という意味もあります。また、コンマ(,)を伴って「〜をする、その結果〜となる」というように、「結果」を示す場合もあります。

「so that」が文の中でどこに置かれるかでニュアンスが変わり、文頭に置かれると「目的」を表す度合いが強くなります。

They stopped talking so that they could hear the news.

ニュースが聴こえるように、彼らは話すのをやめた。

These files are organized alphabetically, so that you can find necessary documents easily.

これらのファイルはアルファベット順に整理してあるので、必要な書類を簡単に見つけることができます。

So that I could pass the entrance examination, I studied hard.

入学試験に合格するために、私は一生懸命勉強した。

「for the purpose of」

「in order to」や「to動詞の原形」と同じ意味です。ただし「of」の後は「名詞」または「動名詞」にしなければなりません。またこの表現は、文語的で英文契約書などに使われる硬い表現となります。

For the purpose of studying English, I came to Australia.

英語を勉強するために、オーストラリアに来ました。

I rented a P.O. box for the purpose of importing clothes.

洋服を輸入するために、私書箱を借りました。

「in order to」と「so as to」のまとめ

本記事では、「in order to」「so as to」について詳しく解説しました。どちらも「~するために」を表すという点では同じでしたが、文頭に来るかどうかや、ニュアンスの違いなどがあります。

また、「in order to」や「so as to」以外にも、日本語にすると「〜するために」という意味になる英語はたくさんありますが、ニュアンスや文法的な使い方が微妙に違う場合もあります。

どれがその場に適切か、正しい使い方かを考えながら、それぞれ使い分けていくといいでしょう。そのためには、例文の英語を何度も音読暗唱しましょう。

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