『チャーリーとチョコレート工場』で英語学習をしよう!

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2005年の上映以降、いまだ根強いファンを持つファンタジーコメディー映画『チャーリーとチョコレート工場』

1964年にイギリスで発売された小説『チョコレート工場の秘密』をもとに上映されました。『アリス・イン・ワンダーランド』『コープスブライド』『バットマン』などを監督・製作したティム・バートンが、この作品の監督を務めたことでも知られています。

世界的な大ヒット映画であるため外国人との会話で話題になることも多いですが、いざ英語で話そうとすると戸惑う方もいるのではないでしょうか?

本記事では、英語のセリフや『チャーリーとチョコレート工場』を使った英語学習がおすすめの理由などをご紹介します。映画を使って効率よく英語学習をしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

『チャーリーとチョコレート工場』のあらすじ

チャーリーとチョコレート工場は、英語で『Charlie and the Chocolate Factory』といいます。まず、この作品のあらすじを確認していきましょう!

主人公であるチャーリーの家は貧しく、彼は失業中の両親と2人の祖父、2人の祖母と暮らしていました。チャーリーの家のすぐ近くには大きなチョコレート工場がありましたが、街の人たちはその工場で働いている人を見たことがありませんでした。

そんな中、工場長のウィリー・ウォンカはチョコレート工場に5人の子どもを招待することを決め、ゴールデンチケットを5つのチョコレートバーに入れて販売しました。

すると街中が大混乱に。最後の1枚のチケットを手に入れたのは、チャーリーでした。チャーリーは祖父や他の子どもたちと一緒に工場を見学します。しかし、工場では計画通りには行かないことばかりだったのです。

『チャーリーとチョコレート工場』のセリフは英語でどう表現されている?

『チャーリーとチョコレート工場』のセリフが英語でどう表現されているかを見ていきましょう。解説するセリフを通して、この物語の世界観を英語でもぜひ楽しんでみてくださいね。

今回は、主人公の少年チャーリーと工場長のウォンカ、チャーリーの祖父ジョージのセリフをご紹介します!

チャーリーのセリフ

チャーリーのセリフには、以下のようなものがあります。

Sorry we’re late. We were brainstorming.
ごめん、会議してたんだ。

「late」は「遅い、遅刻する」の意味の形容詞で、「主語 + be動詞 + late」で「〜は遅刻する」という意味になります。「brainstorm」は「ブレインストーミングを行う、意見を出し合う」という意味の動詞で、ビジネス英会話でも使われる表現です。

Usually they’re just trying to protect you because they love you.
あんたを守ろうとしているだけだよ、愛しているから。

「protect」は「守る、かばう」という意味で、「protect + 人」の形で使われることが多いです。

Candy doesn’t have to have a point. That’s why it’s candy.
理屈抜きで楽しいのがチョコだよ。

「candy」は「キャンディー、あめ」という意味ももちろんあります。しかし、欧米では砂糖菓子やキャラメル、チョコレートなどのお菓子もすべて「candy」と表現します。

「have a point」は「一理ある、意味がある、的を射ている」という意味の熟語です。したがって「Candy doesn’t have to have a point」を直訳すると、「チョコレートが意味を持つ必要はない」つまり「チョコレートに理屈はいらない」という意味になります。

I wouldn’t give up my family for anything. Not for all the chocolate in the world.
家族は一番大切だもん、世界中のチョコよりね。

「give up」は「諦める、断念する、見放す」という意味の熟語です。これは日常英会話で非常によく出てくるので頭に入れておきましょう。

ウォンカのセリフ

続いて、ウォンカのセリフをご紹介します。

I can’t put my finger on it.
はっきりとはいえないけど…

これは新商品の売れ行きが悪く、カウンセラーに相談している場面のセリフです。

「put one’s finger on it」は「特定する、思い出す、指摘する」を意味する熟語で、なんとなくわかるけれど、はっきりと「これだ!」と言えない気持ちを表現したいときに使えます。

Are you ready to leave all this behind and come live with me at the factory?
すべてを捨てて僕と一緒に工場に行く準備はできてるかい?

