便利な英語表現「way to go」の使い方と3つの用法

便利な英語表現「way to go」の使い方と3つの用法

覚えておくと便利な言葉「way to go」

英語のネイティブスピーカーが日常的に頻繁に用いる言葉の一つに、「way to go」という表現があります。「道」という意味を持つ「way」と「行く」という意味を持つ「go」...。一体どのような意味でしょうか?具体的にどんなシチュエーションで「way to go」が用いられるのでしょうか?以下の三つのシチュエーションと会話を見てみましょう。

会話① 友人二人が昨日開催されたラグビーの試合について会話をしている。

A「ねえ、昨日のラグビーの試合、応援に行けなかったんだけど結果はどうだった!?」
B「なんと....優勝したよ!」
A「ほんとに!?すごい!やったじゃん!」

会話② 友人二人が夏休みの宿題の進歩状況について話をしている。

A「夏休みの宿題、終わった?」
B「いやいや、まさか。まだまだ先は長いよ。」
A「だよね。」

会話③ 友人二人がクリスマス前にパートナーがいないことを話し合っている。

A「また今年もクリスマスは独り身か。」
>B「俺もだよ。」
A「独り身同士、鍋パーティーでもするのがベストだな!」
B「賛成!」

会話①、会話②、会話③の中では必ず、今回扱っていく「way to go」が必ず使われています。さあ、どの部分が「way to go」だと思いますか?予想してみてください。

正解は...

会話①では、「やったじゃん!」の部分が「way to go」です。会話②では、「まだまだ先は長いよ。」の部分が「way to go」に当たります。そして会話③では、「〜するのばベストだな!」の部分が「way to go」です。みなさん予想は的中しましたでしょうか?

なんと「way to go」には、状況や場面に合わせて使い分けが可能な三つの異なる意味が含まれているんです!

ということで、今回この記事ではネイティブスピーカーがよく用いる表現「way to go」を大きく三つの意味にわけて例文とともに解説していきたいと思います。どの用法も日常会話でたくさん使うことのできる大変便利なものなので、ぜひ習得していきましょう!

「way to go」の使い方1:やったね

「way to go」は、「やったね!」と相手や自分自身を褒めるときや、ポジティブな言葉をかけてあげるときに用いられます。このような使用方法の由来は、スポーツチームが試合中に得点を入れたチームメイトに対して「いいぞ!」「やったな!」と声がけをする際に用いられていたことのようです。それが段々と日常会話にも使われるようになり、現在では日常の中の様々ないいことが起きた際、「やったね!」と声がけする際に用いられています。

特に、勉強や試験、オーディションや受験、資格、努力して目標などを達成した相手に対して用いられることが多いです。また、英語圏独特の会話における文化に「皮肉」があります。「way to go」も皮肉として用いられることがあります。以下の例文を見てみましょう。

例文1 :

A「Hey, Man. What have you done to my laptop? I saw you spilled milk on my laptop.」

B「I am so sorry. Let me check if it still works.」

A「Ok, way to go, buddy.」

A「ちょっと、お前さあ。俺のパソコンに何した?お前が牛乳こぼすのみたんだけど。」

B「本当にごめん。ちゃんと作動するかチェックさせて。」

A「あ〜あ。やってもうたな。」

上記の例文では、友達に、パソコンに牛乳をこぼされた人が牛乳をこぼした友人に対して文句を言っています。その上で友人が、ちゃんとパソコンが動くかどうかチェックするよと言っていますが、本人はほぼ諦めモード。「やっちゃたね。」と言い返していますね。

「もうどうしようもないこと」や「なすすべのないこと」に対してわざと「way to go」を使い皮肉めいた表現をしています。

アメリカやイギリス、その他の英語圏ではこのように、単語や表現の本来の意味としては用いず、皮肉として用いることが多くあります。英語圏独特の文化なので、ぜひ覚えておきましょう。相手の皮肉に反応できると一気にネイティブスピーカーのような会話になりますよ。

おまけ:That's the way to goの使い方

上記で紹介した「way to go」の発展版として、「That's the way to go」を紹介したいと思います。「That's the way to go」はある方法や手段が最善の判断である場合に用いられます。例えば、以下の例文を見てみましょう。

例文2:

When you get nervous in front of the crowd, taking a deep breath should be the way to go.

