「中学英文法を修了するドリル」の効果的な使い方!内容・応用法など

「中学英文法を修了するドリル」の効果的な使い方!内容・応用法など

「中学英文法を修了するドリル」の使い方などをご紹介!

今回は英語学習をやり直したい、基礎から学び直したいという人には必見です。

スピーキング、リスニング、ライティング等の技能が英語には必要ですが、基礎となるのがやはり文法です。特に中学生で習う文法は日常会話やビジネスでもよく使いますのでとても重要になってきます。

中学英文法がしっかり学習できるドリルや参考書を紹介していきたいと思いますが、特に今回は中学英文法を学べて復習できる「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」を中心に紹介していきます。

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル

中学1年から3年までレベル別に文法を学べるドリル兼参考書であり、文法用語と5文型からしっかり復習できる人にオススメです。また本書はドリルということもあり演習問題もついていますので、中学校で配られるようなプリントで問題を解きます。30日間毎日学習できるようにプログラムされ、毎日最低でも一時間程度費さなければなりませんので忍耐力も必要になります。

ちなみに著者のEvineさんは日本人でオーストラリアとニュージーランドでワーキングホリデイを経験後、英会話講師や塾講師そして留学コーディネーターを歴任してきました。そんなEvineさんが執筆した「中学英文法を修了するドリル」は30日間で習得できる謳い文句の通り、全部で29項目+修了テストで構成されています。

オススメの使い方、学習方法と本書の特徴

Input Stage(通読と精読、そして復習)

オススメと推奨している使い方として中学校3年間で学ぶ英文法を1日1レッスンのペースで解説しているので、通読して辞書を使いながら精読することに重点を置きます。

Output Stage(とことん演習)

前回のレッスンの復習問題とその日に学んだメインレッスンの演習の2本立てで問題を解きます。演習には多くの単語やボキャブラリーが含まれていますが、意味を理解するだけではなく、文型や語順に意識しましょう。問題を解き終えたら別紙の解答集で答え合わせを行い、理解を深めることも重要になります。

Communication Stage(疑似会話を楽しもう)

実際に会話をするわけではないのですが、ネイティブスピーカーであるMr. Bryanを相手に疑似会話をする内容があります。その章で学習した文法知識を活用して単語を並べ替えます。文法を理解していないと問題を解けませんので自分の理解力を試してみましょう。

1日で学習する基本的な全体の流れを確認していきましょう。

1.Input Stageを通読 → 精読

2.Output Stageの問題をまずは辞書なしで、英語の感覚だけで解いてみる

3.答えをチェックする前に、辞書を利用して演習で使われた英文の解釈

4.自己採点、ポイント、日本語訳などの確認 → レッスンに戻り、間違え箇所をチェック

5.Output Stageの合格点に満たなかったら、Input Stageを再読(復習)して1日を終わりましょう。

次に本書でもかなり重要になる5文型について復習しておきましょう。

第1文型:S(主語)+V(動詞)

第2文型:S+V+C(補語)

第3文型:S+V+O(目的語)

第4文型:S+V+O+O

第5文型:S+V+O+C

この5文型を見て中学生の時に習ったこともあり懐かしいと感じた方もいるかもしれませんが、英語の文章は基本的にはこの5文型に分類されしっかり理解できていればどのような複雑な文章でも論理的に解釈することができます