「leave behind」は「〜を置き去りにする、〜を残す」という意味の慣用表現で、「〜を残す」を意味する「leave」と基本的には同じように使えます。この表現を使った他の例文を見ていきましょう。

He left his family behind and came to Japan.
彼は家族を置いて日本にやってきた。

今回の例文のように「his family」と人を当てはめてもいいですし、モノを当てはめることもできます。他のセリフを見てみましょう。

Oh, my dear boy, of course they can’t. You can’t run a chocolate factory with a family hanging over you like an old, dead goose. No offense.
何だって?もちろん駄目だよ。よぼよぼの年寄りなんて連れていっても足手まといになるだけだぞ。悪くいうつもりはないけどね。

「hang over」は「重荷である、掛かっている」の意味で、ここでは足手まといになるという意味で使われています。

「goose」は「ガチョウ、ガン」などの意味を持つ単語ですが、ここでは「無意味な、無駄な」といったネガティブなニュアンスが表現されています。

「No offence」は「悪気はない、気を悪くしないでね」という意味の慣用表現で、このセリフのように相手にとって不愉快・失礼なことを言った後に使われることが多いです。

Did you know that chocolate contains ingredients that promote endorphins that make you happy?
チョコレートには幸せを感じさせるエンドルフィンを促す成分が含まれているって知ってた?

「contain」は「含む」、「ingredient」は「材料」、「promote」は「促進する」を意味します。「make + 人 + happy」は「〜を幸せにする」を意味する慣用表現です。

ジョージのセリフ

最後にジョージのセリフを見ていきましょう。

There’s plenty of money out there. They print more every day. But this ticket…there’s only five of them in the whole world.
お金は毎日印刷されて出回っている。だが金のチケットは世界中にたった5枚しかないんだ。

「plenty of」は「十分な、たっぷり、豊富な」を意味する熟語で、数えられる名詞・数えられない名詞のどちらでも使えます。「whole」は「全体で」という意味なので「whole world」は「全世界で、世界中で」という意味になります。

『チャーリーとチョコレート工場』のテーマ曲を英語で歌おう!

チャーリーとチョコレート工場のテーマ曲である『Wonka’s Welcome Song』は速いリズムが特徴で、多くの人に親しまれています。早速歌詞の一部を見ていきましょう!

Willy Wonka, Willy Wonka
The amazing chocolatier
Willy Wonka, Willy Wonka
Everybody gives a cheer! (Hooray!)

ウィリーウォンカ、ウィリーウォンカ
素晴らしいチョコレート職人
ウィリーウォンカ、ウィリーウォンカ
みんな応援します! (フーレイ!)

「chocolatier」は「チョコレートメーカー、チョコレート職人」を意味します。「give a cheer」は「歓声をあげる、声援を送る」を意味する熟語表現です。ワクワクするようなメロディーをぜひ聴いてみてくださいね。


ここで少し余談!

下記記事では、日本の大ヒットジブリ映画「魔女の宅急便」を使用した英語勉強法をご紹介しています!洋画に疲れてきたら是非試してみてください♪

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『チャーリーとチョコレート工場』が英語学習におすすめな理由

最後に、チャーリーとチョコレート工場を活用した英語学習がおすすめな理由を解説します。

話の流れがわかりやすい

チャーリーとチョコレート工場は、少年がチョコレート工場を見学できることになり、そこでさまざまな経験をするというストーリーです。

そのため、SFやサスペンス、ドキュメンタリーなどと比べると話の流れがわかりやすく、映画を活用して英語を学習するのが初めてという場合でも、苦手意識を持たずに視聴できるのが特徴です。

日常英会話が学べる

登場人物はチャーリーと彼の家族や友達、チョコレート工場の人たちが中心のため、自分の身近にいる人との会話を学べます。

そのため、ビジネス英会話よりも日常英会話の学習を目的として映画を観たい場合にはおすすめです。

歌や踊りを楽しみながら学べる

ファンタジーコメディー映画であることから、カラフルでポップな世界観が描かれているほか、歌や踊りのシーンも多くあります。

そのためセリフばかりで疲れてしまうといったことがなく、楽しみながら学べます。


ここでまた少し余談!

下記記事では、不朽のミュージカル映画、「ハイスクール・ミュージカル」を使った勉強法をご紹介しています!世代を超えて楽しめる映画で愉快に英語学習しましょう♪

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映画を活用して英語学習をしよう

映画を活用することで、教科書だけを使うよりも楽しく英語を学べます。

また、チャーリーとチョコレート工場のような日本でも広く知られている映画は、日本語に翻訳されたものを観た後に英語版を観ることで、日常的に使われている表現を効率よく学べるのも特徴です。

映画の話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。