たくさんの人の前で緊張したら、深呼吸をするのがベストだ。

上記の例文では、「should be the way to go」という表現方法がされています。「〜することはベストに違いない。」と訳すことができます。

「way to go」の使い方2:途中である

二つ目に紹介する「way to go」の用法は「まだ途中である」です。同じような意味で、「A long 」を頭につけ「A long way to go」と用いることもできます。どちらも、「まだまだ先は長い」「まだ終わらない」という意味を含みます。何かに取り組んでいるときや、終わりの見えない課題などに取り組んでいるときなどに用いることができます。

例文1:

We still have a long way to go until we get back to school.

学校に到着するまでまだまだ道のりは長いよ。

例文2:

My English teacher told me that my writing has improved a lot, but I still have a long way to go with my speaking in English.

私の英語の先生は、私のライティングのスキルは向上したと言っていますが、英語でのスピーキングのスキルはまだまだ努力が必要だと言います。

例文2の「with my speaking in English」のように、「a long way to go with~.」で「〜についてはまだまだ努力が必要だ」と表現することが可能です。

「way to go」の使い方3:〜するのがベスト

最後に紹介する「way to go」の用法は、「〜するのがベストだ」という表現です。方法や手段を選ぶ状況や場面で、最適なものを選ぶときに用います。この用法を用いる際は、注目するべきポイントが二つあります。一つ目は、「the」を「way to go」の直前に入れること。二つ目は、より「最適だ」という部分を強調したい場合、「the only way to go」のように「only」を入れることで「その方法しかない」というニュアンスで伝えることができます。例文をみてみましょう。

例文1:

When you buy kids their birthday presents, ordering gifts online is the way to go.

子供達の誕生日プレゼントを買うときはオンラインで注文するのがベストです。

例文2:

When you feel depressed or upset, calling your family or best friend is the only way to go.

何か嫌になったり不安になったりしたときは、家族か親友に電話をかけてみるのが最善の選択だよ。

「〜がベストだよ」という用法で「the way to go」を用いる際は必ず、「the way to go」の直前は名詞や「〜ing」を使った動名詞がきます。「〜することがベストだよ。の「〜すること」の部分に該当します。

例文2の方も文章が長いため混乱してしまいそうですが、「only way to go」の直前に動名詞が来ています。「calling your family or best friend 」が動名詞の一つの塊になっていますね。

3つの用法を覚えてway to goを使いこなそう

ここまで、英語ネイティブスピーカーたちの日常会話にとっても頻繁に登場する「way to go」という表現の三つの用法を例文とともにお伝えしてきました。いかがでしたか?

まず一つ目には誰かが目標やタスクを達成したときにかける言葉としての「way yo go」を紹介。また、同じ意味を持つ表現として「that's the way to go」も例文とともに紹介しました。そして二つ目には目標達成までの道のりの長さを表現するとき「way to go」。最後にはどの選択肢よりも最善のもの選ぶときに使う「ベストだね」の「way to go」を紹介しました。振り返ると、「way to go」を用いるときは「目標やタスク」「達成」「選択」などががキーワードとなるようです。

また、一つ目の「way to go」の紹介の際に少し触れましたが英語圏の会話の特徴の一つとして「皮肉」が挙げられましたね。日本語での会話の中で皮肉を頻繁に用いることはあまり多くないので突然ネイティブスピーカーに皮肉を言われるとドキッとしてしまう人やきつい印象を受けてしまうこともあるかもしれません。ですが英語圏の会話では皮肉はユーモアの一つとして用いられるもの。相手が言っていることが皮肉というジョークなのかどうかを見極められることが大切です。今回紹介した「way to go」も、皮肉として用いやすい英語表現の一つなので、頭の片隅に置いておくといいでしょう。

今回紹介した3つの用法を持つ「way to go」、友達や家族が何かを達成したときの褒め言葉として、または目標達成までまだまだな時に。そして目標達成のためのベストな選択をする際にはぜひ状況や場面に合わせてどんどん積極的に使ってみましょう!ネイティブスピーカーたちのような英会話に一歩近づくことができますよ。