下記本書がどのような構成になっているのか見てみましょう。先程紹介しました5文型から始まり、中学1年から3年までレベル別に分類され全29項目とテストがあります。

1. 全学年共通レベル

Lesson 01 英語の語順 SV文型

Lesson 02 英語の語順 SVC文型

Lesson 03 英語の語順 SVO文型

Lesson 04 形容詞と副詞

Lesson 05 英語の語順 SVOO文型

Lesson 06 英語の語順 SVOC文型

Communication Stage 1

2. 中学1年レベル

Lesson 07 主語と動詞

Lesson 08 名詞と代名詞

Lesson 09 否定文と疑問文

Lesson 10 過去形

Lesson 11 冠詞と名詞

Lesson 12 進行形

Communication Stage 2

3. 中学1・2年レベル

Lesson 13 未来の表現

Lesson 14 助動詞

Lesson 15 疑問詞を使った疑問文

Lesson 16 前置詞と名詞

Communication Stage 3

4. 中学2年レベル

Lesson 17 不定詞

Lesson 18 動名詞と不定詞

Lesson 19 接続詞

Lesson 20 比較の表現その1 比較級と最上級

Lesson 21 比較の表現その2 比較のいろいろ

Lesson 22 受け身の表現

Lesson 23 重要表現のいろいろ

Communication Stage 4

5. 中学3年レベル

Lesson 24 現在完了形その1 完了と結果

Lesson 25 現在完了形その2 継続と経験

Lesson 26 現在分詞と過去分詞

Lesson 27 関係代名詞その1 主格と目的格

Lesson 28 関係代名詞その2 所有格

Lesson 29 英文解釈のコツ

Communication Stage 5

全レッスン修了テスト

TOEICへの応用

本書は基本的に文法の学び直しや初心者の方向けのドリルとなっているので、中級者や上級者には物足りない教材となっています。TOEICのスコアが500点未満の方は文法も完璧に理解できていませんので取り組むべきだと思います。まずは本書で基本的な文法事項を学びドリルを解いて中学の文法項目はマスターしましょう。その後にTOEICや文法問題に特化した問題集を使って、理解を深めレベルアップすることをオススメします。

TOEICの文法問題も基礎となるのが中学で学習する文法です。本書を1周で終わらすのはとても勿体ないので最低でも3周繰り返しすることを目標としましょう。3周もすれば基本的な文法事項はマスターできます。

マイナスポイント

ここでは敢えて本書のマイナスポイントも記載しておきます。文法を学ぶ参考書とドリルとしては申し分ないですが、実際の会話となると使用頻度が少ない例文の記載が多いです。文法の構造を学ぶには簡単な文章も必要ですが、本書の例文は簡単すぎて実践向きではないような気がします。5文型と文法事項を習得することに集中して細かい例文の意味はあまり気にせず進めていきましょう。

また、CD等の音源が付いていないこともマイナスポイントの一つです。読んで問題を解いているだけでは頭に残る定着率も低く学習効率も良くないです。一部音源付きのバージョンも発売されていますが全てではないと思います。私の経験からも音源を聴いてシャドーイングすることは英語学習には欠かすことはできません。もし音源が付いていなければ何度も繰り返して声に出して本書を使いましょう。

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリルの姉妹本

本書の姉妹本として下記の4冊もオススメします。

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル2

本書の続編で内容もレベルアップしており5文型や中学英語の文法といった基本的な部分は一緒ですが、仮定法や関係副詞が追加されています。更にイラストも多くなっていますので文法の意味等がイメージしやすくなっています。本書が文法基礎だとすれば続編の2はスピーキングやリスニングにフォーカスした内容になっています。もちろんTOEIC等の文法対策にもバッチリです。本書で少し内容が物足りない人は続編から進めるのも良いかもしれません。

・Mr. Evineの英文法ブリッジコース[中学修了→高校基礎]

・Mr. Evineの英文法マスターコース[高校修了→大学入試]

・Mr. Evineの中学英文法解きまくり問題集

他にも同じシリーズの姉妹本はありますが文法の基礎の基礎なので今回紹介した本で十分に文法事項はマスターできると思います。特にブリッジコースとマスターコースは受験生にも理解できるように解説していますので内容も難しくなっています。

その他の中学英文法の参考書

TOEICテスト 中学英文法で600点!

TOEICの文法問題の最頻出項目である動詞、名詞、形容詞、副詞の解説だけではなく、否定文や疑問文の作り方等、TOEICに特化して中学文法を復習できます。

中学英語イメージリンク 大人のやり直し英文法

中学で習う英語をイメージと結びつけて解説した文法書になります。イラストで解説しているので文法の意味もわかりやすくなっています。

中学3年間の英語を10時間で復習する本

中学英語の文法の基礎を「動詞」、「時制」、「助動詞」等の10のカテゴリーに分けてそれぞれ1時間で学習できるように構成されています。1時間X10項目の合計10時間で中学英文法の復習が完了できます。文法書は分厚い参考書のイメージがあり途中で挫折する方もいるかもしれませんが、本書はとてもシンプルなので読み進めやすいと思います。

これらの参考書も基本的には中学英文法ややり直し英文法に特化したものになります。どれも比較的優しい参考書になっていますので、文法の復習には十分な内容かと思います。

まとめ

今回は中学英語のやり直しができる「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」を中心に紹介してきました。英語の基礎はなんと言っても文法です。文法を理解できれば英語の4技能のレベルアップにもつながります。文法は学習項目もたくさんあるので勉強も疎かになるかもしれませんが、ライバルに差をつけるチャンスでもあります。本書の使い方や特徴を紹介しましたが、一回の学習だけに終わらず、何度も繰り返して声に出してやり込んでいきましょう。